転生したら狩人×狩人 作:楯樰
ハンター協会会長との試合から早いもので半年経った。
今日は1954年5月19日昼。天気は曇り時々雨。
霧雨が時々降るといった、出かけるのにも向かず、蒸し暑いだろうと言うような空模様。
そして五月病のように今私は大変憂鬱である。
どのくらいかと言うと床にうつ伏せになってグダるくらい。
……でもうつ伏せだと胸がつぶれて痛いので、実際は仰向けになりグダっている。
家の中でのんびりしようにも携帯ゲーム機もありそうにないこの時代ではせいぜい読書をする、またはこの世界の原作……どっちかというと未来予知の様な記憶を、分かる範囲頭の中から引っ張り出すとかするくらいしかやる事が無い。
「はぁ……」
あー……弟達に会いたいよー…。
ちなみ二人と会ったのは少し前。
一ヶ月の内、一日は帰ってきてもいいと言い聞かせてるので一ヶ月に一度は会える。だけどもそれがつい四日前のことだから、一ヶ月近く二人とは会えない。
二人は優しいからちゃんと一ヶ月に一回は帰ってきてくれる。
ちなみに脅したわけじゃないよ?
帰ってこなかったら私のほうから会いに行くし。
ふふふ……私のブラコン・シスコン舐めんな。
さて、と。
……少しばかし念能力《神と悪魔の体現者》を使いますか。
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――この前…つまり半年ほど前、私が裸になって鏡の前に立ち、自分の生態情報を知ったのは、全て『私の考えた最強の念能力』を使うためである。
そして『私の考えた最強の念能力』である《神と悪魔の体現者》は簡単な話、念の性質・肉体・細胞・遺伝子の変化と操作。
なぜ念の性質が操れるのか。
それについて私は念の性質・才能が遺伝する要素があると考えた。
自分の生態情報について調べた結果わかった事でもあるが、
遺伝的な要素について導き出した理由は、じきに生まれて来るだろうゴンやキルアなどの才能が、親からの遺伝要素が非常に高い事が挙げられる。
ほら、原作でも特質以外は遺伝によって念系統が継承される可能性が高いって言ってたし。
とりあえず能力の使用例を挙げてみようと思う。
まずは、○ョ○ョ奇妙な冒険に出てくる柱の男と同程度いや、それ以上の不死力・強靭性・回復力を生身の体で得られたり。または他人の記憶や意思を、脳細胞をいじる事で操ったり出来る。……逆に人の怪我を治したり、不治の病を治したりする事も可能、と。
まぁ、私としては必要に迫られなければ外道な事はしたく無いので、人を操ったりする事は自重するつもりではいるのだけれども…。
勿論こんな能力にはそれなりに制約と誓約がある。
簡単にまとめると、
・対象の生態情報を知っておかなくてはならない。
・対象の内部に自分のオーラが浸入及び、包みこんでいる事で使える。
・操作・変化させにくい生態情報ほどオーラを消費する。
・基本一度に一人まで。二人以上の場合は人数の十倍オーラを消費する。
・この能力でオーラが枯渇した場合には潜在オーラの99%を一ヶ月間使用できなくなる。
・同上、枯渇した場合の一ヶ月間の強制的な絶。
……以上が大まかな
すさまじい程に厳しい。
特に『生態情報を知っている』、『相手の体内にオーラを浸入させる事』と『オーラが枯渇した際』のリスクが。
当たり前と言えば当たり前ではある。
見方によってはそれこそ神の御業、悪魔の所業なわけだから。
という訳で私は、コレを使って文字通りこれから肉体改造をしようと思う。
何がと言うわけなのか皆目見当つかないけど、気にしたら負けだと思うから私は気にしない。
気にしないったらしないんだから!
――さてまずはこの半年、今までやってきた事の確認。
一つ目は色んな毒性物質への抗体を生成。
二つ目は電気への耐性の向上。
三つ目が怪我をした際の再生力の強化。
四つ目が細胞の不死化。
これらは半永続的に変化させた自分の生態情報で、ゲーム風に言うならパッシブスキルとでも言おうかな。
細胞の不死化は単純に細胞が作られる回数減らないって事。
不老不死にはなれるけど不死身になるわけじゃないので注意が必要。
体の成長具合も22歳まではそのままにするつもりだから、そこまでは細胞の老化を止めないでいるつもり。
パッシブの逆であるアクティブスキルについてはまた追々。
うん、今回は念に関することで体弄ろう。
これ以上究極生命体に近づいてどうする私。
キメラアントでも無いのに人外指定されちゃったら堪んないし。
とりあえず今の私の系統別習得率は、
変化系100
操作系100
得意系統から一つ離れて、
強化系80
放出系80
具現化系80
で、最後……
いや、コレおかしいよね。
ホント初め知った時は目というか自分の記憶を疑ったよ。
何コレ。苦手な系統…無いじゃん。
というか特質って……まぁ心当たりは無い事も無い。
初めての水見式のとき、変化と操作、二つの対極の位置にあるはずの変化が起きたのがおかしかった。
具体的には葉っぱがくるくると回って水がしょっぱくなったんだけど……あれが私の特質系反応だったのかもしれない。
うん、そう思う事にしよう。
系統別修行については、不思議な事に特質を含めてバランス良く上がっていた。
私はいつも、操・変・具・操・変・強・操・変・放……と訓練していたのだけど別段問題無かったみたい。
ちなみに具現化系の修行は、絶をしている状態でもオーラが見えるようにするというイメージの訓練。
操作系の修行はオーラを伸ばして少し離れた所の物を動かす、念力のようなことをするのが修行方法。
あってるのかは分からないけど……。
まぁ、念系統を特質に変える事をしなくて良いので今日はメモリを伸ばそうと思う。
今まで伸ばしていなかったのは……恥ずかしい話、身体の方を改造するのに気をとられていたから。
……実は究極生命体目指してたなんて誰にも言え無い!
ゴホン。
――私のメモリを数値で表すなら、全部で100メモリの所を今の私は《理の眼》に20、《神と悪魔の体現者》に残りの79くらい使っている。
残り1メモリ。
これでは何の役にも経たない。
なので才能を司る遺伝情報のメモリを試しに伸ばしてみる。
0.1メモリっ……!
0.1で約半分近くオーラを消費してしまった。
妥当な所と言えば妥当なのかも。本来なら操る事も見る事も出来ない情報を改竄してるわけだし。
ただこれ以上はもう今日は無理。
これ以上やってオーラが枯渇でもしたら多分死ねる。
あー…もう、しんどい。
……もう止めて昼寝でもしよっと。