それでは、どうぞ
狼「おっ、ここか。」
俺はただ今現実逃避・・・じゃなくてドッグと入渠だ。
狼「どれもこれもボロボロだな・・・。だが、俺には関係ないのこと!フフフ、ここが出会ったが50年目よ!!いくらボロボロだろうがおれの能力には敵わんッ!!くらえ”クレイジー・ダイヤモンド”!!」
そういって、ドッグと入渠の一部を殴る。するとたちまち”直っていく”それは出来立ての建物みたいに直っていく。
狼「フッフッフ。修復完了!あとは、外の外壁と、看板と、それぞれの部屋も直さねーとなぁ~。」
???「あの、すいません・・・。」
狼「おおぅ?」
???「ひっ!す、すいません!だからどうか殴らないでください!!」
狼「おいおい、落ち着けって。誰もアンタを殴らねぇよ。ホラ、俺の手は顔の横にあるからよぉー。ところでアンタは?」
???「は、はい。高雄型1番艦高雄です。あの、さっきの能力は何ですか?」
狼「高雄ね。ああ、さっきの?あれは俺の能力だよ。”クレイジー・ダイヤモンド”触れたものや殴ったものは全て”直す”力があるんだ。ほらこうやって・・・。」
俺は高雄の頭をなでなでしながらクレイジー・ダイヤモンドを発動する。
高雄「あ、傷が・・・。それだけじゃなく服の傷も・・・。」
狼「ま、流石に病気までは治せねぇけどよ~。どうだ、痛いところはないか?」
高雄「あ、はい。大丈夫です。・・・提督は優しいのですね。」
狼「優しい?」
高雄「はい。この前の提督は私が勝手に動いただけで、何度も何度も叩かれたりされました。戦闘でも大破されても入渠されてくれなかったし・・・。今までの提督とは大違いです。」
狼「・・・今までよく耐えたな。だが、もう大丈夫だ。俺は必ず君たちを苦しい思いはさせない。第一君たちのことも考えて行動するつもりだ。・・・そこに隠れている君もな。」
高雄「!?あ、愛宕!?」
愛宕「ごめんなさい、姉さん心配だったから・・・。提督、今の言葉本当に信じてもいいんですよね?」
狼「ああ、もちろんだ。おっと、君みたいな可愛い子に傷は似合わない。クレイジー・ダイヤモンド!ほら、これで奇麗になった。今から、ドッグと入渠の準備をするから、ゆっくりしてくれ。まだ1週間ある。思いっきり足を伸ばしてくれ。何か欲しいものがあったら遠慮なく俺に言ってくれ。できるだけ用意させよう。」
愛宕「・・・ううっ」
狼「!??ど、どうした!?何か気に障ったか!?」
愛宕「ごめんなさい、こんなに親切されるの、初めてで・・・。」
愛宕はぽろぽろと涙を流す。隣にいる高雄も同じだ。今まで、ひどいことをされていたのだろう。親切にされるということがあまりないんだろう。これからは俺がしっかりしなければ・・・!!
狼「愛宕、高雄、思いっきり俺に甘えてくれ。もう、寂しい思いにはさせない。絶対に。」
愛宕「う、うわあああああん!!!」
愛宕と高雄は俺の胸に飛び込んで泣きまくった。俺はそれを受け入れ、優しく二人の頭を撫でる。
——しばらくして二人は落ち着いた。
狼「落ち着いたか?}
高雄「ええ、ごめんなさい。恥ずかしいところをお見せしまって・・・。」
狼「いや、いいさ。ここまで、耐えてきたんだ。無理もない。」
愛宕「提督っ。私たち貴方のことを信じますよ?」
狼「ああ。スペースシャトルに乗ったつもりで安心しろ。絶対に裏切りさせねぇ。」
愛宕「ふふっ。提督、愛していますっ!」
愛宕がそういうと、いきなり俺の腕に抱き着いた。
高雄「あ、愛宕!?そんな羨ましいことを・・・!それなら私だって!!」
高雄は負けずと言わんばかりで、逆の腕に抱き着いてきた。
狼「いや、そこは止めるべきだろ・・・」(それにしても腕から伝わってくる2つの感触がやばい!これが侘神のいっていた天国か!)
