モンスターハンター 二刀を持つハンター   作:ひかみんとかカズトとか色んな名前

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明けましておめでとうございます(激遅

今回は繋ぎです、モンハンもちゃんと書いてますという意思表示…()
他の事に気を取られたりでモチベを保つのが大変です…


第十五話・ニエベ村

「…えーっと、まさかマリア達の新しいお師匠が<神速>とはねぇ…」

「こっちもこいつらの元師匠が<破砕>なことに驚きだよ。ったく、いい歳して何してんだ…。」

 

あははは…と苦笑いを浮かべるドロシーに呆れつつ、カイルは首に突きつけていたナイフをしまう。

 

「えっと…お知り合い、ですか…?」

「…どっちかっつうと、腐れ縁の方が正しいかもな。」

「酷い言い方じゃないか。しっかしまぁあんなに静かで殺意に溢れてた小僧がよくここまで成長したもんだねぇ。」

「黙ってろ。ったく…会うことはねぇと思ってたのに…。」

 

ドロシーはまるでカイルを昔から知ってるような話し方だが、彼は彼女を相当毛嫌い…というより苦手としてるらしい。

カイルはめんどくさいとも嫌だともとれる表情で呆れていた。

 

「とりあえずギルドに報告したいことがある。村長とここのギルド関係者、それとドロシー。あんたも来い。」

「なんだい、早速仕事の話しかい?折角久々に会ったんだから姉妹共々一緒に語ろうぞ~?」

「黙ってろ筋肉ダルマ。」

 

姉妹二人が村の人々に捕まってる中、カイルはドロシーにそう指示する。だがドロシーは楽観的な性格なのか、ゆったりとしていけとカイルを誘う。

 

「割と真面目な話だ……。調子に乗るならあいつらを連れて即刻出て行くぞ?」

「…仕方ないねぇ。」

 

時間をかけるのも面倒になったカイルはドロシーの胸ぐらを掴み、エリカの方をチラリと見つつ真剣な表情で耳打ちすると、彼女もまた察したのか真面目な態度に変わる。

 

最初(はな)っからそうすりゃいいんだよめんどくせぇ…。」

「あっはっは、まー気にすんなって!」

「ったく…どこに向かえばいい?後姉妹にはアンタから言っとけ。」

「はいはい。村の中心にある小さな酒場に行けばいい。そこがクエストカウンターにもなってるからさ。」

「あいよ。」

 

ドロシーから場所を教えてもらったカイルは、またタックルされないようにシルバーソルを着て向かった。

ドロシーは相変わらずデカい声やら態度やらで姉妹と話していた。

 

 

 

 

 

 

 

「失礼する。」

 

ドロシーが指定した場所…小さな酒場にカイルは入る。

やはりドンドルマと比べてしまうと大きくはない、だがカウンター席とテーブル席が二つほどある分まだマシなのかもしれない。

と、酒場内の先客達数人はカイルを見るや驚いた様子で彼を見ていた。

その内の一人、じいさんに踏み込みかけてるぐらいの男性がカイルに声をかける。

 

「…ドロシー以外のハンターなんて久々だ…!ようこそ、私がこの村の村長だ。何の用かな?」

「俺はカイル、フラヒヤ山脈で奇妙な事が起きてな。俺の連れの縁もあってこちらを尋ねさせてもらった。」

「この村と縁がある者…?」

「マリアとエリカだよ、村長。」

 

村長を名乗った男性にカイルが事情を簡潔に説明する。村長がその内容の一部に首を傾げると、カイルの後ろから現れたドロシーが教える。

 

「おお!あの姉妹か!…となると、貴方が彼女たちと組んでくれているのか!」

「まぁ、成り行きみたいなものだけどな…。」

「ふーむ、そちらも気になるが…まずはその山脈での奇妙な出来事と…“それに関与するわざわざこの村を選んだ理由”を聞かせて貰ってよろしいかな?」

 

 

村長が姉妹に関する事だと喜んだのも束の間、カイルが何故この村を選んだのかを彼に問う。

どことなくほんわかしていた雰囲気から、睨むように鋭くなる気配。

やはりただ者ではないか、とカイルは思いつつ理由を話し始めた。

 

「実は…」

 

 

 

 

 

 

「ふむ…クエストで来たはいいが数が少なく、理由がブランゴの子供が迷子になったためにブランゴ達がギアノスの縄張りを荒らしたこと。そして何より、それを発覚させたのはエリカがブランゴと心を通わせるような発言があったということ。それでよろしいか?」

「ああ、間違いない。」

 

カイルが話した訳を村長が簡潔にまとめ上げる。酒場は念のためにと村長とドロシー、カイルにここまでずっと静かな受付嬢の四人だけであった。

 

