ついて来れないと判断した方は戻ることをお勧めします。
完結編は何話になるのやら・・・・。
一夏ルート
「セシリアと鈴の奴!あんな場所でなんてことしてやがるんだ!早く起きろ!」
聞こえないのはわかっていても一夏はつい映像に写っている二人に向かって叫ぶ。
「無駄ですよ、彼女たちは既にバルバモンの策にハマってしまって夢の世界を満喫しているでしょうから。ホッホホホホホ・・・・・」
ルーチェモンは面白そうに笑っていた。
セシリア&鈴ルート
「鈴~!起きてよ~!」
セントガルゴモンは寝ている鈴を抱えながら言う。背後からはバルバモンが迫っていた。
「フォフォフォフォフォ!無駄じゃ無駄じゃ!そやつはもうベルフェモンの夢の世界を永遠に楽しんでおるわ!何も知らぬ間にな!」
「くそ~!鈴を元に戻せ~!だだだだだだだだだだだ~!」
セントガルゴモンはミサイルを容赦なくバルバモンに向かって発射する。バルバモンは魔杖『デスルアー』から光線を放ちミサイルを迎撃する。
「どうしよう・・・・・・鈴も目を覚まさないし、セシリアも起きないし・・・・・僕とガルダモンだけでどうやって戦えっていうんだよ~!」
??? side鈴
「ん・・・・・・あれ?私、確かテリアモンたちを進化させた後・・・・・」
鈴はベッドから起き上がる。
「ここって・・・・・・・引っ越す前の私の部屋?いったいどうなっての?」
鈴は部屋を見回しながら驚く。そこは中国に戻る前に住んでいた自分の部屋なのだ。しかし、カレンダーを見る限りは中学生の時ではなく明らかに最近の日にちになっている。
「カレンダーは決戦の日の次の日・・・・・・どういうこ・・・・」
「よっ!鈴!まだ寝てんのか?」
そこへ部屋に一夏が入ってきた。
「きゃあ!?」
「おいおい、どうしたんだよ?せっかく彼氏が起こしに来てやったのによ?」
「彼氏って・・・・アンタにはリリモンと箒がいるでしょ?」
「リリモン?誰だそれ?それにお前に箒の話なんてしたっけ?」
鈴の言葉に一夏は不思議そうに首をかしげる。その反応に鈴は戸惑う。
「って言うかアンタあの後どうしたのよ!?ルーチェモンは?ブイモンや箒たちはどうなったのよ!?」
「朝から一体訳の分からないことを言っているんだ?昨日、ラクロスの試合で負けたショックで頭がおかしくなっちゃったのか?」
「えっ?」
「お前な~!昨日相手にボロ負けして俺に泣きついてきたんじゃないか。全く世話の焼ける彼女だな。下でおじさんに様子見てきてくれって頼まれたんだぞ?」
一夏の言っていることに鈴は思わず自分の帆を抓ってみる。
夢ではないようだ。いろいろと頭の整理をしようと少し思い出してみる。
第一に自分は一夏と付き合っている。
第二にさっきの会話からにして離婚しているはずの両親が離婚していない。
そして、第三にデジモンが存在していない。無論世間に「女尊男卑」という単語も。
つまり今までのことは全て夢?
