亡国機業は今日も平和です。   作:ジト民逆脚屋

18 / 20
はい!逆脚屋です!

話が進まない!どうしたら良いんだ!
今回、真庭猟犬様より戴きましたリクキャラ『クィーン』『ネクロス』『メフィスト』の三人が登場します。
真庭猟犬様、誠にありがとうございます!





というか、マザーのキャラが濃すぎる・・・
あの野郎、厄介なキャラを持ってきやがって!


会議!会議だよ!会議!・・・・・・・・・・・・・・・今度こそ?・・・・・・

Δ月Θ日 ホテルカリオン

 

豪奢なホテルの一室に、三人の男女が現れた。1人は紅髪と同じ紅色のパーカーの美女、1人は長身のスーツの男、1人は群青色の髪の魔女。とても濃い面子である。

 

「それで?メフィ、あいつらは何処に居るのかしら?」

「さあ?ボクはここに居るとしか聞いてない」

「あらら?どうしましょうか」

 

誰も居ない部屋を前に途方に暮れる三人、その内の1人紅色の美女クィーンのパーカーの裾を引っ張る小さな影があった。

 

「あらぁ?ナイトメアじゃない。久しぶりねぇ」

『久しぶり、クィーン、ネクロス』

「おやおや、久しぶりですね。ナイトメア」

「ナイトメア、オールド達は?」

『パパ達は隣の部屋、フェイゲン達はお母さんに捕まって、厨房に連れて行かれた』

 

猫耳パーカーの少女ナイトメアがスケッチブックを取り出し、素早く文字を書き返事をしていく。

このナイトメア、クィーン達に出会う以前に実の母親から虐待を受け、言葉を発する事が出来なくなってしまっていた。

この母親も亡国機業所属のエージェントだったのだが、当時ヨーロッパ支部に所属していたフェイゲンとオータム、クィーンとネクロスが関わった事件により、裏切者であると判明し上記の四人により、チームごと殺害されている。

その際に、クィーン達に救出されオールドに保護されたのがナイトメアである。

その関係で彼女はオールドをパパ、マザーをお母さんと呼んでいる。

 

「マザーに、ですか」

「それは、御愁傷様ねぇ」

「ボクはお腹が空いた」

『お母さんが準備してるから待ってて』

 

群青の魔女メフィストが空腹を訴え、ナイトメアがそれを待つ様に伝える。

このメフィスト、小柄な見た目に依らずかなりの健啖家である。マザーがキチガイ組を手伝いとして連行したのは、1人では調理が間に合わない可能性があるからだ。

後は、自分の育てた子供達の近況を聞くという目的もあるが。

 

『それじゃ、こっちの部屋でパパ達と話ながら待ってて』

「そう言えば、ペイルは?」

『ペイルも手伝い、フェイゲンとオータムにズボンを掴まれて半ケツでお母さんに三人仲良く引き摺られて行った』

「「「Oh・・・」」」

 

マザーに無駄と知りつつ抵抗したキチガイ1号2号だが、自分達に技術を叩き込み育て上げたマザーに敵う訳がなく、意図も簡単に捕縛された。

その際に、せめてもの道連れとしてペイルのズボンを掴み、半ケツの犠牲者を産み出した。

 

「変わらないわねぇ、あいつらも」

「逆に変わったら、怖いですけど」

『禁酒するとか言い出したら、どうする?』

「それは無い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテルカリオン 厨房

 

「ほい、エビチリ上がり」

「アイスヴァイン出来ましたよー」

「シーザーサラダ上がりましたー」

 

普段であれば、ホテルお抱えシェフが忙しなく働く厨房だが、今は機業の小さな母親とその子供達が忙しなく働いていた。

 

「ほらほら、ペース上げなさい。今日はメフィスト達も居るんだからね」

「「「「うえーい」」」」

 

マザーの指示に大人しく従うキチガイ組だが、1号2号3号の頭にたんこぶがある事から、幾らか反抗した模様。

そして、その反抗は無駄に終わり現在に至る模様。

 

「鮃のカルパッチョ出来上がりー」

「ボロネーゼとアラビアータ上がりー」

「誰か、ポトフ鍋持ってけー」

 

悪戯を仕込む間もなく、ただひたすらにマザーの指示の元、料理を作り続けるキチガイ組であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテルカリオン 会議室(宴会場)

 

ヨーロッパ、アジア支部協同任務の打ち合わせ、その為の会議である筈が、マザーのせいなのかなんなのかただの家族会議の様な何かになってしまっていた。

 

「ペイル、その青椒肉絲取って」

「はいッス、マドカ、メフィさんに回して」

「ん、オータム。青椒肉絲だ」

「ありがと。何で肉入ってないの?」

「アヤさん曰く、肉無し青椒肉絲だそうです」

「それは青椒肉絲と呼べるの?」

「アヤ、ポトフを頂戴」

「アヤヤヤ、はいどうぞ」

 

否、これは食事会だ。

皆が思い思いの料理を食べ、好き勝手な話をする。会議は何処に行った?ベガスか?アカプルコか?はたまた、ベトナム縦断か?

