可愛い可愛いよ!クロエ!!
どうも、クリスマスの予定が出来たナライです。(三次元とは言っていない)
GN(♪)プレイしてて投稿が遅れました。(言い訳)
遂に今回一万字を超えました。ヤッタネ!(白目)
こんなに書いたので誤字脱字、文章的な間違いがあると思いますが”暖かい目で”(強調)ご覧になってください!オナシャス!
PS:招待コードです。良ければどうぞ。『tKhdfKgt4uhk29Vw』
「ふーん、そう言うことだったのね。だからあの時、永琳は”妖怪じゃない”って言ったわけ。」
僕は彼女、”十六夜 咲夜”に事のあらましを教えていた。
僕が外の世界から来たこと、人間でも妖怪でもなく”喰種”と言う存在であること。更に現在は人間に近い状態にしてもらっていることなどを今、湖に向かう道すがらに話していた。
あの時カナエに似た彼女を手にかけていたら、その後僕は後悔していただろう。だから今、彼女と話すことが出来て本当に嬉しい気持ちだ。
ここまで大袈裟に思ってしまうのは本当にそれだけなのか、いや、突然見知らぬ世界に来た僕がその世界で感じた孤独を埋めるように自分が知っている顔した彼女に出会って僕自身、心底安心しているのか…。理由は分からないが僕の胸がその気持ちでいっぱいなのは事実だった。
「そういった存在なら元の世界で貴方達”喰種”は人間に余り快い感じで思われてなかったのかしら?」
「…勿論、僕らが生きていくには人間を喰らうことがessentials(必須)…そのため人間は対策として”CCG…喰種対策局”を設立した。僕ら喰種をremoval(排除)するためにね…。」
「排除…つまり、”喰種”は人間から駆逐対象にされてるってこと?」
「Exactly...(その通り)人間は喰種を倒す術を持っている。そうしてこれまでに多くの仲間たちが人間に殺された…。僕たちは人間の影で生きていくしかなかったんだ。」
「共存……なんて無理な話ね。どちらも互いに対して憎しみを持っている。憎しみがある限り争いは無くなることはない…辛い現実ね…。」
「フフッ…十六夜さんはやさしいね…。見たところ君は”人間”に見えるけど…。」
「ええ、私はごく普通の人間よ。」
「フン、そうか…僕らの世界の人間が十六夜さんみたいな人ばかりだったら僕らの立場も変わったのかもしれないね…。」
「人は環境で変わるわ。もし私が貴方達の世界で生きていたとしてもさっきみたいな事を言う保証なんてできないわ。…それとそんな堅苦しく苗字で呼ばなくても私のことは気軽に”サクヤ”で良いわ。」
彼女はそう言って僕の方に振り向く。
その言葉に少し驚いたが僕は笑顔で答えた。
「Sure(わかった)。じゃあ僕も気軽に”シュウ”で構わないよ。サクヤ。」
「……。」
そう言うとサクヤは黙りなにか考え事をしだした。
”nn…?僕も名前で呼んでと言ったのが気に障ったのかな?”
「…少し急がないといけないわね…。ちょっと手を繋いでもらえるかしら…。」
「Pardon?」
僕らが急ぐのになぜそんなことをサクヤが言った意味が僕には分からなかったが拒否する理由もないので快くそれを了承した。
すると彼女は懐中時計を取り出し、カチッとボタンを押し、歩みのスピードはそのままに歩き出した。
「nn?」
その時僕は彼女の肩に小さなコウモリが乗っていることに気づいた。
が、喋れる空気ではなかったのでそのことについて触れることはなかった。
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サクヤは手を繋いだあと、しばらく謎の男”月山習”と話すのを中断した。
彼女はずっとあること考えていた。
”私も外の世界は経験があるけど”喰種”なんて種族が迫害されてること以前にその名さえ知らなかった。それに一番謎なのはあの薬師が彼の身体のことを知っていたこと…そしてその身体を人間と同じようにしてしまったこと…そんな簡単に身体の構造を変化させる事が出来る?…いや…あのマッドサイエンティストならやってしまいそうな感じはするが……”
