東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
前回のあらすじ・・・レギオス「俺に迷いは無い」
ルーツ「ウ…グ……」ガクッ
レギオス「どうだ!腕が無けりゃ、何も出来ねぇだろ!」
ルーツ「ググググ…………貴様ァ……」ドクドク…
両腕が存在した場所からは、未だに血液が流れ出ている。
健康そうには見えない、ドロっとした血液はすでに、人里の地面を紅く染め上げていた。
ルーツ「……
レギオス「…何?」
確かに聞こえた。『人間の腕は要らない』と。……わけが分からない。
レギオス(何を言っているんだ…コイツ………)
ルーツ「……………貴様は誤解している…」
レギオス「…?…何の事だ…」
ルーツ「……いつ、我が
不適な笑みを浮かべる祖龍。だがその顔には、
レギオス「………まさか!?テメェ!?」
ルーツ「ククク…気づくのが遅かったな…………すでに
メキッ………ビキッ…………モゴモゴ……
レギオス「!!!」
ルーツ「ヌォオオオオオ………………ハァッ!!!」
ズルンッ!!!バチ…バチ……バチッ……
レギオス「!?ゲェーーーッ!?腕が…生えてきやがったァーーーッ!?」
切断面を突き破るようにして出てきたのは、白い鱗に包まれた腕。それは、まさしく『祖龍の腕』であった!
ルーツ「フハハハハハハハハ!!!感じる…感じるぞ…!!圧倒的なパワーを!!!」バチッ!バチッ!
レギオス(アレは…あの腕はヤバイ!!何か…とてつもない力を感じるぜ…!!!)
ルーツ「この腕……やはり、我にこそ相応しい…………クククククク……………早速、力を試すとするか……」グッ……バチ…バチッ…
祖龍が睨む先には彼女の姿が。
レギオス「!!!魔理沙!!そこから離れろ!!!」
魔理沙「う…ぁ……」(こ…恐い……足が…動かない…)ガクガク
鬼を軽く超える圧倒的な力と、威圧感を持つ者がこちらを睨んでいるのだ。数々の妖怪を見てきた彼女でも動けなくなって当然だろう。
レギオス「魔理沙!!!何をしてる!!!早くしろ!!!」
ルーツ「食らうが良い!!祖龍の力をッ!!!」バチッ!バチィッ!!
真紅の雷球を作り出し、それを投げつけようと振りかぶる!
レギオス「くそっ!!」バサッ!ギュンッ!!
魔理沙「ぁ……『ガシッ!バサッ!!』うわぁぁぁっ!?」
ルーツ「チィッ!!ちょこまかと…………だが…甘く見るな…」ブンッ!!
投げられた雷球。普通ならば、そのまま遥か彼方へ飛んでいく……
レギオス「大丈夫か!?」バサッ…
魔理沙「…おう……」
………バチバチ……バチ……
魔理沙「……この音は…?」
レギオス「……まさか…!!」
ギュオッ!!バチ…バチ…
なんと、雷球は追尾をしていた!
レギオス「何ィーーーッ!?」
魔理沙「嘘だろ!?」
ルーツ「フハハハハハハハハ!!!これが、祖龍の雷の力だ!!」バチ…バチ…
真紅の雷は祖龍のエネルギーで出来ている。その雷で作られた雷球も、特殊な力を持つ。通常では考えられない動きをするのも、力の影響である。
レギオス「クソッタレ!!こうなったらコレだ!《スターダスト・ブレード》!!!」バサァッ!!!シュバババババババッ!!!
羽ばたきと同時に、無数の刃鱗が空気を切り裂きながら雷球に向かっていく!
バチッ!バチィッ…パァンッ……パラパラ…
刃鱗と雷球がぶつかり合った結果、数のお陰で刃鱗が雷球を打ち破った!だが!
ルーツ「一回弾けさせたくらいで調子に乗るなよ…!!!もう一発食らうが良い!!!」バチッ!!ブンッ!!
今度は、先ほどの雷球を上回る速さで直進してきた!