「・・・・・・・・・・今まで悪い夢でも見ていたのかしら?(と言うことはテリアモンも私の夢の産物で今までの戦いも単なる妄想!?)」
「そうに決まっているだろ!ほら、今日は慰めで一緒にデートしに行くんじゃなかったのか?何ならキャンセルで俺といいこと・・・・・・・・・・でもいいけど?」
一夏は意地悪そうに言う。その態度に鈴は思わずぞっとする。
「い、行くに決まっているでしょ!?今着替えて準備するからさっさと部屋から出ていきなさいよ!」
「はいはい。」
鈴に押されながら一夏はさっさと部屋を後にしていく。鈴は一回机に座るとアルバムや本を少し調べてみた。
「白騎士事件」も「デジモン」に関する情報も何一つない。当然、IS学園にも入っていないようだ。
あるのは束がISを発表したことと宇宙で初のスペースコロニーの建造に成功したというものぐらいだった。
「・・・・・やっぱり夢?」
鈴は受け入れられない現実に頭を抱える。
??? sideセシリア
「・・・・・・・・」
「どうしたのセシリア?浮かない顔しちゃって?」
「具合でも悪いんじゃないのか?」
「・・・・・はっ!?い、いえ、そんなことはありませんわ!」
セシリアは、目の前に座っている男性と女性に答える。
彼女も鈴同様、身の回りの異変に戸惑っていた。
気が付けば彼女は実家のベッドで寝かされていて、幼い頃に死んだはずの両親が目の前で普通に生きているのだ。そして、なによりも・・・・・・
「そう言えば織斑君と言うセシリアのボーイフレンドさん、今日の夕方こちらに来るんでしたかね?」
「確かそうだったな、初めて会うから気になるものだな。娘のボーイフレンドがどんな男なのか。」
いつの間にか一夏と自分が交際しているということだ。母の話によるとIS学園で付き合い始めたのだそうだ。
証拠として実家に自分の直筆で書かれた手紙があったことがそれを物語っていた。
確かに一夏には好意を持ったがここまで親密な仲ではなかったはず・・・・なのだが。
「この子が理想の人と言うほどですからね。」
「そうだね、せっかくの客人なのだからこちらでも歓迎パーティの準備をしなくては・・・・・」
両親は、娘に親しくしてくれている一夏についての話で盛り上がっているのに対して、セシリアの心は整理がつかない状態だった。
「・・・・・・今までのことは全て夢だったのでしょうか?」
彼女はそう考えながら両親を眺める。
セシリア&鈴チームルート
「セシリア!セシリア!」
ガルダモンはまるで人形のように動かなくなってしまったセシリアを必死に揺すり起こそうとする。しかし、セシリアは嬉しそうな顔をしたまま眠っていた。そんな二人の目の前ではベルフェモンが相変わらず眠っていた。
「ZZZZZZZZZZ・・・・・・」
「やっぱりあいつを倒さないとだめなの?」
ガルダモンはベルフェモンを見ながら言う。この原因はベルフェモンにあった。四人がこのエリアに来た時、進化させた直後にバルバモンが呪文を唱えてベルフェモンから鼻提灯が出たと思いきや二人の前で割れて眠ってしまったのだ。つまり、目を覚まさせるためにはベルフェモンを倒さなければいけないということになる。
「テリアモンも今バルバモンと戦っているし・・・・・・・・・私がやるしかない!」
ガルダモンは不安に感じながらもセシリアを置いて全く動かないベルフェモンへと向かって行く。完全体である自分が倒すのなら眠っている今しかない。
「シャドーウィング!」
ガルダモンは高速で上昇し、一気に急降下して炎を身に纏う。そして、ベルフェモンの目の前で急ブレーキをかけ、炎だけがベルフェモンへ命中する。炎に当たったベルフェモンはたちまち燃えて爆発する。
「・・・・・・・やったの?」
ガルダモンは後ろを振り向くと唖然とした。
「ZZZZZZZZZ・・・・・・・」
黒焦げになっているのにもかかわらずベルフェモンは平然と眠ったままなのだ。