”何か引っかかる…。”
そうしてサクヤは振り返って立ち止まり彼の顔を見る。
サクヤはこれから彼におかしなことが降りかかるんじゃないかと予期した。
「nn…ん?」
そんな自分の思いとは裏腹に彼は呑気そうに笑みを浮かべながら『どうかしたのかい?』というような顔で私を見てくる。
本日の夜空は晴天。雲一つなし。そして満月だ。彼のその姿が月明かりに照らされる。
------------ 綺麗…。-------------
思わずそう心の中で呟く。
こんなにも美しい顔をした人がいるだろうか…。少なくとも私は見たことはない。昼間起こした時や、病室で看病していた時にも感じていた。
そしてじっくりと彼を見る。
その深紫の髪は月明かりに濡れ潤い、その瞳は宝石のような輝きを放つ。
まるでその姿はお伽噺ででてくるような幻想的な光景だった。
"でも、初めに顔を合わせた時も感じたが、彼…私の顔を見ると……
-----なんで今すぐにでも泣きそうな目をするんだろう…。"
私はしばらく彼の顔を凝視していたのだろう。
「んn…?どうしたんだいサクヤ?僕の顔に何かついているのかい?tell me?」
彼の疑問の声が不意に私の耳に入ってきた。
「…ハッ!?ごめんなさい。別に何もないわ。」
そう言って私は前に振り向き、歩を進める。
なぜこんな反応をしてしまったのか私には分からなかった…。
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そうして黙り手を繋いだまま歩き続けているとようやく目的地の屋敷が見えてきた。
「いやぁ~長かったね。大分時間が掛かったと思うけど大丈夫なのかい?」
「ええ…大丈夫よ。そこは”問題ないわ。”」
彼女は問題ないとは言ったがかれこれ二時間ほど歩いたと思う。遅くなってしまったのは確定していた。
すると彼女は手を繋いだ時に出した懐中時計を取り出し、あの時と同じようにボタンを押す。
ビューーーッ!
突然、強い風が吹く。
「…もういいわ。手、離してもいいわよ。」
そう彼女が言ったので僕は握っている力を静かに抜いた。
屋敷の門の手前まで来た時、門の側に誰か立っていたのが見えた。
こちらに気づいたのかこちらに駆け寄って来た。
「おぉー!咲夜さんおかえりです!」
「ただいま美鈴。随分と待たせたかしら?」
「いえいえ、大丈夫ですよー。”夕ご飯の時間”までには間に合いましたから。」
「ふぅー…。貴方は”武術”と”昼寝”…そして”食事”のことしか考えていないのかしら。」
「えへへへへ///」
僕の目の前ではサクヤとサクヤに”メイリン”と呼ばれた華人服とチャイナドレスを足して2で割った衣装を着た女性は楽しく談笑している。
なんだかとても和やかになるspectacle(光景)だ…。僕も不意に笑みが零れてしまう。
するとメイリンはこちらに気づいたのか今度は僕の側に来、話しかけてきた。
「良かったです無事で。ホント心配してたんですよ。」
「ああ、何とかね。君のことはサクヤに聞いたよ君が倒れてる僕を見つけてくれたって。君が見つけてくれてなかったらどうなっていたか…本当に感謝するよ。」
そう言って僕はメイリンの手を持ちながら跪き、彼女の手の甲に優しくbaiser(口づけ)した。
「うわっ!」急なことに彼女は驚き僕が接吻した手の甲をまじまじと見つめている。
「Sorry…迷惑だったかな…。」
「い、いえ…男性の方にこんな事してもらったの初めてでちょっと反応に困っちゃって…。えへへ///」
そう言ってメイリンは頭を掻きながら恥ずかしそうにしている。
それを見ていたサクヤは呆れた顔をして
「それじゃあ美鈴、私は先に入って夕食の準備をしてくるから彼をお嬢様の所へ案内してあげて。」
と言った。
「はいっ!了解しました!」
「頼むわね。」
そう言ってサクヤは目の前から消えた。
”ん?消え、た…。…えぇ!?消えたッ!?Santo cielo!!(なんてことだ!!)Why!?何が起きてる?”
”calmato(落ち着け)僕…calmato…!calmaaaaato!!!”
