東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

50 / 75
今回はラティスの話です。

ラティス「やっとか」

やっとですよ。だって、相手が中々見つからなくて…

ラティス「何か言ったか?」

何でもないです!!

では、どうぞ!!!

ラティス「?」


#49〜砕竜よ、恐怖を砕け〜

前回のあらすじ・・・ガロア「さとりと付き合ったらどうだ?」アルバ「……フン…考えていた所だ」シャガ(マジか)

 

〜博麗神社〜

 

霊夢「紫」

 

紫「何かしら?」

 

霊夢「迎えに行かなくていいの?」

 

紫「あ」

 

霊夢「…………」

 

紫「す、すぐに行っt『その必要はねぇぞ…』!!!」

 

精神に語りかけてくる様な不気味な声。

 

霊夢「!!!」

 

ザッザッザッザッ…

 

ガロア「ガラガラガラ…待たせたな…」

 

シャガ「ふう……こっちは終わりましたよ」

 

天の使いの如き龍と、骸を纏う龍は帰って来た。

 

バル「やっと帰って来たか!!」

 

ガロア「ガラガラガラ…化粧にでも失敗したか…?」

 

バル「アホか、斬られたんだよ」

 

ガロア「ガラガラガラ…冗談だ…ガラガラガラ…」

 

シャガ「あと残っているエネルギーはどれ位ですか?」

 

紫「四つよ」

 

バル「心配すんな。あいつらなら、笑って帰ってくる」

 

シャガ「……ですよね」

 

ガロア「ガラガラガラ…霊夢、ちょっといいか?」

 

霊夢「何?」

 

ガロア「植木鉢は無いか?花を貰ったんでな…」

 

霊夢「えーと…ちょっと待ってて」

 

ガロア(花か……俺が住んでた場所には植物なんて生えてなかったからな……)

 

シャガ(……何だろう……何だか、嫌な予感がする……恐ろしい血の感じというか…)

 

 

 

〜鬱蒼とした森〜

 

ここに飛ばされたのは…

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!??」

 

ドォン…

 

ラティス「イタタタ……これからは、自分で来るか…」

 

ラティスであった。

 

ラティス「うっ……何だここ?血の臭いが強いぞ…」

 

血生臭いという表現がピッタリ合うほど、酷い臭いだった。生理的な嫌悪感がしてくる。

 

ラティス「げっ!?何だこれ!?」

 

彼が見たのは、表面に血がべっとりと付いた樹木であった。

 

ラティス「……まだ渇いていないな」

 

恐らくは最近の物だろう。

 

ラティス「行くしか無いか…」ザッザッザッ…

 

奥へ進むごとに臭いは強くなっていく。

 

ザッ…

 

そして、開けた場所に出た。

 

ラティス「………こいつは酷いな…」

 

その場所には、所狭しと妖獣の死骸が転がっていた。頭から食い千切られた様な死骸や、一部が白骨化した死骸など、凄惨な光景が広がっていた。

 

ラティス「気味悪りぃ…全部食いかけなのか?」

 

何者かに捕食されたかの様な傷を持つ死骸が多かった。どれも中途半端だが。

 

バキッ……ボキッ…グチャッ……

 

ラティス「…?」

 

骨を砕く様な音。その音の正体はすぐに判明した。

 

???「ウマイ……ウマイナ……」バキッグチャッ

 

ラティス「!!!お前は…!!!」

 

かつて、兄弟を一人残らず食らい尽くした悪魔。

 

ラティス「あの時の……『恐暴竜』…!!!」

 

その顔はハッキリと覚えている。十字の傷が付いていた。そして今、目の前にいる奴にも十字の傷が付いている。

 

イビル「ウマソウナヤツ………クワセロッ!!」バッ!

 

かなり飢えている様だった。ラティスを見るなり、いきなり飛びかかって来たのだから。

 

ラティス「うおっ!?」サッ

 

イビル「ガァァァァァァァァァ!!!クワセロォォォォォ!!!!」グオッ!