そんな食事会で1人否二人、食事というよりは飲酒をしている者が居る事をマザーは見逃さなかった。

 

「コラ!フェイゲン、オータム、お酒ばっかり呑んでちゃダメでしょ!」

「うっせぇよ!クソババァ!部屋来るなり、ライフル乱射かましてくる奴が常識説いてんじゃねぇ!」

 

実はマザー、自分の手を離れた子供達の成長が見たいからとオールドが用意したキチガイ隔離部屋に入るなりライフルを乱射している。

キチガイ共もそれに即座に応戦したが、アヤイチの投げナイフは当たらないわ、ペイルの即席爆弾を瞬時に無力化するわ、至近距離でオータムのマシンガンとフェイゲンのショットガンの弾幕を避けて銃身をナイフが斬り落とすわで、あっという間にキチガイ組は鎮圧されている。

アヤイチは、投げナイフが当たらなかった時点で部屋から脱出したが、結局捕まった。

 

「散弾を至近距離で避けるとか、人間辞めてんのか!クソババァ!」

「そうだそうだ!マシンガンも避けるとか人間辞めてるぞ!」

 

喚くキチガイ1号2号だが、肝心のマザーは何処吹く風と態度を変えない。それどころか、キチガイの身のこなしに対する説教が始まった。

 

「長年、鉄火場に居れば当たり前の事よ。それよりも!貴方達の動きは何なの?ペイルは我流だからこれからとしても、貴方達は・・・」

『お母さん、カルボナーラあるよ』

 

マザーの説教は長い、それはもう長い。始まると終わりが見えない程に長い。

そんな長い説教を始められては堪らないと、ナイトメアがマザーの好物を差し出す。

しかし、このカルボナーラがある騒動を引き起こす事になる。

 

「あら、ありがとうね。ナイトメア」

『どういたしまして』

 

ナイトメアからカルボナーラが盛り付けられた小皿を受け取るマザー。お互いの背丈や容姿も相まって姉妹にしか見えないが実際のところ、親と子供、下手をしたら曾孫と曾祖母並の年齢差があったりする。

 

「カルボナーラ、『ジョージ』も好きだったわね・・・」

「あ・・・」

「これ・・・」

『やっちゃった?』

 

では、マザーについてもう1つ。前回もちらっと書いたが、マザーは既婚者である。そして、未亡人でもある。

マザーの亡き夫『ジョージ』とは、ヨーロッパ支部の先代支部長の事だ。

マザーが第一線を退いてから結婚した見た目事案発生を叫びそうになる夫婦であったが、とても仲睦まじくその様子を見た女尊男卑主義者が度々発狂していた。

しかし、三年前にその先代支部長が癌により無念の病死遂げた。

それからと言うものの、事あるごとに

 

「どうして死んでしまったの!ジョージィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!」

 

泣きながらジョージの名前を叫び出す様になった。

テーブルに突っ伏し、オイオイと泣き叫ぶ見た目幼女の超熟女、それに対し周りがとる対策は・・・

 

「メフィストォ!」

「おk」

 

メフィストがジンクの叫びと共に、目と口の形の穴がある特徴的な魔女帽子の口に手を突っ込み、ハンドパペット『ジョージ君二世』を取り出し、先代の声真似をしつつマザーをあやす。

 

「泣かないでマザー、ボクはここに居るよ~」

「そこに居るのねジョージィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」

 

ヨーロッパ支部恒例の行事である。

 

「ここにも居るよ~」

「ここにも居るよ~」

「ジョージが増えたわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ハンドパペット『ジョージ君三世』と『ジョージ君四世』でマザーあやしに参加するクィーンとネクロス。

取り敢えず、早く復活させないと面倒なので、『たっぷりジョージ君作戦』を発動した模様。

それを見ながら、ジンクとスコールはオールドに切り出す。何故、自分達アジア支部をヨーロッパに呼びつけたのかを。

 

「で、なんで俺達を呼びつけた?」

「そうね、クィーンにネクロスとメフィストまで居て、引退しているとは言えマザーも居る。私達は必要無いでしょう?」

「それはなぁ・・・」

 

頭を掻きながら、面倒臭そうにオールドが語った。

 

「知ってるだろうがドイツとフランスがやってくれたろう?それで、亡国機業はその二国から一時的に撤退する事にした」

「それはまあ」

「仕方ないと言えば仕方ないわね」

「そこで厄介事がある、その二国の国家代表が機業の息が掛かった者で、女尊男卑団体の関連なんだわ」

 

だから、そいつら皆殺しにしてくれ。キチガイ達による最上級の面倒事が始まった。




次回?

「なんの思想も持たない男が!いい気になるな!」
「ハッ!思想だぁ?テロリスト風情が偉そうに、俺達は所詮はテロリストだ。殺すしかないのさ」

珍しく真面目?なグラサン

「良い的だぞ?貴様」

そして、やっと出てきたジンクの機体!























「おい、パイ喰わねぇかぁ!」

やっぱり、真面目は無理だよ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。