しかし、そんなことは気にせずメイリンは僕を案内しようと声を掛けてきた。
「それじゃあ行きましょうか。ええ…と…お名前はなんていうですか?」
「へっ…!あっ…ああ。”月山 習”だよ。」驚きのせいで声が震えてしまった。
「ふふっ!これからよろしくお願いしますね月山さん!あっ!あと私の名前は紅美鈴って言います。それじゃあ気を取り直して…行きましょう!」
そう言ってメイリンと動揺を隠せないままでいる僕は門の内部へ足を踏み入れた。
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「もう何が何だか分からない…。」
僕は更に動揺していた。しかしメイリンはそれに気付いてもいない。
それは僕が門の内部に足を踏み入れた時だ。
目の前には大きな屋敷と美しい庭が広がっていた。それは訪れたものに魅了という名の魔法を与えるかのごとく、圧倒的な存在感を放っていた。
しかし、僕はこのspectacleを見て驚いたわけではない。この景色にも初めてサクヤを見た時と同じように既視感があったからだ。
---僕の家だ…。
それはどこからどう見ても僕の家だった。
カナエ似のサクヤであり、この幻想郷と言うところには僕の世界にあったものと似たようなものがいくつも存在するのだろうか…。いや、現に今の目の前に広がる光景が全てを物語っている。もうここで何が起きても驚かないようにしていよう。うん、それがいい。
そうして僕は何度も見たことのある景色を見ながら庭の道を歩いてゆき、屋敷の入り口の扉の前に立つ。
今、目の前の扉が開かれた。
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屋敷に入ったあとメイリンは僕をある部屋の前に案内した。そこは元の世界では…
”パパンの部屋”に位置する場所だった。
「その中でお嬢様はお待ちになってるんでお会いになってください。それじゃ月山さんを案内する用は済ませたので私は行きますね。」
と言ってメイリンは手を振り、その場から去っていった。
去っていったメイリンに手を振り返し、僕はもう一度その扉に向き直る。
「Fuun…。」
”…お嬢様か…。お嬢様と言うくらいなのだから僕をここに招待した者は女性というのは分かるが、もし僕の顔と同じ顔をした女性がいたらどうしようか。その時ばかりはreactionに困りそうだ。”
と僕はそのお嬢様についてthinking(考え)する。
”…さっきのメイリンや永遠亭のウドンゲのような者たちからした不思議なsmellにより妖怪と人間の区別ができるようになったが…
しかし…今、僕の目の前にある扉からは妖怪の香りもするが…わずかに僕がよく知るsmellが香ってきている…これは…”
”血と臓物の香りだ…。”
何故か僕はその香りに安心した…。
”フフッ…結局、僕は人間と同じようになった今でも中身は以前と同じ人喰いのままか…。”
そう皮肉気に呟き、僕はドアノブを回し、その扉を開ける。
開けた瞬間、外から感じた香りがはっきりとしたモノになった。
そして目の前には机の上で腕を組み、微笑みながら僕を見てくる鋭い紅い瞳を持った少女がいた。
「ようこそ”月山習”…紅魔館へ。主のレミリア・スカーレットよ。」
そう言って彼女は僕を歓迎する。
僕は彼女を見た時、また既視感を感じたがそれは今までに感じたものとは違ってとても曖昧なものだった…。
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「Fun…。お嬢様と言われてglamorousな女性を想像したが…こんなにcuteな少女だったとはね。」
「…これでも500年程生きている”吸血鬼”よ。」と少し不機嫌そうな顔をする。
「oh…失敬。まさかgouvernement(年長者)だとは思わなかったものでね。失礼を詫びるよMs.レミィ。」
吸血鬼と聞いてこの微かに香る血と臓物の香りに合点がいった。
「…別に良いわよ”ミス”付けなくても。1000歳以上とかザラにいるし。私なんて妖怪の中でもお子様よ…。」
Fuuun…妖怪はそんなにも生きることができるのか…確かに喰種は妖怪の部類には入らないのかもしれない…。
「それじゃ遠慮なく言わせてもらうよ”レミィ”。」
「…ええ、よろしくと言いたいところだけれど…貴方普通、初対面の人に”レミィ”って呼ぶ?私は”ミス”付けはしなくていいと言ったの!しかもその喋り方と言い私を馬鹿にしてるの!?」
彼女はそう言って怒りを露わにする。
レミィの言った通り年上と言ってもやはり中身は”子供”だ。
「…Fuッ…。」
そんなレミィの様子を見て少し噴き出してしまった。
「アッ!何よその笑い!やっぱり私を馬鹿にしてるのね!うぅーーーーーッ!!!」
レミィの怒りの叫びが室内に響き渡る。
「fuffッ…いやっ…失礼。君の反応が可愛かったから思わず、NE。”レミィ”って呼んだのも僕なりの親しみを込めてであって、あとこの喋りは僕のhabit(癖)のようなものなんだ。気を悪くしたならちゃんと名前で呼ぶけど…」
「うー…。そうゆう意図があってのことなら別に”レミィ”って呼ばせてあげてもいいわ。」
そう彼女は頬を膨らませて僕に言ってくる。
また僕は笑ってしまいそうになるがこれ以上彼女の機嫌を損ねさせるのはまずいので何とかpatience(我慢)した。
「コホン…気を取り直してそれでは本題に入ろうと思うけどいいかしら。月山習?」
「ああ、構わないよレミィ。それと僕のことは”シュウ”と呼んでくれて構わないよ。」
「…じゃあそうさせてもらうわ、シュウ…。」
「Oui!じゃあ聞かせてもらおうか。」
彼女からはさっきまでの子供らしい感じは消え、冷酷な吸血鬼と化す。
「シュウ…貴方の諸事情はサクヤに仕掛けてあった私の分身から聞かせてもらったわ。」
”分身…?”
