『レオン』
そのフロアで防衛線を担当するレオンに首にかけたイリスが伝える
『先ほど、約4万の幽幻種の反応が消滅しました』
「どういう事だ?」
お互いに周りに聞こえない音量の会話
『分かりません、ですが好機です。今も最低で一秒間に約三体近く消滅し続けています。誰か分かりませんが既に半分近くの幽幻種が消滅しています』
「ならば俺達は予定通りここで守れば問題ない、との事か」
『ねえ刹那、少し機体がおかしいんだけど。』
『機体がおかしい?訳わからないんだが』
幽幻種達へ扇風機の様に回転して斬りながら、ビームをばら撒き攻撃する
『最初は良かったんだ、でも慣れてくる内に機体の反応速度が遅くなってきているんだ』
『ちょっと待ってろ』
機体システムを確認、動かし方は肉体の動きと脳から発する信号を掴みそれをトレースする
そして調べた結果、嘘やろ?
そう思った、一言で言おう。シェルティスの反応速度に機体が追い付いていない
お前は初代ガンダムのアムロ・レイか!?と思うが、護士候補生も人によって人外染みているのが居るので千年獅とか幹部の護士とかが本当におかしいわけか
で結果を言ったところ
『僕の反応速度に追い付けないって、機体の問題じゃないの?』
『いや純粋にお前の反応速度がおかしいだけだからな、そもそも俺が一般人からイノベイターになって一年は立ってないし、お前はイノベイターに変革して数年も生身で幽幻種と戦ってきたからな俺よりも反応速度は上なのは当たり前か。ともかく大半の幽幻種は殲滅した訳だ』
周りには魔笛の残滓、その他には
『約一万の幽幻種が
ブースターを起動させて
『護士達の防衛線は突破済み、残りは巫女二人のみ。そこを突破されれば無防備な皇女を殺されて積み。かと言って辛うじて後三十分を過ぎ、交代できなければ皇女の沁力がなくなって氷結鏡界を保てなくて積み。それを防ぐには外の幽幻種を殲滅しながら
『どうする?』
『シェルティス、お前は機体を降りて240階のカタパルトから荷物を受けとる所から上層部に行って防衛線に溜まっている幽幻種を倒せ。そして上の階に居るのも片っ端からだ』
『この機体はどうするのさ』
『俺が遠隔操作して可能な限り倒すがその間はお前のサポート出来ないから自分でどうにかしてくれ。』
目的の場所に着地して、シェルティスが出ると同時に機体の太股に当たる部分の外側装甲が開く。
ナイフを入れるには丁度いい所から
「これって・・・」
『お前が使っていた双剣の同型の最新版だ。大した変化はないがな』
「いいよ、僕が得意な武器を使えるだけでもマシだから」
『体がなまったて言っても何も出来んから注意しろ。』
「分かってるよ刹那、外は任せるよ」
機体が背を向けて飛び立つ
『内部は任せたぞ』
「懐かしな、この剣も。」
刹那に渡せられた柄を持って呟く、自分の物ではないのにしっかりと手に馴染む
剣を起動させて構築されていく刀身を見る
柄から銀色の筋が伸び、輝く
三年前自分が使い続けてきたデザイン。
剣の材質は氷結鏡界の蒼氷を元にして、蒼氷その物が強力な沁力を帯びている、だが魔笛を宿したシェルティスが扱おうとすると魔笛が混じり紫色になるだがそれは、禍禍しい物ではなく鮮やかな紫だ
(刹那、ここまで調整していたんだ。)
その事に感謝しつつ走る、オービアクレアとユミィを守る為に
そして
「レオン隊長!一階の防衛線が再び突破されました、数は二十を越えています!」
「・・・キリがないな。」
既に三十分はたっている、一階は壊滅的。死傷者はいないものの時間の問題だ
そして幽幻種は霧に変異して簡単に素早く移動してくる
だが最初に観測された数に比べれば想像できない程にマシであった。いまや観測される数は三千以下だ、十万の数であったなら五分も持たずにオービエ・クレアは終わっていただろう。
そして目の前の巨大な幽幻種に大剣を振るうが障壁で弾き返されるが次の一振りで障壁ごと破壊する
『レオン、突如として強力な個体が下の階から反応しました。』
「例の統率個体か?」
『いいえ違います、ですが、何でしょ?私が懐かしいと感じる魔笛とは・・・』
「幽幻種二十体、来ます!!」
護士の一人が声をあげる、そしてエレベーターが通るルートから魔笛が出てきて幽幻種へ姿を変える
ただでさえこの場の幽幻種を倒すのに苦戦しているのに更に二十体追加、疲弊によってまたもやここを突破される
「シェルティスめ、こんな時に何をやっている」
無意識に弱音を呟くレオン、だが現実は変わらない
気を引きしめ、強く剣を握った時に幽幻種の中から光が見えた
