東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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#63〜地獄から帰って来た千刃〜

前回のあらすじ・・・ルーツ「我が支配してやろう…」

 

 

〜名も無き山〜

 

バチバチ…

 

ルーツ「ヌゥ………ん?あれは…」

 

彼の目に映ったのは、人間の里…

 

ルーツ「…………」ニヤ

 

ルーツ「クククク……我は運が良いようだ……まずは目障りな下等生物を根絶やしにせねばな…」

 

彼の思い描く世界に、人間という種族はおろか、龍以外の種族は()()()()()

 

ルーツ「楽しいショーの幕開けだ…!!!待っていろ……人間共…!!」バサッ…

 

圧倒的な邪心。だが、彼が自分が悪である事に気づく事は決して無い。

 

なぜなら、それが『祖龍』としての本能なのだから。

 

 

 

 

〜永遠亭 レギオスの病室〜

 

レギオス「…………」

 

鈴仙「脳の活動は活発……脈拍は異常なし…っと…」カキカキ

 

魔理沙「………ちょっと人里に行ってくるぜ」スッ…

 

鈴仙「え?何しに行くんですか?」

 

魔理沙「まぁ、色々だぜ。んじゃ」

 

スタスタ…

 

鈴仙「………何でこんなタイミングで…?」

 

それには理由がある。彼女は彼と約束を交わしていた。その約束を守るために人里に行く必要があるのだ。

 

だが、その約束の内容は彼女しか知らない。

 

鈴仙「…あなたもいつになったら起きる気ですか?魔理沙さんが悲しんでいますよ?」

 

レギオス「…………」

 

鈴仙「……ハァ…」

 

ルコラ「あ〜……何故、私がこんな目に…」スタスタ…

 

鈴仙「あれ?博麗神社に行ったんじゃなかったんですか?」

 

ルコラ「もう話はついた。全く……祖龍は何をしようとしているんだか…」ドカッ

 

愚痴をこぼしながら畳に腰掛ける。……古龍の威厳など微塵も感じられない。

 

鈴仙「もっと静かに座ってください…」

 

ルコラ「すまんな。で?お前は何をしているんだ?」

 

鈴仙「レギオスさんの健康状態の確認ですよ。そろそろ目覚めてもいい頃なんですけどね…」

 

レギオス「…………」パチッ ムクッ

 

ルコラ「…………」

 

鈴仙「……どうしました?」

 

ルコラ「……後ろ」

 

鈴仙「へ?」クルッ

 

レギオス「…………」ジー…

 

鈴仙「」

 

ルコラ「…………」

 

 

『師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

 

 

 

 

〜博麗神社〜

 

紫「!!!」ビクッ

 

霊夢「どうしたの?」

 

ゴグマ「…?」

 

紫「何か……()()()()()()()()()()()()()()()()()()わ…!!」

 

霊夢「!?」

 

ゴグマ「何だと!?まさか…」

 

紫「このエネルギーの大きさからして、祖龍で間違いないわ!!」

 

ゴグマ「どういう事だ!!気配を消していたのではなかったのか!?」ガシッ

 

紫「!?は…離しなさい…!!」

 

翼脚で掴まれれば容易に抜け出す事は、まず不可能。本人がその気になれば、このまま首を引き千切る事すら容易く出来てしまう。

 

紫「ぐ…あ…!!く、苦し…」

 

霊夢「何してんのよ!?」

 

ゴグマ「質問に答えろ!!貴様はオレを騙したのか!?」

 

紫「ち…違…『グググ…』アグ……!!」

 

霊夢「やめなさい!!さもないと、封印するわよ!!」

 

ゴグマ「…………」パッ

 

紫「ゲホッ…ハァ……ハァ………あなたを騙したわけでは無いわ……」

 

ゴグマ「………それは信じていいのか?」

 

紫「ええ………信じて…」

 

ゴグマ「…………」

 

霊夢「あなたの気持ちは分かるけど、紫の言っている事は本当よ。胡散臭いけど、こんな時に嘘をつくほど最低な奴じゃないわ」

 

紫「最低って…」

 

ゴグマ「……悪かった……冷静ではなかった……」

 

紫「とにかく、私が知らせてくるわ」スッ…

 

ゴグマ「…………」

 

霊夢「どうしたの?」

 

ゴグマ「…いや、何でもない」

 

霊夢「…そう」

 

ゴグマ(…何か嫌な予感がする……一体何が……何が起こるというのだ…!!)ギリ…

 

 

 

 

 

 

〜人間の里〜

 

魔理沙「ハァ……そういえば、金を持って来てなかったぜ………戻ろ」クルッ

 

踵を返して、永遠亭に戻ろうとしたその時。

 