僕が首をかしげていると何処から入って来たのかコウモリが現れた。
するとそのコウモリはレミィの側に近寄り彼女と一体になって消えた。
僕は思い出した。サクヤとここへ来るときにサクヤの傍にずっといたコウモリのことを。
「あの時のコウモリは君だったんだね。それが君の吸血鬼としての能力かい?」
「ええ、そうよ。まだ他にも色々できるけど…これは吸血鬼としての能力。これとは別に各個人が持つ固有の力があるの。詳しく説明するとこういった力は妖怪に限定されたものではないわ。人間にも特殊な力を持った者もいる。貴方も経験したはずよサクヤの能力。」
「僕の目の前で消えたアレのことかい…?」
そう言って僕はサクヤが目の前で消えたことを思い出す。
「いえ…それ以前にシュウは経験しているわ。あそこにかかっている時計を御覧なさい。」
とレミィは指を指す。僕はその方向を見て戦慄した。
19:24
僕らが永遠亭を出発したのが大体19:00過ぎ…自分は二時間程歩いたと思っていたが実際は半時間も経っていなかった。
僕はその現象に一つの仮説を頭に浮かべた。
「…Time control (時間操作)…。」
「まあ、大体合っているわ。彼女、十六夜咲夜の能力は『時を止める程度の能力』。この幻想郷ではこういった能力を持った者が多く存在するの。そしてこれから話すことでこの能力に関しての説明が必要だったからまずそれをさせてもらったわ。」
続けてレミィは言う。
「私の能力は『運命を操る程度の能力』。この能力は自分、他人に関係なくその人物の運命を操る事が出来るちからなの。普段は卑劣な手を使うようで私は使わないのだけれど…但し今回、貴方と言うイレギュラーが現れた為にこの力を使わせて貰ったわ。」
「ということは僕がこの湖にたどり着いてメイリンに発見されたのは君のability(能力)のお陰だったのかい?」
「そういうこと。私は”異常な運命を背負った者”が現れるとその者を感知し、この力をその者に使用するようにしていたの。そうして貴方が現れた。だから私は貴方に『健常な状態で私と会う運命』に向かう様、貴方の運命を操ったのよ。」
「そうか…じゃあ君が真の命の恩人だったというわけだ。すぐに感謝のbaiserをしたいが、今、レミィは気になるword(単語)を言ったね。僕が異常なfate(運命)を背負っていると…。」
「ええ…それが何なのかは分からないのだけれどね…。私の能力は『運命を操ること』。感じたりするのはその副産物的なもの。曖昧な感じでしか知覚できないのよ。でもシュウ、貴方がこれから苛酷な運命を経験するのはわかるわ。しかもその運命は幻想郷を巻き込むほどのものよ。」
彼女は真剣な表情で僕を見ている。
「幻想郷を巻き込む程のものなら君は僕をあのまま放置していれば良かったのではないのか?そのままにしておけばいずれ僕はのたれ死んでいた。そうすればその運命は訪れることが無くなると僕は思うのだが。」
「いいえそんなことはないわ。」
彼女は僕の考えを否定した。
「貴方を亡き者にしたとしてもその運命が絶対に起きないなんてことはないわ。それにこの異常な運命を背負った者はもう一つ違う運命も背負っているの。」
「…もう一つの…fate…?」
彼女は告げる。
「その”運命を打開することのできる唯一の
そうして彼女はそのまま続ける。
「シュウ…貴方がなぜ
レミィは僕を呼んだ理由を全て話してくれた。その内容はとんでもなく突拍子もない事だったがこの世界で経験した不思議な出来事のせいなのか、その発言が虚言だとは思えなかった。それ以上に僕の事を見つめるその曇りない紅き瞳が全てを物語っていた。
「…レミィ…。僕が元の世界に戻るためにはそのfateを乗り越えなければいけないのかな…?」
僕はその曇りない紅き瞳に向け問う。
そしてレミィは答えた。
「…自論だけれど貴方はこの運命を乗り越えない限り元の世界に帰ることはできないと思うわ…。」
彼女は自論だと言ったが、その言葉に迷いは感じられなかった。
