東方喰種! 現代入りしたルーミア   作:YSHS

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 最新話かと思って開いた方には色々な意味でガッカリさせるでしょうが、タイトルの通り、もし完走まで行けたらこんな展開になっていましたという、事実上の失踪宣言です。

 何かの拍子に再燃することも無きにしも非ずですが、やはり望みが薄いので、この『ネタバレ』の投稿を敢行することと相成りました。


ラストまでの展開について

【結末】

 

 最終的にはトーカなどの原作で生き残る主要人物が有馬に始末され、CCG側も亜門を除いて再考戦力の大部分がルーミアに掃討される。アオギリも壊滅。

 

 生き残ったけど大切な人を失った、されど仇は既にどこかへ消えてしまった、カネキと亜門とアヤトは、負の感情を抱えて悶々とこれからも彷徨していく。

 

 カネキは失意の中、自身の命を投げ出すような状態であったけど、ヒナミや月山らが駆け付けて叱咤し、どうにか立ち上がって、今後も歯を食いしばって生きることを決意していく。

 

 亜門はアキラをはじめとして多くの仲間を失ったことで、強い復讐心にとらわれる。そしてこれからも、自身を鍛えては、いずれ仇を取らんと喰種狩りに明け暮れる。『亜門の日記』では、主にヒデや什造らと交流して少しずつ馴染んでいくことが描かれる予定で、だからこそ仲間をやられた復讐心がひとしおになる。

 

 アヤトの場合、姉トーカを慕っているのに、ついぞ素直になれないまま死に別れてしまい、放心したままあてどなくさまよい続ける。

 

 ルーミアはその後、ようやく紫に発見されて幻想郷に連れ戻され、霊夢によるお札のリボンを付けて元に戻るといった感じですね。その際、「やっぱり私にはこれが無いとしまらないのかー」と、二次創作ルーミア特有のセリフを言って終了。

 

【過去幻想郷編】

 

 まず過去幻想郷編では、初代博麗の巫女あののち、当然ルーミアは八雲紫によって的に掛けられるわけだが、遭遇して少しの間小競り合いをしたのち、ルーミアが紫に交渉。あの博麗の巫女はまだ未完成の上体であったため、その完成の手助け。それと、幻想郷という領域もまだ未完成であり、また妖怪の山の天狗らなどの不穏分子の弾圧・排除などをして、幻想郷を成り立たせるという交渉をし、紫はこれを承諾。

 

 

 その後時代は飛んで一九九〇年代。吸血鬼異変が起こる。ここでは、レミリアの父親を討伐するという、某先代巫女のオマージュ的な感じだった。で、無事レミパパを討伐したのルーミアだったけど、幻想郷の弱体化や、強力な余所者の侵入から分かる外の世界の変化など、色々と憂いて、生きるのに倦んだ彼女は、先代巫女に頼んでお札リボンを付けてもらい、自らの知能と力を退化させ、韜晦することにした。

 

【この物語でのルーミアについて】

 

 当初思い浮かんだ構想としては、東京喰種での現代日本で、その更に上の超自然的存在として、単に物語を引っ掻き回すだけの、謂わばトリックスターの役回りであったが、様々な方面に作用させるとなると強大な力があった方がいいかなと思って、結果、このような怪物が出来上がった。メアリー・スー乙。

 

 で、その果てに彼女の目的や立場を考えたところ、謂わばルーミアは不条理の権化というのが妥当と考えた。平たく言うなら、強大な悪役が全てを破壊しつくすこと。

 

 人間は、生きる上で様々なものを残そうとするが、しかしいくらそんなことをしようとも、いつかは地球は滅びるし、宇宙も限界を迎え、すべてが無意味になる。そうと分かっていても、人は何かを残さずにいられない。

 

 ルーミアはそれを冷笑していて、その起点としてカネキに引っ付いていた。臍を噛もうとするように理想ばかりを追い求め、その果てに挫折し、自分にとって邪魔な人間は排除して自らの周囲の世界を守ろうとする妥協をするカネキは、ルーミアにとって格好の標的であった。そうしてあがこうとするカネキを曇らせることが、本編でのルーミアがカネキに執着する目的であった。

 

 その一方で、ルーミアは感傷的な一妖怪という側面もあった。幻想郷編では主にそんな彼女の裏面を描くことが目的。二面性のある奴。

 

 『闇』という途方もない概念の化身として存在している彼女には、色々な情報が入り込んでくる。お陰で色々な事柄を知れるようになったものの、それだけに疲弊していた。

 

 そうして考えることに疲れたから、彼女は眠ることにした。

 

 というのが、彼女にとってのストーリー。

 

【紫の目的】

 

 この物語では紫=メリーを採用。離れ離れになった蓮子と再会するために、ずっと『今は幻想郷と呼ばれている場所』に留まろうとした。そのためには幻想郷の永久的な維持が必要でで、そのためには外の世界への干渉及び調整は欠かせない。月については、全体的にどういう見方をしているかは設定していないが、少なくとも幻想郷にとって脅威になっていることと、永遠に関する技術が欲しいという目的はある。

 

 以上のことから、紫は最終的に外の世界侵略と月の征伐を目論んでいる。実は既にルーミアの捜索は完了していたが、ルーミアに外の世界に干渉させることでの実験のために、ルーミアを泳がしていた。で、十分なデータが取れたので、回収に動き出した次第であった。

 

【結論】

 

 ただの救いの無い中二ストーリーでした。書き忘れたことがあるかは分かりませんが、あったら今後書き足していくかと思います。




 これまで読んでくださっていた方、お付き合いありがとうございました。

 それにしても、どうにも私は連載物が続かない。江戸川乱歩みたいに、息の短い短編執筆者なのかなと感じます。

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