イケメン女提督と艦娘達 艦これSS《完結》   作:室賀小史郎

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初建造。


四話:艦の建造が完了したわー!

 

 ◇◇鎮守府、工廠前ーー

 

 今日は黒潮を秘書艦に置き、初の艦娘建造を行う為、共に工廠へと出向いた。

 

 陽炎、不知火、妙高型姉妹達には日頃の訓練の成果を計る為に他の鎮守府と演習に向かわせた。

 

黒潮「なぁなぁ、初建造するのはええけど、司令はん的にはどんな娘を建造したいん?」クビカシゲ

女督「ん? 特に希望は無いが、駆逐艦、軽巡洋艦の頭数を先に揃えたいとは思っている」

黒潮「遠征させるのに今は手が足りひんからな。うちもその考えに賛成するわ~」

女督「資材が少ないからALL30で四回行うつもりだ」

黒潮「一気に四人かぁ。ええなええな、誰が来るか楽しみやわ♪」

 

 鎮守府の工廠では資材の一定量を使い、艦娘を産み出す事が出来る。

 

 初建造の艦娘はそのまま工廠から産み出されるが、既に在籍している艦の場合はメモリーチップと艤装が産み出され、そのメモリーチップを使い既存の艦娘を近代化改修する事が可能だ。

 

 工廠内ーー

 

女督「ではこのレシピで順番に建造をしていってくれ」

妖精I「おう! 任せときな!」

 

\ヨシマズハカマノカリョクヲアゲロー! オオー!/

 

妖精R「建造が終わりましたら、内線でご連絡しますね!」

女督「あぁ頼む。あたし達は執務室へ戻るから、内線はそちらに頼むよ」

妖精達『了解しました!』

 

 そしてあたしと黒潮は執務室へ戻った。

 

 執務室ーー

 

女督「さて、この書類を始末するか。黒潮、終わった書類から種類別にファイリングを頼む」

黒潮「任せとき!」

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 Prrrrr……Prrrrr……

 

黒潮「はい、こちら執務室~」

妖精I『お疲れ。提督に建造が終わったって伝えてくれ。みんな初建造の艦娘達だ』

黒潮「おっ、ちょっと待ってなぁ? 司令はん、建造終わったらしいで。みんな初建造の娘等やて、どうする?」

女督「そうか。なら黒潮、迎えに行って司令室まで連れてきてくれ」

黒潮「アイアイサー♪ あ、もしもしぃ? 今からうちが迎えに行くわー!」

妖精I『そうか、なら艤装は外させておくように言っとくよ』

黒潮「あ~い! ほな、また後でなぁ~!」

 

黒潮「ほな司令はん、行ってくるで~♪」ノシ

女督「あぁ、行ってらっしゃい」ニコ

黒潮「」キュンッ

  (そないな笑顔反則やで……////)

 

 黒潮は元気に工廠へと向かった。

 

 その頃、演習組はーー

 

妙高「第一・第二主砲、斉射、始めます!」

那智「演習と言えど気を抜くなよ! 隊列を乱すな!」

足柄「集中砲火よ! てーーーっ!」

羽黒「あ、当たってぇ!」

 

陽炎「不知火、被弾しないでよね! 私達がこの演習の鍵なんだから!」

不知火「不知火に落ち度はありません!」

 

相手旗艦「流石は元訓練教官の艦隊……と言ったところか。既にこれだけの連携が可能とは……」

相手「いや、感心してないでよ!」

相手「とりあえず、あの動き回っている駆逐艦を黙らせるか!」

 

 バーン! ババーン! ボンッ!

 

羽黒(当たらなくても良い! とにかく陽炎ちゃんと不知火ちゃんに的を絞らせないようにしなきゃ!)

 

 バーン! バーン!

 

相手「くそ! 目眩ましか! なら!」

 

 バーン! ボーンッ!

 

羽黒「っ!? きゃっ! いった~い……」ウルウル

妙高「羽黒! 私と那智がフォローするわ!」

那智「私の肩に掴まれ!」

足柄「羽黒の仇よー!」

羽黒(仇って言われるとなんか複雑だなぁ……)

 

 ババーン! ババーン!

