多分次回で終わるはず……(説得力皆無)
二人は手を繋ぎ、お喋りをしながら歩いていた。
お喋りというよりは、ココアが楽しそうにチノに話しかけ、それをチノがつっけんどんに返し、それを意に介さないココアが話しかけ続けるといった方が正確かも知れない。
どっちにしても、その姿は仲睦ましげな姉妹であるかのような……少なくとも私の眼にはそう見えた。
いつの間にか二人の距離が縮まっているようだ。最も、ココアの方は最初から距離感など感じてはいなかっただろうが。しかしチノは、態度こそ冷たくしているけれど、着実にココアとの距離を縮めている。
でなければ、手を繋いだりしないだろうし。
それにしてもチノが仲睦まじそうにしているのは、私がラビットハウスに来たばかりの時のチノを知っている身としては違和感を感じない事もないのだが。
まああのときのチノは本当に暗くて静かで、例えるなら陰のような少女だったし、今の朗らかな(あれでも昔よりは朗らかなのだ)チノを見ていると、それはそれで安心する。
しかし、今の私自身柄じゃないと思っているこの格好で安心できる筈もなく――。私は、ごくりと唾を飲み込んだ。こんな格好、知人に見られたら何を言われるか分かったもんじゃない。
ただ「恥ずかしい」の一言で済むレベルであるのならまだいいのだが……。
とはいえ、ココア達が広場を出るまで隠れる、というのはあまりしたくない。時間の無駄だし、そもそも私だと気づかれなければいいだけの話だし。
そんな訳で、私は何食わぬ顔をしてココア達の横を通り過ぎようとした。勿論『貴方と私は全くの他人同士ですが何か?』というオーラもセットで。
しかしそんなオーラ空しく、チノは、
「……リゼさん?」
「はい!?」
呟いて、私の後姿を凝視して来た。……というか、私も何故反応してるんだ。無視すればよかっただろうに。
まあでもバレたなら仕方ない。潔く覚悟を決め、私が振り向くと、
「……と思ったら違ったみたいです失礼しました」
チノは顔を赤らめた。……ん?それは一体、どういう意味だ?
「さっき見かけた時と服装と髪形が違うもんね」
……見てたのかよ。
チノに追随するように言ったココアに内心で突っ込んでいると、ココアは突然、何かを思い出したように、
「ん?でもリゼちゃんって呼んだら振り向いたよ?」
………………………………。
「ち、違います。私はロゼです。聞き間違えただけです」
「なるほどー。聞き間違えただけかー」
「でもびっくりです。ロゼさんによく似た人がうちの喫茶店にいるんです」
「ほ、本当?是非行ってみたいわ……あ、私急いでるのでこの辺で」
「またねロゼちゃん、是非ラビットハウスに来てね~!」
………………………………。
「ふう、何とか上手くごまかせたみたいだ……」
「何が上手く誤魔化せたって?」
「え?うわあ!ヒョウ!」
リゼ誕から2週間たっても話が完結しないとかいう