やはり…2015年までに投稿するのは無理だった。
今回も分かりにくい説明ありです。あと、ついにタグ通りR-15の表現が出ます。
「モグモグ…というわけなんです…。(泣)」
「fun…そんなことが…。」
僕は彼女、上白沢慧音から悩みを打ち明けられていた。(慰めになると思い、残りの煎餅もあげた。)
悩みの内容はこうだ。『自分がやっている寺子屋に2人の問題児がいて丁寧にこちらが教えても、その三秒後には全て忘れている始末。どうにかして彼女たちに覚えさせたいのだがどうすればいいのか分からない。何か良い手はないだろうか?』
「だったら話は早いよ。君のdifficultē(悩み)を解決してあげる方法がある。」
ケイネはその言葉に驚いた様子でこちらを見てくる。
「それは!本当ですか!」
「Oui!本当さ!今度の授業はいつやるのかな?」
「午前の授業は明日の9時~12時までで、午後の授業は13時~16時までやります。」
「ならば明日のその時刻のどれかにに君の寺子屋に行くよ。その時に僕に授業を任せてくれないか?例えば…”算数”の授業を任せてはくれまいか?」
「えっ?別に良いですけど…」
と彼女の顔が急に曇った。おそらく僕が教師をやってその問題児の子にコテンパンにされるのを思い浮かべたのだろう…。
だが、No problem!僕を誰だと思っている!いつも傍には高校教師になれるほどの学力を持った執事、さらにどんな本の内容でも記憶し自分なりの解釈で相手に分かりやすく伝えることが出来る秀才。そんな彼らの近くにいたのだ。自分自身にもどうやったら相手に伝わりやすいかどうかの教え方を心得ている。寺子屋に通っているのだバンジョイくんみたいに字の読み書きができないということはないだろう。まぁ、そういう問題も含めて僕は算数という教科を選んだのだが。
「Don't worry!明日、君に本当の授業…Nay(否)、エンジョイレッスン!!を見せてあげよォ↑う!!!」
彼女はキョトンとした顔になる。
”フッ…華麗な僕の宣言に少し驚いてしまったようだね。”と月山は見当違いな考えをする。実際、慧音が思っていたことは”大丈夫か?コイツ?”という思いだ。
「だから僕のことは同僚の教師と思って気軽に接してくれたまえ。ケイネ。」
その言葉を聞いた慧音は彼の顔を見てみる。その目は自信という煌めきで輝いた眼だった。
”目の前にいる男は本物の大バカ者なのか?あの畜生どもの勉強を相手取れるだと!?いや…もしかするとこの男はとんでもないヤツなのかもしれない…。いや…私は信じてみるしかないんだこの男の力に。”
「だったら任せるよ習。明日のことなのだが午後の授業から来てくれないか?」
「タメ口への順応が早くはないか!?フフッ…。まぁ、そういった言い方のほうが僕も接しやすいからそちらで別に構わなかったけどね。だったら明日の13時に君の寺子屋に参るとしよう。任せてくれよこの”月山pro”にネッ!!」
「は、はぁ~…。」
”…やっぱりこいつは大バカ者だ…。”慧音は内心そんなことを思った。
「では僕はここで失礼しよう。Arrivederci。(さようなら。)」
「ああ、また明日。」
僕たちは別れを告げあい、互いの家路への道へと歩を進めた。
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そんなこんなで僕は紅魔館に帰って来た。着くとまずレミィの部屋でレミィに博麗神社でのことを聞かれた。
「どうだった?博麗神社は?フフフッ…。」
と彼女は不敵な笑みを浮かべながらこちらを見てくる。
彼女の笑っている理由は分からないが僕は博麗神社であったことを正直に答えた。
「君たちの言う通りレイムは何も知らなかったよ。代わりにユカリという人物が僕の今置かれている状況について説明してくれた。」
「ふーん。それ以外に何もなかったの?特に霊夢に関して。」
