イケメン女提督と艦娘達 艦これSS《完結》   作:室賀小史郎

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事の始まり。
キャラ崩壊入ります。


一話:提督が鎮守府に着任しました。

 

 ◇◇鎮守府、早朝、門前ーー

 

女督「ここがあたしの鎮守府か……」

 

 遡ること数週間前ーー

 

女督「え、私を新たな鎮守府の提督に……?」

元帥「あぁ、そうだ」

女督「そうする理由をお聞かせください」

元帥「君も知っての通り、我らの敵である深海棲艦は日に日に数を増やしている。それに対応する為にも、こちらも新規で鎮守府を設けなくてはならない。そこで君にもその任に就いてもらおうと思ってね」

 

女督「……しかし私は実戦経験はあれど、実際に戦線で指揮をしたことがありませんが……」

元帥「そんなのは慣れさ。君は海軍学校を卒業と同時にこの大本営に着任し、あの第一次深海戦線を見事に戦い抜いた。今ではその時の経験を生かし、新たな仲間である艦娘達の訓練教官をしているではないか。私から見れば十分に務まると判断した」

女督「…………」

 

元帥「君の後釜には練習巡洋艦の香取君と鹿島君に就いてもらう。何も問題はあるまい? 現に君は艦娘の娘達と毎日訓練に励んでいるじゃないか。それが鎮守府の提督としての仕事になるだけだ」

女督「はぁ……相変わらずこうと決めたら曲げないお方ですね。分かりました。その任、お受けいたします」

元帥「うんうん。初めからそう言えば良いんだよ。では、荷造りや身の回りの整理をしてきなさい。期待しているよ」ニコリ

女督「最善を尽くします」ニガワライ

 

 そして今に至るーー

 

女督「事前に渡された資料の通りだな。規模はそこそこ。艦娘寮完備、自室完備、会議室、司令室、執務室etc…………」

 

 いつまでも門の前で資料の確認をしているのもアホらしいので、とりあえず荷物が届いているであろう自室に向かおう。

 

女督「ここか……」

 

 ガチャーー

 

 広さは大体十四畳といったところか。

 既に必要最低限の家具、寝具は揃ってる。

 そして私物が入った大きな段ボールが一つ。

 

女督(中にまで運んでくれるとは親切な海軍元帥様だな……)

 

 荷ほどきを軽く済ませ、ベッドへと転がる。

 

女督(未だに信じられないな……あたしが提督になっただなんて……)

 

 

 

 海軍学校に入った理由ーー

 中学の修学旅行のクルージング中、当時はまだ名の知れてない深海棲艦に遭遇して船ごと沈められ、乗客の生徒の中で私を含めた数人が生き残った。

 

 顔の左半分に至る傷跡が今も痛々しく残る。幸い失明は免れた。

 

 今でもたまに夢に出るあの惨劇……そして、親友の最期の言葉。

 

『私の分まで生きて』

 

 当初は仇討ちの気持ちで海軍を志した。しかし、今は海を平和な海にしたいと思うだけだ。

 

 両親は今でも漁師をしていて危険と隣り合わせ。

 そして何より海の中に眠る親友の為に……。

 

 海軍学校は殆どが男だったが、元々男勝りな性格だったし、一度話せば皆良い友達になれた。女同士特有の変に気を遣うこともなくて済んだ。傷を見ても慣れてくればみんな警戒もしてこない。

 

 まぁ、最終的に女だらけの職場になったけど、艦娘の娘達は訓練中は真面目だし、それ以外でも良い関係が築けた。

 

女督(でも、今回はあたしが最高指揮官だからなぁ……)

 

 とりあえず、そろそろ初期艦の娘が来る時間だから、司令室に行くか。

 

 司令室ーー

 

女督「ま、ここでは堅苦しいのは無しで、あたしらしく過ごそう。後は猫と轟沈に気をつけて、それからーー」

 

 コンコンーー

 

女督「お、来たな。入れ」

??「失礼します」

 

 ガチャーー

 

陽炎「やっと会えた! 陽炎よ。よろしくね、教k……じゃなかった、司令!」

女督「あたしを知ってるって事は、あたしが教えていた陽炎でいいのか?」

陽炎「えぇ、そうよ。私が元帥殿に司令の鎮守府に転属願いを申し出たの! 快く承諾してくれたわ!」

女督「そうか……お前も物好きだな。わざわざあたしの所に来るなんて」アハハ

 

