海で遊び尽くしたので私達は旅館に戻ることにした。旅館の部屋割りは、あーちゃんと一緒だったのは織斑先生なりの償いなのだろう。
織斑先生は弟の監視を目的として一緒の部屋になっているらしい。
「問題は大浴場だよね」
あーちゃんは疲れたのか部屋に戻ると布団の中で眠ってしまっていた。
「こっちが真剣に考えてるのに...」
ただ、寝ているあーちゃんの寝顔はとても可愛い。このまま襲いたいくらいだ。でもそんなことはしない。
あーちゃん...いや、いっちゃんは自分の事を男だと思ってる。
いや、男の娘と言っておこう。
だがしかし、実際は女の子なのである。束さんが記憶を変えたのだと聞いた。その理由はよく分かんないけど、あっちのいっちゃんを見たらなんだか少しわかるような気がした。
「はぁ、織斑先生に相談しようかな」
私は織斑先生を探しに旅館の中を歩いた。歩いたのはいいのだけど
大きな人参が庭に埋めてあった。
「ふぇ?あの人参って」
嫌な予感がする。
私はその人参を素通りすることにした
「もぉーーー!本音ちゃん!無視は良くないよ〜無視は」
「やっぱり、束さんだ〜もし、違う人だったらって思っちゃって〜」
「どうしてここに?」
「本音ちゃんとあーちゃんに用件があってね」
どうやら私達に新しい武装を届けてくれるようだ。
私の武装は近距離武器だ。元々私の華炎には近接武器が少なかった。
だからこその近接武器なのだと。
「あーちゃんは今どこに?」
「あーちゃんなら部屋で寝てますよ?」
束さんは部屋の場所を聞かずに行ってしまった。
「束さんも台風みたいな人だね〜」
私は華炎と話しながら織斑先生を探すことにした。
やっと見つけた
「織斑先生、あーちゃんの事で相談が....」
大浴場の使用時間をあーちゃんと私だけずらしてもらった。
「織斑先生って変わりましたよ。前は一生分かり合えないと思ってました」
織斑先生は黙って下を向いたまま
「私も束や更識、布仏、お前達に言われない限りわからなかっただろう。」
織斑先生は少し泣いているようにも見えた。
「私は今の織斑先生は好きですよ。」
そう言って私はあーちゃんのいる所に戻った。
戻ると束さんはいないようだ。
「あーちゃん、目が覚めたんだね。お風呂の事だけど私とあーちゃんの時間だけずらしてくれるらしいから。だから、今日こそは一緒に入ろうね」
「えっ?ワタシと本音が一緒に?ダ、ダメだよ!」
物凄く顔が真っ赤になっているあーちゃん。
「そんな事言っても、織斑先生に言われちゃったんだよね〜」
「お、お姉ちゃんが?」
「うん〜」
「うぅ、分かったよぉぉ」
終始、あーちゃんは顔が真っ赤だったけどとても気持ちいいお風呂だった