変態三人組の一柱が改心したようです   作:曉 焔

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あかんて...これはあかんて......。


一誠が遂に覚醒します!そのあとどうなるかは彼次第。
耐えきれなかったとはいったい......?


ヒントは『愛』でございます。



それでは、本編をどうぞ!


覚醒したけど耐えきれなかったよ...(意味深

うっす!俺の名は一誠!兵藤一誠だ!生まれて初めて保健室で目を覚ましたでござる。周りには、保険の先生一人それ以外は誰もいないのだが..........。

 

 

なぜ先生の顔が目の前にあるんですかねぇ!?目を覚ましたら目の前に女性の顔とか一瞬朝チュンかと思ったじゃねぇか!?どうせならあの人の方g...ゲフンゲフン!!

おう!?眼を閉じるな!近づけてくるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

うっすらと目を開けて周りを見渡すと、部屋の中は赤みを含んだ陽の光が差し込んでいてすごく嫌な予感を漂わせている。

 

 

これは嫌な予感がする...とても嫌な予感がする...すごく嫌な予感がする。

具体的に言うなら、朝からぶっ倒れたままで放課後の今の今まで気絶していたとかじゃあないよな?もう一人もいなくてあとは俺だけとかそういう感じじゃないよな??

 

 

滝のように流れ出す冷や汗を吹きつつ、先生に声をかける。

 

 

「............あのぉ~ちょっといいですか?」

 

 

 

 

「ふぇ!?あああああの....起きて...!?」

 

 

先生は火山が噴火したように紅くなり、挙動不審になる。

 

 

「えええええっと......そのぉ...あのぉ.....いいいいい今のは..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________なにそれ可愛い.........はっ!?

 

 

 

 

 

それより内容!今の状況を説明してほしいんだよ!こんなことしてる場合じゃねぇ!!!家には最大7時って門限が決まってんだよ!間に合わなかったらSMプレイの実験台にされちまう!!!この歳で新しい扉を全力でオープンザドアするわけにはいかん!!

 

 

「何しようとしてたかはこの際置いといて、俺ってどれぐらいここにいました?」

 

 

「えええええっと.....「落ち着けぇ!?」....っんん!だいたい8時半あたりに、元浜君と松田君が物凄い形相で入ってきて、一誠が大変なんだ!!!っていって連れて行かれたんです。教室に君が倒れていて、ここに運んできたんですよ。」

 

 

「ち、因みに今は何時かご存じで?」

 

 

「なぜ声が震えてるか知りませんけど...7時40分ですね。」

 

 

 

 

 

 

______________思わず膝から崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

「もうだめだぁ...!おしまいだぁ...!」

 

 

「え!?急にどうしたんですか!?」

 

 

口に出るほど落ち込む。またあれを喰らえというのか?目隠しつけてロデオみたいに動く三角木馬の上に座らされて両手両足固定された後、猿轡つけられて声出せなくして、電気ショック流しながら鞭ではたくとかゆうただの拷問をまたうけろと???

......うん?あれ?これおかしくね?もはやSMですらなくね??

 

 

「あぁ...先生俺もう帰りますね?家に戻んないといけないんで。さようならっす。」

 

 

「え、ええ...気をつけて帰ってくださいね?さようなら、一誠君。」

 

 

早く帰らないとヤられる!?だが出来るだけ早く帰れば許してくれるはず!!!一刻も早く帰らないと...!ついたらどうにかしてごまかしてやる!

 

 

 

 

 

 

 

__________そして俺は過ちを繰り返す。

 

 

 

 

ヤられることに気を取られて焦りまくっていた俺は、頭の上で羽ばたく黒い羽根に気づかない。目の前で道を遮られて初めて気づく。どこかで見たことのある黒い羽根。一度死を覚悟し、月夜の女神に助けられたあの体験が頭をよぎる。

 

 

「こいつだな?ネストルをやったってのは。こんなちんけな人間に殺られるなんざなっさけねぇ...」

 

 

「まあまあそんなこといってやんなよミグラス。あいつは自信家だったからな~...油断でもしてたんだろ?」

 

 

「うるせーよケンネル!あんたぁだぁっとれい!!!」

 

 

もしかしてこの二人...あの時の堕天使の男の仲間か!?なんだって俺のところに!?またころしにきたってのか!!!!