とそんなことはどうでもいいみたいな顔をしてくる。一番重要なことなのに…。
「いいや別に特に話題になるようなことはなかったよ。強いて言うならレイムが僕に抱き着いて来たことかな。」
「ブフッ!!」
突然、レミィが噴き出した。
「えっ!えええ!!あの霊夢がッ!初対面の男に抱き着いたですって!!シュウ!貴方、あいつに何をしたのよ!!」
と物凄く驚いた形相でこちらを見てくる。
「N?別に特別なことは何もやっていないよ?博麗の神を信仰する意思(諭吉投入)を見せただけだよ。」
「信仰心だけですって…。あの巫女が信仰心を見せただけで終わるとは考えられない…。(お賽銭脅迫)シュウの信仰心がその分を埋めるぐらいに大きかったってことなのかしら!?まさかあの霊夢にも異性を意識するっていう気持ちがあったのかしら……?」
とレミィはブツブツと何か言っているが僕には何を言っているかは聞こえない。
するとレミィは真面目な顔つきになって僕の方を向きこう言った。
「シュウ…。貴方って案外凄いヤツなのね…。」
「君は僕のことを昨日からどう思ってたんだ…。」
結構、辛辣な言葉を浴びせられ少し落ち込む。
でも僕は彼女がなぜ僕が知ってきた内容に対して疑問を持った。本当にレイムのことだけを気になっていたのかもしれないが、それでもこの内容は謎の存在である僕のことについて知ることができるものなのだ。自分を過大評価するつもりはないがこの内容は聞かずにはいられないと思わせるものだと僕は確信している。
僕は気になり、レミィにそのことについて聞いてみた。
「でも本当にどうでもよかったのかい?僕の秘密のことは?てっきり聞かれると思ったのだが…。」
「なんで聞く必要があるの?」
レミィの答えはとてもあっさりしたものだった。でもあっさりしすぎて答えになってはいなかった。
「どうしてそう思うんだい?」
どうしても気になってしまい彼女にその真意を聞いてみる。
彼女は当たり前のことじゃないよいった風な表情をして答えてくれた。
「だってそんなことして貴方のことを知ろうなんてつまらないじゃない。真に相手のことを知ることが出来るのは時間をかけた交流の中で生まれた信頼。それ以外で得られるものに価値なんて存在しないわ。」
「……」
そうして彼女は優雅に紅茶を啜る。そしてまた僕をその深紅の瞳で捉え、はっきり言った。
「だから私は聞かない。私は貴方のことを”本当に”知りたいから…それだけよ。」
僕は勘違いをしていた。僕はその事をレミィが聞かないのは何かしらのtaboo(禁忌)じみたものを感じたからではないかと思った。でも彼女はただ僕を知りたい。僕と親密になりたいという理由だけで聞かなかったのだ。
レミリア・スカーレット…彼女はその小さな身体の中にとても大きな心を持っていた。
彼女がこの紅魔館の主である所以が分かった気がした。
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レミィとの会話後、僕らはサクヤのdinnerを頂いた。今日はサワラという川魚のムニエルとonion(玉ねぎ)のsimpleなサラダetc…。
サワラのムニエルはまず外見が美しかった。皮の部分は程よい黒と茶色のgradationでカリカリに焼き上がっており、身は白化粧をしたような佇まい。そしてかけてある朱色の鮮やかなsauceが食欲をそそった。
そしてその芸術品とも言える料理を口に運ぶと始めにカリカリに焼き上げていた皮の風味が広がる。その風味はまるでそよ風の如く僕の口にゆっくりだが確実に伝わる。そして噛むとそこから身の旨みが舌を刺激する。それは本当なら微弱なモノなのだろうがかかっていたイタリアンソースの酸味がその魚の味を殺さず、さらにサワラの旨みを引き出してくる。
