銀魂ファッション GIRLS MODE   作:数取団乱闘生

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第八訓「水も滴るいい男なんて言うがその前に拭こう」

「あたしが殺したかったのは坂田銀子という女だから。アンタが本当は坂田銀時っていう名の男だというのならあたしが殺すターゲットじゃない」

「ったく…あのままあのバカの下についていた方が長生き出来たろうによ」

「かもね。でも死ぬことより生きることの方が辛いってこともあんのよ」

「良く言うぜ、大した苦労も知らねェガキが」

「おのれゆり…構わぬ!ゆりごと坂田銀時を殺せェェェ!!」

ボスの指示でマフィアたちがいっせいに襲いかかる。

対する銀子は木刀でなぎ倒し、ゆりも次々と銃をぶっ放していく。

「ぼ、ボス!奴ら強すぎます!我々では太刀打ち出来ません!」

「たかが女二人殺れずにマフィアを名乗れるかァァ!何としてもでも殺せ!何としてでもなァ!」

マフィアたちは倒しても倒しても次々と現れた。

「何処が日の車なんだか、こんなに従業員雇えるぐらい潤ってんじゃねェか。ウチなんか二人で限界以上よ?個人的にぶっ飛ばしてやりてェぐらいだぜ」

「にしてもあなた、かなり強いのね。薬を取り仕切っていた奴を殺っただけのことはあるって感じね」

「お前に褒められても全然嬉しかねェよ」

「そこまでだァァ坂田ァァ!」

ようやく戦えるマフィアが居なくなって来た頃にボスが叫んだ。

「貴様の万事屋とやらに爆弾を仕掛けてある!私がこのスイッチを押せば一瞬に灰になる!」

「ねぇねぇゆりちゃん、あなたわたしの味方なんだよね?だったら爆弾なんか仕掛けてないよねェ?」

バリバリの戸松遥で言った銀子。

「いや…その……」

対するゆりは言い淀んでいる。

「お、おい…やっぱり仕掛けてんの?」

「だってあの時は始末するべき相手だと思ってたし……」

「何やってくれちゃってんのォォォ⁉︎ どうすんの!責任とれよコノヤロー!」

手のひら返してキレ出した銀子。

「分かった。あたしが奴らを引きつける。その間にあのスイッチを奪って」

「出来んのかそんなこと…」

「あたしを誰だと思ってんの?あなたの腹に穴を開けた女よ」

「あんなもん不意打ちだろうが」

「ちょっと待ったァァ!」

突然ゆりが大声を上げながら服をめくった。

すると地肌に直接数本のダイナマイトを巻いていたのだ。

「ゆ、ゆりお前それは⁉︎」

「そのスイッチを押したらあたしはこのダイナマイトをいっせいに爆発させる!これだけの数あればこんなチンケな建物一瞬に粉々よ」

「お前正気か?あの男の為に命まで捨てようと言うのか!」

「勘違いしないでくれる?これはあたしの罪滅ぼしなのよ!坂田銀時の為じゃなくてあたし自身のケジメの為にね!」

そう言うとゆりはダイナマイトの導火線に火をつけ始めた。

「おいおいおいおい!私まだ押してないぞ⁉︎ 気が早いだろゆり!」

「早くねェよ?俺もうここついちゃったし」

「えっ?」

ボスが振り返るとそこには銀子が立っていた。周りの側近はみんな倒されている。

「もしかして私絶対絶命?」

「いやいや全然。まだまだ余裕ですよディアボロさん!」

「いや私ディアボロではないんだけど…」

次の瞬間ボスは銀子の木刀に殴り飛ばされた。そしてその飛ばされた先にはゆりが立っていた。

「ゆ、ゆり!まさかお前…」

「あたしはディアボロを殺してトリッシュになる!」

「いやだから私ディアボロじゃないんだけど…」

その一言がボスの遺言となり、アジト中に銃声が響き渡った。

 

アジトを出た二人。

「ごめんなさい…いろいろと」

ゆりは出てすぐに土下座した。

「別に謝ることじゃねェだろ。まぁ万事屋潰されてたら謝っても許してねェとこだがそれも無かったしな」

銀子は頭をかきながらゆりから目をそらしている。

「いやでも…腹に剣を突き刺したし……」

「あぁそれ慣れてるから」

「慣れてるの⁉︎」

「銀魂じゃシリアス長編になる度に俺血まみれだからね」

「大変なのね……」

それよりも銀子には一つ気になることがあった。

「お前らのマフィアって女はゆり一人なのか?俺と牢屋が相部屋の設定だった奴はたぶん声色的に女だと思ってたんだが」

「相部屋?あぁその相部屋の奴なら元攘夷志士との相部屋は嫌だって勤務をすっぽかしてたのよ。あなたに色々と嘘八百吹き込んであの男のところへ誘導しないといけなかったのに」

「えっ?ちょっと待った今なんつった?」

銀子の身体に鳥肌が立つ。

「いやだからあなたと相部屋の設定を演じる筈だった奴が勤務をすっぽかして逃げたって話だけど?」

「待って待って待って待ってェェェ!」

銀子は突然叫び出した。

「ちょっとどうしたのよ」

「俺の牢屋に相部屋の人いたんたけどォ⁉︎ 確実に口の悪い女がいましたけどォ⁉︎」

「女?このマフィアに女はあたし以外いない筈よ?それにあなたの牢屋には誰も近付いてない筈だけど……」

「じゃ、じゃあ何?俺が話していたアレは一体何だって言うんだ?ちょっとマジあり得ないんだけどォ」

銀子はブルブル震えながら嘆いた。

「あなたまさか…存在しなかった筈の人物と話してたの?」

「いやいやいやないないない!あり得なーい!第一存在しなかった世界の住人だって実際にはこの目に見えてるからね!存在してるからね!俺は絶対認めんぞォォォォ!!」

 

第八訓完。

 

 

またお会いしましょう

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