嵐の外伝 超次元の者達   作:ソルヒート

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大変長らくお待たせ致しました!

嵐の外伝、カズマ編の第1話!

本編第4章前半を終え、後半に入る前に……カズマがダークネスに改造人間にされ、メテオ達に助けられて入院してる時に時間は戻る……。




DAYS 1 入院と襲撃、そして脱出

 

DAYS 1 入院と襲撃、そして脱出

 

 

 

よぉ、カズマ・カスミだ……。

 

あの後、病院を出た俺は一人静かに近くの公園に立ち寄っている。

 

「………」

 

日が沈む夕暮れ、一人っ子一人見当たらない公園のベンチに腰を掛け、静かに地面を睨み付けていた。

 

 

 

ーーーお前はこの戦いに何を求める?金か?名誉か?女か?それとも…世界か?

 

 

 

 

ーーー人間…いや、"心"を持つもの誰しもがある"欲望"……それは決して誰にも抑える事も…止める事も出来ない!それは如何なる神を持ってしても!如何なる奇跡を起こそうとも!

 

 

 

 

ーーー"審判"……それは誰しもが持つ"欲望"を解き放つ戦い!己の"全て"を晒し出して"全て"を奪い合う戦い!

 

 

 

 

ーーー敗者にはその"全て"が奪われ、失う……"笑顔"も!"居場所"も"願い"も!"夢"も!"運命"も!"心"も!"道"も!"時"も!"音楽"も!"旅"も!"街"も!"欲望"も!"友情"も!"希望"も!"力"も!"全て"!何もかもなぁ!!

 

 

 

 

 

そんな時に思い出す……あの"クソ親父"の言葉。

あの時はそのクソ親父との戦いの真っ最中で必死だったからまともに聞いてる暇はなかったが、今こうしてゆっくりと考えてみる。

 

果たしてあのクソ親父はどこまで知っていたんだろうか?……あの5人の神殺しによる世界と己の全てを賭けた戦い……。

 

 

 

"創造の審判"の事を…。

 

 

 

そして……。

 

 

 

 

 

 

ーーーいや…いやぁぁぁぁぁあああああああ!!

 

 

 

 

ーーー落ち着けマベちゃん!気をしっかり持つんだ!

 

 

 

 

ーーー嘘よ…こんなの……絶対に嘘よ!だって、だって!……必ず生きて帰ろうって、私やカズマさん、みんなで一緒に約束したのに……!!

 

 

 

 

ーーー約束だと…?そんな曖昧で不明確な物など……何の意味がある?

 

 

 

 

ーーー…っっ…!……いやぁぁぁぁぁぁああああ!!

 

 

 

 

ーーーマベちゃん!!…クソ親父…!テメェぇぇぇぇぇえええええええ!!

 

 

 

 

ーーーわかるまい、カズマ…我が愚息よ…これが戦い……創造の審判!世界と神々が契約し、全てにそう仕向けた"理由なき悪意"にして"究極の理不尽"!その意味もわからずに勇猛果敢に挑もうとする神殺しとこの戦いを終わらせようと関わる馬鹿共には決してな!

 

 

 

 

ーーーうわぁぁぁぁぁぁああああああああ!!

 

 

 

 

その戦いに巻き込まれ、"全て"を失った彼女…マベちゃんの事を……。

 

今でも酷く後悔してる…どうしてああなったのか、何でこうなってしまったのか…もうちょっと彼女に目を向けてやれなかったのか、なんで俺はあそこまで弱かったんだろうか…ずっと頭の中で自問自答を繰り返している。

 

「カズマ」

 

そう思いながら地面とずっとにらめっこしてる時にふと人影が目に入り、顔を上げると見慣れた男がそこに立っていた。

 

同じ改造人間であり、同じ神殺しの力を宿し、改造人間にされたこの俺を助けてくれた恩人……。

 

「……メテオ」

 

「…隣、いいか?」

 

「……おう」

 

茶髪の癖っ毛で不機嫌面とも言えるような鋭い目付きをした男……メテオは俺に一言断って隣に座る。

けど、こいつは何も言うことなく黙り混込み、そこから何も会話がなく、ただ時間だけが静かに過ぎて行って気付けばもう夕方と夜の境目まで時間が経ち、辺りは暗くなって行った。

 

「……なあ」

 

「ん?」

 