 

 

「あん?どうやらてめぇもこの状況を飲み込めたようだな。そうさ、お前の思っている通りに殺しに来たのさ!正確にはお前の『神器』を取りに来たんだがな。これでお前も内容を知っちまったってことになるな。」

 

 

______どういうことだ?一体こいつは何を言っているんだ?

 

 

「なぁ...一般人が裏の世界を知ったらどうなるか知ってるか?」

 

 

ミグラスと呼ばれている堕天使は、急に冷静になってこちらに問いかけてくる。

 

 

「ミグラス!もうそこらへんd「うっせぇ!!てめぇは黙って見てろ!」....はぁまったく。」

 

 

______なんだ!?なにが言いたいんだこいつは!?

 

 

「簡単さ。殺されるんだよ、裏の奴らに。裏の世界は裏の奴らがまわしていく。そこにお前のような表の人間なんざ入り込む余地なんか無いんだよ。」

 

 

______分からない...こいつの言うことが分からない!なんでこんな目に!?

 

 

「まだ自覚なしってところか...残念だな。お前の『神器』はまだ何かが足りない。あと少しなのに、お前の未熟な心がそれを邪魔している。自分の気持ちに今だ気づかない....若いやつらによくある兆候だよ全く。」

 

 

______『神器』?『自分の気持ち』?何を言ってるんだこいつは?

 

 

「俺はもう歳だからな...たくさんの死を見てきた。お前みたいな若いやつらのも五万とみてきた。痛いって苦しいって、呻いて嘆いて叫んで......見てらんねぇ。俺の最後はお前だ。せめて苦しくないように殺してやる。」

 

 

ミグラスは自分の手に光る光槍を作り出し、振りかぶる。それと同時に自分の中で何かが、もう一人のケンネルと呼ばれる堕天使のほうに吸い取られていく感じがしてくる。

体が力を失い、膝が地面につく。少しずつ、少しずつ視界がゆがんでいく。

 

 

これが、死ってやつなんだな?意外と安らかじゃねぇか。これで眠るのも悪くない...。

 

 

真っ白な空間に黒い沼が現れ、仰向けに倒れている俺の体を飲み込んでいく。じっくりと、蝕むように、飲み込むように、緩やかに沈んでいく。もう体は半分以上が沈んでいる。ふと、頭の中に今まで俺の刻んだ人生が流れる。

 

 

生まれて、育てられて、遊んで、泣いて、学んで、挑戦して、友人が出来て、ばかやった。変わらない日常。楽しくて、嬉しくて、何事もなく過ごしていた日常は、突然崩壊した。伝説だ、幻想だなんて思っていた堕天使が現れて、殺されかけた。そんな中で一人の女神様に出会い、助けられたこと。それ以来何かが心の中でくすぶっていること。

 

 

きっと何もかも忘れようとしていたんだ。楽しさも、嬉しさも、悲しみも、辛さも、苦しみも、虚しさも、全部。忘れたくない...憶えておきたい....!!あいつらは、こんな俺と仲良くしてくれたんだ!それを何もかも捨てるなんて_______

 

 

 

 

 

 

 

___________できねぇ!!!!!

 

 

 

 

 

顔も飲み込まれて真っ暗だけど、必死に手を伸ばす。

 

 

「この先に何があるのかなんて知りゃしねぇ!それでも!失い続けるよりずっといい!!!どんなに辛くったって諦めたくない!あの人に会って、この口で思いを直接伝えるまで!俺は何度だって抗い続ける!!!」

 

 

俺を中心に獄炎が広がっていき、あっという間に埋め尽くしてしまった。現実ではないというのに、焼けるような熱さを感じる。奥になにか見えるが、陽炎が邪魔してよく見えない。この空間が『神器』とやらの空間なのか?すげぇ......。

 

 

「お前が今代の主か?ふむ......いい顔だ。気に入った!この力、正しく使えよ?」

 

 

渋い声が聞こえたが、なにも答えることが出来ずに意識が吸い込まれていく。目の前に輝く光槍が見えるが、やけに遅く感じる。ミグラスの驚いた顔が、少しだけ息子の成長を喜ぶお父さんの顔に変わったように見えた。思いっきり体を捻ってギリギリ槍をかわして距離を取る。

 

 

自分の姿を確認すると、俺のいたるところから赤い炎が放出されている。全く熱くない、それどころか安心すら覚える。これが......俺の『神器』......

