東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
レギオス「やっとか…」
それでh…レギオス「それでは、どうぞ!!!」
…それ、俺の台詞…。
レギオス「…ごめん」
前回のあらすじ・・・レギオス「緊急事態だ」
霊夢「全く…紫の奴遅いわね…」イライラ
紫「お待たせ〜♪」
レギオス「待たせちまって悪い!緊急事態だ!!」
ラティス「緊急事態?」
レギオス「お前ら、マジでヤバイぞ…ウイルスだ」
ラティス「!?」
バル「ハァッ!?」
レウス「何だと!?」
ルコラ「それは確かか!?」
霊夢達「?」
ラティス「お…おい、冗談じゃないぞ…」
レギオス「俺はこの目で見たんだ!あれは『狂竜ウイルス』だ!!」
バル「発症した奴を見たのか?」
レギオス「ああ。妖怪の山に住む妖獣だったが…間違い無い」
レウス「…なんという事だ…」
ルコラ「まさか…この幻想郷でとは…」
霊夢「そんなに怯えてどうしたの?たかが、ウイルスでしょ?」
レギオス「馬鹿野郎!!そんなチャチなもんじゃねぇ!!!」ガシッ
霊夢「うぐっ!?」
彼は酷く興奮していた。霊夢の首を掴んでしまったのもその所為であろう。
ラティス「止めろ!落ち着くんだ!」
レギオス「あ……す、すまない…」パッ
霊夢「ハァ…ハァ…びっくりした…」
魔理沙「どうしたんだよ!?お前らしくないぜ!」
レギオス「……悪りぃ、少し休ませてくれ…」
魔理沙「…私が連れてくぜ」
ルコラ「ああ…頼む」
ザッ…ザッ…ザッ…
アリス「どうしたのかしら…あんなに取り乱すなんて…」
妖夢「それと、さっき話されていた『ウイルス』って何の事ですか?」
レウス「私が説明する。これは非常に重要な話だ。心して聞いてくれ」
咲夜「あなたまでどうしたの?」
レウス「今から話す…。私達が話していた『ウイルス』、正式名称は『狂竜ウイルス』だが…これが非常に危険な代物でな…」
アリス「『狂竜ウイルス』…」
輝夜「名前からして嫌な予感しかしないわ…」
レウス「その狂竜ウイルスだが…人間が吸い込んでも抵抗力が低下するだけで他に害は無い。強いて言えば、出血が止まりにくくなるといった症状ぐらいだ。だが、私達『竜』が吸い込むと話は別だ」
霊夢「…どうなるの?」
レウス「まず、理性を失う。…いや…自我が崩壊すると言った方がいいかもしれん。その次に、まるで狂ったかの様に暴れ出す。そして寿命も削られ、ほんの数週間位の間しか生きていられなくなる」
霊夢「そんな…」
レウス「まさに『竜』が『狂う』『ウイルス』。それが『狂竜ウイルス』だ」
咲夜「もしそうなったら…助からないのかしら?」
『助かる方法はある』
ラティス「レギオス!?まだ休んでいた方が…」
レギオス「いや…ここから先は俺が話すべきなんだ…」
バル「顔色が悪いぞ…」
レギオス「大丈夫だ…」
彼の額には変な汗が流れていた。
ルコラ「いや無理はしない方がいい。その様子だと過去に『狂竜ウイルス』に関係する何かがあったのではないか?」
レギオス「!?」
ルコラ「やはりか…。もう一度言う、無理はするな。ゆっくりしてそれから話しても遅くはない」
レギオス「……分かったよ…もうちょっと休む…」フラフラ…
ラティス「肩を貸すぞ」
バル「俺の肩も使え」
レギオス「…悪りぃ」フラフラ…
魔理沙(レギオス……)
〜しばらくして〜
ルコラ「…話せそうか?」
レギオス「ああ…悪りぃな、気を使わせちまって…」
ルコラ「気にするな」
霊夢「それで助かる方法は?」
レギオス「発症した奴が自力で克服するんだ」
霊夢「…それだけ?」
レギオス「そうだ…だが、克服してからが本番だ」
魔理沙「…どういう事だぜ?」
レギオス「『竜』がウイルスを克服すると、一応は理性を取り戻す…。だが、すぐに体に異変が起こる」
霊夢「…どうなるの?」
レギオス「鱗や甲殻の異常な硬質化、そしてあり得ないほどの高揚感が襲ってくる。この状態を『極限状態』と人間は呼んでいた」
レウス「やけに詳しいな……まさか!?」
レギオス「…俺が一度体験しているからだ」
全員「!!!」
レギオス「…俺はその時の記憶がハッキリとしてるんだ…気持ち悪いぐらいな…」
ラティス「『極限状態』からの生還者か…」
バル「どうりで、あんなに取り乱したわけだ…」
レギオス「…俺はその力で旧砂漠に住んでいた奴らをひたすら殺していた。殺す事が快感だった…。俺を討伐しに来たハンターもひたすら殺した……体を切り裂いて殺した奴や、握り潰して殺した奴…バラバラにして殺した奴もいた…」
魔理沙「…………」スクッ
アリス「…魔理沙?」
魔理沙「…………」フラフラ…
ラティス「お…おい、どこに…」
魔理沙「…ちょっと外の風に当たってくる……」
ラティス「お…おう」
魔理沙「…………」フラフラ…
バル「どうしたんだ?アイツ…」
妖夢「刺激が強過ぎたのでしょうか…」
レウス「……ふむ…」
咲夜「どうしたの?」
レウス「私の過去に似ていると思ってな…」
咲夜「ああ…」
輝夜「そういえば、妖怪の山の麓に変な霧みたいなものがかかっていたような…」
ルコラ「どんな感じだった?」
輝夜「うーん…なんか黒かったような気がするけど…」
ルコラ「ウイルスの可能性が高いな…」
霊夢「行ってみる価値はありそうね」
レギオス「魔理沙を呼んでくる…」スタスタ…
全員「…………」
ラティス「……アイツ大丈夫か?」
バル「大丈夫じゃないか?ラブラブなんだし」
レウス(そういう問題か?)