俺は何とか表情を崩さずにいられた。
狼「さて、高雄、愛宕、入渠してくれ。さっきおれのスタn・・・いや用意しといたからそろそろいい具合だ。」
高雄「いいところなのに・・・分かりました。」
愛宕「もっとこうしたいのに~。は~い。」
高雄と愛宕は入渠へ向かった。
狼「やれやれ、いい経験になったような、ならなかったような・・・。」
~広場~
先ほど天国を味わった俺はメイド・イン・ヘブンを・・・じゃなくて広場へ向かった。目的は噴水や地面を直したり、そこら辺に生えている蔦や雑草を処分するためだ。
狼「改めてこう見ると、酷い有様だな・・・。」
噴水は蜘蛛の巣だらけで、地面は所々が抉られている。災害が過ぎていったような光景になっている。
狼「ま、関係ないんだけどね。”クレイジー・ダイヤモンド”っと。」
あっという間に新築のような光景に代わっていく。
狼「こうしてみると、新築の当時はよかったんだろうな。」
???「貴様は・・・提督か。」
狼「ん?」
後ろから声を掛けられ振り返る。そこには二人の女性がいた。
???「私は長門型1番艦長門だ。」
???「私はビスマルク級戦艦型1番艦ビスマルクよ。」
狼「ああ、俺は先ほど自己紹介をした通り、狼虎龍鮫だ。よろしく。」
そういって、俺は握手を求める。
長門「すまないが、私たちは提督のことを一切信用できない。」
狼「・・・そうか。どうすればいいんだ?」
ビスマルク「そうね。それじゃあ、その右手、いえ、右腕を”切り落として”もらおうかしら。」
狼「・・・どういうことだ?」
長門「提督は私たちのために最善を尽くすつもりだろう?これまでの提督は私たちに甘い言葉を掛け、結局最後に裏切った。だから、私は学んだのだ。提督は信用できないとな。もし、そうだったとしたらこんなことはせん。むしろ、私たちをすぐに解体するだろうな。」
狼「前の提督にもそう言ったのか?」
ビスマルク「ええ。でも、皆馬鹿げている、何を考えているんだの一点張りよ。結局口だけね。あなたも同じよ。」
狼「・・・。分かった。長門、その刀を貸してくれ。」
長門「!?まさか、本気でやるつもりか!?いや、はったりだろう。」
狼「お前たちに言っておくことがある・・・。”覚悟”とは何か?覚悟は犠牲の心ではないッ!!覚悟とは!暗闇の道に進むべき道を作ることだッ!!!だから、俺の言葉は最後まで突き通す!!」
俺はその刀で自分の右腕を思いっきり”切った”。
痛い。右腕の感覚が無ぇ。右肩から血が溢れてくる。
ビスマルク「そんな・・・!?本気でやるなんて・・・!?」
狼「言っただろう・・・。俺は必ずお前らを守るってな。」
苦し紛れの顔で何とか笑顔を作る。
長門「ッ!!もういい!!分かった!私は提督を信じる!!だから、急いで治療を!!」
ビスマルク「なぜ、こんなことをしたの?こんなことをしなくても他の方法があったかもしれないじゃない。」
狼「他の?他の方法もあったかもしれんな・・・。だが、そんなの俺の性には合わねぇ。俺は本気でお前たちを救いたいと思っている。その本気はたかが、これしきのことで引くようなモンじゃねぇ。それを証明しただけだ。それと、もう、つらい思いは絶対にさせねぇ。長門、ビスマルク、俺を信じてくれ。」
長門「す、少し胸を借りるぞ・・・。」
そういうと、長門は俺の胸で泣き始めた。ビスマルクも背中で泣き始めている。右腕が無い状態は少々おかしい感じがするが、なんとか我慢した。
~30分後にキング・クリムゾン~
ビスマルク「そういえば、早く右腕を直さないと!!」
狼「ああ、心配ない。”ペーストフレム”」
俺は右腕に自らの唾を吐きかけた。そのまま右肩とくっつけた。
狼「よし、直った。」
長門「いや、直ったじゃないだろう!?ただの唾で直るのか!?」
狼「ああ、俺の唾はそこらへんの手術糸より強い接着性を持っている。」
ビスマルク「もはや、規格外ね・・・。ま、いいわ。提督だものね。信じてあげる。」
長門「裏切らないでくれよ?」
狼「ああ、安心してくれ。」
ビスマルク「フフッ。頼もしいわね。」
ビスマルクは俺の胸にダイブしてきた。あれ、似たようなパターンがあったような・・・。
長門「お、おい!ええい、ならば私はこうだ!」
長門は後ろから抱き着いてきた。あれぇー、長門さん、止めるどころかライバル意識を燃やしちゃってますよー?
狼「ま、まぁとにかく入渠に行ってくれ。先ほど直したばかりなんだ。」
二人を何とか入渠させた。なんか、疲れた。今日はここまでにしよう。
夕食の時間だオラァ!!!
はい、すいません。変なテンションきてしまいました。
取りあえず夕食の時間です。いやー、大変でしたよ。キッチンは何年も使っていない状態だったし、ビスマルクに今までの飯はどうしていたのかと聞くと、
「ああ、出前よ。前に殺した提督が以外に金を持っていてね。そこから頂いちゃったのよ。」
おうふ、殺っちゃてしもーたのか。ちなみに、俺もそういう運命なのかと聞くと
「大丈夫よ。あなたは私の夫n・・・イタッ、ちょ、なにすんの長門!?」
なぜか、長門が急に殴っていたが、取りあえず出前で取っていたらしい。だが、許せん。俺の料理王のスキルが許せんと叫んでいる。出前だと?そんなものをとっていては食事バランスが崩れてしまうではないか!!
