東方喰種:MM~美食家が幻想入り~   作:ナライ

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がうああああああ!!! これ死んじゃうやつだァァ!!!
どうも、ナライです…。やばいやばいこんだけの文章で音をあげてて本当に連載していけるのか今さら不安になってきた。
みんなーオラに元気とお金と運をわけてくれぇ!(切実な思い)

冗談はさておき今回はマッドサイエンティスト回。
一体、月山さんは彼女にどこを改造されたのか(された前提)

果たして月山さんの運命やいかに!ソレデハゴランクダサーイ♪


第二話 転生

「…カナエ…?」

 

 彼は夢の中にいるような心地だった。目の前には可憐なメイド服に身を包み、銀髪をもみあげの辺りから三つ編みを結っている女性が立っていた。…美しい女性だと思った。彼女を見て”瀟洒(エレガント)”という言葉が真っ先に頭に浮かんだ。しかしどう見ても女性だったが多少の違いがあるとはいえ、その顔はまさしく”彼”に違いなかった。

 

 カナエ=フォン・ロゼヴァルト…。彼は僕が15歳のときにドイツの分家からやって来た従兄弟だ。出会った当初の彼はとても傷心しきっていた。それもそのはずだ。彼が本家である僕の家にやってきた理由は彼の家である”ロゼヴァルト家の壊滅”だ。お陰で彼は間近で両親の死を見てきたのである。さらに僕の家までの逃亡の中で兄弟をも亡くしてしまっていた。

 

 彼は膝を抱えながら涙を流していた…。

 

---どうにかしたいと思った。

 

---血を分けた、遠い兄弟に”美しく、誇り高く、生きてほしかった”

 

---ただその想いで僕は彼を”薔薇の森(ロゼヴァルト)”に招待したこと思い出す…。

 

---Why?(なぜ)自分の目の前にカナエそっくりの女性がいる?-- Doppelgänger(ドッペルゲンガー)? --いや?まずここは何処なんだ。どうして僕はここにいる?さっきまでの空腹感はどうして消えてしまった?誰かをate(食べた)したのか?いや…otherwise(若しくは)……

 

 

 

 僕が思案にふけっていると彼女から僕に声をかけてきてくれた。

 

「--カ…ナエ?誰かと間違えてるみたいだけれど、まあ、良かったわ目覚めてくれて。ホント死なれてたらめんどくさいことになったかもしれないからね…」

 

 そう言って彼女は僕の傍に座り、桶に入ったタオルを絞っている。僕は今感じているquestion (疑問)を彼女に投げかけた。

 

「…すまないがここは…一体何処なのだろうか…?」彼の質問に彼女は

「永遠亭よ。とは言ってもあなた見た限り”幻想郷”(ここ)のこと知らないようだから診療所だと思って構わないわ。」と答えた。

 

「エイエンテイ…君が僕をここまで運んでくれたのかい?」

 

「ええ。そうよ。」

 

 そう言って彼女は僕の額の汗を桶の中に入った水でひんやりと冷やされたタオルで拭き取っている。

 そのまま僕はここまで運んでくれた彼女に礼を言おうとしたがそれを言葉にすることが出来なかった。

 僕はfear(危惧)していた。目の前に見知っている顔があるが、彼女はカナエとは別人だ。もし似た顔をした人間だったのなら”喰種”である僕は”人間”(かれら)にexpulsion(駆逐)される存在。今の発言からして自分が”喰種”だとバレてはいなさそうだが、もしかすると診療所の検査で正体がバレてしまう可能性がある。しかしあの空腹感は消え去っている。僕が誰かを食べたのは歴然だった。やはり彼女も喰種か?この診療所もそうなのか?

 

 そう彼がまた思案していると

 

「…せっかく助けてあげたのに一言のお礼もないのね。呆れた男だわ。」と彼女は冷ややかな表情で汗を拭いていたタオルを桶の中に戻した。

 

 彼女の言葉にハッとなった僕は急いで感謝の言葉を彼女に伝えようとするが、彼女が確認するように言った言葉でもう一度感謝を口にするする事が出来なかった。

 

 

 

 「…貴方って”妖怪”なの?」

 

 

 

 

 

---その言葉の意味が僕には分からなかった。

 

 

 

 

 彼女はそう告げたまま僕を真っ直ぐ見つめてくる。

 

---バレてしまったのか?しかし”妖怪”と呼ばれた。その”妖怪”とは”喰種”のことなのだろうか?

