旅館に戻るとわたしはすぐに眠ってしまった。
「ここは」
辺りが暗いが見覚えのある場所だ。ワタシの部屋だ。
『やぁやぁ、お久しぶりだね〜いつぶりかな?』
・・・あれ?こんなにテンションが高かったっけ?
『うんうん、ワタシがハイテンションだから戸惑ってるんだね〜わかるよ〜』
わたしは言葉を発していないのにどうしてと思った
『ワタシはあなた。あなたはワタシだよ。それに、ワタシだって出番が欲しかったんだよ〜元弟との闘いの時以来だしさ、それと』
「出番が欲しいって言われても、わたしにはどうしたらいいか分かんないよ?」
わたしはオルタちゃんとの変わり方を知らないし、自分の事なのに知ろうとも思わなかった。
『簡単だよ。心の中でワタシを呼んで譲渡すれば良いんだよ。簡単、簡単。』
「そうは言われても」
『それとさ、そろそろワタシ達が何者なのか、気づいたんじゃないの?』
それを言われて何も言えない。それは少しだけだが気づいていた。
わたしが何者なのか、どこで産まれたのか。
ただ、気づいてるのはわたしが織斑の子供じゃない事と何か目的があった事だけだ。
「わたしはまだ全然、知らないことばっかりだけど、オルタちゃんは知ってるんだよね?」
『知ってるさ、知ってるとも。知っているというか見てきたさ。』
『だって、ワタシがあなたの記憶を消したんだもん』
ワタシはボソッとそれを言う
「え?何か言った?」
『なんにも言ってないさ。そろそろ起きなよ。ワタシとのお喋りはここまでってことでさ』
わたしは起きた。
「あーーーちゃん!やっと起きた?」
起きると束さんが部屋の中にいた。
「あれ?束さん?どうしてここに?」
「あーちゃんの寝顔を見に来ただけだよ。それと新しい武装が出来たから届けに来たんだよ〜」
新しい武装。
「あーちゃんの新しい武装なんだけど2丁拳銃にしたんだ。あーちゃんはスナイパーしか無かったから便利だと思うよ?名前は
「シャインダーク。」
機能的には物凄い助かる武装であった。
「ありがとうございます。束さん」
シャインダークの武装の説明を受けた。
「それじゃあ、私はそろそろ行くね〜。次はあーちゃんだけじゃなくってオーちゃんの方にも会いたいな〜じゃあねー」
束さんはもう気づいていたのだ。だからシャインダークを作ってくれたのだ。もしかしたら本音ももう1人のわたしに気づいているのかもしれない。
『多分、ワタシの名前は分かんなくっても気づいているとは思うよ〜』
「え?えっ?」
『そんなに驚くことじゃないよ〜』
「驚くよ。急に声が聞こえてきたんだから。」
『多分、束博士から貰った新しい武装のお陰じゃないかな?』
「あーちゃん。」
後ろを見ると本音が立っていた。
「あれ?本音どうしたの?」
「あーちゃん、目が覚めたんだね。お風呂の事を織斑先生に聞いてきたんだけど、私とあーちゃんの時間だけずらしてくれるらしいから。だから、今日こそは一緒に入ろうね?」
「わ、わたしが本音と!?」
顔がとても紅くなるのが分かる。
「ダメって言われても織斑先生から一緒に入ってこいって言われちゃったしね」
「うぅ、分かったよぉ...///」
本音とは小さい時くらいしか入ったことなかったから、とても恥ずかしかった。
入り終わると本音は何故かツヤツヤしてたのはどうしてだろう