〜外〜
魔理沙「…………」
レギオス「魔理沙…」
魔理沙「大丈夫だぜ…」
レギオス「じゃあ、何で泣いてるんだ…」
魔理沙「…だって…そんな辛い事があったなんて……思わなかったから……」ツー…
彼女の頬を一滴の涙が伝った。
レギオス「…………」
魔理沙「……そんな……辛い事が……うう…」ポロポロ
とうとう、泣き出してしまった。
魔理沙「分かってあげられなくて……ごめん…うう……」
レギオス「…俺はもう辛いとは思ってないさ」
魔理沙「…え?」
レギオス「ウイルスが原因で死んじまったが、転生してお前に会えたんだ。これほど嬉しい事はねぇよ」
魔理沙「レギオス……うわーん!!!」ダキッ
レギオス「うお…っと」
魔理沙「ありがとう…レギオス…」ギュ…
レギオス「…おう////////////」
魔理沙「もうちょっとだけこのままでいさせてくれ…」
レギオス「…了解」ギュ…
ラティス「熱いな」
バル「熱々だ。研いだばっかの刀みたいにな」
レウス「基準が分からんぞ…」
ルコラ「まぁ、しばらくこのままにしておこう」
女性陣「羨ましい…」ボソ…
彼らが彼女達の呟きに気づく事は無かった。
〜しばらくして〜
レギオス「////////////」
魔理沙「////////////」
ルコラ「コホン…では、私が確認に向かおう」
霊夢「私も行くわ」
レウス「君はやめておいた方が良い」
霊夢「でも…」
レウス「君がいくら強くても、ウイルスの抗体があるわけではない。ここはルコラに任せておきなさい」
霊夢「…分かったわ。でも、一人だと危険よ?」
輝夜「私が行くわ」
レウス「いくら不老不死とは言え…大丈夫なのか?」
輝夜「大丈夫だ、問題無い」
バル(あれ…これフラグじゃね?)
妖夢(それは言っちゃダメです)
バル(こいつ…直接脳内に!!)
妖夢(テヘペロ☆)
バル(可愛い)
妖夢(!?)
レウス「ウイルスの原因は規模からして恐らく『黒蝕竜』だ。もしかしたら転生者の可能性が高いと思うんだが…」
輝夜「そうじゃなかったら?」
レウス「ウイルスが拡がる前に倒した方が良い」
咲夜「頑張ってください」
ルコラ「ああ、帰ったら磁気治療をしてやろう」
バル(これもフラグ…)
妖夢(…ダメですよ)
バル(はい…)
霊夢「いいわね、最近肩が凝ってたのよ」
輝夜「ルコラのは効き目が抜群だわ」
アリス「いいなぁ…」
ラティス「肩なら揉んでやるぞ」
アリス「本当?」
ラティス「ああ、それか肩叩きでもするか?」
バル「話が逸れてるぞ…」
霊夢「まぁ、ともかく…絶対帰って来るのよ」
ルコラ「分かっている」
輝夜「分かってるわ」
レギオス「くれぐれも気をつけてくれよ」
魔理沙「『黒蝕竜』か…どんな奴だろうな…」
ルコラ「では、行って来ます…だったか?」
輝夜「合ってるわよ」
ルコラ「行って来ます…。何故か恥ずかしいな…」
輝夜「フフフ…」クスクス
ルコラ「笑わなくてもいいだろう…」
ラティス「熱いな」
バル「レギオスとは違う熱さだな」
レギオス「////////////」
レウス「やれやれ…」
〜続く〜
狂竜ウイルスや極限状態には一部、独自解釈が含まれています。極限状態になると古龍を上回る力を手に入れる事ができるとか…。大いなる力には大いなる犠牲が必要という事でしょうね。現実に存在していなくて良かった…。
次回、#32〜黒蝕竜は転生者〜
お楽しみに!!!
…そういえば、今回は殺されて無いな…。