東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

2 / 75
#1〜砕竜転生〜

幻想郷…そこは別の世界から来た人にとってはまさに、楽園の様に感じるだろう。彼も例外ではなかった。

 

 

ブラキディオス「ここは…森と言うんだったか? 森なんか始めて見たぞ…」

 

そこは鬱蒼とした森。地底火山に産まれ、地底火山で育ち、生態系の頂点に立った彼にとっては、ここは未知の世界であった。地底火山はその名の通り、地底に存在する火山である。モンスターハンターシリーズで初の登る火山ではなく、下る火山である。 彼にとって森とは、イーオスが話している所を偶然耳にしただけの噂程度のものであった。しかし、地底火山に住んでいる以上、植物を目にする事など滅多に無い。彼は、森に興味があった。

 

ブラキディオス「森か…ん?何だこのキノコ?アオキノコではないな…。マンドラゴラか?」

 

彼が何故キノコを知っているのかというと、ハンター達が持っているのを良く見かけるからであった。

 

ブラキディオス「これは食えるのか?……やめておくか…。 中々、いい場所だな」

 

彼はこの楽園の様な場所を早くも気にいっていた。

しかし、忘れてはいけない。ここ、幻想郷に住む妖怪は人間を糧としているということを……。

 

野良妖怪「ヒヒヒ、俺はツイてるぜぇ…。まさかこんなところで人間を見かけるとはなぁ…」

 

この時、この妖怪は知る由もなかった。

 

自分が、どんなに哀れかということを……。

 

野良妖怪「しばらく人間を食ってなかったからなぁ…。あの味を忘れることはできねぇ。さっさと食っちまうかな」ササッ

 

バッ!!!!

 

野良妖怪「いただきまーす!!!」

 

ブラキディオス「………」クルッ

 

野良妖怪「!?」

 

バキィ!!!! チュドオオオオン!!!

 

殴られた瞬間、妖怪の体は爆散した‼︎

 

ブラキディオス「…粘菌は使えるのか?……それにこの力は…竜だった時のままじゃねぇか」

 

粘菌…それは砕竜にとって家族のようなものであり、最大の武器でもある。詳細は割愛するが、獲物に纏わり付いたまま爆発すれば、生きた証さえも残さず、まさに『爆砕』させるッ!!

 

ブラキディオス「…哀れな奴だ…」

 

「あなたは食べてもいい人間なのかー?」

 

ブラキディオス「!?」クルッ

 

そこにいたのは、赤く可愛らしいリボンを付けた金髪の少女であった。

 

ブラキディオス「…お前は誰だ」

 

「ルーミアなのだー」

 

ブラキディオス「俺に何の用だ」

 

ルーミア「お前を食べたいのだー」

 

ブラキディオス「……そうか…。やれるもんならやってみろ…」ギロッ

 

ルーミア「!?」ビクッ

 

ルーミア「…あ…ああ…………」ガクガク

 

ブラキディオス「どうした?俺を食べるんじゃなかったのか?」

 

ルーミア「お願い……殺さないで…ごめんなさい…もうあなたは食べないから…だから、殺さないで…」ビクビクブルブル

 

ルーミアは何を見たのか? それは何百、いや、何千という哀れな獲物を葬って来た、砕竜の怒りが篭った目であった。

『こいつには敵わない、殺される…』ルーミアの、妖怪としての本能が、それを察知した。

 

ルーミア「こ…殺さないで…お願い…」グスッ ガクガク

 

ブラキディオス「いや…別にお前を殺すつもりはないし、やってみろって言っただけなんだが…。と…とにかく泣くなよ、な?」アタフタ

 

ルーミア「グスン……ホントに殺さない?」ビクビク

 

ブラキディオス「ああ、本当だ。それに、近くに誰か住んでいないか、聞きたかったしな」

 

ルーミア「……ごめんなさい…」

 

ブラキディオス「いや、俺の方こそ悪かった。だから、目を見て話してくれないか?」

 

ルーミア「…うん」

 

そこには、先程の目が嘘の様に、優しさに溢れた目を持つ人間がいた。

 

ルーミア「お兄さん、誰?」

 

ブラキディオス「俺か?俺はブラキディオス。長いから…そうだな……『ラティス』でいい。ルーミア…だったか?」

 

ルーミア「うん」

 

ブラキディオス改めラティス「この近くに、誰か住んでないのか?それに、服が欲しいんだが…」

 

ルーミア「え……」チラッ 「……///」

 

ラティス「…………おい…」

 

ルーミア「へっ?///…あ…ごめん…」

 

ラティス「まあ…とにかく、誰かいないのか?」

 

ルーミア「アリスと魔理沙が住んでるのだー」

 

ラティス「アリスと…魔理沙?…人間か?」

 

ルーミア「魔法使いなのだー」

 

ラティス「魔法使い?……何でもありかよ…。一体どうなっているんだ……」

 

ルーミア「あれ?ラティスは外来人なのかー?」

 

ラティス「外来人?何だそりゃ」

 

ルーミア「別の世界から、この『幻想郷』に来た人の事なのだー」

 

ラティス「俺は、人間じゃあねぇんだが…」

 

ルーミア「????」

 

ラティス「あ……いや、忘れてくれ。そんな事より、どっちの家が近いんだ?」

 

ルーミア「アリスの方なのだー」

 

ラティス「じゃあ、案内してくれないか?」

 

ルーミア「分かったのだー」バッ!!