ずっと無言でいて堪らなくなった俺はメテオに声を掛け、メテオは顔だけを動かし、その不機嫌面を俺に見せる。

それにちょっとムカつきはしたが、こういう奴だって、俺は知ってるから特に気にせず、俺は徐に口を開いた。

 

 

 

 

「…一体、"俺達"は何処で、何を間違えて…歯車が狂っち待ったんだろうな?」

 

 

「……さあ…な…」

 

 

 

 

俺の……俺"達"の過ち……今こそ語ろうって思う……。

 

 

 

 

 

 

この俺……カズマ・カスミの歯車が"狂った過ち"を…。

 

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

時は俺、カズマ・カスミが全次元世界に喧嘩を売る頭のネジがぶっ飛んだ組織、ダークトゥダークネスによって改造人間にされ、メテオ達に助けられてから数日後に戻る。

 

 

あの後、助けられた俺はラステイションの病院に入院し、改造人間にされた俺の体を解析してもらって、その結果を今か今かと待っていた時の事であった…。

 

「マベちゃん参上!カズマさん、お見舞いに来たよ♪」

 

「大丈夫ですか、カズマさん?」

 

元気よく居室の部屋を開けや否や、そう叫ぶオレンジ髪のボブカットに身に纏う制服のような服装にはち切れんばかりに主張する胸を持つ少女、マーベラスAQLちゃんと猫耳に尻尾を着けた所謂ケモナー的な格好をした金髪の少女、サイバーコネクトツーちゃんが俺のお見舞いにやって来た。

 

「うおっ!?よ、よく来たな二人とも?」

 

そんな彼女達に対して俺は慌てて何かを隠し、挙動不審ながらもベッドの上で寝そべりながらも出迎えた。

 

「あー!カズマさん、またこういうの読んでる!」

 

「そんなんだから彼女とかが出来ないんですよ、まったく!」

 

「う、うるせいやい!健全な男である以上、そういうの読んで何が悪いんだよ!」

 

もちろん、知ってなんたる仲である彼女達に隠し通せる訳でもなく、ベッドに備え付けられた机の上で無造作に散らばる…男なら誰しもが読むであろう不健全な本、所謂エロ本を見られてしまい、軽く指摘されてしまい、俺は反論する。

 

「まあ、もう見慣れたけどね♪」

 

「あんまり見せつけるのもいけないから気をつけてくださいよ?」

 

「へいへい…」

 

だから彼女達からすればもう見慣れた光景であり、何ともないものの、サイバーちゃんから注意され、俺は適当に返事をして返した。

 

「はい!お見舞いの差し入れ!ちゃんと食べて元気になってね♪」

 

「フルーツ盛りって…何とも定番でまぁ……因みにこのバナナでマベちゃんの"あれ"に入れても……」

 

「……ッッ!?バカァ!!」

 

「ぶっ!?」

 

「カズマさんのスケベ!!」

 

「ぼっ!?ちょ、俺、一応入院!怪我人!?」

 

マベちゃんから差し入れに籠に入れられた果物が入ったフルーツ盛りを貰い、俺はなんとなしに冗談を言おうとすると、顔を真っ赤にしたマベちゃんとサイバーちゃんに左右の頬に思いっきりビンタをされた…痛い…改造人間でも何故か無茶苦茶痛い…。

 

仮にも入院中の怪我人にビンタはどうなのかと言うと、そりゃもちろん二人して怒った顔で…。

 

 

 

「「エッチな事を言うカズマさんが悪い!!」」

 

 

「……はい」

 

 

見事にそう言われました、はい。

 

 

 

 

 

 

 

「……狙われてる…?」

 

「はい……そうなんです、カズマさん…」

 

面会終了時間ギリギリまでしばらく互いの近況報告から他愛のない話で談笑してた時にマベちゃんから突然、相談したい事があると言われ、彼女が急に暗い顔をしてこっちを見てそう告げ、何事かと思う俺。

するとマベちゃんは何かに怯えるような顔でぽつりぽつりと語り始めた。

 

「最近、とある任務に就いてね…とある大型会社の裏を調べろって事でその会社について色々と調べていたの……そしたらバレちゃったらしくて…その会社が仕向けた刺客に追われる事になっちゃって…」

 

「おいおい、大丈夫なのかそれ?」

 

「ちょっと待って、それ私も初耳だよ?それに…マベちゃんがそんなドジを踏むなんて……一体どうしたの?」

 

マベちゃんが語った事に俺は驚き、サイバーちゃんも知らなかったらしい……けど、ぶっちゃけ俺もサイバーちゃんと同じ意見だ…。

 