「やっぱり私じゃ無理なの?」
落胆したガルダモンは思わず動きを止めてしまう。するとベルフェモンを口を開く。
「プウオオオォォォォォォォォォウオオオォォォォォォォォォ!!」
「くっ!?」
ベルフェモンの寝息から発せられる衝撃波からガルダモンは防御しようと身構える。衝撃波は予想以上に強力でガルダモンは後方へと吹き飛ばされる。
ベルフェモンのこの形態は戦闘意思はないものの完全体程度のデジモンなら一瞬で消滅させてしまうほどの破壊力なのだ。
「う、うう・・・・・・・」
ベルフェモンのたった一撃の攻撃でガルダモンの体はボロボロになってしまった。
「やっぱり私じゃダメなんだ・・・・・・・」
ガルダモンは下で眠っているセシリアを見ながら言う。
「私っていつも置いてけぼりだ・・・・・・・みんなはさらにい上に進化できるのに私はいつもその辺止まり。みんなの足を引っ張ってばかり・・・・・・」
ガルダモンの体から黒い正気が発し始める。それを長距離から見てバルバモンは笑い始める。
「フウオフォフォフォフォフォフォフォフォフォ!いいぞ!儂の計画通りじゃ!」
「計画通り?」
「奴はお前たちの中で一番進化が遅かったからの、うまくベルフェモンを相手にさせて暗黒進化するように仕向けたのじゃ!いや、あいつはパートナーさえいなければ何もできんからやりやすかったわい!」
「よくも鈴を・・・・・・セシリアを・・・・・ガルダモンを!許さないぞ~!」
セントガルゴモンはミサイルを放ちながらバルバモンに迫る。
夢の世界 鈴side
「・・・・・・・・」
「どうしたんだ鈴?」
遊園地で一夏とデートをしていた鈴は複雑な顔でベンチに座っていた。そんな鈴に一夏はアイスを手渡す。
「あ、ありがとう・・・・」
鈴はそう言うとアイスを食べ始める。
「それにしても今日のお前、本当に変だぞ?いつもだったら嬉しそうな顔をするのによ。」
「そ、そんなことはないわよ・・・・。」
鈴はそう言いながら周りを見る。周りでは親子連れが楽しそうに乗り物に乗っていた。まるで自分が見てきたものはと違うように。
(やっぱり、今まで見たのは私の夢だったのかしら・・・・・・・テリアモンや箒たちと出会ったことも・・・・無人機相手に三人で組んで倒したことも・・・・・・臨海学校や学園祭も・・・・・・・)
「あの・・・・・鈴ちゃん?本当に大丈夫?あまり無反応だと俺、悲しくなるんだけど?」
一夏はしょぼんとした顔で鈴に近寄る。
「ごめん、私ちょっとトイレに行ってくるわ。」
そう言うと鈴は席を外して近くにあるトイレに行く。トイレに入ると鈴は、鏡で自分の顔を見る。
「・・・・・・何でこんな暗い顔しているんだろう・・・・私・・・・」
鈴は不意に手提げ鞄を落とす。鞄からは財布やら手帳やらが散乱する。
「あっ・・・・いっけない。」
鈴は鞄の中身を拾い始める。
「あれ?私こんなカード持ってたっけ?」
鈴は入れた憶えのないカードを拾い上げる。そこには耳の大きいかわいらしい動物の絵が描かれていた。それは鈴がよく知っていた顔だった。
「テリアモン・・・・・」
自分のパートナーの名前を言った瞬間、カードが目の前で燃えてしまう。パートナーに助けを求めるかのように。
「・・・・・・・やっぱりこっちが夢なのね。」
鈴は思わず言った。すると目の前にデジヴァイスが現れる。
「正直こっちを現実に思えたのは私の願望のせいだったのかもね。お父さんとお母さんが仲が良かった頃の暮らしに戻りたいとか、一夏と付き合えたらとか、ISなんかと関係なくなればとか・・・・・・・・でも、それは今まで積み上げてきた思い出を全部否定するものなんだよね。テリアモンたちと過ごした楽しい思い出も。」
鈴はトイレの外へ出てみる。外では一夏が何かを悟ったのか複雑な顔で待っていた。
「・・・・・バレちまったようだな。」
