駄文、グダグダ、その他諸々など、見にくい点もあるかと思いますが、よろしくお願いしますm(__)mペコリ
――そう、《それ》は何の前触れも無く起きた。
いや、もしかしたらその日の朝から今までに前触れはあったのかもしれない。ただ私が気づかなかっただけで。
私――結城 愛莉は本を読んでいた。
授業は既に終わり、夕暮れどきの空は既に紅く染まっている。
もうそろそろ下校時刻だろうか。
時計を見ると五時半。
(まだ残っていても大丈夫――って…うん?)
外が変に騒がしい。何かあったのだろうか?
…気になる。
一度気になったら他のことには中々集中できない私は、とりあえず騒ぎの源を見ようと図書室を出た。
「…っ!?」
少しの好奇心を持って廊下から運動場を見下ろすと、窓から見えたのは生徒が生徒を襲っている姿だった。
いや…あれはまるで…。
「食べてる…?」
まるで安物のB級ホラー映画のような光景が目の前で起きていた。
だが映画とは違い、悲鳴をあげながら逃げ惑う生徒たちに群がる《彼ら》はホンモノだ。
それを感覚的に理解した私は逃げる場所を考える。物分かりのよさと切り替えの早さは私の取り柄だ…って、誰かが言ってた気がする。
(こういうのは立て籠った方が生存確率は上がる!)
最近見た映画でもそんなシーンがあった気がする。拠点というのは大事なのだ。
(近い教室は…購買部、食堂、図書室…くらいか)
落ち着くために一度深呼吸をして、一つ一つの可能性を探していく。
(購買部――ダメ。あそこは鍵が壊れてる)
《奴ら》は運動場から学校へ向かっていた。動きこそ遅いが、着実に…校舎へ。
(食堂――ダメ。入り口が多すぎ。一人じゃ対処しきれない)
一人というものの無力さを感じる。
しかし、今。友達が作れていなかったことを嘆いている暇はない。焦る頭で必死に考える。
(図書室――ダメ。あそこも入り口が多い…あぁっ、もうっ!)
これは詰んだ。そう、諦めようとしたときにふと思い出した。
(司書室なら!)
あそこならば入り口が1つしかない。
1つを押さえ続ければ――
そこに考えが至ったと同時、私は走り出していた。
図書室のロッカーに預けっぱなしだったリュックを背負う。
――と。突然うなり声が耳に入った。私は本能的に《彼ら》の声だと気付く。
「っ!!」
もう来たのか。慌てて声の方向を見ると、階段をゆっくり登っている《それ》と目があった。
元々運動部の男子生徒だったようで、ジャージを着ている。虚ろな眼球はこちらを認識しているのかすら怪しく、ただ忙しなく動くだけだ。
「ア゙ア゙ア゙ア゙」
奴らのうなり声が聞こえ、それでようやく我に帰ることが出来た。慌てて司書室に入り、鍵を中から閉める。
―その日の記憶は、ここで途切れ――
ただ、結果として私は生き延びたのは確かだった。