 

ラティス「お…おい。俺は飛べないんだが…」

 

ルーミア「そーなのかー?」

 

ラティス「そーなのだー」

 

「「わはー」」

 

ラティス「ハッ!!……移ったな…」

 

ルーミア「しかたないから、歩いていくのだー」

 

ラティス「………スマン…」

 

ルーミア「別にいいのだー」

 

ラティス「じゃあ、行くか」

 

ルーミア「こっちなのだー」

 

ラティス「ああ」

 

〜砕竜移動中〜

 

ルーミア「ここなのだー」

 

ラティス「……ほう…こういう時は立派だというんだったか?」

 

ルーミア「アリスー?外来人なのだー。男性用の服が欲しいのだー」コンッコンッ

 

???「ルーミア?……少し、待ってて」

 

ラティス「…ふむ………」

 

ラティスは、この家の主はどんな人間だろうか…そんな事を考えていた。

 

ガチャ

 

???「ルーミア?持ってきt……」

 

家の中から出て来たのはまるで、人形のような魔法使いであった。そして、視線は自然とラティスの方へ。

 

ラティス「あ」←全裸

 

ルーミア「あ」

 

???「……キャアアアアァァァァァァッッ//////// へ、変態いいいぃぃ////」

 

ラティス「ま、待て!誤解だ!俺は変態なんかじゃねぇ!!!」←全裸

 

ルーミア「だれが見ても変態なのだー」

 

ラティス「ヤメロオオオォォ!!!」

 

〜砕竜説明中〜

 

???「本当にごめんなさい!!!」

 

ラティス「いや…もう、いい。顔を上げてくれ」

 

ルーミア「クッキー美味しいのだー♪」

 

ラティス「呑気にクッキーなんか食いやがって……」イライラ

 

???「あのー…」

 

ラティス「ん?ああ、すまないな。急に訪ねちまって」

 

???「それは、別に構わないわ。それよりも、服はそれで良かったかしら?」

 

ラティス「ああ、少々キツイがな…」

 

???「ごめんなさい…あなたみたいな人が訪ねて来るのは初めてだったから…。それしかなかったの」

 

ラティス「いや、わざわざ貸してくれただけでもありがたいさ。そういえば、まだ名乗ってなかったな。俺は、ブラキディオス。ラティスって読んでくれ」

 

???「私は、アリス・マーガトロイド。アリスでいいわ。」

 

アリス「それにしても、あなた…外来人にしては雰囲気が違うわ。何者なの?」

 

ラティス「…俺は…確かに死んだ筈なんだ…。だが、何故かこの森にいた…。人間になってな」

 

アリス「『人間になって』…?あなたは人間ではなかったの?」

 

ラティス「ああ…信じてもらえないだろうが…俺は『竜』だった…。そして、火山の生態系の頂点に君臨していたんだ…」

 

アリス「……信じるわ」

 

ラティス「…本当か?」

 

アリス「ええ、だから話してくれるかしら?」

 

ラティス「…分かった。少し長くなるが……。俺の世界には、様々なモンスターがいて………

 

〜砕竜説明中〜

 

………で、今に至るというわけだ」

 

アリス「成る程ね…。あなたは転生したんじゃないかしら?」

 

ラティス「転生…?」

 

アリス「ええ、そうよ」

 

ラティス「生まれ変わってどうのこうのってやつか?」

 

アリス「ええ」

 

ラティス「にわかには信じられんが…。そうらしいな…。何てこった…」

 

アリス「どうして?」

 

ラティス「住むところも無ければ、リノプロスもいないんだぞ…」

 

大型モンスターの食糧は、主に小型草食モンスターなのである。リノプロスはその中でも危険な方であるが、彼にとっては、歩く生肉でしかないのだ。

 

アリス「だったらここに住むといいわ。生憎、あなたの好きなリノプロスはいないけどね」

 

ラティス「………いいのか?」

 

アリス「構わないわ。色々と手伝って貰うけど」

 

ラティス「衣食住を提供されて断る人はいないと思うぞ」

 

アリス「フフッ。そうね」

 

ルーミア「ZZZ……」

 

ラティス「……こいつ寝てるぞ…」

 

アリス「そっとしておいてあげましょう。あなたが寝る場所はこっちよ」

 

ラティス「分かった。今行く」

 

ラティス(俺は、とんでもない所に来ちまったようだな……。『幻想郷』……か…)

 

 

〜続く〜

 

 

 

 

 




どうも、ブラキDIOスです。
今回もお楽しみ頂けたでしょうか?
次回もお楽しみに!

宿題のプリント?爆砕した。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。