「まあね、でも正直楽しかった。アンタのすぐ近くにいられたことが。」
「本当に行っちまうのか?」
「うん、あっちに大事な友達が待っているから。」
「いいのか?こっちにいればお前は仲のいい両親と一緒に暮らせるし、俺と一緒になることだってできる。邪魔者も一切出ないんだぜ?」
一夏は誘惑するように鈴に言う。それでも鈴は首を横に振る。
「これはある意味最後の忠告だ。向こうに戻ればまたつらい現実がお前を待っている。それでも戻るか?」
「答えは同じよ。私の友達が向こうで待ってる、だから私も一緒に行かなくちゃ。」
鈴がそう言うと一夏は納得した顔で道を開ける。すると周りの風景がガラス細工の様に砕け、一つの道が現れた。
「俺はこっちの方がいいと思ったんだけどな・・・・・まあ、俺は飽くまでも夢の存在。お前の意思には何も否定しないさ。」
一夏はそう言うと透き通るように消えてしまった。鈴は道を走っていく。
友達の元へ。
鈴&セシリアルート
「うう~!」
「フォフォフォフォフォフォ~!どうした?デカブツ。もう疲れたか?」
バルバモンはセントガルゴモンを挑発しながら言う。
「ホレホレ、儂を倒さんとお前のパートナーは戻ってこんぞ?」
「もう怒った~!」
セントガルゴモンはバルバモンを追いかける。
「馬鹿め!お前のようなのろまに捕まる儂ではないわ!」
「誰がのろまですって?」
「それはあのデカブツの・・・・・・ってあり!?」
バルバモンは前を振り向くとさっきまで眠っていた鈴が甲龍を展開して待ち構えていた。
「貴様、さっきまで眠っ・・・・・・」
「私の友達の悪口言うんじゃないわよ!」
鈴は、甲龍の双天牙月をバルバモンの顔に叩きつける。
「ブべッ!?」
「これでも喰らいなさい!」
更に追撃にゼロ距離で龍咆を撃ち込む。バルバモンは思わぬ攻撃で地面に叩きつけられる。
「なんで儂がこんな目に・・・・・・・ガクッ。」
バルバモンは気絶してしまう。
「ふん!私にかかれば魔王なんてこんなもんよ!」
「鈴~!」
セントガルゴモンが鈴の方へと飛んでくる。
「もう、起きるのが遅いよ~!」
「ごめんごめん、私もアンタがいなかったら夢の中で永遠に楽しんでいるところだったわ。」
「え?」
「話は後。今度はあの眠っているやつをやるわよ!」
「そうだ!早くセシリアも起こさないとガルダモンが危ないよ~!」
鈴たちは続いてベルフェモンの方へと向かう。それと同時にベルフェモンの持っていた目覚まし時計が鳴りだす。同時にベルフェモンの体が分解・再構築され始める。
「なんか嫌な予感・・・・・・・」
鈴は向かいながら言う。予想通りさっきまでのかわいらしさとは打って変わってベルフェモンは凶悪な姿をさらす。
「グウオォォォォォォォォォォ!!!」
その目の前ではガルダモンが黒い正気を発したまま動かないでいた。
今回の技
技名は出ませんでしたがベルフェモンはエターナルナイトメアを使いました。
ずいぶん遅れましたがここで二話前に登場したゴッドジャスティモンたちの設定を紹介します。
ゴッドジャスティモン(超究極体・聖戦士型・ワクチン種)
ジャスティモンとオファニモンによるジョグレス進化したデジモン。ベースはジャスティモンでそこに鎧や翼が追加され、右腕も金色になっている(頭部の一部も)。右腕はトリニティアームと同様の使用だが種類が「ランス」「キャノン」など複数が追加されている。
デビルセラフィモン(超究極体・堕天使型・ワクチン種)
セラフィモンはデーモンのデータを取り込んだ影響で誕生したブラックセラフィモンとは別形態の姿。体が巨大化し、翼は四枚に減ったものの能力は圧倒的に向上し、デーモンの技も使用できる。しかし、ブラックセラフィモン以上に完全に闇に堕ちていないためダメージを受ければ受けるほど光と闇の拒絶で苦しむ弱点がある(しかし、ダメージを与えること時点が困難)。
次回、ピヨモン闇堕ち?それとも究極体?