 

「--どうなの?早く答えてほしいのだけれど…。」

 

彼女は僕にその問いの回答を催促してくる。

 

---どうする?ここで殺すか?いや!バレていなかったとしても今の発言はdanger(危険)。カナエに似た彼女に手をかけるのは全く僕の不本意だが......

 

 

---- tuer …!(殺す)

 

 

 そう決心し、”剣”を出そうとした瞬間---

 

 

「…彼は”妖怪”ではないわ。」

 

 

 その行動を遮るかのように聞こえた声の先にはまた見知らぬ女性が立っていた…。

 

 

 

 

 

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 実質、永遠亭を仕切っている凄腕薬師『八意永琳』は紅魔館のメイド長が運んできた男の身体データが書かれたファイルを何度も見返していた。

 

 「ふぅん…」彼女は不敵な笑みを浮かべていた…。

 

 何しろその身体データには面白い記述が書かれていたからだ。

 

 あまり知られてはいないが人間や人型の妖怪には体内に特殊な細胞が含まれている。この細胞は組成するととても頑丈な物質と化し、永琳はこの細胞を”赤い胎児が丸まっているよう”に見えることから、 Red(赤い) Child(子供の) Cell(細胞) 『RC細胞』と呼んでいる。この細胞は数値化すると人間で200~500程だ。

 しかし件の身体データを見てみると、その数値は凄まじいものだった…。

 

 

 

---”1754”---

 

 

 その数値は基準値を遥かに上回る数値だった。そして永琳はそのファイルから目を離し、本棚に積まれてあった”ある書物”を取り出す。そうしてまた永琳は不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 あの男が運ばれてきて3刻経ち、現在は酉時の正刻 永琳は男の様子を見ようと病室の方まで行き、その襖を開けようとした時、声が聞こえてきた。

 

 ”貴方って妖怪なの?”

 

 その言葉を聞いたとき永琳は”まずい”と思った。咲夜があの男に何者なのかという疑問を投げかけているのだろう。しかし男は恐らく今、自分が置かれている状況を警戒している。このままでは戦闘になり収拾がつかなくなることは目に見えていた。

 

 なぜなら彼は”種を喰らう者”だったからだ。

 

 永琳は静かに襖の戸を開け、最悪の展開を回避するためにこう告げた。

 

 

 

 「…彼は”妖怪”ではないわ。」

 

 

 そして永琳は本日3回目の不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 永琳の予想通り。やはり彼の眼は紅く、白目部分は黒く染まり、眼の周りにはおびただしい数の血管が浮き出ていた。

 

 

 

 

 

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 僕はまた困惑していた。また言葉の意味が分からなかった。

 僕は自分の赫眼が発現していることに気づき、急いでそれを解いたがもう遅かった…。

 

---バレた…。”喰種”であることが…バレてしまった…。

 

 しかし、彼はもう一度殺すことを決心して赫眼を発現させようとするが…

 

 「大丈夫よ。私たちは貴方たち”喰種”の敵ではないわ…。分かるところまでだけど私が今、貴方が置かれている状況を説明してあげるわ。咲夜少し席を外してくれないかしら。というかもう帰って良いわよ。食事の支度があるでしょう?」

 

 「---それじゃ…お言葉に甘えさせてもらうわ。」

 

襖の傍にいた女性はカナエに似ている彼女を下がらせて代わりに僕の傍に座った。

 

 「私の名前は『八意永琳』よ。さて…何から話しましょうか…。あっ、そうね貴方の名前を聞くのを忘れていたわ。良ければ教えてくれないかしら?」

 

 そういった彼女は微笑を浮かべ僕に話しかける。

 急なことと僕の正体に気づかれたことで言葉が詰まるが、ゆっくりと丁寧に僕は名乗りを上げた。

 

 「僕の名前は…月山習…Ms.エーリン。貴女には教えてもらいたいことが山ほどあります。」

 

 そして僕は今までのquestion(疑問)を彼女に告げた…。

 

 

 

 

 

 

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 「…つまりここはゲンソウキョウと呼ばれる場所で、僕が住んでいた世界とは違うplace(土地)ということですね…。」

 

 「ええ…そういうことよ…。」

 

 一通りの説明を永琳から受けた月山は今、自分が置かれている状況を理解した。しかし、まだ月山には解決しないといけない疑問があった。

 

