東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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#67〜それでも立ち向かう者達 二 〜

前回のあらすじ・・・ルコラ「仇を取らせてもらう…!」

 

 

 

君達は、『竜大戦時代』を知っているだろうか。

 

竜大戦時代・・・それは悪夢の時代。古代に起こった、人類対竜の壮絶なる大戦。

 

この時代に、かつて栄華を誇ったシュレイド王国と共に、古代文明が滅んだと言われている…が、真相は定かでは無い。なぜなら、証拠が無いからだ。これは人類と竜が、互いに絶滅寸前まで争いあった結果だと解釈されている。

 

現在のシュレイド城は、栄華の面影は一切無く、強大な竜でさえも寄り付かない廃墟と成り果てている。

 

この王国を滅ぼした者が『黒龍』との言い伝えが存在する。

 

そして、『黒龍』の亜種であると言われているのが『祖龍』である。

 

………だが、『祖龍』に関する言い伝えや御伽噺は、殆ど存在しない。理由は簡単である。

 

 

()()姿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 

 

 

古代の文献に、このような記述がある。

 

 

-その名は、『運命の始まり』、『全ての龍の祖』、『白き王』。王は『真紅の雷』を用いて、逆らう者全てを焼き払う-

 

-我は大地の一部 我は空の一部 世界は己と共にあり、世界は己の中にある 我から意思は発ち、意思は我に還る-

 

 

そして、このような記述も存在する。

 

 

 

-ムゲンノユウキヲモツエイユウニヨリ ジャリュウハウチホロボサレル-

 

 

 

真相は闇に葬られたままである…

 

 

 

 

 

 

 

 

〜幻想郷 人里にて〜

 

ミラルーツ『グオォォォアアァァァァァァァァァァァ!!!!』バチィッ!!

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!ドガァァァン…ガラガラガラ…

 

地面を走る真紅の雷。これで何度目だろうか。

 

ルコラ「うおっ!?」サッ

 

ミラルーツ『グゲァァァァァ……!!!』バチバチ…

 

避けて、打たれて、また避けて……この繰り返しである。避ければ人里の被害が拡大し、避けなければやられてしまい、結局は人里を破壊されてしまう。何というジレンマだろうか。

 

ルコラ「…一発は耐えられるか…?いや…一発では意味が無いな…」

 

ミラルーツ『グアアァァァァァオオオオォォォォォォォォォォ!!!』ブンッ!!

 

ピシャァァァァァァァァンッ!!!ドゴォォン…ガラガラ…

 

ルコラ「無茶苦茶な奴だ……暴走もいいところだな」

 

ミラルーツ『グギィアアァァァァァァ……!!!』バチバチ…

 

怒りに任せて、古龍の力を多用する祖龍。古龍の力は、本体が生きている限り半永久的に生成される。

 

 

 

つまり、攻撃の手が休まる事は無い。だが、それは()()の場合。

 

 

 

ミラルーツ『グ……グギギ……』バチッ……バチッ……

 

現在の祖龍は、生命維持の為に暴走を起こしている。エネルギーは生成されるが、それが完璧に制御出来るわけでは無い。

 

ルコラ「む?……漏電か?仕掛けるなら、今がチャンスだが…」

 

体内に溜め込んでいたのであろう、真紅の雷が頭部から漏れ出している。力がかなり不安定になっているのだろう。

 

ミラルーツ『グギィィィィ……ガァァァァァァ……!!』グググ…

 

ガンッ!!ガンッ!!

 

ルコラ「!!!な…何をしているんだ…?」

 

ミラルーツ『ガギャァァァァァオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!』

 

ドガァンッ!!ガァンッ!!……ピシャァァァァァァァァンッ!!

 

苦しみに悶えるかのように、地面に頭を打ち付ける祖龍。

 

ミラルーツ『グギィィィィギャァァァァァァァァァ!!!!』ブンッ!ブンッ!!

 

ドガァンッ!!ドガァンッ!!………ピシャァァァァァァァァンッ!!!

 

生物の鳴き声とは思えないほどの奇声を上げながら、のたうち回るようにして暴れている。

 

そして、地面に頭を打ち付けると同時に雷が落ち、それが人間の家屋に降り注いでいる。その影響で、出火した家が黒煙を立ち昇らせている。

 

ルコラ(不味い…!このままでは、被害が増える一方だ……)

 

ミラルーツ『グギガガガガガガガ……!!グォウァァァァァァァァァァァァ…!!!』グググ…

 

ルコラ「どうにかして奴の動きを止めねば………磁符《サンドウェーブ》!!」

 

ザザザザ……

 

すると、彼の足元に砂が集まる。そして…

 

ルコラ「これで奴の動きを止められるだろうか…………ええいままよ!!」

 

ブワッ!!ザザザザ…!!

