「本当に貴方は何なのかしら?」
「何でさ」
何でこういうやり取りがされたかは、少し遡る。
「まぁ呪いの様なものだ」
だそうだ。ちなみにこれは一回きりらしいので、ずっとこのままという事は無いらしい。さっきはあれほどの殺気を出していたサーヴァントとは思えず、堪らずため息が出てしまった。それはさておき、トリガーを取る為にはアリーナの
「破!!」
と掛け声と踏み込みからの拳による一撃でエネミーは倒れて行った。本当に最底辺のステータスの持ち主なのか疑問しか湧かない。ゆえに独り言のように言葉が出てしまった。
という事があった。ホント予想外の出来事だらけだ。まぁおかげで無事にトリガーの入っているボックスまでたどり着けたけど。
「これで第一関門はクリアかしら」
「だな。後はもう一つのアリーナで取れるトリガーを取れば大丈夫だろう」
セイヴァ-はそう言って何かの気配を感じたのだろうか、視線を入り口の方に向けていた。
「どうかしたのかしら?」
「どうやら対戦相手が来たようだ。どうする?」
対戦相手・・・ああ、あの若布の道化師ね。彼も当然トリガーを取りに来たのだろう。だが、このまますんなり取られるのも癪だ。ゆえに、
「そうね、ではお出迎えしてあげましょうか。あの三流のサーヴァントの情報を頂くとしましょう」
「了解、俺も今出せる全力で対応しよう」
そう話し、入り口方面へ歩き出す。その時の私の目は、獲物に飢えた狼みたいだとセイヴァーから言われた。
「ごきげんよう、さっきぶりね。あら、どうしたの?顔色が悪いわよ?髪の毛の青さと相まって、髪と一体化してしまったのかしら?」
「そ、そんな訳ないだろ!!」
「自分では気づいてないの?それと、何震えているのよ?もしかして私のサーヴァントに恐怖を感じているのかしら?」
「ち、違う!!これは、そ、そう!武者震いってやつさ!!これからお前を倒せるっていう余裕なんだよ!!!」
小学生でも強がりと分かるような嘘を平然とつくなんて、ホント三流よね。如何でも良いけど。
「まぁ、貴方は如何でも良いんだけど。私が興味を持つのは、そこのサーヴァントよ」
「おや、アタシに興味があるのかい?」
「当然でしょ。
「な・・・お前、僕が相手なのは不足なのか!!?」
そう
「ええ、本当は貴方みたいな雑魚が一回戦なんて嫌よ。でも、私のサーヴァントもちょっと困りごとがあるの。だから逆にラッキーね。だって・・・」
丁度いい踏み台だもの。そう言うと、目の前のワカメは顔を赤くし、
「こ、この僕を侮辱しやがって~・・・ライダー、ここであいつ等を消してしまえ!!!」
「あいよ!!じゃあ~お手並み拝見といこうか!」
そう言ってライダーはセイヴァーに銃を放った。だが、
チュン
何かに被弾した音が聞こえた。自分のサーヴァントを見ても外傷は無さそうだし、ダメージを受けたかを見ると、全くの無傷だった。
「おいライダー!!何やってるんだよ!!あいつらを消せって言っただろう!!!全くの無傷じゃないか!!」
ワカメは自分のサーヴァントに激怒しているが、ライダーは若干の驚きの中に喜悦の混じった表情をし、対するセイヴァーは普段と変わらない表情だった。
「へぇ~、坊や中々やるじゃん」
「あれくらい大したことじゃないさ」
サーヴァント同士には分かるらしいが、こっちは何が何やら分からないと言った感じでワカメはライダーを見ていた。対して私はもしやと思っていると、
「何お前らだけ納得してんだよ!?」
とワカメが叫んだ。それに対しライダーが
「あのサーヴァントの坊やはアタシの放った銃弾を
「はぁ!!?そんな訳ないだろ!!」
「嘘じゃないさ。あっちの坊やの周りを見てみな」
そう言われたのでワカメはセイヴァーの周りを見ていた。すると壁に小さな穴があった。穴の大きさはほぼ銃弾と同じ。という事は嘘ではなかったという事だ。
「う、嘘だ。そんな馬鹿げた話があるか!!」
「実際アタシも見たから嘘じゃないんだけどね。嫌~ホント見た目とは違って戦いなれてるねぇ~」
「感心してる場合か!!!さっさとあいつらを始末しろよ!!」
そうライダーを急かすが、
「今日は此処までかねぇ」
「だな」
そう言い合った瞬間、赤い壁が私達とワカメ達を分けるかのように間に出来た。
「あ~あ。こりゃこっちの負けだねぇシンジ~」
「はぁ!!?何言ってるんだよ!!負ける!?この僕が!!?どういう意味だ!!!?」
怒りからなのか、錯乱している様なのでついつい口が出てしまった。
「そんな事も分からないの?貴方達は此処に何しに来たのかしら?」
「そ、そりゃ~トリガーを・・・って、あ!!!」
漸く気付いた様ね。本当におめでたい奴。
「これじゃトリガーを取りに行けないじゃないか!!?」
「そういう事だよ。こっちはトリガーを取れず、向こうさんの情報も取れなかった。惨敗ってやつさ」
「ふ、ふん!!こっちが油断してただけだ!おい、お前ら!!この程度で勝った気になるなよ!最終的には僕が勝つんだからな!!!」
そう言ってアリーナから出て行った。
「ああいうナルシストは私は嫌いなのよね。けど、ちょっと楽しめそうかしら?」
「?楽しめるとは戦いの事か?」
私の発言に首を傾げて質問してきた。
「いいえ、違うわ。私の趣味の様なものよ。私、他人の痛みを聞くのが大好きなの。それが見た目麗しい美青年なら尚更よ」
「・・・・彼は美青年なのか?」
「少なくともそこら辺のに比べたら良い方でしょうね。尤も、私は貴方の方が好みだけど」
「普通なら素直に喜べるんだが、何か複雑だな。少なくともマスターの敵にならなかったことを喜ぶべきか」
ちょっと失礼なことを言ったので足を思いっきり踏んづけてやった。片足をピョンピョンと跳ねながら痛みを和らげようとするのを見て少しだけ怒りが落ち着いた。
「ほら、いつまでやってるの?さっさとエネミーを倒して少しでもステータスを戻してもらわないとこっちが困るのだけど?」
「思いっきり踏んづけた人が言いますか!!?」
そう言って私の後を付いてきた。
美沙夜のキャラのイメージはこんな感じなのでキャラが崩壊していないかちょっと不安です。
連載作品の方も現在執筆中なので頑張ります。