レギオス「二発目ぇ!?そんなのアリかよ!?」
魔理沙「今度は私がやるぜ!《スターダスト・レヴァリエ》!!」
バチッ!バチィッ!!パァンッ……パラパラ……
弾幕と衝突した雷球は、先ほどと同じように弾けて消えた。
ルーツ「ヌゥ!?しくじったな………小娘の存在を忘れていた……まぁ良い…同時に始末すれば良いだけだ…」ギリ…
その表情から、余裕が無い事が伺える。暴走により、命に危機が迫っているらしい。
魔理沙「…攻撃の手が止まったぜ」
レギオス「ああ…一回降ろすぞ」バサッ…バサッ……スタッ
魔理沙「おう……よっと」スタッ
レギオス「……お前は逃げろ」
魔理沙「え…」
レギオス「早く行け…『嫌だ!!』…おま…」
魔理沙「戦ってるのは、私も同じだぜ!だから……」
レギオス「…………………ハァ………分かった…じゃあ、アシストは頼むぜ」
魔理沙「ああ!任せとけ!!」
ルーツ「貴様ら……随分と余裕だな………」ザッ…ザッ…ザッ…
その声だけで、対峙する者を絶望させるほどの威圧感。気を抜けば、呑み込まれてしまうだろう。
魔理沙「ぅ…『怯むな。俺がついてるから安心しろ』…レギオス…分かったぜ」
ルーツ「……ほう……恐怖を克服したか…………そこは褒めてやろう…」パチパチパチ……
魔理沙「お前なんかに褒められても、嬉しくも何とも無いぜ!!」
ルーツ「………………そうか………………………ならば…これから真の恐怖を見せてやろう………」バチッ………バチィッ……バチ…バチ……バチィッッ!!!
魔理沙「な…何だ…?」
突如として、祖龍の体が真紅の雷に包まれる。そして、その雷は大きさを増していく。
レギオス「何かヤバイ!一旦、離れるぞ!!」ダッ!!
魔理沙「あ、ああ!!」ダッ!!
ルーツ「ヌォオオオオオ………絶望への扉は……今ッ!まさにここでッ!開かれるのだッ!!刮目せよッ!!我の真の姿を………その目に焼きつけるが良い!!!!」バチィッ!!バチィッ!!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ピシャァァァァァァァァァンッ!!!!!
魔理沙「うわっ!?」サッ
レギオス「うおっ!?」サッ
思わず目を覆うほどの、巨大な雷。それが落ちたのは、祖龍の頭上……
この現象は、運命の始まりであり、絶望の始まりでもある。
ズンッ………バサァッ……
レギ魔理「「!!!」」
???『……………』ズンッ……ズンッ……
二人の目の前に現れた巨大な龍。その体は白い鱗で覆われており、その翼は白く輝き、その角はまるで王冠のようである。そして、そんな神々しい姿に反するほど紅く禍々しい瞳。
その名は『運命の始まり』、そして『あらゆる龍の祖』、『白き王』。その名はー
ミラルーツ『………グァアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』
ー伝説の龍……『祖龍 ミラボレアス』。
魔理沙「な……」
レギオス「オ……オイオイオイオイオイ………嘘だろ…?……マジかよ………」
ミラルーツ『……クォオオオオオオォォォォ…ン』
人里に木霊する咆哮。かつて、文明もろとも人間を消し去ろうとした龍が目の前にいる。怯えてしまってもおかしくはないが、今の彼らにそれはあり得ない。
レギオス「………ったく…厄介な事になったぜ…」
魔理沙「…………」グッ…
今の彼らに、恐怖の二文字は存在しない。あるのは希望、そして同じ使命を背負った友に対する友情。迷う必要は無かった。
レギオス「この戦いが終わったら、また昼寝でもするか…」
魔理沙「……本当に勝てる相手なのぜ?」
レギオス「当然だ。俺達ならやれる」
魔理沙「……そうだな」
レギオス「さぁ…最終決戦と行こうか………覚悟はいいか?」
魔理沙「私達はッ!!」
レギ魔理「「とっくの昔に出来ているッ!!!」」
ミラルーツ『………グォオオオオオオォォォォォォ……』
守るべき物の為、決戦が始まるッ!!!
〜続く〜