「えぇ。あの娘の状態は昔に比べたら衰えている可能性ではあるわ」
記憶を失っているとはいえ精神的には問題なしだとは思えた。
電話をして今の状況を説明するも、まだまだ証拠が足りないことが多すぎる。
「引き続き調査をお願い」
上司にはそれしか言われない。彼女がどのような存在なのか全く知らされない。素性を調べようと本部にアクセスしても何の情報も出てこない。
「スコール。どうしたんだ?」
「いいえ、何でもないわ。それより、あれの準備はおわったのかしら?」
「あぁ、あれならすぐに終わらせることが出来た。それより、鍵は捕まえたのか?」
「まだよ、それはこれから起こる事の後にするわ」
そう言って私はこれから起こる事の為に準備を進めることにした。
「Mにはまだあの娘のこと教えてないわよね?」
「あぁ、俺はあいつとはあんまり喋らないからな」
「そう」
それならいいわね。Mは鍵であるあの娘に会わせてしまったら、計画が台無しになってしまう。鍵であるあの娘とそのクローンであるM。
「これからが楽しくなりそうね」
私にはまだ分からないことが多すぎた。上からはMはクローンとしか伝えられていないし、鍵であるあの娘の写真と名前しか聞かされていない。
ただ、私達は本部に従いたくはないが、そうするしかほかならない。
ただ、今日はアレを起動する前に篠ノ之束と会談をする予定になっている。何故なら、あの娘のことを聞くためだ。
本部は鍵と呼んでいる事や他にも情報を送る事を条件にあの娘の事を教えてもらうのだ。
あの娘は私の...
「そろそろ行くわよオータム」
「おぉ」
そう言い、私達は篠ノ之束との会談の為の場所に向かった。
本部
私達は遂に完成させた。篠ノ之束が創り出したISを破壊する力を持つクローンが。幾つもの実験を元に失敗作が多く出てしまった。
Aliceを元に創り出すには適正な条件が多すぎたのだ。
だからこそ、織斑千冬のクローンであるアレが適正であったのだろう。ただ、しかし今のAliceは記憶を失っているのだと。記憶を失っていると言うと、あの絶対的な力はもう失っているのだろう。あの2人の天才から産まれた鬼才なのだがな。篠ノ之束は惜しいことをしてしまったようだ。
あぁ、早く私達の元に帰ってくれぬだろうかAliceよ。この腐った世の中を変えるためにあの娘が必要なのだから。
その為には、もっと多くのクローンを製造するしかないようだ。Mと呼ばれるあれなんかよりも、強く美しい物を