活動報告に重要なようで全く重要じゃない報告を書きました。良ければ読んでって下さい。
まあそうは言ったものの、「ちゃんと来いよ?」等と言われて来なかったら、後々に酷い目に遭うことは避けられないわけで。
というわけで五時二十分。約束の時間通りに着くと、リゼは、
「遅い!」
腕組みをしながら憮然とした表情で、手厳しい一言で迎えてくれた。
手厳しいどころか、理不尽ですらある。だって、
「俺、ちゃんと時間通りに来たぞ?」
俺が唇を尖らせてそう言うと、リゼは腕組みをしたまま恨みがましい声で、
「時間通りって言ったって、五時二十分ちょうどじゃないか!」
「それの何が問題あるんだ?」
「問題しかないぞ!五分前行動は軍人の基本中の基本だ!」
「俺は軍人じゃないんだが!?」
リゼは腕組みを解いて言った。
「冗談はさておくとしても、待ち合わせしておいて
「ならば安心しろ。俺はお前のこと女の子だとは思っていないので」
「あァン!?」
リゼは一瞬だけ、研ぎ澄まされた待ち針よりも鋭く細い目つきになったが、
「ヒョウ。女の子だと思っていないなら、じゃあ何だと思ってるんだ?」
その言葉を言う頃には既に笑顔を浮かべていた。その笑顔を見て、俺は戦慄した。
なんだろう、笑顔って見ると安心するものだと思っていたんだけど。
でもこの笑顔は怖い。見ていると不安感が押し寄せてくる。緊張する。恐ろしい。怖い。
笑顔から放たれる威圧感から逃げおおせるように、俺はそっぽを向いた。
向けなかった。
リゼは俺の頭を女子の癖に無駄にでかい左手でがっしり掴み、女子とは思えない無駄に強い力で、強制的に俺を自分の方に向けさせた。
「何故目を逸らそうとする?」
そのまま、おっかない笑顔でリゼは聞いた。俺は震える声で言った。
「え、えと……もしかして怒ってる?」
「あ゛?」
リゼはおっかない笑顔を引っ込めた。代わりに浮かべたのは、例えるなら赤いマントを視界に捉えたときの闘牛のような迫力を持つ、それはそれは殺気立った軍人の表情で――
「それは要するに荒れ狂った闘牛のような表情ってことか――!!」
▽リゼ は K.O.アッパーカット を 繰り出した!!
「人の心読みやがったぞこいつゥ!?」
――ドゴォ
▽効果は バツグンだ!
ヒョウ残りHP 1/275
「チッ……リアル襷か……」
リゼは人を躊躇もせず思いっきりぶん殴っておいて、謝罪もせずにそんなことをはき捨てた。
瀕死の状態になりながらも、俺はリゼに問いた。
「何の話だ……?」
「ん、何でもない。こっちの話だ」
リゼはボロボロになって地面に倒れこんでいる俺を見つめ、フンと鼻息を吐いた。俺は言った。
「それ答えになってなくね?」
「うるさい。とどめを刺してやろうか?」
そう言って、リゼは俺の顔前で足を高く上げた。思わず叫んだ。
「死体蹴り!それは死体蹴りだって!」
「それだけ叫べる元気があるんなら蹴ったところで死にはしないだろう」
「あのー……」
「少なくとも痛い目には絶対遭うよね!?」
「当然だ。痛くしてあげるんだからな」
「酷い!?」
「大体、痛くないとどめの刺し方ってどうやるんだよ」
「リゼさん?それに、ヒョウさん?」
「いやそもそもとどめとか刺さないでよ!死ぬから!」
「大丈夫。死なない程度に留めておくから」
「それやっぱり痛い目には遭うじゃん!」
「リゼさんっ!ヒョウさんっ!」
突然、俺とリゼのバイオレンスな会話に割って入る大きな声。
驚いてその声のした方を見ると、そこには、
「……チノ?」
頬をちょっぴり膨らませて、此方を軽く睨み付けているチノがいた。
「酷いです。リゼさんもヒョウさんも。あんなに私が呼び掛けているのに反応してくれなくて」
「「え、呼び掛けてた?」」
俺とリゼが同時に聞くと、チノは顔を少し紅潮させた。
「呼び掛けてました!」
そうだったっけなあ。確かに、言われてみればさっきの会話の中にチノっぽい台詞が入っていたかもしれないけど。
リゼと顔を見合わせて首を捻っていると、チノの後ろから小さな人影がぴょこんと二つ、飛び出てきた。
「あれ、リゼが待ち合わせてた人って、男の人だったんだ~」
「背が高くてカッコいいね~」
む。カッコいい?
初対面の人に対してそんな誉め言葉を使うとは、中々お世辞が上手な子だ。後でお駄賃あげようかしら。
「ヒョウがカッコいい?…………」
おいリゼ。せせら笑いするな。
最近チマメばっか書いてる気がする。