東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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#65〜解き放たれた絶望の伝説〜

前回のあらすじ・・・レギオス「俺に迷いは無い」

 

 

ルーツ「ウ…グ……」ガクッ

 

レギオス「どうだ!腕が無けりゃ、何も出来ねぇだろ!」

 

ルーツ「ググググ…………貴様ァ……」ドクドク…

 

両腕が存在した場所からは、未だに血液が流れ出ている。

 

健康そうには見えない、ドロっとした血液はすでに、人里の地面を紅く染め上げていた。

 

 

 

ルーツ「……下等生物(人間)の腕なぞ………()()()()……」ボソ…

 

 

 

レギオス「…何?」

 

確かに聞こえた。『人間の腕は要らない』と。……わけが分からない。

 

レギオス(何を言っているんだ…コイツ………)

 

ルーツ「……………貴様は誤解している…」

 

レギオス「…?…何の事だ…」

 

 

 

ルーツ「……いつ、我が()()()()()と言った?」ニヤ

 

 

 

不適な笑みを浮かべる祖龍。だがその顔には、自らに逆らう愚か者(転生者達)への怒りが表れている。

 

レギオス「………まさか!?テメェ!?」

 

ルーツ「ククク…気づくのが遅かったな…………すでに()()()()()()()()のだ!!見るが良い!!我の……()()()()をッ!!!」

 

 

メキッ………ビキッ…………モゴモゴ……

 

 

レギオス「!!!」

 

ルーツ「ヌォオオオオオ………………ハァッ!!!」

 

 

 

ズルンッ!!!バチ…バチ……バチッ……

 

 

 

レギオス「!?ゲェーーーッ!?腕が…生えてきやがったァーーーッ!?」

 

切断面を突き破るようにして出てきたのは、白い鱗に包まれた腕。それは、まさしく『祖龍の腕』であった!

 

ルーツ「フハハハハハハハハ!!!感じる…感じるぞ…!!圧倒的なパワーを!!!」バチッ!バチッ!

 

レギオス(アレは…あの腕はヤバイ!!何か…とてつもない力を感じるぜ…!!!)

 

ルーツ「この腕……やはり、我にこそ相応しい…………クククククク……………早速、力を試すとするか……」グッ……バチ…バチッ…

 

祖龍が睨む先には彼女の姿が。

 

レギオス「!!!魔理沙!!そこから離れろ!!!」

 

魔理沙「う…ぁ……」(こ…恐い……足が…動かない…)ガクガク

 

鬼を軽く超える圧倒的な力と、威圧感を持つ者がこちらを睨んでいるのだ。数々の妖怪を見てきた彼女でも動けなくなって当然だろう。

 

レギオス「魔理沙!!!何をしてる!!!早くしろ!!!」

 

ルーツ「食らうが良い!!祖龍の力をッ!!!」バチッ!バチィッ!!

 

真紅の雷球を作り出し、それを投げつけようと振りかぶる!

 

レギオス「くそっ!!」バサッ!ギュンッ!!

 

魔理沙「ぁ……『ガシッ!バサッ!!』うわぁぁぁっ!?」

 

ルーツ「チィッ!!ちょこまかと…………だが…甘く見るな…」ブンッ!!

 

投げられた雷球。普通ならば、そのまま遥か彼方へ飛んでいく……()()()()()

 

レギオス「大丈夫か!?」バサッ…

 

魔理沙「…おう……」

 

………バチバチ……バチ……

 

魔理沙「……この音は…?」

 

レギオス「……まさか…!!」

 

ギュオッ!!バチ…バチ…

 

なんと、雷球は追尾をしていた!

 

レギオス「何ィーーーッ!?」

 

魔理沙「嘘だろ!?」

 

ルーツ「フハハハハハハハハ!!!これが、祖龍の雷の力だ!!」バチ…バチ…

 

真紅の雷は祖龍のエネルギーで出来ている。その雷で作られた雷球も、特殊な力を持つ。通常では考えられない動きをするのも、力の影響である。

 

レギオス「クソッタレ!!こうなったらコレだ!《スターダスト・ブレード》!!!」バサァッ!!!シュバババババババッ!!!

 

羽ばたきと同時に、無数の刃鱗が空気を切り裂きながら雷球に向かっていく!

 

バチッ!バチィッ…パァンッ……パラパラ…

 

刃鱗と雷球がぶつかり合った結果、数のお陰で刃鱗が雷球を打ち破った!だが!

 

ルーツ「一回弾けさせたくらいで調子に乗るなよ…!!!もう一発食らうが良い!!!」バチッ!!ブンッ!!

 

今度は、先ほどの雷球を上回る速さで直進してきた!