『おい!何だアレ?』

 

魔理沙「…ん?」

 

『白い……妖怪か?』

 

『なんかこっちに向かって来てないか?』

 

魔理沙「……あれって…まさか…!!」

 

 

〜人間の里 上空〜

 

バサッ……バサッ……

 

ルーツ「ククク………ハハハハ……ハハハハハハハハ…!!」

 

祖なる者は、空中で不気味に嗤う。人間に対して。

 

ルーツ「我の力を思い知るがいい………下等生物共よ!!!」バチバチ…

 

 

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

 

『うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

『か、雷だ!!』

 

『お、俺の家がぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

『に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 

ルーツ「ククク…」

 

 

 

〜寺子屋〜

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

慧音「うわっ!?」

 

生徒1「うわああぁぁぁぁ雷だぁぁぁぁぁぁ!?」

 

生徒2「恐いよぉぉ!!」

 

慧音「皆、落ち着け!!」

 

生徒3「けいねせんせー」

 

慧音「ん?どうしたんだ?」

 

生徒3「おそらに人がいるよー?」

 

慧音「え?そんな馬鹿な…」

 

ダダダダダ… ガラッ!!

 

ロギィ「慧音!!大変だ!!」

 

慧音「ロギィ!?どうしたんだ、血相を変えて…」

 

ロギィ「いいから外に出ろ!!アイツが……アイツが来やがった!!」

 

慧音「な、何を言っているんだ?」

 

ロギィ「説明してる暇はねぇ!!早く外に出て、自分の目で確認しろ!!!」

 

慧音「わ…分かった!!」

 

タッタッタッ…

 

ロギィ「お前らはここで待ってろ!いいか?絶対に外に出てくるんじゃないぞ!!」

 

生徒達「」コクコク

 

ロギィ「よし!良い子だ!!」

 

タッタッタッ…

 

 

〜外〜

 

慧音「な…何だ、アイツは!?」

 

彼女が見たのは、妖怪のような()()

 

ロギィ「アイツが祖龍だ…」

 

慧音「何だって!?」

 

背中に生えた神々しい翼、腰から伸びている毛が生えた長い尻尾、そして頭から伸びる王冠のような角。

 

その姿はもはや、人間から龍に変化しかけている()()。そうとしか表現出来ない。

 

慧音「………くっ…」ダッ!!

 

ロギィ「お、おい待て!!お前が敵う相手じゃねぇ!!引き返せ!!」

 

慧音「そんな事は出来ない!!人間の里を脅かす者は、私が懲らしめなければ!!」タッタッタッ…

 

ロギィ「……マジかよ…無謀すぎるぜ…」

 

 

 

 

〜上空〜

 

ルーツ「人間共よ………泣け、喚け、叫べ!!我には心地よい子守唄だ!!ハハハハハハ!!!!」

 

神のごとき力を持った悪魔。だが、そんな奴に刃向かう勇気を持つ者はいた!!

 

 

魔理沙「スターダスト・レヴァリエ!!!」

 

 

その言葉と共に、祖龍に弾幕が放たれる!

 

ボガァン!!ボガァン!!

 

フルパワーで放たれた弾幕は、『弾幕ごっこ』で使われる物とは威力が比べ物にならない。

 

ルーツ「うぐぅっ!?何だ!?」

 

その為、例え祖龍相手でもダメージを与える事は出来る。

 

魔理沙「…お前が祖龍か?」

 

ルーツ「ほう…貴様がやったのか?中々効いたぞ……クククク…」

 

魔理沙(何なんだコイツは……全力のスターダスト・レヴァリエは効いているみたいだけど…)

 

ルーツ「貴様……人間か?人間も空を飛べるようになったのか?いや、違うな……何か特殊な力を感じるぞ………ただの人間ではないようだな…」

 

魔理沙「お前に話す必要は無いぜ!」

 

ルーツ「…………」

 

魔理沙「お前は私がやっつけてやるぜ!!」

 

ルーツ「…………下等生物が…………いい気になるなよ…」ギロッ

 

魔理沙「!?」ビクッ

 

ルーツ「我を倒すだと…?いいだろう……やってみるが良い…………それまで、貴様が立ち向かってこれればの話だがなぁ!!!!!」バチバチ…

 

魔理沙「くっ…!」

 

ルーツ「真紅の雷を……」バチッバチバチッ!!

 

魔理沙(や、やばい!!)

 

 

ルーツ「食らうが良い!!!」ブンッ ピシャァァァァァン!!

 

 

腕を振り下ろすと、祖龍が狙った場所に真紅の雷が降り注ぐ!!

 

 

魔理沙「うわっ!?」ギュンッ!