そしてonionのサラダ。これは至ってnormal(普通)な料理だった。しかし味はとてもamazing(驚愕)なものだった。onionを薄く切り、調味料を加えただけの一品らしいが、おかしいと思わせるほどにそれは美味であった。おそらくこのonionが原因なのだろう。このonionは一般的に売られているものよりも素材的に素晴らしいのだろう。だから逆にこういったsimpleな調理をした方が味が映える。
そんな素晴らしいdinnerに舌鼓を打ったあと、その後にパチェが管理している図書館に来ていた。
「パチェ。dinnerの時にでも言っておこうと思っていたのだが、やはり二人っきりの時に言っておく方が良いと思ってね。あの美食関連の本、マリサに届けてもらったよ。ありがとう。…でも侵害だな。僕は美食家と言ったはずだよ。これらの本は既に読了しているよ。」
「…あら、そうだったの?”人喰い”って聞いていたから私はてっきりカニバリズム関連の本を読んでいたのかと思っていたわ。”ハンニバル”とか。」
「確かにその手の本も読んだことがあるね。だがどの本を読んでもその嗜好やフィクションで書いているものばかりだ。どのように調理し、どのように食べるのかはやはり先人の美食家たちが記してきた文献を読むのが一番良いのだと思い、僕はそれら好んで読んだよ。それに僕は本を読むという行為が好きだったものでね。分類問わずどんな本でも読んできた。でもここには僕が知らないような本があったりするね…」
そうやって360度、周りに広がっている本棚を見てみる。そして僕はまたパチェを見る。
「僕が知らないようなオススメの本を一つ教えてはくれまいか?」と笑顔で答える。
「むきゅっ!!」
するとパチェは意外なことを言われて少し動揺し、初めて会ったときみたいに口元辺りを手持ちの本で隠す。しかし、沈黙はまずいと思ったのか小さな声でこう言った。
「…ど、どういったタイプの、ほ、本がいいの?」
「n…やはりフィクションものだね。とびっきり面白い物語の本を教えてくれると嬉しいかな。あ!あと聞いておきたいことがあったんだ。」
「えっ?何か聞きたいことがあったの?」
「そうだね…何にしようか…。」
そう言って考えていると大学のベンチで彼と本の話をしていた時のことを思い出す。
”確か…あの時に話していた本は…。”
「…君は”高槻泉”と言う作家をご存じだろうか?過激な残酷表現と繊細な心理表現が絡み合う作風が特徴で、10代の時”拝啓カフカ”を書き、50万部のベストセラーを達成した文壇の逸材言わしめた作家なのだが…。」
と僕は巷では有名な女性作家のことを聞いてみる。マリサからあの時に聞いてみたが、この図書館には遥か太古の文献から最新の小説まで揃っているらしく、それは幻想郷のものから外の世界のものまであるのだという。
だから彼女が知らないはずがないのだ、彼が敬愛する”高槻泉”のことを…。
するとパチェは予想通りだったが僕にはまだ俄かに信じがたい言葉を告げた。
「…た、かつき…せん…?いいえ、知らないわそんな作家。まずそのデビュー作って言ってる”拝啓カフカ”?その名前さえも知らないわ。」
「…そうか…。」
”やはり知らなかったか…。ユカリが言っていたことは本当だったらしい。”
そう言って僕は博麗神社でユカリから言われた3つ目の真実を思い出す…。
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「外の世界に喰種という者たちは存在しないわ。」
そうユカリははっきりと言った。
「ハァッ!?それは一体、どういうことなんだい?」
「つまり…シュウ。貴方は…この世界の住人ではないの。」
その言葉の意味が僕には分からなかった。僕はこの幻想郷は外の世界から結界で隔絶された場所だと昨日知った。つまりこの幻想郷は外の世界と同じ物なのだ。
しかし、彼女はそれを否定する以前のことを言った。
”僕がこの世界の存在ではない!?”
