今日も人間観察を行っている。
今は、烏間先生の体育の時間だ。ここで、それぞれの戦闘力がどのくらいなのかすぐにわかるのでとても嬉しい。前の殺せんせーの授業は、誰もついていけずに不評だった。しかし、烏間先生の授業は、暗殺の基礎が身につくのでとても役立つ。基礎を身につければ暗殺の成功率が、格段に上がる。
今、基礎の重要性をわからせるため、磯貝と前原が烏間先生にナイフを当てようとしている。しかし、さすが殺せんせーの監視役だ。見事に二人のナイフを捌く。今の攻防の間に、殺せんせーは砂場に大阪城を造った上に着替えてお茶を立てた。本当に腹をたたせる。
「ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々、体育の時間で俺から教えさせてもらう。」
なんとも頼もしい言葉だ。
烏間先生から色々教えてもらえるのはとても良いだろう。あいにく生徒からの評判も良いので、半年もしたら立派な暗殺者になるだろう。
そこに赤羽というやつがきた。潮田に軽く挨拶をすると、殺せんせーに握手をした。
そのとたん殺せんせーの触手が溶けた。赤羽は裾からナイフを出すと殺せんせーに飛びかかる。しかし、殺せんせーにそのナイフは当たらずみんなは唖然とした。赤羽は手にナイフを細かく切ったものを貼っていたのだろう。
その状況で俺はメモを取る。赤羽の体運びや表情、殺せんせーへの挑発の仕方など事細かに。赤羽はいたずらなどが得意なのだろう。とても自然にできていた。
次の小テストの時間、殺せんせーは赤羽の挑発にムカついて壁パンをしていた。一番前の席の岡野さんに怒られてやめたが、殺せんせーはスピードはあっても力は無いのだろう。
「よぉカルマァ。あのバケモノ怒らせてどーなっても知らねーぞー。」
確かに。殺せんせーは暗殺すると、必ずどこか手入れをしてくる。赤羽が手入れに耐えられるとは思えない。
「殺させかけたら怒るのは当たり前じゃん。寺坂、しくじってちびっちゃた誰かの時と違ってさ。」
「な、ちびってねーよ!!テメケンカ売ってんのか!!」
「こらそこ!!テスト中に大きな音立てない!!」
「ごめんごめん殺せんせー。俺もう終わったからさ、ジェラート食って静かにしてるわ。」
「ダメですよ授業中にそんなもの。まったく、どこで買って来て……」!!「そ、それは昨日先生がイタリア行って買ったやつ。」
お前のかよ。しかし赤羽は挑発がうまい。
「あ、ごめーん。教員室で冷やしてあったからさ。」
「ごめんじゃ済みません!!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!!」
「へー……で、どーするの?殴る?」
「殴りません!!残りを先生が舐めるだけです!!」ズンズン
バチョッ
殺せんせーの触手が溶けた。
赤羽は挑発を殺せんせーが受けると思っていたで、あらかじめ対先生BB弾を床にばらまいておたのだろう。見事に成功した。
「あっはー、まァーた引っかかった。何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし、それが嫌なら……俺でも俺の親でも殺せばいい。でもその瞬間からもう誰もあんたを先生とは見てくれない。ただの人殺しモンスターさ。あんたという『先生』は……俺に殺された事になる。」
明日も遊ぼうと言い残して赤羽は帰っていった。
さっきの赤羽の話は合理的だ。殺せんせーは誰かを殺せば、その瞬間から先生とは見られなくなってしまうだろう。しかし、殺せんせーはもともとそんなことはしないはずだ。この前の時のは、あくまでも生徒を正面から怒るためなので本気ではなかったのだろう。
今回の赤羽は、とても頭が良いので、どうやって手入れをするのか明日が楽しみである。
八幡がステルスヒッキーをフルに使っていて他人との会話ができない事態が発生していてとても困る。できるだけ会話をいれたい。