僕の答えは決まった。
「フッ…分かったよ…。レミィ、君の言葉を信じよう。元の世界に戻るために苛酷なfateを乗り越える必要があるのなら、僕はその一つや二つ…splendor(華麗)に乗り越えてみせるよ。」
と僕は言い。彼女に向け微笑んだ。
彼女は呆れた顔をしてその後に笑った。
「アハハッ…貴方って本当に可笑しいわね。普通受け入れられないと思うんだけれど。そんなにも元の世界が恋しいのかしら。危険なんでしょ貴方達”喰種”にとって元の世界は。」
「Exactly。でも僕には帰るべき家があるし、待たせているfamilyと…仲間がいる…。僕はここでmake no progress (足踏み)しているわけにもいかない。」
そう言って僕は少し悲しくなった。確かに僕には”帰るべき家”も”家族”もいる。でも、もう僕には一緒に語らう仲間たちはもういない…。
本当に僕はあの世界に帰りたいと思っているのだろうか…。
しかし今の僕にはそれしかない。
そうでもしないと自分の存在を保てないような気がして…。
「…これで私の話は終わりよ。先ほども言ったように暫くこの幻想郷にシュウは滞在することになると思うからその間だけはこの紅魔館に居候させてあげるわ。 うー、一通り話が済んだからお腹が空いたわ…。もうそろそろサクヤが呼びに来ると…。」
”コンコン”
そう言ったときに扉をノックする音が聞こえた。
「お嬢様にシュウ…ご夕食の準備が整いました。」
扉の外からサクヤが夕食の準備ができた事を伝えに来てくれたようだ。
「ええ…分かった。今すぐシュウと一緒に行くわ。」
そうしてサクヤは静かに去っていったようだ。
「それじゃあ行きましょうかシュウ。」
そして彼女は僕の顔を見てくる。
「Sure!あと僕は元の世界では美食家だったからね…味にはうるさいよ?」
「フッ…ほざいてなさい美食家。あんな兎もどきが作った雑食で喜ぶくらいならみんな美食家みたいなものよ…。」
そしてレミィはニヤリと口角を上げこう言い放った。
「サクヤの料理は貴方が今までの食べたものとは”次元が違うわよ”。それを味わってもらってから貴方の感謝の口づけをいただこうかしら…。」
その言葉を聞いて、僕の美食家としての血が騒いだ…。
「Fun…そこまで君が豪語するのなら、僕の舌を満足させるかどうかtasting(味合わせて)させてもらおうか…!」
そう言って僕たち二人は部屋を後にした。
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「t...t....t.......」
僕はその一口にを味わった瞬間に感動した。
「トレ!ビィィィィィイィィイィィィイィィィィイィィィィイィィアァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!」
そして感嘆の声を上げる。
周りが何事かとこちらを見てきているようだったがそんなことを気にする余裕はない。
僕はレミィに晩餐会の会場へと案内してもらった。そして既にそこにはサクヤやメイリンの姿があった。そして他の紅魔館の住人なのだろう見知らぬ女性もそこにはいた。
僕が頂いていたのは”ハンバーグ”だ。以前にカネキ君からその美味しさについてと人間の頃によく通っていた専門店のことを聞いたことがあるのを思い出した。まあ、その時は喰種だったのでその魅力について僕には分かりかねたのだが、だがこうして人の舌を持ってこの肉の塊を味わってみるとカネキ君が語っていたこともうなずける。
”この完璧と言っていいほど調整された焼き加減、噛めば噛むほど中から滲み出てくる肉のtaste(旨み)、そしてこの肉の味に飽きさせないように工夫されたハンバーグソース…。”
こうやって考察するとやはりこの味が出せるのはレミィが言ったようにサクヤあってこそなんだと思った。
スープにも手をかけ、香りを楽しみ、カップに口をつける。
