東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
幻想郷…そこは別の世界から来た人にとってはまさに、楽園の様に感じるだろう。彼も例外ではなかった。
ブラキディオス「ここは…森と言うんだったか? 森なんか始めて見たぞ…」
そこは鬱蒼とした森。地底火山に産まれ、地底火山で育ち、生態系の頂点に立った彼にとっては、ここは未知の世界であった。地底火山はその名の通り、地底に存在する火山である。モンスターハンターシリーズで初の登る火山ではなく、下る火山である。 彼にとって森とは、イーオスが話している所を偶然耳にしただけの噂程度のものであった。しかし、地底火山に住んでいる以上、植物を目にする事など滅多に無い。彼は、森に興味があった。
ブラキディオス「森か…ん?何だこのキノコ?アオキノコではないな…。マンドラゴラか?」
彼が何故キノコを知っているのかというと、ハンター達が持っているのを良く見かけるからであった。
ブラキディオス「これは食えるのか?……やめておくか…。 中々、いい場所だな」
彼はこの楽園の様な場所を早くも気にいっていた。
しかし、忘れてはいけない。ここ、幻想郷に住む妖怪は人間を糧としているということを……。
野良妖怪「ヒヒヒ、俺はツイてるぜぇ…。まさかこんなところで人間を見かけるとはなぁ…」
この時、この妖怪は知る由もなかった。
自分が、どんなに哀れかということを……。
野良妖怪「しばらく人間を食ってなかったからなぁ…。あの味を忘れることはできねぇ。さっさと食っちまうかな」ササッ
バッ!!!!
野良妖怪「いただきまーす!!!」
ブラキディオス「………」クルッ
野良妖怪「!?」
バキィ!!!! チュドオオオオン!!!
殴られた瞬間、妖怪の体は爆散した‼︎
ブラキディオス「…粘菌は使えるのか?……それにこの力は…竜だった時のままじゃねぇか」
粘菌…それは砕竜にとって家族のようなものであり、最大の武器でもある。詳細は割愛するが、獲物に纏わり付いたまま爆発すれば、生きた証さえも残さず、まさに『爆砕』させるッ!!
ブラキディオス「…哀れな奴だ…」
「あなたは食べてもいい人間なのかー?」
ブラキディオス「!?」クルッ
そこにいたのは、赤く可愛らしいリボンを付けた金髪の少女であった。
ブラキディオス「…お前は誰だ」
「ルーミアなのだー」
ブラキディオス「俺に何の用だ」
ルーミア「お前を食べたいのだー」
ブラキディオス「……そうか…。やれるもんならやってみろ…」ギロッ
ルーミア「!?」ビクッ
ルーミア「…あ…ああ…………」ガクガク
ブラキディオス「どうした?俺を食べるんじゃなかったのか?」
ルーミア「お願い……殺さないで…ごめんなさい…もうあなたは食べないから…だから、殺さないで…」ビクビクブルブル
ルーミアは何を見たのか? それは何百、いや、何千という哀れな獲物を葬って来た、砕竜の怒りが篭った目であった。
『こいつには敵わない、殺される…』ルーミアの、妖怪としての本能が、それを察知した。
ルーミア「こ…殺さないで…お願い…」グスッ ガクガク
ブラキディオス「いや…別にお前を殺すつもりはないし、やってみろって言っただけなんだが…。と…とにかく泣くなよ、な?」アタフタ
ルーミア「グスン……ホントに殺さない?」ビクビク
ブラキディオス「ああ、本当だ。それに、近くに誰か住んでいないか、聞きたかったしな」
ルーミア「……ごめんなさい…」
ブラキディオス「いや、俺の方こそ悪かった。だから、目を見て話してくれないか?」
ルーミア「…うん」
そこには、先程の目が嘘の様に、優しさに溢れた目を持つ人間がいた。
ルーミア「お兄さん、誰?」
ブラキディオス「俺か?俺はブラキディオス。長いから…そうだな……『ラティス』でいい。ルーミア…だったか?」
ルーミア「うん」
ブラキディオス改めラティス「この近くに、誰か住んでないのか?それに、服が欲しいんだが…」
ルーミア「え……」チラッ 「……///」
ラティス「…………おい…」
ルーミア「へっ?///…あ…ごめん…」
ラティス「まあ…とにかく、誰かいないのか?」
ルーミア「アリスと魔理沙が住んでるのだー」
ラティス「アリスと…魔理沙?…人間か?」
ルーミア「魔法使いなのだー」
ラティス「魔法使い?……何でもありかよ…。一体どうなっているんだ……」
ルーミア「あれ?ラティスは外来人なのかー?」
ラティス「外来人?何だそりゃ」
ルーミア「別の世界から、この『幻想郷』に来た人の事なのだー」
ラティス「俺は、人間じゃあねぇんだが…」
ルーミア「????」
ラティス「あ……いや、忘れてくれ。そんな事より、どっちの家が近いんだ?」
ルーミア「アリスの方なのだー」
ラティス「じゃあ、案内してくれないか?」
ルーミア「分かったのだー」バッ!!