こう見えてマベちゃんは"忍"をやっていて、その実力はかなりの腕前…その辺はここにいるサイバーちゃんと俺が保証する程。

それだけじゃない、その腕前にはマベちゃんの師匠であり、上司でもある親方、そしてこの国の女神、ノワール様からもお墨付き。

そんな彼女が何故バレたのか、下手にドジやった訳でもないのに…。

 

そう俺が考えているど…突然、病室の窓が割れ、何事かと思い、そこに顔を向けると……見覚えのないこの世のものとは思えない異形がこの病室に浸入して来た。

 

突如の事態に思わずサイバーちゃんが叫びを上げた。

 

「何!?」

 

「……見つけたぞ、仮面ライダーナイツ…ダークネスの裏切り者…!」

 

浸入してきた黒い…誰もが見たら嫌気をさすであろう、あの"G"…ゴキブリのような異形が俺を見るや否やそう睨み付けていた。

 

「これは…ダークネスの怪人!?」

 

「襲撃って事かよ!?こちとらまだ傷が癒えてねぇんだから勘弁してくれよ全く!」

 

そう叫ぶマベちゃん、俺は慌てて未だに"あの戦い"で負った痛みが癒えぬ体を起こして立ち上がり、彼女達を下がらせる。

 

「裏切り者には死の制裁を……このコマンドローチが貴様に与えてやる…覚悟しろ!」

 

「へっ!抜かしやがれ!勝手に人の体を弄くって、勝手に裏切り者扱いしやがって!覚悟すんのはテメェの方だ!」

 

痛む体に鞭を打つも、まだ立っているのもしんどい俺を他所に、目の前にいるゴキブリもどき…コマンドローチは甲高い奇声を上げて身構える。

 

「行くぞ!」

 

「はっ!とっとと来やが……ッ!」

 

奇声を上げて向かってくるコマンドローチに俺は立ち向かおうとするも、体が上手く動かず、そこで立ち止まってしまった。

 

その時俺は"あいつ"の言った言葉を思い出した。

 

 

 

 

ーーー"脳改造"をされなくて人間誰しもが"感じる"……"感覚"が一時的に消えてしまってんだよ…

 

 

 

 

 

「……チッ…!」

 

この体になった俺を助けてくれた恩人、メテオが言った"感覚の消失"…今はそれほどではないとはいえ、まだ完全なまでに取り戻せてなく、さらにはあの戦いの時に負った傷が癒えてないこの体に思わず俺は悪態を憑いた。

 

「ギェシャァ!」

 

「どぉわあ!?」

 

そこを突かれて俺はコマンドローチの突進を受け、病室の壁に叩き付けられてしまった。

 

「カズマさん!」

 

「…やはりまだ完全に動ける状態ではないか…なら危険因子は早めに消しておくに限る!」

 

心配そうに叫ぶサイバーちゃんだが、コマンドローチの奴は追撃しようと口をモゴモゴし始め、俺に目掛けて吐き出して来た。

 

「……ブェアッ!」

 

「汚なッ!?って…なんじゃこりゃ!?」

 

ヨロヨロと立ち上がった俺に向けて吐き出されたコマンドローチの汚ねぇ緑色の液体を俺は浴びてしまい、再び病室の壁に叩き付けられると、その液体は俺の体だけでなく、病室の壁にも粘り憑き、俺は身動きが取れなくなった。

 

「ヒヒヒ…そこを動くなよ?……じっくりと貴様を痛ぶって殺し……そこにいる小娘どもも同じようにたっぷり可愛がってやるんだからな…」

 

「「ッ!」」

 

コマンドローチの言葉に息を飲むマベちゃんとサイバーちゃん……このままじゃ俺だけじゃねぇ、あの二人も危ねぇ!

 

「ふざ……けんじゃねぇ!」

 

なんとか脱出しようともがく俺だが、粘り憑く液体がそんな俺を嘲笑うかのようにびくともしねぇ……。

それに体の感覚がまだ戻ってこねぇ……!

 

「ギシャァ!」

 

「ごふっ!?」

 

そんな俺をケタケタと笑いながらコマンドローチは俺の腹部に膝を叩き入れやがった!ちくしょう、痛てぇ…………待てよ?

 

「…へっ、ダークネスってのは身動き取れねえ奴を痛ぶんのが趣味なサディストって訳か?いい趣味してんな、おい」

 

「……あん?」

 

「カズマさん!?」

 

あることを思い付いた俺はコマンドローチを挑発する、マベちゃんはそれに驚いているが、奴は見事に反応してくれた…いいぞ、そのまま乗っかって来い…!

