東方怪物録 〜4匹のモンスターが討伐されて転生した先は幻想郷〜【完結】   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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今回は、ルーツの過去についてのお話です。(ほぼ想像)

彼が人間を憎む理由が分かるかと思います。

ですが、彼の武力行使に賛成するかしないかはあなた次第です。

では、どうぞ。


#68〜忌まわしき祖の運命〜

前回のあらすじ・・・ミラルーツ『グォオオオオオオオオオ……』

 

 

ミラルーツ『グォオオオオオオオオオォォォォォォ…!!!』グググ…

 

砂を振り落とそうと、必死でもがく祖龍。だが、極龍の力で付いた砂は、簡単に落とせる物では無い。

 

 

操った物の鉄分が多ければ多いほど、彼の力は真価を発揮する。鉄分が多い岩ならば、音速並の速さで飛ばす事が出来、砂ならば、津波並の威力で相手にぶつける事が出来る。さらに、今現在、祖龍に行っているように砂を相手に纏わりつかせ、動きを封じる事も可能。

 

かなり強力な力だが、場所を選ぶ能力と言えよう。

 

 

ミラルーツ『グォウァァァァァァァァァァァァ…!!!』グググ……ググ…

 

祖龍に身動きを取らせなくするほど強力だが、たった一つだけ欠点がある。

 

ルコラ「くっ……!!」ガクッ

 

思わず膝を付くルコラ。その額には、尋常では無い量の汗が流れていた。

 

 

 

-彼の能力の、たった一つだけ…だが、致命的な欠点………それは、長続きしないという点。

 

転生前の龍の姿ならば、半永久的に力を使えたであろう。しかし、今は力こそ龍の物だが、体は人間となっている。これほど強力な力に、人間の体が耐えられるのは、五分ほどが限界である。その制限を超えると、『オーバーヒート』を起こし、制御が効かなくなってしまう。これが、『暴走』のメカニズムである。

 

そして、転生者が暴走を続けると、やがて人間から龍の姿となり、理性ではなく本能で活動をするようになる。今の祖龍が良い例だろう。祖龍…もといルーツは、人間を酷く憎んでいる。その憎しみが、本能に刻まれいる結果、人里を襲撃したというわけである。

 

 

 

ミラルーツ『グォォォォォウゥゥゥゥアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!(人間は……皆殺しだ……殺してやる………殺す…殺す、殺す、殺す、コロス…コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……!!!)』グググ…

 

 

 

彼がこんなにも人間を憎む理由……それは、竜大戦が原因である。

 

 

 

……時はかなり遡る。古代人が『竜騎兵(イコール・ドラゴン・ウェポン)』を開発、もとい生み出した頃のお話。

 

 

 

〜四億年前 シュレイド地方 山岳地帯〜

 

起伏が激しいこの地域では、全くと言っていいほど人間の手がつけられていなかった。

 

理由は、単に起伏が激しいというだけではない。

 

『ガァァァァァァァァァァァァ!!!!』『グォウァァァァァァァァァァァァ!!!!』『ギュオァァァァァォォォォ!!!!』『クォアァァァァァァァァ!!!!』

 

ここは、『竜達の楽園』とも言って良いほど、無数の竜が住んでいた。そして、命を懸けた縄張り争いが、幾度となく繰り返されており、とてもではないが人間が介入出来る所ではなかった。

 

バサッ……バサッ……

 

だが、そんな縄張り争いも、一匹の()が現れるとピタリと収まる。

 

バサッ……ズズゥウゥゥン……

 

『……グォオオオオオオオオオォォォォォォ………』

 

その龍が、後に『祖龍 ミラボレアス亜種』と呼ばれる存在。

 

生態系どころか、龍としての頂点に立つ者に逆らう者など、誰一人としていなかった。ましてや、人間が敵う存在ではなかった。

 

 

 

 

………『あの兵器』が登場するまでは……

 

 

 

 

 

『打てぇぇぇぇ!!!』

 

ドガァァァァァンッ!!!

 

『グギャァァァァァァァァァァァァァァ!!??』

 

圧倒的な火力。

 

ガキンッ!!

 

『グガァッ!?』

 

『バカな奴だぜ!竜の爪なんか弾く装甲だってのによぉ!!』

 

ドガァァァァァンッ!!!

 

圧倒的な堅さを持つ装甲。

 

『そこだ!!!』

 

ドゴォォォォォォンッ!!!!

 

『グ………ギャ………』ガクッ…

 

そして、人間の知恵。

 

『これで三十匹分だな』

『コイツのお陰で、楽に手に入ったぜ!』

 

次々と消されてゆく命の灯火。人間は自然の摂理を完全に無視し、支配を進めていく。

 

『竜には、感謝感謝だぜ〜』

 

…………何が感謝だ。

 

『これからは竜に怯えなくて済むんだもんなぁ!』

 

…………怯えているのはコチラも同じだというのに。

 

『いや〜、でもホント…』

 

 

 

 

 

 

『『バカな奴等だよなぁ!!』』

 

 

 

 

 

 

…………ふざけるな。

 

ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなフザけるなふざけルナフザけるなフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナ………

 

どれだけの命を狩った?その一つの人工物の為にどれだけ使った?今、殺された者の体は()()()の為に使われるのか?そこにある()()の為ではないとしても、また()()()()()の為に使われるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我の逆鱗に触れればどうなるか……思い知らせてやる…!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バサッ……バサッ……

 

『グォウァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

『また竜が出たぜ!』

 

『こいつも素材にするぞ!』

 

……フザケルナァァァァァァッ!!!