ラティス「お…おい。俺は飛べないんだが…」
ルーミア「そーなのかー?」
ラティス「そーなのだー」
「「わはー」」
ラティス「ハッ!!……移ったな…」
ルーミア「しかたないから、歩いていくのだー」
ラティス「………スマン…」
ルーミア「別にいいのだー」
ラティス「じゃあ、行くか」
ルーミア「こっちなのだー」
ラティス「ああ」
〜砕竜移動中〜
ルーミア「ここなのだー」
ラティス「……ほう…こういう時は立派だというんだったか?」
ルーミア「アリスー?外来人なのだー。男性用の服が欲しいのだー」コンッコンッ
???「ルーミア?……少し、待ってて」
ラティス「…ふむ………」
ラティスは、この家の主はどんな人間だろうか…そんな事を考えていた。
ガチャ
???「ルーミア?持ってきt……」
家の中から出て来たのはまるで、人形のような魔法使いであった。そして、視線は自然とラティスの方へ。
ラティス「あ」←全裸
ルーミア「あ」
???「……キャアアアアァァァァァァッッ//////// へ、変態いいいぃぃ////」
ラティス「ま、待て!誤解だ!俺は変態なんかじゃねぇ!!!」←全裸
ルーミア「だれが見ても変態なのだー」
ラティス「ヤメロオオオォォ!!!」
〜砕竜説明中〜
???「本当にごめんなさい!!!」
ラティス「いや…もう、いい。顔を上げてくれ」
ルーミア「クッキー美味しいのだー♪」
ラティス「呑気にクッキーなんか食いやがって……」イライラ
???「あのー…」
ラティス「ん?ああ、すまないな。急に訪ねちまって」
???「それは、別に構わないわ。それよりも、服はそれで良かったかしら?」
ラティス「ああ、少々キツイがな…」
???「ごめんなさい…あなたみたいな人が訪ねて来るのは初めてだったから…。それしかなかったの」
ラティス「いや、わざわざ貸してくれただけでもありがたいさ。そういえば、まだ名乗ってなかったな。俺は、ブラキディオス。ラティスって読んでくれ」
???「私は、アリス・マーガトロイド。アリスでいいわ。」
アリス「それにしても、あなた…外来人にしては雰囲気が違うわ。何者なの?」
ラティス「…俺は…確かに死んだ筈なんだ…。だが、何故かこの森にいた…。人間になってな」
アリス「『人間になって』…?あなたは人間ではなかったの?」
ラティス「ああ…信じてもらえないだろうが…俺は『竜』だった…。そして、火山の生態系の頂点に君臨していたんだ…」
アリス「……信じるわ」
ラティス「…本当か?」
アリス「ええ、だから話してくれるかしら?」
ラティス「…分かった。少し長くなるが……。俺の世界には、様々なモンスターがいて………
〜砕竜説明中〜
………で、今に至るというわけだ」
アリス「成る程ね…。あなたは転生したんじゃないかしら?」
ラティス「転生…?」
アリス「ええ、そうよ」
ラティス「生まれ変わってどうのこうのってやつか?」
アリス「ええ」
ラティス「にわかには信じられんが…。そうらしいな…。何てこった…」
アリス「どうして?」
ラティス「住むところも無ければ、リノプロスもいないんだぞ…」
大型モンスターの食糧は、主に小型草食モンスターなのである。リノプロスはその中でも危険な方であるが、彼にとっては、歩く生肉でしかないのだ。
アリス「だったらここに住むといいわ。生憎、あなたの好きなリノプロスはいないけどね」
ラティス「………いいのか?」
アリス「構わないわ。色々と手伝って貰うけど」
ラティス「衣食住を提供されて断る人はいないと思うぞ」
アリス「フフッ。そうね」
ルーミア「ZZZ……」
ラティス「……こいつ寝てるぞ…」
アリス「そっとしておいてあげましょう。あなたが寝る場所はこっちよ」
ラティス「分かった。今行く」
ラティス(俺は、とんでもない所に来ちまったようだな……。『幻想郷』……か…)
〜続く〜
どうも、ブラキDIOスです。
今回もお楽しみ頂けたでしょうか?
次回もお楽しみに!
宿題のプリント?爆砕した。