 「つかぬことを聞ききますが…衰弱していた僕をどうやって”回復”させたのですか?」

 

 そう月山は”喰種”だ。空腹を無くす方法は決まっている。

 

 

 ”人間を喰らうこと…。”

 

 

 もし回復させたのなら彼女は月山に”ヒト”を食べさせたことになる。彼は彼女がそう答えると思い言葉を待っていたが、彼女はその言葉を待っていたかのようにまた微笑し、予想外の言葉を放った。

 

「勿論、点滴よ。」

 

「…What's?」その返答に思わず声が裏返る。

 

「それはっ!に…人間用の点滴ですかっ?」

 

 思わずおかしな感じで聞いてしまったが、しかし彼にはそれがとても重要なことだった。

 

「…人間用も妖怪用も同じよ。」そう言って彼女は微笑する。

 

「っで、ですが!?」尚も彼は彼女に噛み付く。

 

---フフフフフッ…。

 

 そう言ったとき、彼女の微笑は声を含み大きくなった。

 

「フフッ…ごめんなさいね。ちょっといじめたくなったのよ。」と彼女は笑いながら言う。

 

 月山は少し機嫌を悪くしたが、もう一度彼女に問いかけた。

 

「だったらやはり…!」

 

「いえ、さっき言ったことは本当のことよ。ごめんと言ったことはそのことではなくて”少し君の体に細工をした事”を伝えていなかったことよ。」

 

「…は?」

 

---ダブルパンチを喰らった気分だった。僕が”人の食べ物を喰った”?しかも体をremodeling(改造)されただって!

 彼女の顔をもう一度見る。そこには不敵な笑みを浮かべた永琳がいた。

 

「…少し誤解があったわ。細工と言っても貴方の身体を”ヒトの身体”に近いものにしたのよ。」

 

---ha? 何を言っているんだこのladyは。僕の身体を”人間”にしただって!?ありえるわけがない!”喰種”を”人間”にするなんて!

---いや…僕は知っている。これに似た precedent(事例)を…

 

 彼女は月山の反応に感づき「それでもできたものはしかたないでしょ。でも貴方にはこれに似た経験ないかしら?」

 

 その考えを見透かしたかのように彼女は僕に言った。

 

---僕の脳裏にあの悲し気な横顔が映し出される…。しかし、彼は逆だ。

---”ヒト”の身でありながら”喰種”に変えられた。

---いや…違うようでやっていることは同じなのかもしれない…。

 

「…貴方は”RC値”というものをご存知?」

 

 突然彼女は話題を変えた。

 

「ン…”RC値”…それはRC細胞の量を数値化したもので、その大小で”ヒト”と”喰種”を判別する数値でもある。」

 

「ええ、そうよ。勤勉ね。それじゃ”ヒト”と”喰種”の平均RC値は知ってるかしら?」

 

 そう言って彼女は手持ちの箱から注射器を取り出す。採血するのだろう。僕は左腕の袖をまくり採血ができるようにしたあとその問いに答えた。

 

「maybe(確か)…ヒトは200~500、大抵の喰種は1000~2000程でしたか…。」

 

「うん、正解よ。」そう言ったとき採血は終了し、彼女は今度は箱から特殊な機械を取り出し、そこに採血した血液を入れた。

 

 すると ウィィィィィーーン… と起動音が鳴り、10秒も経たずにFAXのように紙が機械の中から出てきた。

 彼女はその用紙を自分で確認せずに、先に僕に見せてきた。

 

 

---言葉を失った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”血中RC値:933”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね。本当だったでしょ。」彼女は相変わらず微笑む。

 

「”ある方法”で貴方のRC値を下げさせてもらったわ。だから人間用の点滴でも貴方は回復する事ができたのよ。時間が経てば多分850くらいに安定すると思うわ。そして…一番重要な変化は……」そして永琳は自分の指をパチンッ!と鳴らす。

 

 すると…

 

 

 

---ガラガラガラガラ...

