慧音から道具をかり、森の入り口で霊夢と別れた僕は森の中へ入って行く。
「霊奇、何かあったら、すぐお姉ちゃんを呼ぶんだよ。お姉ちゃんがすぐ駆けつけるから」
「大丈夫だよ。お姉ちゃん」
森を進むと1人の金髪の女が現れた。
「どうされましたか?道に迷いましたか?」
普通ならこの人が人間だと思うだろうが、僕は女が内側に妖力を隠していることに気付いた。
「どうやらそうらしいです。帰り道をご存知でしたら教えて貰えますか?」
女は微笑み
「ええ、喜んでご案内します。」
一方、霊夢は気配を消し、霊奇の後をつけていた。
彼に何も無いように目を見開きながら、まばたきすらせずに
しかし、急に闇が出て霊奇を見失ってしまった。
「……霊奇!霊奇!」
霊奇は女と大体30分くらい歩いただろうか?
普通ならそろそろ、怪しむ頃か
「すみません、村はまだでしょうか?」
「…すみませんがどうやら、迷ってしまったようです。
ちょうどそこに洞穴があるので、少し休みませんか?」
「そうですね、もうしばらくしたら暗くなりそうですのであそこで泊まるのもいいかも知れませんね。」
僕は早めに休むと言い、横になり、寝たふりをする。
しばらくして、
「もう、眠りましたか?」
「…………」
「ふふふ、ちょろいですね。あなたを含めてこれで、7人目
半妖が住む村ということで警戒してましたが、呆れましたね」
「よく見ると可愛らしい寝顔、けどあなたも同じなんでしょうね。」
意味はよく分からないが悲しんでいることはわかる
僕は彼女を抱き締め、頭をなでる
「やっぱりね。私を退治しに来たのでしょう」
「そのつもりだったけどね…」
「夢想封印」
壁が壊れ、土煙が舞う
「霊奇、無事だったようね。安心してね、今すぐこいつを消滅させるから。」
「ちょっ…」
ドーン
「ちっ」
霊奇の声も聞かず女に襲いかかる霊夢。
逃げる女
残された霊奇
霊奇は土煙を風の力で吹き飛ばし
辺りを見渡した、すると不自然な穴が開いていた。
「やっぱり」
穴を照らすと男が6人いた。
「血の匂いがしないから怪しく思ってたらその通りだったか」
「しかし、なぜこんなことを?」
「ルーミア様、ルーミア様、お利口にしてました、ご褒美ください。」
表情のない顔で言う男達
『あなたも同じなんでしょうね。』
「なるほど、そういうことか、あの人も僕と一緒なんだ」
「まだ、生きているといいけど」
霊夢達のところへ急ぐ
その頃霊夢達は
「いきなり、寝床を壊すなんて、どうしてくれるのかしら?」
「あら、ゴミに寝床なんているの?」
「ふーん、人間風情が良い度胸してるじゃない、その度胸に免じて、あの男の前にあなたから食べてあげるわ」
「私の霊奇を食べるだって?」
「ええ、あの子の体は男にしては柔らかそうだし、最高の肉だと思わない?ねぇ?」
「……」
「あら、急に怖くなったかしら?」
ドスッ
「えっ?」
女の左肘から先がなくなっていた
「次は右手がいいかしら?」
「ヒッ(逃げないと)」
「その足、邪魔ね」
そう聞こえた瞬間両足が消し飛んでいた。
「ギャアーー」
「うるさいわね、私の霊奇を食べようと考えたんだから当然でしょ?」
「ギャアーー」
やっぱり急がないとね
霊夢達のところについた時には女はボロボロでところどころ黒いアザがあり左手と両足が無くなっていた。
霊夢は僕を見つけるとすぐに
「れいき〜おそいよ〜、ねえ見て、私頑張ったからご褒美ほしいな〜」
服には返り血がついていたが構わず抱きつく、
「ちょっと待ってね、霊夢」
「ぶー」
ほおを膨らまし不満をあらわにする
僕は霊夢の方に向いて
『ごめんよ、後で埋め合わせするから』
『約束だよ』
『ああ』
「さて、ルーミア、あなたはどうしたい?生きたいか、死にたいかどっちだ?」
霊夢が抓りながら聞いてくる
『どういうこと?』
「霊夢が壊した洞窟に慧音が死んだと言ってた男がいたんだ。その男がルーミア様、ルーミア様と言っていた。」
「ならいいけど『もし、他の女を作ったら、許さないよ』」
僕は少し苦笑いする
「ルーミア、あなたはどうしたい?」
少しも動かない状態だったルーミアが言う
「…いき…た…い」
「そうか」
懐から赤い布を取り出す。
「ちょっと、霊奇どうしてそんなやつにそこまでするのよ」
「ルーミアも僕と同じく寂しい思いをして生きていたからだよ」
「だからってあなたを食べようとした奴に」
「ルーミアは人を食べないよ」
「どうしてそう言えるの?」
「慧音が死んだと言っていた男がみんな生きているからだよ、おそらくだけど、ルーミアも寂しいだけなんだよ」
「…わかった。霊奇は一度言うと曲げないもんね」
少し納得はしてないみたいだけど許して貰えた。
早速、懐から取り出した赤い布をルーミアに巻き付ける
すると、ルーミアの体が縮みだし、ついには子どもの大きさになった。しかも、体のアザだけでなく腕も足も治っていた。
僕は体が縮んだルーミアを背負い
「さて、帰ろうか霊夢」
霊奇の能力はどんなのでしょうか、予想しやすいと思いますが、裏に何かあるようにしたいです。まあ、無理な感じがしてますが(>_<)