「…ナダッ!コノアジハッ!!!舌の上で常に広がるfantasy!!」
また叫んでしまう。
お口直し用で少し薄味で構成されたスープだが…しっかりと主張したい所の味は目立つようにされてある。
----amazing…。(素晴らしい…。)
それほど僕にはこの一時が極上だった…。
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「……。」
紫色の長髪を持った少女は目の前の状況に訳が分からず口をポカンと開けている。
「フフッ…。」
右に振り返るとその光景を見て逆にレミィは笑っていた。
「…あの…レミィ…。レミィが連れてきた客だというから食事を一緒にと思ったけど…」
そうしてもう一度、目の前の男の奇行に目を見張る。
「咀嚼!美食!咀嚼!美食!咀嚼!美食!咀嚼!美食ゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「ただの変態じゃない!!」
そう言って私はレミィに訴えかける。
「フフッ…パチェよく見てみなさい。一見すると無造作に食事を貪っているように見えるけれど…。」
そう言われてもう一度その変態を見てみる。
「食べる前にまず彼は香りを楽しみ、そして口にする時しっかりと味わうように食べ、あの叫びは必ず口の中の食べ物がなくなってから叫んでる。更に別の料理を食べる前にスープを含み口の中をリセットしている…。」
そう言われてそこだけを見ると、その一つ一つの所作には無駄がなく、まさに美食家の振る舞いだった。
まあ、そこだけ見ればだが…。
「…でもそれを差し引いてもアレは変態でしょ。」
「…んん、まぁそこは否定はしないわ…。」
そう言ってレミィは苦笑する…。
”認めてしまうのか…。”
そう思ってもう一度変態美食家を見て私は呆れる。
「ンンンンンンンンンッマママママァァァァァイイッッ!!!!」
”もう外国語か日本語のどちらかに固定して喋ってくれないかしら”
そしてその男は晩餐会が終わるまで何度も何度も感嘆の声を上げ続けた…。
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「That was delicious!(ご馳走様)レミィが言ったことは真実だった…。約束通り感謝のbaiserを君に捧げよう…。」
そうして僕は立ち上がり、レミィの座っている席に近寄る。
「サッ…お手を…。」そう言って僕はレミィの目の前に跪く。
「…ええ。」
彼女は微笑みながら手の甲を僕の目の前に持ってくる。
そうして僕は優しくbaiserした。
「…本当に何なのよコイツは…。」
隣に座っていた紫の長髪を持った少女は自分の口元部分を本で隠しながら”ジトーーッ”と僕を見て、言ってくる。
するとレミィは何かを忘れてたかのように左の手のひらの上に右手の拳を置いた。
「あっ!紹介するのを忘れていたわね。彼女は私の友人であり、この紅魔館の頭脳。
「何よその”すげぇウザそう”って感じさせる二つ名!それを言うならスーパーウザードじゃなくてウーパーウィザードと言ってほしいし、まずウィザードだと男性になるでしょ!ウィッチよ!ウィッチ!!」
レミィに”パチェ”と呼ばれた少女は”むきゅー!むきゅー!”と言って口元を隠していた本を両手で持ち上げ、怒りを露わにしている。さっきまでの漂わせていた静かな雰囲気はどこかに行った。
「…気を取り直して、私はレミィに友人の好でここに居候させてもらっている”パチュリー・ノーレッジ”よ。よろしく…。」
彼女はまた本で口元を隠し、静かに自己紹介をする。
「Oui。僕の名前は”月山 習”だよ。暫くここで厄介になるよ。よろしくパチュリー。良ければ僕にも親しみを込めて君を愛称のパチェで呼ばせてもらっても構わないかな。僕もシュウと呼んでもらって構わないから。」
そうして僕は彼女に尋ねてみたが、彼女は僕と目が合うとそれを避けるように目を逸らす。余り人なれしていないのかな?