”では、一体僕は何者なんだ…。”
「シュウ。貴方は”
と唐突にユカリは僕に言った。
「…”多世界解釈”…。ある時点で違う選択をした、今とは”違う自分”がどこか別の世界にいる…というものだね。」
ただなぜ彼女がこの話をしたのか僕には分からなかった。
「もう一つ聞くわ。貴方はこの世界で”見知った顔”に出会ったことがある?」
「…ッ!!」
その言葉を聞いて、驚愕する。心当たりがあり過ぎた。しかし、そのことが先程言ったことと関係があるとは到底思えなかった…。
しかし、彼女は僕の反応を見て、考えていた憶測が確信に変わったことを僕に告げた。
「シュウ。はっきり言うわ。貴方…幻想郷が存在しなかった世界…いや、妖怪が存在しなかった世界からやって来たのよ。まあ、こんなこといきなり言われて信じられないと思うでしょうけど、分かるように説明してあげるわ。
まず一つ、外の世界に喰種という存在はいないこと。これで貴方はこの世界の者じゃないことが分かる。
そして二つ目、貴方がこの幻想郷で自分が知ってる顔を見たこと。自分の見知っている相手…それは『喰種か喰種に関わりを持つ人間』…。それがこの幻想郷にいる…。ということは貴方が元の世界で知っている人物はこちらの世界では幻想郷に住んでいる住人となっている。これがどういう意味か分かる?」
「…この世界では僕の世界にいた『喰種と喰種に関わった人間』が代わりに『妖怪と妖怪に関わった人間』に入れ替わっている。つまり、僕から言わせてもらえばこの世界は『もしも妖怪が存在していたらという世界』になるのか…。」
そう、今の話を要約すれば今、この世界はもしも『妖怪という存在がいたら』というifの世界…。そこに僕は何らかの方法で迷い込んでしまったのだ。
「そうよ。まぁ、正確にいうと他の種族も代わりのモノとして含まれているけど…。まず、この幻想郷は色んな世界に干渉しやすい土地なの。”冥界”やら”天界”やら”魔界”やらetc…。まぁ、これらはまた違った異世界だけど…。でも、干渉しやすいからといって必ず無事に通行できるという意味ではないわ。普通、世界と世界の間には干渉できないように互いを隔てている境界があって、この幻想郷はそれが通常より薄くなっているんだけど、薄くなっていても人がそこを通れば身体は粉々になって到着した時には空気中に漂う塵に成っているわ。」
そう言って握った手をパッと開き、”霧散”を表現する。
彼女の目はもしかすると僕がこうなっていたぞと目で主張してくる。
僕はその事実に冷や汗をかきながら、内心、恐怖を感じていた。
”だったら僕はなぜ五体満足で今ここにいるんだ…?”
その疑問を感じ取ったのか、彼女は言葉を続ける。
「でも、これを回避する方法も存在はする。1つはその薄くなっていた境界に孔を空けること。2つ目は幽体、意識体、何らかの方法で得た特別な身体を使い、通ること。でも1つ目は無理、平行世界とこの世界を隔てる境界は厚すぎて孔を空けてもとても小さいものになるし、数分もすればその孔は塞がってしまうわ。人なんて通ることが出来ない。2つ目も同じ、厚すぎてそんな身体になったとしても境界の負荷に打ち負ける。大きく変動する可能性ほど境界は厚くなる。妖怪がいないだなんてこの世界の根本を変えるものよ…。そりゃあ貴方の世界に干渉するなんて不可能に等しいわ。
しかし、2つを行えば話は変わる。何らかの方法で小さな孔を空け、そこに幽体、意識体で通れば多少の負荷はかかるけど五体満足で通行できるわ。
一つ目は確実でしょう。誰が孔を空けたのかは分からないけどこの幻想郷にいる誰かが干渉できるように孔を空けた。でも、2つ目は私にも分からない。シュウはどう見ても、幽体でもないし、ちゃんとした肉体を持っている。時たまに元の体とそう変わりない幽霊もいるけど、ここまで完璧に肉体を構築できるとは到底思えないわ。考えられるのは今言ったその例外か何者かに何らかの細工を受けたかのどちらかよ。」
「つまり…この幻想郷に僕を呼び出した者がいる…ということか…!」
僕はこの時に僕は全てを理解した。僕はここにやって来たのではなく、”やって来さされた”のだと。
「ええ、そういうことになるわね。もし、確証を得たいなら貴方の世界の最新の有名なもののことをここで調べれば分かるんじゃないかしら。例えば…そう!”人気の本”とか。紅魔館の図書館に最新のもの全て置いてあるでしょう。もしそれがなければ貴方はおそらく…」