 

 

「かっははははははは!!!!!!こいつはすげぇ!死の直前で神器が覚醒するとはな!!一誠だったよな?今自分が思いつく最強の姿を思い浮かべてみろよ!」

 

 

いきなりフレンドリーになったミグラスに、今度は何をしでかすのかと不安になり思わず身構えてしまう。

 

 

「警戒するのはいいことだ。さっきやってたら、頭を貫いてたところだぜ...。まぁ、安心しろ。何もしないさ。ケンネル!お前もいいか?」

 

 

「............いいでしょう。どんな形かわかれば、対策たてられるでしょうし...。」

 

 

また来るのなら、今以上に強くなってお前らをうち倒す。そのために、今はミグラスの言う通りにしてやる。.........別に、もう一度会いたいとかではない。断じてない。

 

 

 

 

俺の思い浮かべる最強の姿。彼女の隣で、肩を並べて立っている俺の姿。灼熱のように

燃える赤い鎧。どんなものも防いでみせる最強の盾。どんなものでも打ち砕く最強の矛。矛盾しているがゆえに最強。完全に不完全。消えない獄炎。

 

 

無意識のうちに手を強く握りしめていたが、ふと赤い何かが目に映りそちらに目をむける。複雑な文様の入った篭手だ。あの時に見た焼けつくような炎をかたどったように見える。とてつもない威圧感に空間が歪んでるようにも見える。

 

 

「おいおいマジかよ......その篭手まさかお前が今代の...。」

 

 

その時、辺りがどす黒い雲に覆われ雨が降り出す。すぐに土砂降りになり、挙句の果てには雷すらなる始末。一体今度はなんなんだよ!?

 

 

ふと気づくと、ミグラスとケンネルがこちらによって来るのを確認する。なんだなんだ!?まだやるのか?てか雨降ってもこの炎きえないんだけど.......。

 

 

「てめぇも早く逃げろ≪今代の赤龍帝≫!!これは嵐だ!!≪天津禍津神≫がここに来るぞ!!!お前の龍の力に引き寄せられたんだ!危ねぇぞ!!!≪夜輝神≫の分体の巻き添えになる前にここから逃げろ!!」

 

 

雷や雨の音に遮られて幽かにしか聞こえなかったが、こともあろうかこちらを心配して声をかけてくれたようだ。

 

 

「≪今代の赤龍帝≫!?≪天津禍津神≫!?≪夜輝神≫!?誰だよ!?俺を殺すんじゃなかったのかよ!!!」

 

 

「≪今代の赤龍帝≫はてめぇのことだ!!しっかりおぼえとけよ!!?≪夜輝神≫は『二天龍と堕天魔戦争』に突然現れた神のことだ!!!≪天津禍津神≫は≪夜輝神≫の分体で、一瞬で連合軍を壊滅させた龍のことさ!!!お前を殺すのはもっと強くなってからにしてやるよ!!死にたくなきゃ今すぐ逃げるんだな!!俺は命が惜しいから逃げるぜ!!達者でな!おらケンネル!今すぐ逃げるぞ!」

 

 

「え!?ちょ...ま....どういうことですかミグラス!!後でちゃんと説明してくださいよ!?」

 

 

そういうなり、二人は魔法陣みたいのを展開し俺の前から姿を消した。

 

 

「どういうことだよ...?」

 

 

極度の緊張から解放されたせいか、土砂降りの降る外にも関わらず意識が遠ざかっていく。重力に負けた肉体は、地面に叩きつけられ動かなくなる。どうにかして動かそうにも、力が入らない。

 

 

「もう..........だめ.........だ....」

 

 

意識が途切れる寸前に見たのは、静かにこちらをみつめる風を纏った龍だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふあぁぁぁぁぁああ.......ッ!?...知らない天井だ。」

 

長くて大きいあくびをしたのはいいものの、まったくと言っていいレベルで見たことのない天井に驚く。少なくとも、俺の家にはないから俺んちは除外である。じゃあここは一体どこなんだ?松田や元浜の家にもないからあいつらの家でもないし。

 

 

綺麗にしろ一色で塗装されている壁に、ふっかふかのカーペット。しゃれたソファーにレトロなクローゼット。

 

 

...................海外??

