銀魂ファッション GIRLS MODE   作:数取団乱闘生

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第五訓「乗り遅れたら知ったかぶりでも良いからついていけ」

マフィアの娘からの依頼を半ば脅されて受けることになった万事屋。

その娘櫻井ゆりはさっそくといきなりマフィアのアジトへと向かった。

「銀子さんホントに大丈夫なんですか?このままだと僕たち人殺しさせられますよ!」

「だってしょーがねェだろうが。だったら何?あのまま依頼断って万事屋ハチの巣にされた方が良かったのか?」

「そうですけど…」

「まぁまぁ大丈夫だって。適当にアシストしときゃ良いんだよ。俺たちの名前は揉み消してくれるみてェだし殺し自体はアイツにやらせれば俺たちは無実だ」

謎の自信を持つ銀子に不安ばかりが募る新八だった。

「それにアレだろ、こういうのってカルネアデスの板って言うもんだしよ」

「カルネアデスの板?何アルか銀ちゃんそれ」

「確か中世ローマの話だったかな…船の事故で投げ出された二人の男が一枚の板切れに掴まろうとしたが、その板切れじゃ二人の重さは支えきれないと考えた一人はもう一人を突き飛ばして助かったって話だ。助かった男は罪にはならなかったんだとよ」

「何でアルか?」

「確か法律があった筈だぜ?危機的状況なら他人を犠牲にして助かっても罪にはならないって」

マフィアのアジトの前なのに呑気に喋る銀子と神楽。新八と違い緊張感はまるでない。

「じゃあもしマフィアに銃を突きつけられた時に新八を盾にして逃げても大丈夫ってことアルな!」

「その通りだよ神楽ちゃーん。俺たちにとって新八はカルネアデスの板なんだからなっ!」

「そんなわけねェだろォォ!法も神も許しても僕が許しませんよォ!」

「新八一人なら別に良いネ。いざとなったらねじ伏せられるアル」

「神楽ちゃん!怖いこと言わないでくんない⁉︎」

先ほどまでシリアスムードだった新八も二人の空気の飲まれて普通にツッコんでしまい緊張感を失った。

「三人とも静かに。もう近いですよ」

「マジ?うわぁもう帰りてェ定春にもふもふしてェ〜」

「定春にもふもふするのは私アル!」

「何言ってんだお前!俺の家にある物は全部俺のもんだ!よって定春も俺の所有物なんだよ。結局世話してんのも俺だしよォ」

「今はそんなことどうでも良いでしょうがァ!」

「黙れと言っただろう。口に弾丸ブチ込んで二度と喋れないようにするぞ」

櫻井ゆりは新八に拳銃を突きつけてそう言った。

「な、何で僕だけ……」

 

そしていよいよマフィアのアジトの前に辿り着いた四人は物陰から様子を伺っていた。

「万事屋さん…」

「あっ?どした?」

「女子供は帰らせて頂いても構いませんか?」

真ん前に来たところで櫻井ゆりが突然言い出した。

「まぁ確かに人数が多いと目立つしなぁ。よしお前ら帰れ」

「えぇ⁉︎」

声をたてないように静かにツッコむ新八。

「カルネアデスの板とかほざいてる場合じゃねェんだよ。殺人罪は逃れられてもガキ二人をマフィアに突入させたことが知れたら俺が捕まるかもしんねェじゃねェか。そこんとこ考えようぜぱっつぁん」

「今更ですかソレ…」

至極まっとうなツッコミだった。

銀子の本音としては櫻井ゆりに乗らないとここでわざと見つかってマフィアとやり合わせようようとしているのではと疑い、意見に全乗っかりしているのだ。

「分かりましたよ。依頼人がそう言うのは仕方ないですもんね」

新八もそれを感じ取ったのか、一人感じ取れない神楽を引っ張ってその場を後にした。

「おいアンタ、ガキをわざわざ帰らせたってことは俺に手を汚させる気じゃねェだろうな」

「もちろん最初からそのつもりですよ。でも子供に殺しの十字架を背負わせるつもりですか?」

「チッ、万事屋に依頼に行くだけでそんなに色々手まわすかねェ普通は」

「あたし慎重な生活なもので」

銀子と櫻井ゆりは何故かある勝手口から中へと進入。

「何で勝手口があんの?ここ一般家屋?」

不思議に思う銀子に構わず先々進む櫻井ゆり。

「アンタここに来たことあんのか?」

「どうしてそう思うんですか?」

「こんなに広い家なのに一切迷わねェからさ」

「いえ。初めてですよ」

「あっそう」

中に進入してからは不思議と誰にも会わず、奥へと簡単に進めた。

「妙だな、中に誰もいねェなんて…おい俺たち気付かれてんじゃねェのか?」

「その通りだこの愚か者めっ!」

突然声が聞こえると四方の壁がパタリと倒れて中からいかにもなツラしたマフィアが何十人と出てきた。

「なっ…何故あたしたちの存在がっ!」

「貴様ボスの娘かっ!探す手間が省けたぜ、まさか自らのこのこ殺されにやって来るとはな!」

「チッ、やるしかねェか」

銀子は腰から木刀を抜いた。

「何だその女は用心棒のつもりか?中々の顔だな。俺の女にしたいぐらいだぜ」

「うるせェよブ男共。なんだったら俺のハードプレイに付き合うか?」

「いえその必要はありませんよ」

次の瞬間銀子の身体に剣が貫通していた。

「ここでのプレイは私が攻めであなたが受けですから」

「そういうことかい…俺たちはまんまと騙されたわけだ……」

「やはり噂通りの手際でしたよ万事屋さん。まさかここまで上手くいくとは思いませんでしたから」

 

第五訓完。

 

 

またお会いしましょう

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