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有名なモノ…要は誰にでも知られ、関わりのあるモノのことだ。それは人に扮してきた喰種も例外ではない。つまり、僕の世界で最近の話題になったものがこの世界で存在しなければ、それは僕が異世界の住人だということを証明することになるのだ。
そして僕はパチェに僕の世界で有名な作家…”高槻泉”の名前を出した…。だが、彼女は知らず、それに関係した本の名前すら知らなかった。つまり、僕はこの世界の住人ではないことが証明された。
ユカリにこの話を聞いた時に僕は元の世界に帰ることが出来るのか不安になったが、それはユカリが否定してくれた。何らかの方法…いわばそれは僕をここに呼び出した者を探し出すことだ。その人物にもう一度孔を空けてもらえればそれで僕は帰ることが出来る。ユカリも空けることが出来るらしいが、僕の世界を特定して空けることはできないらしい。だから僕を呼び出した人物しか元の世界に繋がる孔を空けることが出来ない。そしてその人物はおそらくレミィが言っていた苛酷な運命に関係しているはずに違いない。だから僕はその運命と絶対に立ち向かわなければならなくなった。元の世界に帰るためには…。
「ねぇ!聞いてる!シュウ!」
「…!」
考え込んでいたせいでパチェのことをすっかり忘れていたようだ。
「それって有名なのよね!私でも知らないような本があったなんて…盲点だったわ…。」
彼女は少しショックそうにしていた。それもそのはずだ。過去から現在までに存在したすべての本をこの図書館に集めているのだ。そりゃ知らないものがあったとしたらショックを受ける。
まぁ、この世界には存在しない本なのだから知らなくて当たり前だが。
「…見てみたいかい?」
僕はそう彼女に言った。
「えっ?現物を持ってるの?」
彼女は手持ちの本を机に置き、僕の方に歩み寄って来る。その僕を見てくる瞳はキラキラしており、彼女の好奇心を感じさせた。
「い、いや…すまないが。現物は持っていないよ…。」
「何だ…そうなのね…。」
パチェは見るからに落ち込んだ様子で肩を落とした。
「で、でも、storyはちゃんと覚えているよ!(カネキくんとの仲を進展させるためにネ!)本の文章をそのまま覚えているというわけではないが、高槻作品の魅力は伝わると思うよ。どうだい?話してあげようか?」
するとパチェはさっきまで落ち込んでいた顔がパッと明るくなり笑顔で僕に答えてくれた。
「ぜ、ぜひっ!お願いするわっ!シュウ!」
その彼女の表情に僕は安心し、それではと高槻作品の魅力について語りだす。
「ならば!初めにデビュー作『拝啓ケフカ』を話そうか。この作品の凄いところは読者を驚かせるトリックで、話の内容は……」
そうして僕らは時が経つのを忘れて、高槻について語り明かした…。
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「お嬢様、お話が…。」
ここは、レミリアの部屋。咲夜はあることを伝えるために主の元へとやって来ていた。
「ん?咲夜、どうかしたのかしら?」
「妹様のことです。」
「フランがどうかしたの!?」
レミリアは慌てた様子で咲夜に問うた。
「それが…昨日から自主的に地下室に籠っていますが…。私が用意した食事を召し上がらないのです。」
その言葉を聞いてレミリアはホッとする。
「何よ…。それだけのことなら心配して損したわ。」
「そこが問題なのです…。」
そう言ったレミリアに反するように咲夜は言った。
何か問題があるだろうか?たった一日半、食事を抜いただけだ。人間なら心配をするかもしれないが。私たちは優良種たる吸血鬼なのだ。少し日を置いたくらいでは死になんてしない。暫くすれば根負けして自分から食べるようになるだろう。
「私は別に妹様が昨日から何も食べていないとは言っていません。”私の食事を食べていない”と言ったのです。」
咲夜はそう言ったがレミリアには言いたいことが何なのか分からなかった。
「…つまり、貴女は何が言いたいのよ。」
「……妹様は…”食べられた”のです。地下室に食事を運びに行ったメイド妖精を…。」
「…!」
それは驚くべきことであった。フランは少し気がふれることがあるが、根は家族思いの優しい子だ。それに昨日、シュウがやって来ると聞いて地下室に籠ったぐらいの気弱な子だ。そんなことをするようには私には到底思えなかった。
「昨日の夕食の時と今日の朝食の時に二人のメイド妖精に頼んでいたのですが、今日の昼前に確認すると二人とも帰って来てなかったらしく、今日の昼食の時に私が地下室までお食事を持って行ったんです。すると地下室の扉の前には手が付けられていない昨日の夕食と今日の朝食、そして…そこには喰い散らかされたメイド妖精の死体が二体あったんです…。それも原型を留めていない状態で…。」
