ストライクウィッチーズ 大怪獣空中決戦   作:サイレント・レイ

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第1話 501JFWとリベリオン艦隊

――― アイスランド ―――

 

 

 リベリオンとブリタニアのほぼ中間点に位置するアイスランドは両国を結ぶ重要拠点として機能していたが、大西洋のほぼ真ん中に位置する事もあってネウロイに狙われる可能性は限りなく()であった。

 此の為、現在はブリタニア本土には入りきらない航空機を受け入れる予備の飛行場を兼ねた補給基地として平和な一時が流れていた。

 

「早く走れ!!」

 

「逃げろ!!」

 

 だが雷を伴った豪雨の夜を兵士達が背後の何かに向けて発砲しながら港を目指して全力で走っていた。

 

「あれだ!!

船があったぞ!」

 

 港に着くまでに何割かが消えていたが、停泊していた輸送船を見つけるや直ぐ様そこへ全速力で駆け込んだ。

 

「…っ!? おい、どうした!?」

 

「早く船を出せ!!

船を出してくれ!!」

 

 入港してから響き続けていた銃声もそうだったが、ずぶ濡れの兵士が艦橋に入ってきた事に乗組員達が驚いていたが、当の兵士は必死に出港を願い続けていた。

 

「無茶言うな!」

 

「頼む!!

早く出し……っ!!」

 

 当たり前だが理由も分からず「ハイ、そうです」と言う訳にもいかず、それでも兵士は出港を懇願していたが、突然外から雨音をかき消す程の絶叫が響いた。

 否それだけでなく、何かの金属音が聞こえたら船内からも悲鳴と銃声が響き出していた。

 

「…来た……彼奴等が来た!!」

 

「…おい、此の島で一体何が起こっている!?」

 

 恐怖を感じた乗組員が兵士にアイスランドの現状を訊ねようとしたその直後、艦橋の真上に何かが降り立ったと思われる金属音が響いた。

 

「ネウロイだな、ネウロイが攻めてきたんだな!?」

 

「…違う、アイツは……アイツ等はネウロイじゃない!!」

 

「じゃあ何なん……!?」

 

 そして艦橋の天井が金属が軋む音が鳴った直後…

 

「…と、鳥だ……鳥だぁぁーー!!!」

 

…天井が剥がされ、艦橋にいた者達全員が悲鳴を上げると同時に何かが破壊口から侵入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― スカパ・フロー ―――

 

 

 秘匿任務が破綻したリベリオン艦隊は座礁事故を起こした『タイコンデロガ』をなんとか引き連れてブリタニア北東部に位置するオークニー諸島の一大軍港であるスカパ・フローに緊急入港していた。

 

「……船底に穴が空いたのに、よくもまぁ此所に辿り着けたもんだねぇ…」

 

 入港後、『インディアナポリス』以下の護衛艦艇が沖合いで停泊しているのに反してドックに入って修理を受けている『タイコンデロガ』と、その『タイコンデロガ』が入渠しているドックに先日まで入っていて現在はドックの前方で停泊している扶桑皇国海軍の空母『赤城』を司令部の壁に凭れながらシャーロット・E・イェーガー(通称シャーリー)は見つめていた。

 尚、『タイコンデロガ』は座礁による船底損傷で機関室と缶室の大半が水没した為、長期ドック入りとなった。

 

「ああ、新兵ばっかりだけど優秀な者達が乗り込んでいたお陰で、なんとか応急修理(ダメージコントロール)で此所まで来れたそうだ」

 

「…流石リベリオン海軍だね」

 

 『インディアナポリス』艦長代理兼リベリオン艦隊司令代理として此の場にいるジムがシャーリーと同じリベリオン人とあるだけでなく同郷の腐れ縁であった事から砕けた説明に彼女はニッと笑った。

 

「…書類に不備は無かった。

『タイコンデロガ』がドック入りしたとは言え、死者が出ずにすんで良かったな」

 

 その間にジム達リベリオン艦隊の書類確認を終えた坂本美緒にジムは頭を下げた。

 

「貴女方、501JFW(第501統合戦闘航空団)が来てくれたからこそです。

リベリオン艦隊を代表して感謝いたします。

特に扶桑の『赤城』には『タイコンデロガ』の曳航をしてもらいましたし」

 