 

「どうした?手が止まってんぜ?弱い者虐めが大好きなお虫…いや、それじゃあ虫が可哀想か、ゴキブリさん…も、失礼かな?」

 

「……なんだと貴様ぁ!」

 

「ぐっ!」

 

「この俺を馬鹿にして!」

 

「がふっ!」

 

「いい度胸してるなぁ!!」

 

「がっ……!」

 

挑発の言葉を次々と言う俺にコマンドローチは苛立ち始め、身動きが取れない俺を殴り蹴りしてくる…正直結構痛てぇけど……徐々に"戻って来た"…!

 

「2度とそんな減らず口を叩けないように徹底的に痛ぶって……!?」

 

「……へへ」

 

そうしてる間に攻撃してくるコマンドローチだが、俺の様子の変化に気付き、手を止めるが……もう遅えぜ…!

 

「ぬぉりゃあ!!」

 

「な、なんだと!?」

 

"あの時"のように痛みによって感覚を取り戻した俺は強引に粘り憑く液体を引き剥がし、自由の身となる!

 

「き、貴様……!?」

 

「おうおうおう!散々動けねぇ時に痛ぶってくれやがって……100倍…いや、1000倍返ししてやらぁ!!」

 

感覚が戻り、反撃へと移り出る俺はピースの形を作りながら右腕をゆっくりとそれを前に突きだし…。

 

 

 

「……こふぉぉぉ………!」

 

 

 

独特な呼吸法を行って…。

 

 

 

「……変…!」

 

 

 

その右腕を入れ換えるように正拳突きのように勢いよく左腕を突き出して…。

 

 

 

「……身!!」

 

 

 

その左腕を垂直に立てた……!

 

 

 

「……さぁ、覚悟しろよ?」

 

 

 

その言葉と共に俺の身体に変化が起きた。

 

 

漆黒ながらも、不思議に光輝く光が俺を包み……。

 

 

上半身が血のように染まったアンダースーツに身を包まれ、その上に黒い装甲が取り付き……。

 

 

下半身には黒い下地のスーツが覆われ、腰にローブが巻かれ……。

 

 

首には"あいつ"と同じ紅いマフラーが巻かれる。

 

 

顔には漆黒の角が生えたコウモリのような仮面が被され、目の役割を果たす複眼が黄色に光る。

 

 

 

これが今の俺……改造人間として姿を変えた俺の"戦士"としての姿……。

 

 

 

 

"漆黒の騎士団 仮面ライダーナイツ"だ!

 

 

 

 

「…よっしゃ行くぜぇ!」

 

ナイツに変身完了した俺はこの狭い病室の中、即座に走りだし、コマンドローチの腹に膝を叩き込む……さっきのお返しだぜ!

 

「そらそらぁ!」

 

それではまだ終わらせねぇ!今度は反対の膝でもう一度奴の腹に蹴りを叩き込む!

 

「ごぅ…!ぬおぉぉぉ!」

 

それに堪らずコマンドローチは俺から距離を取り、再びあの液体を放つが、この程度!

 

「動ける今なら、そんなの食らわねぇぜ!」

 

さっきの体の感覚が戻ってなかった時とは違って、思いっきり動ける今の俺はそれを体を捻って回避する。

 

「何!?」

 

「うおらぁ!」

 

避けられて動揺する奴に俺は右腕を下から上へ振り上げる強烈なパンチを顎に叩き込む、よっぽど強烈だったのか、コマンドローチの体はそのまま浮き上がり、病室の天井にぶつかる!

 

「ガハッ!」

 

「どうしたどうしたぁ!この程度かぁ!」

 

そのまま重力に従って床に叩き付けられる奴の顔面を俺は容赦なくサッカーゴールシュートのように蹴り飛ばし、コマンドローチは床の上を転がる!

 

「お、おの……」

 

「ふん!」

 

「なッ!?」

 

「……オラァ!」

 

よろけながらもなんとか立ち上がるコマンドローチを逃がさんと俺は奴を掴み、奴がこの病室に浸入した際に割った窓目掛けて投げ飛ばす!