 

大口を開け、またもや飛びかかってくる。まともに食らえば、抉られるどころではないだろう。

 

ラティス「くっ…!!」サッ

 

イビル「」バクンッ

 

ラティス(こ…恐い……)ガクガク

 

幼体の頃に、深く刻み込まれた恐怖。

 

ラティス(俺も……兄弟達の様に食われるんじゃ……)

 

兄弟達の断末魔が、心の中で絶え間無く流れ続ける。

 

イビル「グアァァァ………チョコマカトォォォォォ……」

 

ラティス「やめろ…」

 

彼は恐怖に支配されてしまい、とてもでは無いが戦える状態では無かった。

 

イビル「グアァァァ…」ザッ…ザッ…

 

だが、悪魔は少しずつ近づいて来る。

 

ラティス「俺の側に近寄るなァーーーーーー!!!!」ダッ!!

 

ダダダダダ……

 

イビル「ニゲタカ……ダガ、ニオイデワカルゾ…」

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

〜岩の陰〜

 

ラティス「ハァーッ……ハァーッ……」ドキドキ

 

ラティス(……情けねぇ……逃げちまった……)

 

ラティス(よりによって何でアイツなんだ!!ああ、くそっ………)ググ…

 

拳に粘菌を循環させようとするが…

 

ラティス(駄目だ……恐くて…集中できない……)

 

それどころではなかった。

 

ラティス(畜生……どうすればいいんだ…!!)

 

ここが見つかるのも時間の問題だろう。だが、今の状態で戦えば結果は火を見るより明らかである。

 

ラティス(俺はここでアイツに食われるのか…?……いっその事そうしてもらった方がいいかもな……)

 

彼は恐怖から自暴自棄に陥っていた。

 

心に深く刻み込まれたトラウマは簡単に消える事は無い。それが身内に起こった事ならば、なおさらである。

 

ラティス(とにかく行動だ……何とか一撃でも食らわせねぇとな……)

 

ポロッ…トサッ

 

立ち上がろうとした時、懐から少し歪な人形が転がり落ちた。

 

ラティス(……あの時の人形か………アリス…)グッ…

 

彼がアリスに教わりながら作った人形。彼女が作った物に比べたら、出来がまるで違うが……

 

ラティス(……そうだよな。ここでビビってたら、兄弟達に顔向けが出来ねぇ…!!)

 

それでも、彼の心に火を灯すには十分だった。

 

ラティス(やってやるぜ……確かここに…)ゴソゴソ…

 

ラティス(あった!……そういえば、スペカを使った事は一度も無かったな………)

 

取り出したのは、スペルカードの元である。

 

ラティス(……爆発……爆心地……グラウンドゼロ………よし、イメージ出来た…)

 

スペカを作るにはイメージが必要だと、アリスから聞いた事がある。

 

ラティス(アリス…お前から人形作りを教わっておいて助かったぜ!)

 

ラティス(しかし、人形に救われるとは思って無かったな……やれやれだぜ)

 

イビル「ソコニイルノカ?モウ、ニゲラレンゾ……クライツクシテヤル…!!!」ザッ…ザッ…

 

ラティス「俺はもう逃げない…」

 

イビル「……ナニ?」

 

ラティス「俺は今ッ!ここでッ!俺の兄弟達の無念を晴らすッ!!!」ドォーーーーーーーーン!!!!

 

彼の目は、怒りに満ちた砕竜の目そのものであった。

 

 

〜続く〜




ガロア「読者の皆!!ラティスをヘタレなんて言うなよ…?」

……言ったらどうする気ですか?

ガロア「俺が龍属性ブレスを打ち込んでやるぜ…?」

読者の皆!絶対に言っては駄目だ!!!

ガロア「次回、#50〜黒曜石は砕けない〜お楽しみに!!!」

ガロア「このタイトル何処かで聞いた事があるような……」

気の所為です。(嘘)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。