それでは始まります!「亡国機業は今日も平和です。」お楽しみください!
原作最新刊で亡国側に就いた三人の扱いについて、何かご要望が御座いましたら、活動報告の「リクエスト募集のコーナーですよ!改」にお願い致します。
○月◇日 夜 ホテルサヴァラン内レストラン
キチガイ共の宴が始まる。
「お待たせいたしました、こちらギョー定とチャー盛りになります」
クロエが運んできた料理だが、油断はできない。あのキチガイ共が作った料理なのだが、それ以前に、オカシイのだ。
「スイーツを頼んだ筈なのだけど・・・?」
「ええ、こちらは当店自慢のスイーツです」
スイーツ!?何処に!?
「ギョー定、チャー盛りです。大盛りでどうぞ」
オカシイ、ナニカガオカシイ。束は差し出された二品を見た。
(普通の餃子定食と高菜系のチャーハンだよね、しかも大盛り・・・)
見た目も匂いも、食欲をそそる餃子定食と高菜チャーハンなのだ。
だが、先程スコールとジンクの三人で頼んだのは、食後のスイーツだ。間違っても、目の前のガッツリ系のメニューではない。
だが、少しばかり食べたりない気がしていたのだ。小皿に一緒に運ばれてきた酢醤油を注ぎ、湯気のたつ一口餃子を浸し口へ運ぶ。
「焼きプリンです」
クロエの爆弾発言に口に箸を突っ込んだまま固まったスコールと束を眺めながら、もしやと思ったジンクはスコールの小皿にある酢醤油を指にとって舐める。
(カラメルだ!これ)
なんと言うことを。ややあって、ゆっくりとしたぎこちない動きで、二人が茶碗を手に取り盛られた白飯を掻き込んだ。
「勿論のことですが、スイーツとの御注文でしたので、砂糖水で炊き上げました。如何でしょう」
二人が目を剥いて固まった。
再起動し、白飯に『酢醤油』をぶっかけ始めた二人を横に、ジンクは目の前のチャーハンを見た。
(どう見ても、チャーハンだよな?)
匂いもチャーハンだ。だが、一応は
「これ、砂糖水で炊いてないよな?」
「ジンク様、いくら職業テロリストといっても常識を捨ててはいけません。当店はレストランです」
いや、どういうこと?常識とは一体?職業軍人なら聞いたことはあるが、職業テロリストとは?いやまあ、職業 テロリストだけど、繋げて言うだけでここまでの威力を持つとは・・・
真っ正面から畳み掛けられてどうしたものか、だが、いくらあのキチガイ共でも、チャーハンに仕込みは出来まい。念のため、レンゲでチャーハンを崩し確認する。
(よし、普通の高菜チャーハンだ)
確認作業を終え、レンゲで掬い口に運ぶ。
「そういえば、くーちゃん。チャー盛りのチャーって何?」
「はい、紅茶のチャーです」
セイロンとダージリンのブレンドだった。
スコールは機能を停止した同僚に『酢醤油』を差し出した。
「使いなさい・・・」
ジンクが右手をゆっくりと突き出した。すると、クロエがすまなそうに告げる。
「私としたことが、申し訳ありませんジンク様。レモンとミルクと砂糖を忘れておりました。どうぞ」
ジンクは口の中のモノを飲むために、添え物のスープを口にする。
「いかがですか、茶葉もしっかり炒めた当店自慢のチャー盛りは。そちらはホット砂糖水になります」
ジンクが吹いた。
アヤイチ「トラブルが発生がしたため、暫くお待ちください」
ここまでのハイライト
キチガイクッキング
自らの部下に軽い謀反を起こされたりしたが、何とか完食した三人は、本来の目的であるIS コアについての交渉を行う。
「それで、篠ノ之博士?コアは準備して頂けますか」
「有るけど、あ~げ~な~い」
「何故?」
「嫌だからだよ、凡人共」
一気に険悪なムードになるが、スコールが切り出した。
「博士、コアは本当に有るのですか?」
「どういう意味だ?」
「いえね、それほどまでに準備を渋られているのですから、用意なんてしてないと思いましてね」
「はっ!これだから凡人は、いいかい?私は篠ノ之束だよ。コアの一つや二つ、このとおり用意してやるさ、あげないけど」
スコールとジンクは内心冷や汗を流しながら、交渉を行っていた。
(おい、スコール。あまり出過ぎるな、相手は篠ノ之束だぞ)
(だからこそよ、それに急がないと、奴等がキッチンから出てくるわよ)
しまった、相手は篠ノ之束だけでなく、今はキッチンに居る4キチガイ共も居るのだ。ん?
(いや、スコール。あいつら味方)
(そうだったわね)
失念していた、奴等が味方だということを。
「コアの一つや二つ、このとおり用意してやるさ、あげないけど」
束がポケットからコアを取り出した、その時である。
スコールとジンクの二人は、キッチンへ続く通路の出入口を見た。見てしまった。
調理を終え、片付けまで終わらせたキチガイ共が、こちらを見ていることを。
フェイゲンとオータムがニタリとした笑みを浮かべ、マドカが目を輝かせ、アヤイチがそれをビデオカメラで撮影して、クロエが無表情に立っていた。
(ヤバイ!)
(マズイわね)
何がマズイかというと、キチガイ共が獲物を見つけた獣の目をしているのだ。
キチガイ共の目線の先には、哀れな兎が一羽。その後ろからフェイゲンとオータムとアヤイチとマドカとクロエがサイレント髭ダンスを踊りながら迫る。
「あれあれ~?どうしたのかな~?ビックリしすぎて声も出ないのかな?」
兎がテーブルに乗り、自慢気に声をあげる後ろから迫り来るキチガイ共。
(ヤバイヤバイ!アイツら何をするつもりだ?)
(お願い、ヤメテ!)
兎の両横から狩人と蜘蛛が、背後から鴉が、その後ろで踊る蝶と銀糸
「「はい!ご開帳!」」
「え?」
フェイゲンとオータムが束のスカートの裾を掴み、一気に引き下ろす。
「おおう、紐パンか」
「なかなかやるな、この兎」
「え、あ?!ひにゃあああああああああ!」
自分の現状を理解し、暴れだす兎。だが、狩人と蜘蛛はそれを許さない。
「オータム!この兎、糸で取っ捕まえろ!」
「よっしゃ!任せろ!」
オータムが『アラクネ』のエネルギーネットで束を拘束する。束はスカートを上げることも、逃げることも出来ずに紐パンを晒し続ける。
「離せ!離せー!」
蜘蛛の糸に捕まりもがく束の前に、アヤイチがビデオカメラとデジカメを持って現れる。
「アヤヤヤヤヤヤ!なかなかセクシーな下着着けてますね、この兎」
「ヤメテよー!離せよー!」
「アヤヤヤ!天災のセクシーサービスイタダキデスヨー!」
ビデオカメラを回し、デジカメを連写する。
「ヤメロー!撮るなー!」
キチガイの宴は続く、どこまでも。哀れな兎を犠牲に・・・
いかがでしたでしょうか?
次回予告
キチガイ共の宴は最高潮を迎える。
「これ、亡国のじゃね?」
「そうだよな、亡国のだよな?」
いや、違うから
「助けて!くーちゃん!コイツら話が通じない!」
まあね
次回
これ、亡国のじゃね?
お楽しみに!