 

 

 

…襖の開く音がした。そちらを向くとそこには兎耳を付け足元まで届きそうな薄紫の髪にgarnetの目を持った少女が皿を持って立っていた。

 

「師匠、言われたもの作ってきましたよ。」とその少女は永琳に向けて言った。

 

 永琳は「ご苦労。それじゃこっちに持ってきてくれるかしらウドンゲ。」と言い。そのウドンゲと呼んだ少女をこちらに招き寄せる。

 

 ウドンゲはこちらに来て、持ってきた皿を永琳に渡す。皿を渡された永琳はゆっくりと僕に振り向き、妖しい微笑みを浮かべる。

 僕はそっとその皿の中身を見てみる。

 

---天ぷらが入っていた。見たところ筍だろうか。3つ程ある。

 

 永琳はそれを箸で持ち、僕の目の前に持ってきた。

 

 ”食べろ。”彼女の目はそう言っていた。喰種である僕が!?impossibility!impossibility!impossibility!(無理!無理!無理!)

 

 月山は躊躇して食べようとしない。

 

 そんな月山の考えを見越したのか永琳はウドンゲに言った。

 

 「ウドンゲぇ~どうするの?全然、月山君が食べてくれないわよ。私、美味しそうな料理を作れって言ったわよね。チラッ」そして僕を横目で見てくる。

 

 「すいませんっ!師匠!自分では上手くできたと思ったのですが…気に入りませんでしたか?」彼女はその紅い目に涙を溜め僕を見てきた。

 

 

---完全に僕がHeel(悪者)だった。

 

---ふとパパンの言葉を思い出す。

 

 

”習くん。女性は絶対に泣かせてはいけないよ…。”

 

 

---僕は誇りある月山家の人間だ…どうかパパン、僕のgallant figure(雄姿)を見ていてください…。

 

 

 そして月山は覚悟を決めた。

 

 

 

「いやぁ~it looks delicious!(美味しそうだ)ささっ、Ms.エーリン。早く僕のbeautiful mouth(美しい口)にそのティ↑ン↓プゥ↑ラ↑!をgo inしてくれないか?(震え声)」

 

 そう言うと永琳は微笑み、その天ぷらをゆっくりと僕の顔に近づけてくる。

 

 僕は息を飲んだ。すると香しい天ぷらの香りがしてくる。不思議な香りだった。自然と食欲が湧き、思わずslaver(涎)が出てきた。

 

---何なんだこの感覚は?これじゃあまるで僕がコレを食べたいと思っているみたいではないか。

 

 

 そしてソレは僕の口の中に入っていく…。

 

 

 サクッ...

 

 気づけば僕は抵抗なく勝手にそれを噛んでいた。

 

 

「ど…どうですか...?」

 

 心配そうにウドンゲは月山の顔を見ている。

 

 

 

---nnnnンッ!!!!

 

 

 

 

 

「ンンンンッ!マママmmッマアママママママママママママママアマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアaaaaaaaベラァァァァァァァァァァァァァァァァスッ!!!(素晴らしい!!!)」

 

 月山は感嘆の叫びを上げる。それは今までに味わったことのない味覚だった。

 

---ナンだこれは!?衣のこの何とも言えない食感と口の中に広がるbamboo shoot(筍)のsweetなtasteを僕のtongue(舌)が狂おしい程に求めている。

 

 

「フフッ…よかったわねウドンゲ。月山君も喜んでくれているわよ。」と永琳はウドンゲに告げる。

 

「はいっ!良かったです!師匠!」

 

 ウドンゲは喜びを露わにし、その目にはもうさっきのような涙は見当たらなかった。

 

 僕はそのやり取りを見つめながら、思わず微笑んでしまった。

 

 

 

 

 そして僕は残りの”美食”を全て味わい尽くした。

 

 

 

 

 

----------------

 

 

 

 

 

「That was delicious!(ご馳走様)本当に素晴らしいdish(一品)だったよウドンゲ。」

 

 月山はウドンゲに感謝の言葉を送った。

 

「いえ…喜んでくれて幸いでした。」

 

 照れながらウドンゲは嬉しそうにしていた。

 

「これで重要視していた”味覚”にも変化が見られたことを確認することができたわ。」と微笑む永琳に月山は告げることを忘れていた言葉を思い出し、それを永琳に告げる。

 

「改めて僕を助けてくれたことに感謝します。Ms.エーリン。」

 

「お安い御用よ。因みにRC値は人間に近づけた程度だから、少し強度が落ちるけど貴方のその”剣”も出せるようにしておいたから。流石に人食い状態で人里には出せないしね。それでも良かったのかしら?勝手に身体を弄繰り回されたのよ。てっきり非難の声を浴びせられると思ったのだけれど。」

 