陽炎「あら、私だけじゃないわよ? 明日には不知火と黒潮も着任するわ。みんな司令の元で働きたいって」

女督「そのわりにはあたしの事を『鬼教官』だの『獄卒教官』だのと呼んでいたじゃないか」フフ

陽炎「それは事実だもの。でも訓練以外では優しいし、よくみんなを食事に連れ出してくれたり、私達にとっては最高の教官だったわよ」ニコ

 

女督「分かった分かった。そんなこと言われたらむず痒くなるからよせ。とりあえず、改めてよろしく頼むぞ。顔見知りが着任してくれたから心強い」

陽炎「ふふ、そう言ってもらえて嬉しいわ」

女督「じゃあ今日は特にすることも無いから、ここの施設でも見て回るとしよう。お互いにここを分かってないからな」

陽炎「えぇ、よろしくね、司令♪」

 

 こうしてあたしは陽炎と教官時代の話をしながら、これから過ごす鎮守府を見て回った。

 見て回っている最中の陽炎はあたしの手を握り、ずっとニコニコしていてご機嫌だった。

 その姿はとても可愛らしく、娘のように思えたのはあたしだけの秘密だ。

 

 翌朝ーー

 

不知火「不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくです、教官」

黒潮「黒潮や、またよろしゅうな、教官!」

陽炎「二人共、教官は教官だけど、もう教官じゃないのよ?」

不知火「不知火に落ち度でも?」

黒潮「つい癖で呼んでまうな~。ま、そのうち『司令』で慣れるやろ」アハハ

 

女督「ははは、相変わらずだな、お前達は。お前達の着任、心から歓迎する」

陽炎「今日から本格的に鎮守府も始動ってことね。司令、私達の中から秘書艦を選んで」

二人『』ピクッ

 

女督「秘書艦……あたしの補佐艦となるんだったな。誰に頼むか……」ウデクミ

陽炎「人数が増えれば、その名の通り司令の補佐専門になるわ」

女督「ふむふむ」ナルホドー

 

不知火「僭越ながら、この不知火はどうでしょう?」ズイ

黒潮「うちが妥当なんとちゃうか?」ズイ

 

 同時に口を開く二人。

 

二人『……!』キッ

女督(なんだ、この不穏な空気は……)

 

陽炎「ま、ここは間をとって私ね」ドヤァ

不知火「それは間とは言いませんよ、陽炎……」ゴゴゴゴ

黒潮「抜け駆けはいかんのとちゃうか……?」ゴゴゴゴ

陽炎「あ、あれぇ?」ヒヤアセ

女督「まぁまぁ、こんなことで揉めてたらキリがない。今日は陽炎、お前に任せる。そして不知火と黒潮の順で秘書艦はローテーションしよう」

 

陽炎「さっすが司令♪ 分かってるわね、そういうとこ大好きよ♪」

二人『』ピクッ

女督「ははは、相変わらず素直で可愛いヤツだな、お前は」ワシャワシャ

陽炎「えへへ~♪」

二人『』ブチッ

 

 その瞬間、二人の目からハイライトが消える。

 

不知火「陽炎……ちょっと屋上に行きましょう……!」

黒潮「うちも久々にプッツン来たで……!」

 

女督「気を付けーーっ!」

二人『っ!?』サッ

陽炎『』サッ

女督「こんなことで仲間割れとは嘆かわしいな、陽炎を本日の秘書艦に選んだのはあたしだ。異論は認めん」

 

 腰に装備していた鞭を手にする。

 

 ヒュンッーー

 

 慣れた鞭捌きで不知火と黒潮を拘束し、自分の側へ引き寄せる。

 

女督「少しお仕置きが必要だな……」ニヤリ

不知火「あ、あぁ……////」ゾクゾク

黒潮「ひぃ……////」ゾクゾク

二人『お仕置きしてくださいっ!』

陽炎(あ、あ艦これ……)

 

 ビシッ、ズビシッーー

 お仕置き決行。

 

二人『っ////』ビクビク

女督「まったく……反省しろ」

二人『イエス マイ ロード!////』

陽炎(もう手遅れかしらね……)

 

 そんなこんなであたしの鎮守府は始動したーー。

 

 




読んでいただきありがとうございました!

女提督版を書いてみたくなったので書いてみました!

補足説明
女提督は『つよきす』の鉄乙女先輩の口調をイメージしてます。

↓筆者の女提督イメージ

体型・モデル体型、長身。
髪型・通常時=スーパーロング。訓練や戦闘時=ポニーテール。
家事スキル・完璧
髪色、瞳の色、顔の作りは読者様のご想像にお任せします←すいません!

こんな感じですがよろしくお願い致します!
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