下駄箱
わたしがこの学校に転校してから数週間が経ちました。
前の学校とは全然違い、わたしに対するいじめ等は無くなりました。
ただ...
「一夏さん。おはよう。」
『おはようございます。』
「そろそろ、マラソンの季節だね。一夏さんは、今年からだから頑張らないとね。」
わたしの隣の席の山田さんがそう言ってきました。
『わたし、走るの苦手...』
山田さんは、クラスの委員長でしっかり者です。誰に対しても、平等でザ・委員長です。
「私も、走るのは苦手なんだよね...」
この学校では、男子と女子の走る距離が変わるシステムらしい。噂では、わたしの走る距離は女子になるとか...ならないとか...
ガチャ
ドサッ『・・・』
「もしかして、またラブレター?」
『そう見たい。』
最近、分かったことはラブレターや告白が多いという事だ。それで、女子に恨まれるというわけでは全くないからいいんだけどね...
「今回は...男子からだね。」
『中身は...普通にラブレターだったよ。でも...』
「どれどれ?サッカー部のキャプテンだね。放課後、体育館の裏に来てくださいね...」
体育館裏って前に簪ちゃんに見せてもらった漫画にあったよね...
「一夏さんは、断るんでしょ?」
『コクリ』
「だよね。そろそろ教室だね。それと、1時間目 体育だかね。遅れないようにだからね。」
『分かってるよ。ありがとうね山田さん。』
お昼
「いっちかー。一緒に食べようぜ!」
前の席から、元気な女の子の藍子ちゃんが来た。
わたしはそれに、頷き一緒にお昼ご飯を食べることにした。
大体ここに、本音も居るんだけだ今日は、生徒会の仕事の方に行ってる。
わたしも生徒会に入っているけど、今回の仕事はわたしじゃ難しいことらしいのでお休みになっている。
「それにしても、一夏のお弁当はいつも美味しそうだな。」
藍子ちゃんは女子サッカー部のキャプテンで男勝りな性格でもある。
『わたしのより、山田さんの方が美味しそうだよ...』
「私のは、お母さんに手伝ってもらってるから...」
「いいよな。私なんて、親に任せっきりだからな...2人が羨ましいぜ。」
こんな感じでたわいない会話をいつもしている。
ホウカゴ
タッタッタッ
『ごめんなさい。遅れてしまって。』
「い、いや...俺の方こそ、急に呼び出してごめん。」
「「「ジー」」」
「・・・なんで、私も..」
「気になるだろ?」
「いっちーは、どうするんだろうね~」
「俺は、お前のことが好きだ!男でも関係ない。俺と付き合っていてください!」
『ごめんなさい。やっぱり、まだあなたのこと知らないし、それに...』
「それに?」
『わたし、好きな人がいるから。』
「そうか...ごめんな、こんな話をして。」
・・・それにしても、あの3人はずっとこっちを見てたんだけど...あとで少し、お話をしないとね。
そのあと、3人にお話があった事は内緒の話。
次回は、一気に飛んで3年生になります。
中学3年生ですね。
9話→進路の話
10話→卒業
との順番です。