「な…なんですって!?」
フランが今いる、地下室の扉の前には死体が転がっていたという。そんなこと私には信じられなかった。百歩譲ってフランがメイド妖精を食したいと思ったとしよう。そんなこと思ったのなら迷わずフランは首筋に噛み付き血を吸えばいい話だ。しかし、現場には喰い散らかされた後の真っ赤な肉塊があったと咲夜は言っている。
「それっ!本当にフランがやったって証拠があるの!?」
「あそこは地下室です。妹様以外がいるわけがありません。」
「でも、貴方は無事にここにいるっ!ということは襲われなかったんでしょ!」
「私の能力は時を止める能力です。時を止め、メイド妖精の死体を回収し、その場から離脱しました。妹様に襲われるはずがありません。」
「うっ…!」
ぐうの音も出なかった。反論の言葉なんて出せるはずもなかった。
「取り敢えず妹様が出られないようにパチュリー様に結界を張って頂きました。今は会わない方がいいと思います。」
「…今すぐ会って確認を取りたいけど…咲夜の言う通りにした方が賢明ね。私たちは何の用意もしていないもの。…他のメイド妖精たちにはこのことは伝えてあるの?」
「いいえ、混乱を避けるために二人はこの紅魔館を辞めて出ていったと言いました。その二人は特に仲が良かったようで近々、この紅魔館を一緒に出るようだったらしく、他のメイド妖精たち怪しむこともなく納得してくれました。」
「ハァー…都合のいい理由があったものね…。」
レミリアはその事実に傷心し切っていた。それは悟られないように取り繕ってはいるが、従者の咲夜には一目瞭然だった。
「…そう、気を落とさないでくださいお嬢様。妹様があんなことをする方ではないことは私も存じ上げています。何かしらの理由があってやってしまったことなのかもしれません。今、私たちがしなければいけないことは妹様を信じることではないのですか?」
そう咲夜に言われてレミリアはハッとなった。
”私はあの子の姉だ。妹のことを信じてあげなくてどうする!”
「ありがとう咲夜…。そうね。あの子がこんなことをしてしまったのは何かあったはずよ。あの子がこんなこと自分からやるなんて思えないもの。咲夜。近々、フランに直接聞き出しに行くわ。パチェにも言っておいて。」
「分かりました。それでは吸血鬼対策のものを明日、買っておきます。」
「うー…。私には影響のないように気を付けてやってね。あと、貴女には言っておきたいことがあったわ。」
「ん?一体何でございましょうか?」
「咲夜。貴女、明日のことだけど……」
そして夜は明け,新しき朝を迎える。しかしそれは
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「あら、シュウ。今日も出かけるの?」
目の前の席で朝食をとっているレミィが不思議そうな顔をして、僕に聞いてくる。
「Oui!昨日、ある人と約束していてね。人間の里で用事ができてしまったんだ。1時前には向こうに着いていないと行けないからbefore noon(昼前)にはここを出るよ。」
そう言って僕は所用が出来たことをレミィに告げた。
「ふーん。そう。頑張ってね。(聞いたのに興味なし)」
「ああ。無事こなしてくるよ。(応援してくれていると思い込んでいる)」
そんな他愛無い会話をし、僕は朝食を完食したのち食卓を後にした。
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「これくらいでいいかな。」
そう言って僕は算数の参考書をまとめる。これは昨夜、パチェに選んでもらったものだ。因みにどのようなモノでもよかったのだが、彼女が一生懸命になってオススメのものを選ぶと言って聞かなかった。
僕が本をよく読むことを言ったからか、もしくは知らない物語を教えたおかげなのか。彼女と初めて会った時は違い、僕のことを面と向かって接してくれるようになった。そう思うと少しうれしくなる。
そして僕は必要な荷物をまとめ、自室を出ようと扉を開けた。するとそこには―――。
「パチェ…?どうしたんだい?僕の部屋の前で?」
そこにはパチェがいた。彼女は本を抱きかかえるように持ち、何かモジモジとしている。
「…あ、あのさ…。今日は…いつ、帰るの…?」
と彼女はギリギリ聞こえる小さな声で僕に言った。
「nーそうだね…6時前には帰ると思うよ。でも、一体なんでこんなことを聞くんだい?」
そう聞くと彼女の体が跳ねた。これを聞くのはまずいことだったのか?
