いま、わたしは織斑先生と一緒にメディカルチェックをしている。わたし自身、昨日何があったのかは全く覚えていないのだけど、本音から聞いた話だと
「ふぇ~あ~ちゃん怖かったよ~」
と言われてしまった。おぼえてるのはわたしのようなわたしじゃないような人と会話をしただけだ。
「更識...身体の調子はどうだ」
織斑先生がそう尋ねてきた。わたしは「問題ないです」とだけ言った。それに対して、織斑先生は「そうか」
としか言わなかった。
ここには織斑先生とわたしだけで束さんはいなかった。
それに付いてくると言った本音もいない...
そして、わたしのメディカルチェックが終わりそうな時に、織斑先生は真剣な表情で言ってきた。
「更識...いや、一夏。私は間違っていたのだろうか...」
それは、とてもか細く悲しそうな声だった。
「わたしにはわかりません...」
とそう言うしかなかったのだと思う。この時、本音ならなんていうかとか束さんならとか思っていたけど、わたしはその一言だけが精一杯だった。
「一夏...もう無理かもしれないがお前に謝らせて欲しい...」
その時、織む....千冬お姉ちゃんは泣いていた。ほとんど涙は見せなかった、千冬お姉ちゃんがわたしのために涙を流したのだ...
わたしは動揺してしまう。未だに状況が把握できずにいるわたしを無視して千冬お姉ちゃんは話を続けた
「私は秋斗が生まれてから姉としてできる限りのことはしたと思う。不器用な私なりにだ...そして、一夏。お前が生まれてから私はもっと頑張らないとと思った。いや、それが間違いだったのだろう。だがな...ある日見てしまったんだ...秋斗がお前を虐めてるところをな...それを見てからは、私の教育が間違えたのか...などを考えてしまうようになってしまったんだ。それでも、お前は何も言ってこなかった。ずっと笑顔のまま私に接して来てくれたな...私にはそれが恐怖になっていった。それに、お前は喋ってはくれなかった。だから、私は束にも青葉にも相談した。....本当にすまない」
わたしが養子になった理由を聞いて...どうしていいかわからなかった。ただ、お姉ちゃんも苦しんでいてわたしのことを考えていたのだと思った。
「お姉ちゃんも、もう苦しまなくっていいんだよ?お姉ちゃんのやり方は正しいとは思えないけど、わたしは本音と出会って良かったと思ってるから...だからね。ありがとう..」
わたしがそういうと、お姉ちゃんは大声で泣いた。わたしを抱きしめながらずっと泣いていた。わたしはずっと頭を撫でた。
とある場所
「ほぇ~ここは?」
私はあ~ちゃんと一緒に居たのだけど、途中でうさ耳の人に攫われたのだ....
「やっと起きてくれたんだ~私は篠ノ之束だよ~」
あのISを作った束さんのところにいたのだ!
「君が布仏本音ちゃんだね~いつもいっちゃんがお世話になってるよ。君にはいっちゃんを守ってもらう必要があるんだ~」
今回はここまで!