東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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今回は毒狗竜のお話です。

バル「最近、俺の出番が少ない気がするんだが…」
レウス「私もだ」

多分気のせいではないでしょうか?

バル「………そうか」チャキン
レウス「………死にたいようだな…」チャキン

え、ちょ、待っ……ンギャアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!???

バルレウ「「では、どうぞ!!!」」


#34〜転生した簒奪者達 二 〜

前回のあらすじ・・・バギィ1・2「ギャウッギャオウッ!!」バギ「これからよろしくと言っています」

 

〜妖怪の山 山頂〜

 

立ち入る者がいない山頂で、一人の男が座禅を組んでいた。

 

???「…力を溜めねば……」バチッ…バチッ…

 

その体には、真紅の雷が走っている。

 

彼こそが全ての竜の『祖』、『祖龍 ミラボレアス』。その力は尋常では無く、逆に神々しさを感じさせる。

 

ミラ「人間共よ…この世界が崩壊するその瞬間まで……精々、平和に暮らすのだな……」バチッ…バチッ…

 

ピシャァァァァンッ!!!

 

真紅の雷が地面に降り注ぐ……。

 

ミラ「まだだ…まだ足りん………あの王国の様にするには……」

 

ミラ「……まだ足りんのだ…………」バチッ…バチッ…

 

その瞳は強い怨念が宿っているかのようであった…。

 

人間がかつて引き起こした戦争、その事を未だに怨み続ける心には神々しさの欠片も無い。その心の負の感情はどの古龍よりも深く、黒かった…。

 

 

ピシャァァァァァァァンッ!!!!!

 

 

〜所変わって花畑〜

 

変わり過ぎ?気にするな。

 

???「あ〜…腹減った…」

 

フロギィ1「グオッ」

 

フロギィ2「グオオ」

 

二匹の竜を連れて放浪する一人の男。彼もまた、転生者である。

 

名は『ドスフロギィ』。フロギィの群れを束ねるリーダーである。特徴的な嘴を持ち、霧状の毒を吐く事ができる。詳細はggってみてくれ。

 

ロギィ「この花…は流石に食えねぇか…」

 

フロギィ1「グオグオオオ!!」

 

ロギィ「あ?どうした?」チラッ

 

ロギィ「!?」

 

フロギィ1が感じた気配の持ち主は男に狙いをつけると、日傘から一筋の光線を発射した。

 

ロギィ「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」サッ

 

素早い身のこなし、流石は毒狗竜といった所だろう。

 

???「あら、残念…せっかく殺すチャンスだったのに…」

 

ロギィ「てめー、イかれてんのか?俺は何もしてねぇだろうがよ!!」

 

彼女は『風見 幽香』。花が好きなドSである。詳細はggってみてくれ。

 

幽香「花が言ってたわ。『食べられそうだから助けて』って」

 

ロギィ「」ギクッ

 

幽香「図星のようね」

 

ロギィ「こういう時は逃げる!!!走れお前達!!!」ダッ!!

 

フロギィ1「グオオゥ!!!」ダッ!!

 

フロギィ2「グアオゥ!!!」ダッ!!

 

幽香「!?ちょ…待ちなさい!!!」ダッ!!

 

ロギィ「二度も殺されてたまるかよ!!」ダダダダダ……

 

フロギィ1・2「グオオォォォ!!」

 

彼らは予想以上に速かった。逃げ慣れているのだろうか。

 

幽香「……逃がしたわね…」

 

〜人間の里〜

 

ロギィ「逃げたはいいが…余計に腹が減ったな…」

 

フロギィ1「グオウ…」

 

フロギィ2「グオオ…」

 

そんな彼らに話しかける男が一人。

 

村人1「おいあんた…妖怪か?」

 

よく問題に絡まれる村人1であった。

 

ロギィ「ああ?妖怪ってなんだ?」

 

村人1「妖怪じゃないなら慧音さんの所へ行くといい」

 

ロギィ「慧音?誰だそりゃぁ」

 

村人1「この里の寺子屋の先生だ。あっちに家があるから訪ねてみろよ」

 

ロギィ「…どうも」

 

村人1「気にすんな!人助けは当たり前なんだよ!」

 

ロギィ「…感謝する。行くぞ、お前達」スタスタ…

 

フロギィ1・2「グオッグオオゥ」スタスタ…

 

村人1「…最近出る奴らに似てるな…気のせいか?」

 

多分、気のせいではない。

 

ロギィ「…こっちで合ってるのか?」

 

フロギィ1「グオオオウ」

 

ロギィ「そうか」

 

子分に合っているか訪ねていると、彼女は現れた。

 

慧音「おい、お前ら!」

 

フロギィ1「グオッグオオオッ!!」

 

フロギィ2「グオウグオウ!!」

 

ロギィ「落ち着けお前ら、…俺になんか用か?」

 

慧音「お前らは妖怪か?」

 

ロギィ「妖怪ってなんだよ…さっきも聞かれたぞ」

 

慧音「ち、違うのか?」

 

フロギィ1「……グオウ」

 

ロギィ「ん?…何、こいつが?…そうか」

 

慧音(あの男の子分なのか?)