「…ええ…べ、別に良いわよ…。こちらこそよろしく…シュウ。」
横目で僕を捉えて彼女は僕にそう答えた。
「これで取り敢えずシュウの歓迎会は無事終えることが出来たわね。シュウも疲れたでしょう今日はゆっくりお風呂に浸かって休んだ方がいいわ。サクヤ、シュウに浴場までの案内と着替え、そしてその後にシュウを空きの部屋に案内してあげて。」
「分かりました。それでは行きましょうかシュウ…。」
そう言ってサクヤは浴場に案内しようと僕を見てくる。
「よろしく頼むよサクヤ…。」
そして僕とサクヤはその場から立ち去った。
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そうして僕は入浴を終え、ローブに着替え、浴場の入り口で待っていたサクヤに僕の部屋となる場所へ案内してもらっていた。
そしてその場所に到着する。
”やはり…。”
そこは僕が予期していた通りの場所だった。
僕の部屋だった。
”まぁ、今までの流れ方したらこうなると思っていたが…。”
そう思い僕はいつも触れていたそのドアノブを回そうとした時、後ろから声がした。
「…どうだった?」
その声の主は僕を案内してくれていたサクヤのものだった。
「nnn?」
さっきほどの料理のことを聞いているのだろうか…?
「それならば先ほどもレミィに言ったようにとても美味だった。とても貴重なexperience(体験)だったよ…。」
「…そういうことを聞いたんじゃないわ。私の料理があの兎もどきより美味しかったかどうかを聞きたかったの。」
サクヤはおそらく僕が永遠亭で振る舞われた料理の感想を聞いて紅魔館の料理人としての
今、彼女の目は燃え滾る太陽のようにギラギラしていた。
少し返答に困ったが、僕にも美食家としての
「…ウドンゲの料理は和食だったので洋食を出したサクヤと比べるのは難しいが、僕の中ではウドンゲの料理よりも君の料理の方がgrandiose(圧倒的)に美味しかった…。感謝しているよ。」
そう答えて僕は納得してもらえると思ったが、彼女の顔はまだ納得していないようだった。
「Oui, c'est sur!(本当だよ!)」
信じてもらえていないと僕は思い、慌てて信じてもらおうとする。すると…
「…じゃぁ、わ、t…も…して…。」
彼女は僕に小声で何かを言った。
「Pardon?」
僕は思わず、サクヤに聞き返した。
するとサクヤは僕の目の前に己の手の甲を向けてこう言った。
「…私にっ感謝しているのなら私にも口づけをしてくれないかしら?」
そう彼女は声を荒げて僕に言ってきた。
「Whats?」
僕は思わず疑問を口に出した。
「…何よ…!ただ私は貴方が感謝する時、いつもキスしてたから私にはそんなに感謝なんてしてくれていないのかと思っただけよ!」
そして彼女は顔を真っ赤にしながらさらに声を荒げた。
「いや…僕はてっきり君みたいな人は気安くこういったことをされるのを嫌うと勝手に思っていたんだよ。でも望まれるのならばinevitable(是非もない)…。」
そう言って僕はサクヤの手を持ち、跪く体制になる。彼女の白雪のような手が目の前に現れる。
”この肌の色と感触…。どこからどうみても僕の知っている『カナエそのものだ』…。”
ふとそう思いながら、彼女の手の甲に口づけし、そのままその唇と手を離していく時、脳裏にある
『それは白雪のような手が僕の手から遠くに離れてゆく映像---。』
「ウッ…!」その時頭に鋭い痛みが走った。
「え…?大丈夫!?シュウ!」
サクヤは僕を心配し、僕の体に手をかけようとする。だが僕はその手を制止し、
「Calmato…No problem(大丈夫)。少し疲れて眩暈がしただけだよ。もう今日はゆっくり休ませてもらうことにするよ…。」と言った。
サクヤはまだ心配そうな顔をしていたが、僕は大丈夫なことを伝え扉のノブに手をかけ、サクヤの方に振り返り笑顔でこう言った。
「Good night サクヤ。明日のbreakfast(朝食)楽しみにしているよ…。」
彼女はその僕の言葉に安堵したのかもう心配の念は感じられなかった。
「ええ…楽しみにしてて。貴方の舌なんて簡単に唸らせて見せるから。」
サクヤは自信に満ちた笑顔で応えてくれた。
そう言った彼女の顔を見送り僕はその扉を閉じた…。
自分でも何を書いていたのかよく分からない感じになりましたが…
取り敢えず祝☆MM氏紅魔勢入り!
そして彼にこれから降りかかる苛酷な運命とは?
次回の予定は『MM氏 里に繰り出す』の一本だけです。(おそらく)
さっ、俺は早くログインしに行かないと(現実逃避)