 

「うぉぉぉぉぉおおおおお……ゲハァ!?」

 

投げ飛ばされ、7階建てである病院の6階から落下し、地面に叩き付けられるコマンドローチ……てか、俺ってこんな高い病院に入院してたのね、気付かなかった……前はたぺーぺーなただの一般ジャーナリストだったってぇのに…。

 

「……っと、感傷に浸ってる場合じゃねぇ!」

 

そう思った俺は地面に叩き付けられ、その痛みに悶え、転がり回るコマンドローチを睨み付ける。

 

「……悪ぃが、ここで仕舞いにしてやる…やって来たテメェが悪いんだからな?恨むなよ?」

 

今からトドメを刺す……それをわかった瞬間、言い様のない悪寒に襲われた。

 

 

 

相手は怪人と言えども、これからその"命を奪う"……。

 

 

 

それに気付いた俺は心なしか、その恐怖に怯えた……けど、今はそう言ってる場合じゃねぇ。

 

自分にそう言い聞かせた俺は窓から飛び出し、奴に目掛けて拳を作った右腕を前に突き出した。

 

 

 

「…ライダー……パァァァァァァァンチッ!!」

 

 

 

「…ぁ…ぁぁぁぁぁぁああああ!!」

 

 

 

高い所から飛び降りた際に着けた勢いも合わさり、急降下してライダーパンチを放つ俺の"ハイジャンプライダーパンチ"がコマンドローチの顔面を捉え、奴の頭はトマトのようにグシャリと潰れ、そこから緑の液体が周囲に飛び散った…。

 

「……ッ…!」

 

技が決まり、地面に着地した俺…けど、なんだろうな……この…

 

 

 

 

 

ーーー言葉に表せない"罪悪感"は……

 

 

 

 

相手は怪人、弱き人々を狙い、殺す畜生ども……だけども奴らとて、"命"はある。

 

俺はその"命"を……この手で潰した。

 

別にこれが初めてじゃねぇ、初めてこの姿になって戦った時も同じように怪人を殺した、でも……慣れねぇな、この感覚…いや、慣れるべきじゃねぇんだろうな……。

 

「………」

 

 

 

ーーーこんなの……"あの人"も同じです……

 

 

 

そんな時に思い出す、あの時、改造人間となり、その力に怯えていた時にその首を差し出した"少女"の言葉……。

 

 

 

 

ーーー仮面ライダーも同じ苦しみの中で戦ってきたハズです!……これまで、たった一人で……

 

 

 

触れただけでも壊す未知なるこの身体、この力…そんなものでどう生きて行けばいいのかわからずに路頭に迷っていた時にそのか弱い首を差し出し、自分に語り掛けた"紫の女神候補生"の言葉…。

 

 

 

ーーーお願い、カズマさん……"あの人"の……"メテオさん"の力になって……

 

 

 

涙を流し、必死に頼み込むあの子の願い……今でも俺はそれを忘れられない…。

 

 

 

("あいつ"も……"メテオ"もこんな思いをずっと一人で抱いていたんだな……)

 

 

 

改造人間に…仮面ライダーになった自分の手を見つめる俺…。

 

 

 

(…だったらなってやろうじゃねぇか、あいつの力に!)

 

 

 

そう決心した俺、するとタイミングよく、マベちゃんとサイバーちゃんが駆け付けて来た。

 

「大丈夫ですか、カズマさん!?」

 

「生きてますか!?」

 

「ああ、生きてる生きてる…にしても……厄介な事になったなこいつぁ…」

 

心配そうに声を掛けてくる二人に俺は手を振って答え、頭が無くなって倒れる怪人の屍を見つめる。

 

「ダークネスの怪人がやって来るなんて…」

 

「ああ、それにあのマベちゃんの話も気になる」

 

「と言うと?」

 

「……こいつぁ…のんびり入院してる場合じゃねぇって事だよ」

 

それに妙に引っ掛かるんだよなぁ……この怪人、俺だけじゃなく……。

 

 

 

 

 

 

マベちゃんも狙ってるように見えたからなぁ……。

 

 

 

 

 

 

ーーーこの時の俺はまだ気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

この一件を裏で手を引いてる"黒幕"の存在を……。

 

 

 

~DAYS 1 ~終了、~DAYS 2 ~に続く……




いかがでしたか?

この時のカズマはまだ"感覚"を取り戻せてなく、多少弱い怪人にも苦戦を強いられます!

今後もこのようにちょっと苦戦する描写を描いて行きます!

次回は病院を抜け出し、調査へと出るカズマ…そこでマーベラスが追う会社の存在を突き止め、調べて行くが…。

次回、DAYS 2 残酷なる真実

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