「むぅぅきゅぅ…//そ、その…また、帰ってきたら、あの物語の続きを言ってほしいの…///」
と彼女は言った。何だ高槻の物語が気になっていたのか。彼女が僕に話しかけるのときに小声になるのがよくわかった。彼女はpride高き知識人だ。他人に自分の知らないようなことを聞くのが恥ずかしいのだろう。ほら、今も顔を真っ赤にしている。まったく…la jolie fille(可愛い娘だ)
ここは僕が紳士的に彼女のprideを気付けないように答えてあげなければ…。
「Of course!僕も君のような可憐で知性のあるladyと話ができるのは喜ばしきことだからね。今日は夜が明けるまで語り明かそうか?(宮野voice)」
勿論、最後の言葉は冗談だが。すると彼女の様子が変わった。更に顔は真っ赤になって、顔にはうすらと汗を浮かべて、微動だにしていなかった。心配になり僕は声をかける。
「N?大丈夫かい?熱でもあるんじゃ…?」
そう言って僕は彼女の額に触れようとする。
しかし、その手は彼女の制止の指示によって止められた。
「い、いいえ!私は大丈夫よ!心配いらないわ!そっ、それじゃ今日もまたよろしくねっ!」
そう言ってパチェは猛ダッシュで僕の元を去っていった。先にあった角を曲がった後でなぜか大きく鳴っていた足音が聞こえなくなったが。
「Fun…。大事なければいいが…。まぁ、本人が大丈夫と言っているなら大丈夫なのだろう。」
そう独り呟き、僕は紅魔館を出ようと歩き出した。
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そうして僕は紅魔館の門を出ようとしていた。昨日出た時、右側にメイリンがいたので彼女に挨拶をした。今日も出れば彼女がいると思い、振り返る。
確かにそこには彼女がいたが、それはもう彼女だったものと化していた。そしてその傍にはナイフを持ったメイド長がそのメイリンだった物体に睨みを利かせている。
「そ、それは一体どうしたんだい?サクヤ?」
メイド長に何が起きたのかを恐る恐る聞いてみた。
「別にちょっとお仕置きをしただけよ。門番の仕事を放棄していたからね。」
「そ、そうなのか…?」
それはお仕置きとは言い難いものだった。メイリンの体には無数のナイフが突き刺さっていた。でも、彼女が大丈夫だと言っているんだ大丈夫なのだろう。
メイリンの顔を見てみると大丈夫なのかどうかが分かった。
笑顔でいびきをかいていた。というか普通に寝ていた。確かに大丈夫そうだ。
「それでは僕は言ってくるよ。dinnerまでには間に合わせるから。」
そう言って僕はそこから立ち去ろうとしたが、サクヤに止められる。
「ちょっと待って。」
そう言われたので僕は彼女の方を振り向く、すると彼女は何かのカードを持って僕を見ていた。
「私も行くわ。昨日、お嬢様から休日を貰ってね。特にすることもないからシュウの用事とやらに付いていくわ。でも、その前に…」
そう言ったとき彼女が持っていたカードが光を放った。
「まず、このダメ門番を起こさないとね…。」
するとその光は強くなり、彼女が次に言った言葉で更に大きくなった。
「幻在『クロックコープス』。」
―――瞬間。目の前には無数のナイフが現れ、その群れに串刺しにされたメイリンの姿があった…。
そして、さっきまで輝いていたカードはいつの間にか輝きを失っていた。
なぜ無数のナイフがいきなり現れたのかに驚きを覚えたが、それ以上にメイリンの安否を心配してしまう僕だった。
説明が分からなかった人のために簡単に言うと取り敢えず月山さんは結界の外の世界の人じゃありません。別の世界から来たと思ってください。そしてその世界を行き来するのは不可能に等しく、帰るためには月山さんを幻想郷に召喚した人を探し出さなければいけないです。分かった?OK?僕もよくわからんよ。
あと今回、パチェの月山さんに対する好感度が上がりました。具体的に言うと
♥♡♡♡♡♡♡♡♡♡→♥♥♥♥♡♡♡♡♡♡って感じ。
えっ?MAXになったらどうなるかって?そんなの知らないよ~
次回はン熱血指導ゥ!!が始まります。下らないように思えますが、大事なイベントなので楽しみにしていてください。
レミィ…それは作者の都合なんだよ…。