「なるほど、エリカが…。子供とはいえモンスターと心を通わせようとしていたのかい…。」

「とはいえ内容が内容だ。クエスト云々はともかく、モンスターと心を通わせる事が本当に出来るようになるなら、メリットデメリット関係なく重要な問題だ。特にあいつにとってはな。」

「…心を通わせることが出来れば、和解することが出来るかもしれない…だが相手は強大な自然の一部。そして相手を理解“出来てしまう”というのはあの子のハンターとしての判断力を鈍らせる事にも成りかねない、か…。」

「狩り場で判断が鈍ればそれは命取りにもなる…カイル君はそれらを総合的に考えた上でこのままだと危険と思った。だがこの村を選んだ理由は?」

「仮にギルドに気づかれて存在をもみ消される事態になっても、ここなら最悪答えが出るまで匿ってやれるだろう?」

「…勿論さ。エリカちゃんもマリアちゃんもこの村の期待を背負ってくれてるんだ。そのくらいはするさ。」

 

村長とドロシーの意志を確認したカイルは納得したように頷き、残った受付嬢にも視線をやると、彼女もまた頷いていた。

それを確認したカイルは、続けて村長とドロシーに問う。

 

「それともう一つ。エリカはここで育ったのなら、小さい頃から何か特徴か何かがあったはずだ。」

「特徴…ポポが懐くのが早かったりしたぐらいかな…。小さい頃はこれといった目立った事はなかったなぁ。」

「私がここに来たのも数年前だけど、その時も狩り場でもこれと言って目立つような事はなかったねぇ…。」

「となれば…今回…いや、ここ最近の狩りを経験したことで覚醒しつつあるのかもしれないな…。」

 

うーん、と唸る三人と黙々と作業する受付嬢。

この状態を脱するためか、村長はその受付嬢に話を振る。

 

「リーネちゃーん。どうしようか~…。」

「…私に聞かれても困ります。」

「だぁよねぇ…」

 

だがリーネと呼ばれた受付嬢は表情どころか眉一つ動かすことなく冷静に、静かに返した。

そんな彼女の態度に、村長もがっくりとうなだれていた。

 

「…とにかく、しばらくは俺も注意して様子を見る。何かあったらすぐに連絡はするが…」

「そうだね、アタシも何かあったら駆けつける…」

「あんたはここ唯一のハンターだろうが。そもそもあんたが来た所でロクなことにならねぇ。」

「…酷い言われようだねぇ。」

 

カイルからの厳しい物言いに、ドロシーも呆れたように肩をすくめる。が、その直後にカイルは続けて言い放った。

 

「…あんたが重要なアイテムを忘れた回数。」

「ウッ」

「あんたが同じ対応ミスを犯して、そのたびにカバーに入った回数及びそれを無理矢理無視するごり押し回数。」

「………」

「そんで、<破砕>の名の通り、そのハンマーで何十体、何百体のモンスターの頭骨を使い物にならなくした?」

「…あは、ははは…はぁ…。」

 

カイルから告げられる度、ドロシーがギクッと体を震わせ、最終的に乾いた笑いからがっくりとカウンターに突っ伏した。

 

「えーと、カイル君…ドロシーの別名ってまさか…」

「想像の通りさ、悪い意味でつけられた名前だ。しかもこいつの性格上、どんどん困ってる奴を助けようと寄っていった挙げ句、素材の半分近くを使い物にならなくした。だから素材集めを目的とした輩から好かれてなかったのさ。」

「止めろぉ…止めろぉ…」

 

カイルが説明し終えると、全てバラされたドロシーは真っ白に燃え尽きていた。

そんな彼女にカイルは見向きもせず、村長は苦笑いを浮かべていた。

 

「とりあえずこちらでも情報を集めたりしておこう。何かあれば連絡する。」

「わかった。回す人がいなけりゃドンドルマにいるエヴリネって奴に話を通してくれればいい。」

「了解だ。」

 

ドロシーが燃え尽きてる中進む確認。

それを終えたカイルはすぐに立ち上がる。

 

「ん…どっか行くのかい?」

「姉妹の様子見さ…ついでにどうするか聞きにいく。」

 

あっさり立ち直ったドロシーに聞かれたカイルはそう言い残し、酒場から外へ出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(しまった…あいつらの場所聞くの忘れたな…)」

 

ふとそう思い出しつつ、キョロキョロと村を見渡すカイル。

村の中では元気にはしゃぐ子供達、一仕事終えたおじさんおばさんが家へと歩みを進め、また雑貨屋では主人と客がニコニコと会話をしていた。

どうやら姉妹は自分達の家へ向かったらしく、既に村中には見当たらなかった。

 

「(…まいったな。)」

 