 

ミラルーツ『グイガァァァァァ?』

 

祖龍の体に砂が纏わり付き始める。すると…

 

ミラルーツ『グ…グガ………グギィィィィ…!?』グググ…

 

祖龍の動きは、砂によって抑制され、首を振る事しか出来ない状態となった。

 

ルコラ「フゥ…どうやら上手く行ったようだ。これでしばらくは、雷が降らないだろうな…」

 

ミラルーツ『グォオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ……!!!』

 

 

 

 

 

 

一方、その頃……

 

 

〜地底〜

 

 

祖龍の暴走により、ここで異変が起きていた。

 

 

『キシャァァァァ!!!』ブンッ!

 

ある個体は、鋭い鎌を振り下ろす。

 

シャガ「うわっ!?このぉっ!!!」ブンッ!!ドゴォンッ!!!

 

これを回避し、翼脚で頭部を殴りつける。

 

『グギッ!?ギュ……キ……』ピクピク……ガクッ

 

突然の衝撃により、混乱しながら絶命する。

 

『キシャァァァァァァァァ!!!!』ブンッブンッ!!

 

ある個体は、力任せに切り刻もうと、突進をする。

 

ガロア「ノロいぜ……圧縮した龍エネルギーを食らいな…!!」バチバチ…ズギュンッ!!

 

難なく躱し、弾丸ほどの大きさに超圧縮した龍エネルギーを触手の先から発射する。

 

『ギャギィッ!?グ……グギギ……』ガクッ

 

頭部を撃ち抜かれ即死した。

 

『クシャァァァァァァァ!!!』ググッ…

 

またある個体は、脳天から串刺しにしようと鎌を振り上げるが…

 

アルバ「無駄だ…!!裁きの雷を食らうが良い!!」バチバチ…

 

ピシャァァァァァァァァンッ!!!

 

『ギャギィッ…グギ………キ………』ガクッ

 

蒼雷により、成す術無く命を断たれる。

 

『キシャシャシャシャシャァァァァァァ!!!!』ブンッ!!

 

またある個体は、奇声を上げながら鎌を振り下ろす。

 

ガシィッ!!

 

勇儀「おっと……危ない危ない」

 

だが、難なく受け止められる。

 

『ギュギィ!?』

 

勇儀「鬼の力を舐めないでもらいたいねぇ……」グググ……

 

バキィンッ!!

 

『グギィィィィッ!!??』クルッ

 

自慢の鎌をへし折られ、敵わないと感じたのか撤退を図る。だが、

 

勇儀「逃げられると思ったかい?そうはさせないよ!!」ガシッ!!グググ…

 

『キシュアァァァァァァ!!??』グワッ…

 

青い甲殻で覆われた体が、宙へ浮かび上がる。

 

 

勇儀「そいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ブンッ!!!

 

 

ドゴォォォッ!!!

 

 

『ゲギ……キ…ギャ……』ガクッ

 

勇儀「フゥ〜……大した事は無いねぇ」

 

シャガ「おお〜…」パチパチ

 

思わず拍手を送ってしまうほど、見事な背負い投げであった。

 

勇儀「…あと何匹だい?」

 

ガロア「さぁな…どれ位か分かるか?」

 

アルバ「我に聞くな」

 

シャガ「ひぃ…ふぅ…みぃ………百匹位ですかね…」

 

 

彼らが戦っている理由。それは、無数の『鎌蟹 ショウグンギザミ』が、地霊殿に向かって侵攻しているからである。

 

勇儀「そんなにかい?まぁ、良い暇つぶしにはなるさね」

 

ガロア「紫に言われて来たは良いが………幾ら何でも、多過ぎだ……まさか、ここまで繁殖していたとはな…」

 

シャガ「今夜は、鎌蟹鍋で確定ですね」

 

ガロア「鍋か……それは楽しみだな…ガラガラガラ…」

 

勇儀「おっ、良いねぇ。私も呼んでおくれよ」

 

アルバ「貴様ら…言っている場合では無いだろう。いくら雑魚とは言え、数が数だ…少々厳しいかもな…」

 

ガロア「それ位分かってるさ……それにしても、地上で何が起きているのやら…」

 

勇儀「何か強大な力を感じるけど……確認しに行く前に、こっちを片付けないとねぇ」

 

シャガ「そろそろ来ますよ…!!」

 

ガロア「ああ……全匹、鍋にぶち込んで食ってやる…ガラガラガラ…」

 

アルバ「貴様は、捕食する事しか頭に無いのか?」

 

ガロア「捕食って言うな…食事と言え、食事と…」

 

アルバ「大して変わらん。意味としては同じだ」

 

ガロア「お堅い奴……ま、宴会には誘ってやるぜ……」

 

アルバ「フン……好きにしろ」

 

 

『『『『『『『『『キシャァァァァァァァァ……』』』』』』』』』

 

 

勇儀「来るよ!!」

 

ガロア「お前ら全匹……俺の食糧にしてやるぜ…!!」バチバチ…!!!

 

アルバ「雑魚共が……我の力を思い知るが良い…!!」バチッ…バチッ!

 

シャガ「来るなら来い!平和の為にも……君達を倒す!!!」シュゥウウゥゥゥゥゥゥ…

 

勇儀「強さ=数では無い事を、その身に叩き込んであげるよ!!」

 

『『『『『『『『『キシャァァァァァァァァァァッ!!!!』』』』』』』』』

 

 

 

〜続く〜

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