 何故501JFWことストライクウィッチーズのシャーリーと美緒がいるのかと言うと、どうも混乱の中で駆逐艦の1隻が誤って501JFWに救援要請を出したらしく、環礁の離脱後に彼女達がリベリオン艦隊の所に駆け付け、更に遅れて救援に到着した『赤城』以下の扶桑艦隊と共に溺者達の救助や味方の誤射で傷付いた負傷者達の治療を行い、『赤城』が航行不能となった『タイコンデロガ』をスカパ・フローまで牽引したのだった。

 

「だ~けどさぁ~…プルトニウムを無くした事には変んないんだけどね~」

 

 此のお陰で死者行方不明者が全く出ずにすんだのだが、リベリオンがカールスラントから猛抗議を受けるだけでなく、リベリオンの抜け駆け行為が発覚した為に各国から批難が殺到した。

 此の結果、面目を完全に潰されたリベリオンは艦隊司令部及び『タイコンデロガ』上層部だけでなく参加艦艇の艦長達全員までもを更迭した為に一介の中佐(どういう訳だか、リベリオン艦隊が入港して直ぐに昇進)であるジムが上記の肩書きで艦隊の代表として此所にいたのだった。

 因みに此の事で少しややこしい事が起こった為、此の職務をやるべきの501JFWの戦闘隊長であるミーナ・ディートリンデ・ヴィルケが現在連合国軍司令部に赴いていたので、そのミーナの代理として美緒がいたのだ。

 

「分かっています。 だからこそ我々は次の任務に志願しました。

敵討ちとは言い過ぎかもしれはせんが…」

 

「お前達もあの作戦に参加するのか?」

 

 当然ながら人柱ごときで怒りが収まる訳がないリベリオンは大統領命令の下に特別艦隊をただちに編成して環礁の捜索及びプルトニウムの奪還作戦が行う事を決定していた。

 更に面倒臭い事に501JFWにも捜索艦隊に自国民のシャーリーに加えて探索魔法に秀でたミーナかサーニャ・V・リトヴャクのどちらかに一時的編入の要請が出ていてその事に関しての打ち合わせもあって現在ミーナが此の場にいなかったのだ。

 で当然ながら戦闘隊長であるミーナは論外だが、サーニャが外れると夜間哨戒に支障が出るとの事(501JFWにて私情でサーニャの編入拒否、するなら自分も加えろと駄々を捏ねる者が一名いたが…)で反対し、リベリオンの支援物資削減と言う名の脅迫に加えて此れを期に501JFWの力を削ごうとする者達の影響もあって紛糾していた。

 だが少なくともジム達現場の将兵になろうとしている者達のやる気は十分の様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 501JFW基地 ―――

 

 

「…おう、お帰り」

 

「……ただいま…」

 

 連合軍司令部から日が暮れて暫くしてから帰ってきたニーナと彼女に着いていったゲルトルート・バルクホルンを美緒が出迎えたが、美緒が見た範囲ではミーナは疲労が目に見えていたので老け込んd…

 

「……」(拳銃、多数発砲)

 

「…ミーナ、何やってんだ?」

 

「なんでもないわよ、美緒。

なんでもね…」

 

……き、気持ち、窶れて…見えていた……ぐふっ…(作者不慮)

 

「…でどうだった?」

 

「……何とかサーニャさんの引き抜きを諦めてもらったけど、代わりにトゥルーデ(バルクホルン)と宮藤さんには行ってもらう事になったわ」

 

「……シャーリーだけでなく、バルクホルンまでが抜けるのは少し痛いな…」

 

「ああ、全くリベリヤンの石頭どもめ…」

 

……え、え~と、ど、どうやらミーナの疲労は前述の通りに、サーニャが抜ける事からの危険性を上層部に認めさせる為からきていた様だった。(注:作者治療離脱によってナレーション代理・シャーリー)

 最も愛する妹のクリスティアーネ(通称:クリス)に似た芳佳が同行出来る事を内心は頑固で石頭なカールスラントの軍人は…(シャーリーさん、そんな台詞は有りません!)…え~…い~じゃ~ん。

 

「…ニーナ、借りるぞ」(拳銃、多数発砲)

 

……バ、バルクホルン…は…心の片隅で、は…喜んでいた……ぐふ…(シャーリー不慮)

 

「兎に角、私もシャーリーと一緒にリベリオン艦隊の面々と会ってきたが、やはりアイツ等からの話でもかなりリベリオンの上層部が怒り心頭である事は分かったぞ」

 

「ええ、でもそのリベリオンが補給の要である以上、奴等の機嫌を損ねる行為をすると何をされるか分からんぞ」

 

「その事で伝える事があるから、美緒悪いけどシャーリーさんと宮藤さんを呼んできてくれない?」

 

「ああ、分かった」

 

「………しかしナレーションが流れんな」

 

「どうしましょう?