 

相手旗艦「ちぃ! なんて連携だ!」

相手「おい、後ろ!」

相手「ダメだ! 間に合わない!」

 

 カシャンーー

 

相手旗艦「っな!? いつの間に!」

不知火「つまらないわね。もっと骨のある敵はいないの?」

 

 バーンッ……ーー

 

 勝利Aーー

 ……。

 …………。

 ………………。

 

妙高「何とか勝てたわね……」小破判定

那智「だが、撃ち損じたのもいくつかあった。まだまだ鍛練が必要だな」小破判定

足柄「そうね。後で反省会をしましょうか」中破判定

羽黒「……お、怒られるかも」ガグブル 大破判定

 

陽炎「大丈夫よ、羽黒さん! ちゃんと反省点を見つけて次に活かせば!」無傷判定

不知火「それに、羽黒さんの積極的な砲撃のお陰で不知火と陽炎は被弾せずに済みました。このMVPが取れたのも、羽黒さんのお陰です。感謝します」無傷判定

羽黒「陽炎ちゃん、不知火ちゃん……あ、ありがとう////」

 

妙高「ふふ……さ、早く帰って提督にご報告して、反省会をしましょう!」

全員『おおー!』

 

 

 

 司令室ーー

 

女督「あたしがこの鎮守府の提督だ。みんなの着任を心から歓迎する。至らぬ点もあるだろうがよろしく頼む。順に自己紹介をお願いする」

 

球磨「クマー、軽巡洋艦の球磨だクマ。よろしくクマー」ノシ

綾波「ごきげんよう。特型駆逐艦、綾波と申します。よろしくお願い致します」ペコリ

初春「わらわが初春じゃ。よろしく頼みますぞ」フフン

初霜「初春型四番艦、初霜です。よろしくお願いします!」ケイレイ

 

女督「あぁ、よろしく頼む。ここでの基本的な規則は、先程黒潮から渡された冊子に書いてある。明日までに熟読するように。質問等は気軽にあたしや既存の娘達に聞いてくれ。何か今質問がある者は居るか?」

 

 シーン……ーー

 

女督「無いようだな。では、後は黒潮に任せる」

黒潮「任されたで~♪」

女督「あぁ、よろしくな。では黒潮、みんなを部屋に案内した後、鎮守府の案内を頼む。一通り終わったらみんなを連れて執務室へ」

黒潮「アイアイサー♪ ほな、みんなうちに付いてきてや~♪」

 

 バタンーー

 

女督「軽巡洋艦一名に駆逐艦三名か……重畳だな」

 

 艦娘寮ーー

 

黒潮「ここがうちらが寝泊まりしてる艦娘寮や。一部屋四人までは入れるから、とりあえずはこの部屋をみんなでつこうてな。家具や寝具は揃ってるけど、それ以外で自分に必要な物は自分で用意せなあかんから、その時は教えてな」

 

初春「わらわは和室が良いのじゃが、和室は無いのか?」

初霜「私も畳がある方が……」

黒潮「うーん、ほな二人ずつにしよか。初春と初霜は和室のこっちつこうて、この部屋は球磨はんと綾波が入るっちゅうことで……」

 

球磨「球磨はどっちでも良いクマ~」

綾波「はい、綾波もです。ですから、四人でこの和室を使いましょう。新米艦同士同じ部屋の方が良いと思いますし」

黒潮「ホンマ? ほならこっちの和室がみんなの部屋っちゅうことで」

四人『はい(よいぞ)(クマー)!』

 

黒潮「ほなとりあえず部屋は決まったし、次は鎮守府内を案内するで~♪」

四人『おおー!』

 

 それから黒潮は、訓練場、食堂、ドック、大浴場、購買、工廠とみんなが必ず使う場所を案内していき、最後に港をする為にみんなを連れて港の埠頭へとやってきた。

 

黒潮「ほな、ここが最後やで。ここは見たまんまやけど、埠頭や。ここから出撃、遠征、演習に行くで」

初霜「あ、あそこに提督が居ますよ!」

黒潮「あぁ、演習に行った艦隊が戻る時間やな……報告なんかもあって忙しいと思うから、うちらは一旦部屋に戻って、それから執務室へいこか」

球磨「賛成クマー♪ 歩き疲れたから少し休憩するクマ♪」

黒潮「これくらいで疲れてたら、司令はんの訓練に付いて行かれへんよ?」

初春「提督自ら訓練をしてくれるのかの?」

黒潮「うちの司令はんは元艦娘専門の訓練教官やからね。詳しい事は配られた冊子にちゃんと書いてあるから、ちゃんと目を通しておくんよ? さもないと明日が大変やからね」ニシシ

初霜「が、頑張ります!」

 

 そんな話をしながら、黒潮達は一旦艦娘寮までみんなを先導していった。

 

 

 

 鎮守府近海、海上ーー

 

陽炎「鎮守府が見えて来たわね」

不知火「早く司令にお会いしたいです」ニヘラ

陽炎「そんなだらしない顔しない方が良いわよ……」

羽黒「あはは……」ニガワライ

 

那智「しかし、あれだけ派手にやられたのに体や服には傷すらつかないとは驚きだな……」

妙高「演習のシステムでそういう風に出来てるらしいからね……技術の進歩は凄いわね」

足柄「ま、難しく考えずにありままを受け入れるのが肝心よ♪」

妙・那『貴女(お前)はもう少し考えなさい(考えろ)』

羽黒「あはは……」ニガワライ

 