そして霧が薄れ始めると同時に二つの細い剣が飛んできて、他の護士と戦っていた幽幻種に突き刺さり更には銃声が合計8発の音が響くと、この階に存在していた幽幻種達が消滅した
突然の事に全員が固まって剣と銃弾が飛んできた霧を見る、そこには幽幻種が消えた魔笛の中で平然とし、シルバーのハンドガンを持った少年がいた
「やあレオン、僕のこと呼んだ?」
かつての前に笑顔と同じように笑うシェルティス
「お前と言うやつは・・・」
「もしかして結構苦戦してた?」
「ふっ、呼んでいる分けないし苦戦もしていない。早く行け、ユミィと俺の巫女は281階だ。俺はここの指示をしなければならん、ついでにイリスも持っていけ」
イリスが取り付けられたペンダントを外して投げるレオン
「分かった、ごめん遅くなって」
それを受取り首に掛けて、地面に落ちた剣を拾う
「その分働け、今更鈍ったなどと聞かんからな」
その言葉を背に聞き、階段を登っていった
『シェルティス』
「久しぶりイリス」
『えぇ、本当にまったく。何ですか二年間も一切音沙汰なし放置とか、仮にも私の所有者であるのにどういうことですか!?』
「ごめんって、それに僕にだって事情が」
『知ってますよ、私が言いたいのは、こういうのは男の子がしっかりと謝らなくちゃいけないんです!特に私みたいに
「それなら凪にどう言われれば許すの?」
『それはもう、「イリス、ずっと放置して悪かった。それから気づいたんだ、俺にはお前が居ないとーーーー」って、何で知っているんですか・・・』
「刹那に聞いたんだ、刹那が言ってたよ「ああ、あれほど性に関してうぶだったイリスがこんな変態になるとは。凪が見ればどんな反応をするか」とか」
『ち、違います!あくまでそう言う知識はありますが凪の前だと恥ずかしくて、てっ何を言わせようとするんですか!?』
「イリスが言い出したんじゃん・・・」
『コホン、それはともかくユミィにも謝ってください。ユミィはずっと待っていたんですよ?一人で巫女の修行に耐えてきっとあなたがくると』
物静かな優しい声だった
「うん、反省してる」
階段の登るペースを落とさないまま会話を続ける
『本当ですか?』
「本当に反省してる、それは嘘じゃない」
『・・・ふふっ』
「なにさ、その怪しい笑い」
『いえいえ、私は好きですよ素直に謝るところを。ですからただ今をもってシェルティス・マグナ・イールを所有者として再度認めます』
擬似的に人格をダブルオーライザーに移しているが、遠距離で操作している為にシェルティスへの脳の負担が尋常ではないだろう
(大体の幽幻種は殲滅、残りは五百を切っているこれなら後は護士だけでも、いや待てよ?残った三百体の飛行型はどこだ?)
その疑問に瞬時に答えがでた
(巫女か皇姫を狙っているのか)
シェルティスは階を上がり続けている、階を上がる度にそのフロアに居る幽幻種を倒しながら。
『今更ですがシェルティス、その剣は刹那が調整したのですか?』
「うん、ご丁寧にピッタリで違和感がない」
『そうでしょうね、私が手をだす必要がないレベルでピッタリです。』
「イリス、ここから上の階に幽幻種の反応は?」
『幸い、残りの階にはありません。このまま大聖堂へ向かって下さい』
「これが・・・」
大きな扉、神聖的な青い光が細かく描かれた大聖堂を守る扉
『大聖堂を守る扉です、氷結鏡界の影響を受けるように設計されてますので氷結鏡界と同等の沁力を持っています』
ドカァァァァン!!の音が扉の奥から聞こえた
『飛行型幽幻種が外壁を破壊!外に居る幽幻種は二百を越えています!』
「ユミィ!」
急いで中に入ろうとし手で触れようとした瞬間
ヂヂッ、ヂ!
「っ!?」
青白い光が扉との間に生まれて手を弾き返した
エルベルト共鳴だ
『やはり最悪の状態です、シェルティス貴方の魔笛がこの扉には巫女を襲い来た幽幻種と誤認されたようです』
今の事を瞬時に説明するイリス
「他に方法は!?」
『氷結鏡界と同等の魔笛をぶつける事です。ですがそんな魔笛がこんなところにあるはずが・・・』
「・・・いや、あるよイリス。僕の体に宿った魔笛なら」
(思い出すんだ、あの時聞いた歌を)
シェルティスがこの事をすぐに思い付いたのは、他ならぬ刹那との会話だった。
それは
『巫女レベルの沁力術者でも浄化できないとなるとこの魔笛は、もしかしたら氷結鏡界と同等かもな。それとこれも予想だが俺達が聞いたあの歌が意図的にこの体に取りついた魔笛を外に出せるかもしれない』
あの日、世界の終わりの場所で
僕は確かに
扉はゆっくりと開いた
まるでその歌を聞くことを待ちわびていたように
アカン、原作1巻が見当たらねぇ・・・
まあ記憶でどうにかなるけど