 

『グォオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!』バチバチ……バチィッ!!

 

 

 

 

ピシャァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!

 

 

 

 

『グォオオオオオオオオオォォォ……』

 

バサッ……バサッ……

 

 

 

祖龍が飛び立った場所……そこには巨大な雷が落ちた跡と、焼け焦げた兵器らしき人工物と、()のような粉だけが残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

『グォオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!』バチッ……バチバチ……

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??』

 

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

……返せ…

 

 

『嫌だァァァァッ!!!死にたくない!!死にたくな…』

 

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

……返せ…!!

 

 

『ゆ、許してくれぇぇぇぇぇぇ!!!』

 

 

ピシャァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

……カエセ…!!!

 

 

『この…!!化け物がァァァァァ!!!』

 

 

ピシャァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

……バケモノハキサマラダ…!!!………カエシテモラウゾ…

 

 

 

ワレワレカラ…ウバイトッタモノヲ…!!!……カエシテモラウゾ…!!!

 

 

 

 

 

 

『グォウァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!(カエセェェェェェェェェェェ!!!!!!)』

 

 

 

 

 

 

 

 

〜そして現在……〜

 

 

ミラルーツ『グォォォォォォオォオオオオオオオオオ!…!!!』グググ…バチバチ…

 

サラ……

 

ルコラ「!?…不味い……砂が…」

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォォォォ…!!!』グググ……バチィッ…

 

サラサラ……

 

少しずつだが、確実に砂が剥がれ落ち始めている。

 

ルコラ「くっ……マグネット・アーム!!」バシュッ!!

 

義手越しに磁力を流そうとする。

 

 

だが、それを行った時には遅すぎた…

 

 

ビキッ!!パラパラ……

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォオオオオオオォォォォォォォォ!!!!』バシンッ!

 

ガシャンッ!!カラカラ…

 

ルコラ「!!!」

 

祖龍の腕を覆っていた砂が完全に剥がれ、その腕が義手をはたき落とした。

 

 

 

 

ミラルーツ『ウグォォォォォォオォァァァァアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!』バチィッ!!!

 

 

バァンッ!!パラパラ……

 

 

 

ルコラ「!!!」

 

 

体内に溜めた電気を一気に放出する事で、砂を全て弾き飛ばした!

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォォォォォォ……!!!!』グググ……バチバチ…

 

首をもたげて力を溜め始める祖龍。それは、全ての命を等しく奪う雷を降らせる合図。

 

ルコラ「不味い…!!」

 

タッタッタッタッ……

 

ルコラ「……ん?足音…?」

 

今や、超危険地帯と化したこの場所にわざわざ近づいて来る者などいるわけが無いと思っていた。

 

慧音「な…何だあいつは!?」

 

妹紅「…なんか嫌な予感がするんだけど…」

 

ロギィ「おい!そこのあんた!!!」

 

ルコラ「!?貴様ら!何しにここへ来た!?」

 

 

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォォォアアアアアアァァァァァァァァ…!!!!』バチ…バチッ!!……バチィッ!!!

 

 

 

慧妹ロギ「「「!?」」」

 

ルコラ「貴様ら!!ここから離れろ!!!!」

 

慧妹「「えっ?」」

 

ルコラ「早くするんだ!!!」

 

ロギィ「くそっ!」ガシッガシッ!

 

慧音「うおっ!?」

妹紅「うわっ!?」

 

ロギィ「逃げろと言われたら、すぐに逃げた方が良いってのはお約束だぜ!!!」

 

タッタッタッタッ…

 

 

ミラルーツ『グワァァァァァァァァオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!』バチィッ!!!

 

 

ピシャァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!

 

 

ルコラ「ぐぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!???」

 

 

その雷は、天から降った物にも関わらず、正確に彼の真上に落ちた。

 

ルコラ「……うぐ…………ぁ……」ガクッ…

 

ズシャァッ……

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!』

 

ルコラ「…………なんて………奴だ………(義手が電気を分散したお陰で助かったな……)」

 

だが、辛うじて生きながらえているような状態。

 

不安定な状態でこの威力ならば、完全な状態ではどれほどの威力かが良く分かる。

 

ミラルーツ『グゥオォォォォォ…』バサァッ…

 

バサッ……バサッ………

 

祖龍は、何を思ったか何処かへと飛び去って行った。

 

タッタッタッタッ…

 

慧音「おい!!しっかりするんだ!!」ユサユサ

 

ルコラ「………やめろ…………脳に…響く……」

 

妹紅「永遠亭に運ばないと…!!ロギィ!」

 

ロギィ「分かってるっての!!よっと…」

 

慧音「火事は、私達が何とかする!だから早く行くんだ!!」

 

ロギィ「あいよ!!!」

 

タッタッタッタッ…

 

 

ルコラ(……時間は…………稼いだ…………)

 

彼の目的。それは、祖龍を少しでも長く足止めする事であった。

 

そして、祖龍が向かったのは、自身の目標の邪魔となる者達が集結している場所-

 

 

 

 

-その場所は、『結界が施された博麗神社』。

 

 

 

 

 

ルコラ(……あ…とは…………頼んだ……ぞ…………)

 

 

そこで、彼の意識は途絶えた。

 

 

〜続く〜

 

 

 

次回、#69〜絶望に終止符を 一 〜

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