銀魂ファッション GIRLS MODE   作:数取団乱闘生

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第十二訓「ブリーフは白 ボクサーはグレー トランクスはベジータの息子」

新八と神楽によってキャバクラの面接に参加させられた銀子はバカでイタい女を演じることで落ちようとしたが、それがことごとく裏目に出てしまい何と受かってしまったのだ。

「ちゅーわけでブリーフパブ開業じゃー!」

キャバクラというのは名ばかりで勝男が出したかった店は昔TVで見てずっと憧れていたという女の子がブリーフを履いて接客したり、客の男もまたブリーフを履くという謎のシステムのブリーフパブだった。

銀子は当然難色を示したが、何故か他の女は何一つ文句を言わなかった。

さらに銀子の意思とは裏腹にブリーフパブは思いの外人気でオープン初日から結構な数の客がやって来ていた。

「何なんだコレ…俺はいったい今何をしているんだ……」

銀子は心ここにあらずでブリーフを履いて接客していた。

すると突然店内にブリーフBOXなるものが現れた。オープン初日ということで司会をオーナーの勝男自らが行っている。

「ここでみんなお楽しみのブリーフタイムやるでェ!」

「ブリーフタイム?」

「今から一人ずつ女の子がこのBOXの中に入って今まで履いてたブリーフを脱ぐんじゃ!それを一枚一万円でお客様に販売するんや!」

「はぁァァァ⁉︎」

思わず立ち上がってツッコんだ銀子だったが、やはりまたしても反論しているのは一人だけ。

「何なんだここの女共は…異常過ぎるぜ」

「おっ!銀子ちゃんやる気満々やないか!ならトップバッター行ってもらおかの!」

「えっ⁉︎ ま、マジ?」

芸人のちょっと待ってくださいよ的なノリで立ち上がった銀子だったが、それを立候補したと勘違いされてしまった。

「ほな銀子ちゃん頼むでェ!」

「チッ、こうなったらやってやらァ!俺だって元は男だ!なんだったらここで全裸になる覚悟だぜ!」

逃げられないと悟った銀子は腹をくくってBOXに入った。

するとそこには足だけは綺麗なおじさんが立っていた。

「あの…おじさん誰っすか?」

「僕はブリーフ係です」

「ブリーフ係?」

「アレ?兄貴なら聞いてないんですか?本物の女の子のブリーフ渡すのは自分の思い描くブリーフパブじゃないて僕が履いたブリーフを女の子の物だと偽って渡すらしいんです」

「ただの詐欺じゃねェか」

店内に音楽が流れ始め勝男が盛り上げる中、そのおじさんがクネクネしながら履いていたブリーフを脱ぎ始めた。

「はい、これを持ってって」

「あっ…はい……」

銀子は言われるがままおじさんのブリーフを持って客の元へと戻った。

すると客は迷わずにそのブリーフを頭から被って鼻の息を大きく吸い始めていた。

「ごぼろろろろろろろ…」

その後継を見た銀子は思わずリバースしていた。あまりにも気持ち悪過ぎたのである。

そして裏へ連れ出され勝男に怒られる銀子。

「銀子ちゃん何をやってんねん。あの客のクリーニング代と慰謝料でパンツ一枚分の代金無駄になったやないか!あぁいう奴はパンツも平気で被るくせにゲロを受け止める勇気はないんじゃ。だから気つけてや。気分良うなったら戻っておいで」

そう言って勝男はまたハイテンションな司会へと戻って行った。

「もう我慢出来るかこんなもん…こんなところすぐにでも止めてやらァ!」

我慢の限界を超えた銀子は更衣室へ戻り、衣装を脱ぎ捨てて私服に着替えて従業員入り口から外へと飛び出した。

 

「お前何しに戻って来たアルか」

万事屋へ戻ったは良いが、一銭も稼いで来てない銀子を神楽は睨みつけた。

「か、勘弁してくれよ神楽…俺はもう二度とあんなところへ行きなくねェんだよ!お前だって行けば分かるさ、あれ以上の地獄なんてこの世にねェってことをな」

銀子の心からの訴えが神楽に届いたのか

「ならもうキャバ嬢は良いアル」

そう言って来たのだ。

「ほ、ホントか?」

「その代わり銀ちゃんにお願いがあるアル」

「何だよこの際何でも言ってみろ、あの店で働かせられるより嫌なことなんて存在しねェからよ。あっ金はねェぞ」

「お金じゃないネ、銀ちゃんにもっと女の子らしくして欲しいアル」

「はぁ⁉︎」

神楽のお願いは銀子の予想の範囲外だった。

「俺に女の子らしく?何でまたいきなり」

「万事屋に仕事が来ないのは女の見た目のくせに口が悪い銀ちゃんのせいだと思うアル。せめて俺っていうのを止めれば女のらしく見えるアルよ?」

「じゃあ何か?お前は俺…じゃなくてあたしが女の子らしくすれば仕事が来ると思ってんのか?」

「思ってるアル」

銀子は天秤にかけた。おネェのように本格的に心まで女になっていることを演じるのか、またあのブリーフパブに戻るのかを。

そんなものは悩むに値しなかった。天秤に乗せた瞬間壊れるぐらいに振り切ったからである。

「分かったよ、じゃあこれからあたしって言うね?それからもっと女の子らしくした方が良いのよね?戸松遥を使いこなした方が良いってことでしょ?そんなの余裕じゃない、なんだったらスフィアに入っても良いのよ?」

銀子は自分を女と認める方を選んだ。それほど銀子にとってあのブリーフパブは地獄そのものだったのだった。

 

第十二訓完。

 

 

またお会いしましょう

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