此れじゃあ、先に進めないわ」

 

「…ミーナ、バルクホルン」

 

「「……御免なさい」」

 

……と、取り敢えずナレーション停滞を招いた事への謝罪があるだけでなく、リベリオンへの悪口を言いつつ食堂へと向かう事となった。(シャーリーまで治療離脱の為にナレーション代理の代理・大和)

 

「「「大和!!?

何でまだ出ない船の奴が、しかも関係の無い艦これのキャラが出るんだ!?」」」

 

 そんなの近くを通ろうとしてただけの大和が聞きたいです!!(大和さん、落ち着いて下さい!)

 後、時間が無いので早く移動して下さい!

 

「「「…あ、はい」」」

 

 

 

 

 

 と言う風に少し(?)強引に舞台が変わりましたが、食堂に入ったミーナ達を本日の食事当番であった宮藤芳佳が出迎えた。(代理・大和)

 

「おう、帰ってきたぞ!」

 

 只、問題だったのは厨房にいたのが芳佳ではなくジム以下のリベリオン海軍の将兵達がいたのでミーナ達3人が揃ってギョッとしていた。(代理・大和)

 しかも筋骨粒々の男(筋肉モリモリマッチョマン)達が女性用のエプロンを纏って料理と家事をやっていたのだから尚更であったが、当の本人達に案内されるがままにミーナ達が席に着かされるとジム達はテキパキと料理を並べていった。(代理・大和)

 

「…何をやっているのてすか?」

 

 ウィッチが男性に関わる事に私情もあって冷酷無比なミーナは直ぐ抗議をした。(代理・大和)

 

「ワシントンから501JFWの指揮下でいるようにと通達されましたので、掃除や料理をやらせてもらってます」

 

「ジムさん達のお陰でかなり助かってます」

 

「だからと言ってこう言うのは困ります!」

 

「御言葉ですが扶桑では“働かざる者は食うべからず”との言葉がありますので、それを実行しているだけですので気になさらずに」

 

 元々リベリオンだけでなく欧米人は休暇を求める傾向が強いのに、どちらかと言うと扶桑人に近い思想のジムに美緒だけでなくバルクホルンまでが感心していた……だからと言って「ハルトマンも習って欲しい」と言うのはどうかと思いますよ、バルクホルンさん…(代理・大和)

 因みにジムがこうなのは、彼が幼少期を扶桑で過ごしていたからであった。(代理・大和)

 

「…でしたら長期間の仕事に着いて貰いますよ」

 

「決まりましたか!?」

 

「ええ、明日シャーリーさんだけでなく、此所のトゥルーデと宮藤さんと一緒にリベリオン大西洋艦隊の一部と合流して捜索任務に着くようにと言伝てを貰ってます」

 

 ミーナの通達にジム達が一斉に敬礼した後、非番だった筈なのに何故か包帯を身体の至る所に巻いているシャーリーを筆頭に501JFWの面々(但し夜勤のサーニャはいない)が次々に現れて………ジム達に驚いてはいたが彼等が振る舞うリベリオン料理を楽しんでいた。(代理・大和)




 感想・御意見御待ちしています。

大和
「…こう言う事は二度と起こさないで下さいよ」(怒)

 はい、ナレーションに2度も不手際を起こしてすみませんでした。

大和
「今度はシャーリー達3人が環礁捜索と併合してアイスランドに移るんですよね?」

 はい、原作では姫神島であったのをアイスランドに変えましたが、そこにリネットとペリーヌにもう1人(現時点で最有力なのはハルトマン)が+αと共に行く予定です。
 で先行情報ですが、ガメラ原作での閉じ込め作戦は福岡ドームが使われましたが、本作では『赤城』で行う予定です。

大和
「あ、それで赤城さんが前日から色々鍛練をやっているのですね?」

赤城
「はい、何せ捕獲だけでなく怪獣とやりあう予定ですからね」

 と言う訳で次回をお楽しみに。









芳佳
「…あれ?
“ストライクウィッチーズ対ミステリアン”みたいに、後書きが艦これに乗っ取られてる?」
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