俺はすぐさまキッチンを直し、本営からありったけの食事を運んでもらい、調理に取り掛かった。
出来た!!名付けて・・・狼フルコース、肉島の道だ!!
名前の通り、肉だ。肉が道のようになっており、野菜は木々を表している。
では、早速みんなを集めて・・・
狼「さぁ、お残しはゆるしまへんでぇ~!!食え!!!」
その後、みんな4杯ほどおかわりしたという。
狼「いや~、やっぱりおいしいって言われると嬉しいねぇ」
食器を洗いながら俺は、鼻歌交じりに呟いていた。
???「提督さん、ちょっといい?」
狼「~ お?」
???「さっきはあんなにおいしい食事をありがとね!アタシ、ここに来てから初めてで、つい涙がでちゃったよ!!」
???「ええ、あんなに豪華な食事、大丈夫ですの?」
狼「ああ、大丈夫だ。お前らのために作ったものだしな。」
???「ふ~ん。・・・うん!やっぱり信用できるよ!!!熊野!」
熊野「ええ、私も信用できますわ。鈴谷。」
狼「おっ、そういわれると、オジサン頑張っちゃうぞ~。どうだ?デザートでも食うか?」
鈴谷「えっ!いいの!」
狼「ああ。ほら、名付けて、狼の遠吠えだ。」
熊野「こ、これは、アイスが狼の形をしており、チョコが狼の色を出しており、下のフルーツは舞台を表している!まさに狼の舞台ですわ!狼こそが王者ですわ!」
2人はよほど気に入ったのか目をキラキラとさせて眺めている。
狼「ホラ、早く食えよ、溶けてしまうぞ。・・・なぁ、一つ聞いていいか?なぜ俺が信用できると思ったんだ?」
鈴谷「もぐもぐ・・・うまぁ~い!!それはね目だよ。」
狼「目?」
鈴谷「そ、何か悪いことを企んでいる奴は目がほとんど黒で覆われていたり、逸らすんだ。だけど、提督は奇麗な目をしているし、ずっと見ていた。だから信用できると確信したんだよ。」
狼「なるほどな。熊野も同じ理由か?」
熊野「ええ、何より、決め手はアイスを出してくれたことですわ。今までの提督ならば、食事もしっかりとしたものを出してくれませんわ。提督は出してくれたし、アイスまで出してくれた。だからですわ。」
鈴谷「ま、そーいうことだからこれからもよろしくねー。裏切ったら、許さないよー。」
熊野「よろしくお願いいたしますわ。提督のことを信頼いたしていますわ。」
狼「ああ、よろしくな。鈴谷、熊野。」
俺は無意識に二人の頭を撫でる。
鈴谷「おおっ、これはこれでいいかもねー。病みつきになっちゃいそう。ほらほら、もっと撫でてー。アタシのこともギュッとしていいからさー。」
熊野「んっ、まぁ悪い気はしませんの・・・。ほら、もっと撫でてくださいまし・・・。」
その後、20分くらい撫で続けた。
~提督の寝室~
狼「今日は疲れたな。まぁ、大抵の艦娘とは仲が良くなったと思うからいいか。この調子で他の娘も仲良くなるといいな」
そういつつ部屋に入ると
愛宕「あ、提督待ってましたわよ~。」
狼「あ、愛宕!?どうして、ここに!?しかもパジャマ姿じゃないか!?」
愛宕「決まっているじゃないですか~。私が提督のことを好きだからですよ~。」
狼「おうふ、ストレートにくるね・・・。しかし、本当にいいのかい?俺と寝ても?」
愛宕「嫌ならば、ここには来ませんよ~。さぁさぁ提督寝ましょうよ~。」
狼「あ、ああ。」
~就寝~
狼(ね、眠れん!腕に伝わってくる柔らかい感触が・・・!?あ、足を絡めてきた!?お、落ち着け、落ち着いて素数を数えるんだ。1,3,5,7,11,13,17,19、・・・)
愛宕(ふふふ、提督・・・私を救ってくれた提督・・・もう離しません。ワタシダケノテイトク、ホカノコヲエランダラドウナルカ・・・ふふふ)
朝、高雄にこのことがばれて、次は私と寝てもらいますと怒られ、さらに長門、ビスマルクも一緒に寝ると言い出したのは、言うまでもない。
あれ、書いているうちにヤンデレが・・・。
今回は5000文字!!
いやぁ、嬉しいです。
次回は来週のうちに出す予定です。
では、(^^)/