ガンダムビルドファイターズ 黒き帝王と白き皇帝 作:MR.ブシドー
武のバンシィ・ノルンと弥生のクシャトリヤ・リバイヴは宇宙を駆けていた。
特にバンシィ・ノルンの動きは見るからに嬉しそうである。
「黒河君、とても嬉しそうだね」
「……まぁな。とにかく、俺は先行させてもらうぞ?」
「え?」
バンシィ・ノルンはアームド・アーマーDEを背部に装着すると、スピードが段違いに上がりそうバレルロールしながらクシャトリヤ・リバイヴを置いて先行して行く。弥生のクシャトリヤ・リバイヴも遅い機体ではないのだが、到底追い付ける速さではなかった。
先行していると武のディスプレイに警告が出現し、バンシィ・ノルンらすぐに回避行動をとるとすぐ横を高出力のビームが通り過ぎる。
「よう避けたやないかい」
高出力のビームを放ったのは貴田の黄色いデスティニーガンダムであった。
その隣には絢斗のレジェンドガンダムもおり、武のバンシィ・ノルンは停止すると2人を睨み付ける。
「先行してワイらと1人で戦う気なんか?やとしたら無謀にとほどがあるで!ワイらはガンプラバトルのタッグ戦で世界一なんやからな!!」
「世界一か……寝言は寝て言うんだな」
武は貴田の発言をバッサリ切り捨てた。
この2人はそこそこの実力者なのだろうが、世界一では絶対ありえないであろう。
「あんさんは……どんだけワイを苛つかせたら気が済むや……ッ!やってまうで、絢斗!!」
「……ん、わかった」
レジェンドガンダムが背部のドラグーンを展開し、バンシィ・ノルンへと向かって来る。
だがレジェンドガンダムのドラグーンは、バンシィ・ノルンにビームを発射する前に破壊されてしまう。
「せ、先行しすぎだよ黒河君!」
ドラグーンを破壊したのはクシャトリヤ・リバイヴのファンネルであった。
展開されていたファンネルはクシャトリヤ・リバイヴのバインダーの中に戻って行くと、バンシィ・ノルンの隣で停止すると同時に胸部のメガ粒子砲を発射してデスティニーガンダムとレジェンドガンダムを分断する。
「逃がすかよ!」
「甘いわ!」
メガ粒子砲を避けているデスティニーガンダム目掛け、バンシィ・ノルンはビーム・マグナムを発射した。
武の予想通りビーム・マグナムは避けられてしまい、デスティニーガンダムは光の翼であるヴォアチュール・リュミエールを発動して接近し、肩に装着しているフラッシュエッジを手にして斬りかかってくる。
「ッチ!」
バンシィ・ノルンはビーム・マグナムに装着しているリボルビング・ランチャーから、ビーム・ジュッテを起動させフラッシュエッジを受け止めた。
「黒河君!」
「……行かせません」
すかさずクシャトリヤ・リバイヴがバンシィ・ノルンの援護をしようとするが、レジェンドガンダムがビーム・ライフルを発射してきた。
クシャトリヤ・リバイヴはビームを回避してからファンネルを展開し、レジェンドガンダムも対抗して残っているドラグーンを展開する。
「邪魔なんだよ!」
「あんさんがな!」
クシャトリヤ・リバイヴとレジェンドガンダムが戦闘を始めたのを見て、バンシィ・ノルンはデスティニーガンダムを蹴ろうとするが避けられてしまう。
デスティニーガンダムはバンシィ・ノルンから距離をとると、ビーム・ライフルを連射してくる。
バンシィ・ノルンは迫ってくるビームを避け、リボルビング・ランチャーから瞬光式徹甲榴弾 (MGaAP) を発射した。
瞬光式徹甲榴弾はデスティニーガンダムのアンチビームシールドに命中し、爆発してアンチビームシールドを破壊する。
「中々やるようやないかい!やけど……相方の方はどうかいな?」
クシャトリヤ・リバイヴとレジェンドガンダムの戦闘している方を見ると、クシャトリヤ・リバイヴはレジェンドガンダムにかなり押されていた。
ファンネルを的確に破壊されてしまい残りが少なくなり、バインダー部のメガ粒子砲を発射して応戦する。
「……いい加減、落ちろ」
「ま、まだ終わらないんだから!」
レジェンドガンダムはビーム・サーベルを手にクシャトリヤ・リバイヴに接近して斬りかかるが、クシャトリヤ・リバイヴは左腕のハイパー・ビーム・ジャベリンで受け止めた。
ドラグーンはクシャトリヤ・リバイヴの後ろを取ったと思われたが、そのドラグーンはクシャトリヤ・リバイヴの脚部から発射されたビームで破壊される。
クシャトリヤ・リバイヴは両脚の内部にビーム・ガトリングガンを仕組んでいたのだ。
「頑張ったようやけど……これで終わりや!」
「させるか!」
デスティニーガンダムは高エネルギー長射程砲を展開し、クシャトリヤ・リバイヴに照準を定めて発射した。
バンシィ・ノルンは射線上に割り込み、背部のアームド・アーマーDEを腕に装着して受け止める。
「獲ったで!」
「黒河君!」
誰もがバンシィ・ノルンは撃破されたと思った。
だが……バンシィ・ノルンは高エネルギー長射程砲の一撃を受け止め、耐えていたのだ。
よく見るとアームド・アーマーDEが展開し、アームド・アーマーに当たる直前にビームが弾かれている。
「Iフィールドかいな!小癪な真似をしおってに……絢斗、先にバンシィの方を沈めたるで!!」
「……わかった」
レジェンドガンダムはビーム・ライフルでクシャトリヤ・リバイヴを牽制しながら、残ったドラグーンでバンシィ・ノルンを包囲し……一斉にビームを発射したが、ビームは湾曲してバンシィ・ノルンに当たる事はなかった。
そしてバンシィ・ノルンのアームド・アーマーXCが鬣状に展開し、装甲の隙間から金色の光が漏れ始める。
「そうか、待ちきれないんだな?……行くぞ!バンシィッ!!」
バンシィ・ノルンの赤いメインカメラが輝き、金色の光を迸らせその姿をみるみると変えていく。
各部の装甲が展開していくと内部の金色のサイコ・フレームが露出し、最大稼働モードであるデストロイモード……ガンダムの姿になる。
「嘘……」
「あ、ありえへん……HGサイズでデストロイモードを発動させるとか……」
「……名前で思った。やっぱり貴方だったんですね……黒き帝王……黒帝、黒河 武」
黒き帝王……それは武の中学時代の2つ名であった。
HGでありながらユニコーンモードとデストロイモードの両モードを可能としたバンシィを扱い、白き皇帝と共に中学生のタッグバトルで驚異的な結果を残していたのだ。
そんな人物が無名の高校に……ましてや廃部寸前のガンプラバトル部にいたなど予想だにしていなかった。
「そんなの昔の話だ。さて……ここからが本番だぞ!」
3人が驚いている動きが止まっている中で武は苦笑してから、深呼吸してデスティニーガンダムを見てそう言う。
バンシィ・ノルンはビーム・マグナムを、デスティニーガンダムへと向けて発射した。
思いの外、黒白が更新できてしまう……っという訳で最新話です
今日は漸く機動戦士ガンダムEXTREME VS-FORCEの発売日ですね!
勿論予約して買いに行きますけど……プレイヤブル機体にヅダの姿ない……だと……?
これは購入でもいいからバンナムにお便りを出してお願いしなくては……(使命感)