陽炎「あ、あれ司令じゃない?」

不知火「えぇ、あの出で立ちは司令で間違いありませんね」

那智「出迎えとは粋だな」

足柄「なんかこう……嬉しいわね!」

羽黒「はい」ニコ

妙高「では、少し急ぎましょうか」

全員『了解!』

 

 埠頭ーー

 

妙高「旗艦妙高及び、第一艦隊、演習より帰還致しました!」

女督「みんなお疲れ様。戦果報告は既に手元に届いている。みんな素晴らしい活躍だったな」

全員『ありがとうございます!』

 

女督「羽黒、不知火の援護はとても的確で素晴らしかった。後は回避のタイミングを磨いていこう」ナデナデ

羽黒「は、はぃ……ありがとう、ございますぅ……////」アウアウ

 

女督「那智、よく大破判定の羽黒をフォローしてくれた。後は命中率を上げていこう」ナデナデ

那智「ふふ、こうして誉められるのは嬉しいな。これからも努力するとしよう」フフン

 

女督「足柄、中破になっても怯まず攻撃に転じたのは見事だった。しかし実際の戦闘を想定してもう少し立ち回りを考えて挑むと良いだろう」ナデナデ

足柄「うふふ♪ 的確なアドバイスね! ちゃんと活かしてみせるわ!」ドヤァ

 

女督「陽炎、敵の撹乱、雷撃はとても良かったぞ。後はもう少し状況判断速度を上げる為に訓練をこれからもやっていこう」ナデナデ

陽炎「えぇ、私もいくつか思うところがあるから、反省して次に活かすわね♪」ニパッ

 

女督「妙高、旗艦としての現場指揮、状況判断は見事としか言いようがない。後は砲撃技術を高め、色々な撃ち方を磨いていこう」ナデナデ

妙高「はい、慢心せず、これからも励みます! 撫でられるのはちょっと癖になりそうですね」ニコ

 

女督「不知火、相手を手玉に取り相手旗艦を落とした働きは正にMVPだ。後は雷撃の命中率を上げていこう」ナデナデ

不知火「はい! これからもご指導ご鞭撻よろしくです!」ニヘラ

 

女督「よし、では補給を済ませ艤装を外した後、執務室へ集合してくれ。新たに着任した艦娘達を紹介した後、例の恒例行事をやるからな」ニッ

全員『了解ッ!』ケイレイ

 

 

 

 執務室前ーー

 

 コンコンーー

 

女督『入れ』

 

 ガチャーー

 

黒潮「失礼します。四人の案内終了したで♪」

女督「ご苦労だったな」ナデナデ

黒潮「へへ~♪」ニコニコ

女督「時期に他のみんなも来るから、ゆっくりしていてくれ。ココアでも出そう」

全員『ありがとうございます』

 

初春「のう、提督。譲り受けた冊子に貴様の傷は深海棲艦と同じ類いの物とあったが、真か?」

女督「あぁ、事実だ。ちゃんと知らせる為にあたしの経験してきた事は全てあの冊子に記載してある」

初霜「では、本当にあのような事があったんですね……」シュン

女督「そんな顔をするな。確かに辛い事ではあったが、この傷のお陰であいつ等と渡り合えるんだからな。それでお前達と共に前線に出れるならこの傷も悪くはない。あたしは必ずお前達を沈めさせたりしないぞ」

球磨「うお~! 格好いいクマ~!」キラキラ

綾波「この綾波、司令官のお役に立てるよう精一杯頑張ります……!」

女督「あぁ、共に海の平和を取り戻そう」

 

 コンコンーー

 

 ノックの音に返事をすると、陽炎達が入ってきた。

 

 互いに自己紹介をし、あたしは新しく着任した娘達に話を切り出した。

 

女督「では、着任記念としてみんなとの写真と個別にあたしとの写真を撮ってもらう。この鎮守府では恒例行事にしようと思っている」

球磨「お、提督と写真クマ? 嬉しいクマー!」

綾波「なんか皆さんの仲間入りを果たしたみたいですね♪」

初春「わらわと写真とは、貴様はお目が高いのう♪」

初霜「提督と写真を撮れる行事なんて……とても嬉しいです!」ニパー

 

 それから港の埠頭にて、集合写真と着任艦とあたしのツーショットを撮り終え、新しく着任した四人の歓迎会を開こうと食堂へ向かった。

 

 また新たな仲間を得て、あたしの鎮守府は更に活気を増していったーー。




読んでくれて本当にありがとうございました!

書いていて思いましたが工廠の「廠」って廠と厰で似た漢字があるんですね……。←無知

次回もよろしくお願い致します!
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