 

雷は彼女の体をスレスレで通り過ぎて行く。

 

魔理沙「あ、危なかったぜ…」

 

あと少し避けるタイミングが遅かったら丸焦げになっていただろう。

 

ルーツ「フン………避けたか………だが、我を舐めるな!」バチバチ…

 

再び、雷を降らせようとするが…

 

魔理沙「お前こそ人間様を舐めるんじゃないぜ!!」ギュンッ!

 

ルーツ「何ッ!?」ブンッ ピシャァァァァァン!!

 

まさか、彼女が突っ込んでくるなんて誰が予想出来ただろうか。しかも、全速力で。

 

ルーツ(馬鹿な…!?何故、近づいて来たのだ…?)

 

魔理沙「こっちの番だぜ!!食らえっ!!!」サッ

 

彼女の手には、ミニ八卦炉がしっかりと握られていた!!

 

 

魔理沙「マスタースパークッ!!!!」

 

ズアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

極太の光線が祖龍に向かって発射される!!

 

ルーツ「何だとぉッ!?この…下等生物の分際でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

ルーツ「グワアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!????」ジュッ…

 

 

祖龍の体は光線の中に消えていった……

 

魔理沙「や…やった…のか?」

 

かのように思えた。

 

バサッ……バサッ……

 

魔理沙「なっ!?」

 

 

ルーツ「グギギギギ………貴様ァァ……」

 

 

祖龍は生きていた。だが、回避が間に合わなかったらしい。

 

ルーツ「まさか…我の片腕が消し飛ばされるとはな……」バチッ……バチッバチバチ…

 

本来、右腕がある場所からは真紅の雷が漏れていた。

 

魔理沙「だったら、もう一発…!!」

 

ルーツ「させるかぁぁぁぁぁぁ!!!!」バチィッ!!

 

なんと、雷ではなく雷球を投げつけて来た!!

 

魔理沙「なにっ!?『バチィッ!!!』うわっ!?」

 

その雷球は、眼前で弾けたため、彼女に当たる事はなかったが……

 

魔理沙「ハッ!し、しまった!?ミニ八卦炉が!!」

 

驚いた拍子に手放してしまったのだ!

 

ルーツ「余所見とはいい度胸だ!!食らうが良い!!」ブンッ ピシャァァァァァン!!!

 

雷自体が彼女に当たる事はなかった。だが、彼女が乗る箒に直撃した!そのため…

 

魔理沙「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」ヒューン…

 

彼女は地面に向かって真っ逆さまである。

 

ルーツ「ハハハハハハハハハハハハ!!!!地面とのハグを楽しむが良い!!!最も、貴様が生きている保証は無いがな…!!」

 

魔理沙「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

彼女は落ちながら思った!

 

魔理沙(こんな事なら……レギオスが起きるまで待ってれば良かったぜ…)ヒューーーー……

 

このままでは、地面に激突して死んでしまう。だが、彼女にはどうする事も出来なかった。

 

祖龍までもがそう思った……

 

 

 

その時ッ!!!彼は現れたッ!!!

 

 

 

ガシッ!!

 

魔理沙「あ…あれ…?」

 

バサッバサッ……

 

「よう…地面に激突すると思ったか?」

 

魔理沙「あ……」

 

彼女は、信じられなかった。なぜなら!!

 

彼が!眠っていた筈の彼が!!

 

 

 

レギオス「おかえりって言えよ……魔理沙」

 

 

 

何事もなかったかのように、彼女を受け止めていたからだ!!!

 

魔理沙「あ………え?」ポカーン…

 

レギオス「マヌケづらしやがって……降ろすぞ」

 

魔理沙「…………」スタッ

 

レギオス「さて……相手は祖龍か…」バサッ!!ギュンッ!!!

 

魔理沙「…………」ツー…

 

彼女の頬に一粒の雫が伝う。嬉し涙なのか、安堵の涙なのか……それは分からなかったが、一つだけ確かな事は分かる。

 

魔理沙「レギオスが……帰って来た…!!」

 

 

 

〜上空〜

 

レギオス「祖龍……」

 

ルーツ「次は貴様か?」

 

レギオス「テメェに次はねぇよ…」

 

ルーツ「……何?」

 

レギオス「化け物に負けたら一族の恥だ」

 

ルーツ「貴様……いいだろう……再起不能になるまで痛みつけてやる…!!!覚悟は良いな!?」

 

レギオス「それは俺のセリフだぜ!」

 

ルーツ「貴様を倒して、人間共を根絶やしにしてやろう!!!」

 

レギオス「テメェがコンテニュー出来ねぇんだよ!!!」

 

 

〜続く〜

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