 

 

ベットは二人用の大きいやつで天蓋が付いているもの。ここ本当に海外じゃないよね?外は見えないから確認などできるはずがない。

 

 

そんなことよりも一番気になるのは俺の隣だ。え?だれもいないだろって?いや、毛布が細盛り上がっていてちょうど、人間がヤ○チャみたいな姿勢で寝たくらいの大きさなんだよ。なになに?枕でも入ってるんだろって?それも違うんだよ。枕は二つ確認できるし、綺麗な銀色の髪なんてないだろ。ここまで考えて俺は理解した。俺の隣で誰か寝てるんだってさ。おいこらそこ!!今更かよプギャーとか笑ってんなよ。

 

 

隣がもぞもぞと動き始める。ゆっくりだが確かに動いている。やべぇおこしちまった。

 

 

「ぅん.....ふぁぁ.............ぅぁん...。」

 

 

えっと、あの、そんな声出さないでくれますかね!?なんか変な気持ちになっちゃうでしょ!?てか、女の人だったのかよ!!!!

 

 

そして遂に中の人が姿を現す。銀色の長い髪、言葉では言い表せないほど整った顔。澄んだ翡翠色の瞳。白磁な肌に、スタイル抜群なのに細い体。儚い雰囲気が醸し出されている。いつか見た女神様がすぐそばにいた。手の触れられる距離に、今にも壊れそうな姿で寝ていた。

 

 

 

 

 

 

__________俺と同じベットで。

 

 

 

 

 

 

とっさに鼻を押さえて顔をそむける。いやまあ、確かに服は着ているのだが、さっきの甘い声を聴いたのと、うるんだ瞳で上目使いされているのだ。やばいやばいやばい!!!鼻から愛が零れちまう!!!なるべく見ないように顔を逸らす。だがそんな俺を追い詰めるものがいた_________

 

 

 

 

 

「あなたって言ってみてくださいませんか?」

 

 

 

 

____________俺の口である。

 

 

馬鹿野郎俺の口!!なんてことを口走ってやがる!!嫌われでもしたらどうする!!?東京スカイ○リーから紐なしバンジージャンプする自信があるぞ!!?思い人に嫌われるとかただの地獄じゃねぇかよ!?

 

 

彼女はよちよちとはいはいしながらこちらに来ている。ヤバい可愛い(確信)。目の前でぺたんと座り込んでこちらを見上げ、俺が顔を逸らすたびに首をかしげる。なにそれ可愛い(確定)。くっ!!こんなことが続いたら、いつまで抑えきれるかわからん!必死に顔をそむけ続けると彼女はいきなり抱きついてきた。

 

 

あああああああああああああああああああああああ!!?!?!?!?!?(錯乱

 

 

両手を背中に回し、頭を俺の胸に預けてくる。

彼女の柔らかい体から熱が伝わってきて、髪からとても甘い香りが漂ってくる。あかんてあかんてあかんて!!!これ以上はほんとにもう...........ダメだって.......。これ以上は...やめて.....!彼女は顔をそっと俺の耳元に寄せてこう呟く。

 

 

「おはよう...ございます.........あなた♪」

 

 

「............グハァァァァァッッ!!!!!!」

 

 

耐えきれなかった...抑えきれなかった....愛が溢れてしまった.....ホントに言って下さるとは....。因みに鼻血は女神様にはついていない、安心しろ。

 

 

俺が沈みゆく意識の中で思ったことは唯一つ________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________女神様が可愛すぎて生きるのがつらい。

 

 

 

 




どうしてこうなった!?(錯乱

二徹した後、謎の栄養ドリンクを飲みながらやったらこうなってしまった......。
しかもいつもよりぐんぐん進むだと...?


なんてこったい\(^o^)/


なにか面白いネタとか思いついたらおっしゃってください。
番外編とかでやるかもです。
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