 

ロギィ「お前が慧音とやらか?」

 

慧音「い、いかにも…私が慧音だが…何か?」

 

ロギィ「お前の家に住ませてくれ」

 

慧音「………え?」

 

ロギィ「え?」

 

慧音「…もう一回言ってくれ」

 

ロギィ「だから…お前の家に住ませてくれよ」

 

慧音(聞き間違いじゃ無かった…構わないけど男だしなぁ…)

 

フロギィ2「」ピクッ

 

ロギィ「どした?」

 

慧音「?」

 

フロギィ2「グオウ、グオオオウグオウ」

 

ロギィ「…マジ?」

 

フロギィ2「」コクコク

 

慧音「…何て言ったんだ?」

 

ロギィ「遠くで女の叫び声が聞こえたらしい」

 

慧音「遠くで?」

 

その時……

 

『誰かその人を捕まえてくださぁぁぁい!!!』

 

ひったくり「へへへ…」ダダダダダ…

 

ロギィ「…思ったよりも近くだった」

 

フロギィ2「」シュン…

 

ロギィ「気にすんなよ」

 

フロギィ2「!」パァァァ

 

慧音「やってる場合か!?おい、お前!待て!」

 

ひったくり「げっ!?慧音か!?だが、俺は足には自信があるんだよ!!」ダダダダダ…

 

慧音「は、速い…だが、逃がすわけには…」

 

男は中々の俊足だった…人間の中では。

 

ロギィ「行けお前ら!!」

 

フロギィ1・2「グオッグオッグオオオウ!!!」ダダダダダ…

 

統率されたその二匹は、あっという間に男に追いついた。

 

ひったくり「な…なんだこいつら!?」ダダダダダ…

 

フロギィ1「グオオオウ!!」ダダダダダ…

 

フロギィ2「ゴプ……ペッ!!」

 

そのうちの一匹は、男に紫色の霧のようなものを吐きかけた。

 

ひったくり「なんだこれ……うっ…」フラッ…ドサッ

 

慧音「!?ど…どうしたんだ!?」

 

ロギィ「出血毒だ。死ぬほどじゃないが、動けなくするには十分だ」

 

フロギィ1「」ヒョイッ

 

???「あ…私の荷物…」

 

フロギィ1「」スッ

 

???「…か、返してくれるの?」

 

フロギィ2「」コクコク

 

???「…ありがとう」ナデナデ

 

フロギィ1「グオウ…」トローン

 

ロギィ「大丈夫か?」ザッ…

 

???「あ、はい!ありがとうございました!」

 

慧音「なんだミスティアか…」

 

ロギィ「ミス……なんだって?」

 

???「『ミスティア・ローレライ』です」

 

ミスティア「あなたは?」

 

ロギィ「俺は『ドスフロギィ』。『ロギィ』と呼んでくれ。こいつらはフロギィだ」

 

フロギィ1「グオオ!」

 

フロギィ2「グオウ!」

 

フロギィ1「…………」ジー…

 

フロギィ2「…………」ジー…

 

ミスティア「……欲しいんですか?」

 

ロギィ「なんだそれ?」

 

ミスティア「鰻です」

 

ロギィ「うなぎ?魚の一種か?」

 

ミスティア「はい。この子達は食べるんですか?」

 

ロギィ「基本的にはなんでも食べるが…」

 

ミスティア「じゃあ二匹あげます。はいどうぞ♪」

 

フロギィ1「グオウ♪」ムシャムシャ

 

フロギィ2「♪」ガツガツ

 

ロギィ「…すまねぇな」

 

ミスティア「構わないですよ。よかったら、いつでも私の屋台に来てください」

 

ロギィ「屋台か…ああ、必ず行く」

 

ミスティア「今日は本当にありがとうございました!それでは…」

 

ロギィ「じゃあな」

 

ミスティア「待ってますからね〜」タッタッタッ…

 

慧音「おいロギィ…こいつはどうしたらいいんだ?」

 

ひったくり「うーん……」

 

ロギィ「ほっとけば自然に治る。だが、覚えておけ」グイッ

 

ひったくり「ヒッ……」

 

ロギィ「今度また人の物を盗んだりしたら、今の五倍の毒を食らわせてやるぞ…分かったな?」

 

ひったくり「は…はい……すいませんでした…」

 

ロギィ「フン…」

 

慧音「…………」

 

ロギィ「で?住んでいいか?」

 

慧音「まぁ…構わないが…」

 

ロギィ「よっしゃぁ!!やったぞお前ら!!」

 

フロギィ1「グオオオウ!!」

 

フロギィ2「グオッグオッ!!」

 

慧音「ただし!」

 

ロギィ「な…なんだ?」

 

慧音「多少は家事を手伝ってもらうぞ」

 

ロギィ「それ位なら俺にもできる。任せておけ」

 

慧音「じゃあ、帰ろうか…」

 

ロギィ「おう、行くぞお前ら」

 

フロギィ1・2「グオッグオオオウ!」

 

〜 三 に続く〜




フロギィ2「グオオオウグオウ」
ロギィ「俺の毒が弱くないか?って言ってるぞ」

あまり強いとバランスが崩壊するので、仕方ないのです。

フロギィ2「グオオオウ…」
ロギィ「ドンマイ」

次回、#35〜転生した簒奪者達〜

お楽しみに!!!

次回は狗竜のお話です。
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