 

レギオス「二発目ぇ!?そんなのアリかよ!?」

 

魔理沙「今度は私がやるぜ!《スターダスト・レヴァリエ》!!」

 

バチッ!バチィッ!!パァンッ……パラパラ……

 

弾幕と衝突した雷球は、先ほどと同じように弾けて消えた。

 

ルーツ「ヌゥ!?しくじったな………小娘の存在を忘れていた……まぁ良い…同時に始末すれば良いだけだ…」ギリ…

 

その表情から、余裕が無い事が伺える。暴走により、命に危機が迫っているらしい。

 

魔理沙「…攻撃の手が止まったぜ」

 

レギオス「ああ…一回降ろすぞ」バサッ…バサッ……スタッ

 

魔理沙「おう……よっと」スタッ

 

レギオス「……お前は逃げろ」

 

魔理沙「え…」

 

レギオス「早く行け…『嫌だ!!』…おま…」

 

魔理沙「戦ってるのは、私も同じだぜ!だから……」

 

レギオス「…………………ハァ………分かった…じゃあ、アシストは頼むぜ」

 

魔理沙「ああ!任せとけ!!」

 

ルーツ「貴様ら……随分と余裕だな………」ザッ…ザッ…ザッ…

 

その声だけで、対峙する者を絶望させるほどの威圧感。気を抜けば、呑み込まれてしまうだろう。

 

魔理沙「ぅ…『怯むな。俺がついてるから安心しろ』…レギオス…分かったぜ」

 

ルーツ「……ほう……恐怖を克服したか…………そこは褒めてやろう…」パチパチパチ……

 

魔理沙「お前なんかに褒められても、嬉しくも何とも無いぜ!!」

 

ルーツ「………………そうか………………………ならば…これから真の恐怖を見せてやろう………」バチッ………バチィッ……バチ…バチ……バチィッッ!!!

 

魔理沙「な…何だ…?」

 

突如として、祖龍の体が真紅の雷に包まれる。そして、その雷は大きさを増していく。

 

レギオス「何かヤバイ!一旦、離れるぞ!!」ダッ!!

 

魔理沙「あ、ああ!!」ダッ!!

 

ルーツ「ヌォオオオオオ………絶望への扉は……今ッ!まさにここでッ!開かれるのだッ!!刮目せよッ!!我の真の姿を………その目に焼きつけるが良い!!!!」バチィッ!!バチィッ!!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

ピシャァァァァァァァァァンッ!!!!!

 

 

魔理沙「うわっ!?」サッ

 

レギオス「うおっ!?」サッ

 

思わず目を覆うほどの、巨大な雷。それが落ちたのは、祖龍の頭上……

 

 

 

この現象は、運命の始まりであり、絶望の始まりでもある。

 

 

 

ズンッ………バサァッ……

 

 

 

レギ魔理「「!!!」」

 

 

 

???『……………』ズンッ……ズンッ……

 

 

 

二人の目の前に現れた巨大な龍。その体は白い鱗で覆われており、その翼は白く輝き、その角はまるで王冠のようである。そして、そんな神々しい姿に反するほど紅く禍々しい瞳。

 

 

その名は『運命の始まり』、そして『あらゆる龍の祖』、『白き王』。その名はー

 

 

ミラルーツ『………グァアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』

 

 

ー伝説の龍……『祖龍 ミラボレアス』。

 

 

魔理沙「な……」

 

レギオス「オ……オイオイオイオイオイ………嘘だろ…?……マジかよ………」

 

ミラルーツ『……クォオオオオオオォォォォ…ン』

 

人里に木霊する咆哮。かつて、文明もろとも人間を消し去ろうとした龍が目の前にいる。怯えてしまってもおかしくはないが、今の彼らにそれはあり得ない。

 

レギオス「………ったく…厄介な事になったぜ…」

 

魔理沙「…………」グッ…

 

今の彼らに、恐怖の二文字は存在しない。あるのは希望、そして同じ使命を背負った友に対する友情。迷う必要は無かった。

 

レギオス「この戦いが終わったら、また昼寝でもするか…」

 

魔理沙「……本当に勝てる相手なのぜ?」

 

レギオス「当然だ。俺達ならやれる」

 

魔理沙「……そうだな」

 

レギオス「さぁ…最終決戦と行こうか………覚悟はいいか?」

 

魔理沙「私達はッ!!」

 

 

レギ魔理「「とっくの昔に出来ているッ!!!」」

 

 

ミラルーツ『………グォオオオオオオォォォォォォ……』

 

 

守るべき物の為、決戦が始まるッ!!!

 

〜続く〜

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