人付き合いが苦手なカイルからすればこの雰囲気の村人たちは苦手なんてレベルではなく、声をかけられたらどう答えればいいかよくわからない域であった。

 

「おっ?知らないハンターさんだ!」

 

と、近くを通った子供達に早速捕まる。

走り回ってた子供達…ざっと3、4人だろうか。カイルを囲むように立ち、興味津々に彼を見る。

 

「すげー、キラッキラの色だー!」

「武器も二つ持ってる!何で?」

「兄ちゃんどこのハンターなんだー!?」

 

子供達からの怒濤の質問にカイルは少々頭が痛くなってきたのか、手で抑えながら彼らに聞いた。

 

「…すまん、マリアとエリカはどこに行った?」

「え、ねーちゃん達か?」

「あっちのねーちゃん達の家に行ったよー!」

「そうか。…それと俺はドンドルマのハンターだ、また暇があれば答えてやる。」

「あ、待ってよー!」

 

二人の居場所を知ったカイルは、子供達から逃げるように彼女達の家へとむかった。

 

 

 

 

 

 

 

「(…何故変に緊張するんだろうな…。)」

 

姉妹の…正しくは姉妹とその家族の家の前。

子供達をあっさり振り切れたカイルは、その家の前で立ち往生していた。

孤独であった彼からすれば、他人の家を尋ねるなどほとんど経験がなかったからである。

 

「(…とりあえずノックでいいか…)」

 

コンッ、コンッ。と叩くと良い音がするドア。その音が聞こえたのか、家の中からはーい、という声が僅かに聞こえた。

 

「…あら、ハンターさん…あ!もしかしてカイルさんでしょうか…?」

「はい。…貴女があの二人の姉妹の母でよろしいか?」

「そうでございます。ウチの娘達がお世話になっております…」

 

家の中から現れたのは、どちらかと言えばマリアよりのまだまだ若いと呼べる外見の女性。普通に30未満ギリいけるといったところか。

カイルが自分の子を見てくれているハンターとわかると、母親は深々と頭を下げた。

 

「気にしなくていい。…と、済まない、こちらも事情があって少々礼儀がなってないかもしれん。許してくれ。」

「構いませんわ。娘達のお師匠様ですし、お気になさらず。…それにまだお若いのですから、慣れないことはあるでしょう。」

「…気遣いに感謝する。」

「ふふふ…と、いけないいけない。こんな玄関で立ち話というのもアレですし、中に入ってお茶でも如何です?」

「…いただこう。」

 

姉妹の母に誘われ、家へと入るカイル。…その足取りが妙に緊張しているのは気のせい、ではない。

 

 

 

「では、少しお待ちくださいな。」

 

リビングまでカイルを案内し、キッチンへとたとたと小走りで去っていく姉妹の母、アリシア・ユーフェミア。

 

「(…やはり落ち着かんな…)」

 

リビングのテーブルに座っているだけ、部屋自体は質素…なのだが、他人の家というのがカイルには慣れない理由らしくそわそわとしていた。

 

<マリアー!師匠な彼氏が来たわよー!

 

<かれっ…!?ち、違うもん!!ただの師匠だもん!!!

<あっははははマリア姉顔真っ赤ー!!

<エリカァァァァァ!!

 

…と、リビング外で行われるやりとりがモロに聞こえたカイルは、変に緊張している自分がアホらしくなったのか体から自然と力が抜け、リラックスした状態で苦笑いを浮かべつつくつろいでいた。

 

 

 

 

「お、お待たせ、しました…」

「お疲れさん。」

 

十数分後、アリシアとカイルがリビングでくつろいでる所へ漸く一息つけるようになったのか、大変疲れてる様子のマリアとニコニコしているエリカが現れた。

 

「二人共遅いわよー?こんなカッコいい人捕まえてほったらかすなんて、お母さん取っちゃうわよ?」

「ごめんねー?マリア姉が思ったよりねー。」

「母さん!エリカ!」

「うふふふ。」

「にひー。」

 

姉妹二人が椅子に腰を下ろした直後に、アリシアは二人をからかう。がエリカはしれっとマリアのせいにし、マリアはすぐに立ち上がり怒鳴り始めた。

 

「マリア、落ち着け。…二人も程ほどに。」

「あ、はい…」

「えぇー…」

「うふふ、以後気をつけますね。」

 

流石に可哀想に見えたのか、カイルが助け船を出して収める。マリアは落ち着いて着席し、エリカは渋々諦め、アリシアは微笑みを絶やさず了承していた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ドロシーはああ見えてかなり腕の立つハンターではあります、ただある部分で異色なためあまり目立つ事はあまりしなくなったのだとか

次どうしようかな…
出来る限り早めに頑張ります
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