「僕も最初はそう思いましたがゲンソウキョウから出られない間、あの体でいるのは危険ですしね。ですがそれ以上にunknown(未知)な味覚を与えて貰った事にとても感謝しているんです。」

 

 そうしてもう一度僕は彼女に気持ちを伝えた。

 

「Thanks you. エーリンさん。」

 

 感謝を告げると彼女はまた微笑み、手のひらを上に向けこっちに伸ばす。

 

「お金♡」

 

 

 

 

---瞬間、病室は凍り付いた。

 

 

 

 

 

 

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 月山は永遠亭の入口近くにあるATMの前にいた。

 

 ” 幻想郷(ここ)にも僕の世界と同じようにATMがあるなんて…しかももっとsurprised(驚いた)なのは、僕の世界で使っていたカードが使用出来る点だ。これって僕の世界から見るとhaunting(怪奇現象)なのではないか?まあ、どういったsystemなのかは分からないが。これでMs.エーリンにお礼をする事ができる。”

 

 そうしておろしたお金を永琳に渡す。

 

「…確かにもらったわ…。」

 

 そう言って彼女は渡されたお金を確認した。

 誰からどう見てもこれは”詐欺”だ。命を助けてくれたことだけを見ればまだ分かるが、勝手に他人の体を弄繰り回した挙句、代金(やや高額)を要求したのだ。

 しかし月山はこのことを”詐欺”だとは思っていない。

 理由には彼が永琳に感謝しているのもあるが、彼にはそう言うことに対しての耐性がなかったのが一番大きかった。

 因みに元の世界では友人の女性に『キャバ嬢に貢ぐオジサン』と称されていた。

 

「あっ…言っておきたいことがあったわ。永遠亭には泊まれないわよ。今日は人里で宿を探したほうがいいわね。」

 

 ここまでくると”詐欺師”を通り越して”暴君”だ。

 

 しかし月山は嫌な顔などせず

 

「ええ、そこまで迷惑をお掛けすることはできませんMs.エーリン。早速これから人里に出向き今夜のlodge(宿)探してみたいと思います。」と言った。

 

 彼も相当なものであった。

 

「できれば”幻想郷”(ここ)のmapをもらえるとありがたいのですが…。」

 

「ええ、あるわよ。ちょっと待ってて………」

 

 そう言って彼女は地図を見つけ、月山に手渡した。

 

 

 

 

 

 

 入口前で永琳に別れを告げ、彼は目の前に広がる竹林に歩みを進める。

 しばらく歩いたあと月山は何者かに声をかけられた。

 

 

「…止まりなさい。」

 

 聞こえた方に月山が振り向くと、見知った顔があった。

 

「君は…」

 

 たしかMs.エーリンにサクヤと呼ばれていた。しかしもうサクヤが去ってから一時間と半が経過している。それまで彼女は僕のことを待っていたのだろうか?

 

「今日、泊まる所がないんでしょ。ウチにいらっしゃいお嬢様もお呼びよ。」

 

 唐突な勧誘に戸惑ったが、僕は快くそれを受け入れた。

 

「of course !of course !(勿論!勿論!)それはとてもありがたい。…あとあの時は本当に失礼した。改めて感謝申し上げるよ。どうもありがとう瀟洒(エレガント)なladyよ。」

 

 そう言って月山は英国風のお辞儀を彼女に向けて行った。

 

「…ふん。良いわよ別に。もう気にしてないわ。」

 

 月山は彼女に冷たくあしらわれたが全く気にしていないようだった。

 

「ところで君の名前を僕は知らないんだが良ければ教えてはくれまいか?因みに僕の名前は月山習だ。」

 

 丁寧に彼は自己紹介をし、彼女の名前を聞いた。

 

「…相手に自己紹介されて私が言わないのは失礼ね。私の名は十六夜咲夜よ。あと話をするなら歩いてしましょう。こちらも早く貴方を連れて帰らないといけないからね。」 

 

 そう言って咲夜は月山の先頭を歩いていく。

 月山もそれについていくように歩き出した。




はい。月山さん強制クインクス回ですww

やはり八意XXさんはマッドサイエンティストだな(確信)
あと、食べたら月山さんはあの反応が普通だよねw
いきなり入れたATM設定は月山さんにいっぱい食べてもらうために採用しました。後々そのシステムの内容も明らかにするつもりです(必ずとは言っていない)。

次回はおぜうと月山さんをどう絡ませていくか…
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