わたしは、千冬お姉ちゃんの家には行かなかった。なぜなら、わたしの兄がいたからだ。だから、織斑千冬だけがこちら側に来ることになった。
「ねぇ~いっちー。今日は何して遊ぶ?」
本音はいっつもわたしの事を先に思ってくれる。わたしの所には来ないけど向こうの方で、話し合っている。
本音のおかげで、気にしなくて済んでいる。
「そう言えば~いっちーの髪って綺麗だよね~」
そう言って、わたしの方にジリジリと迫ってきます。
『どうして、こっちに来るの?』
それに、その櫛はどこから出したの?
本音はジリジリとこっちに向かってくるので、わたしは後ずさりをしている。
ドンッ
と後ろの壁にぶつかってしまった、もう逃げられないよと本音はニコニコとしながら、わたしの髪の毛を撫でてきました。
「大丈夫だよ~?ただ、髪の毛が綺麗だから梳かしてあげるだけだよ。」ニコニコ
それを聞くとわたしは安心して、本音に寄りかかりました。
『重くない?』
そう尋ねると、
「重くないよ~。」ニコッ
と言ってくれた。
「それじゃあ、梳かしてくね~。」
とても気持ちがいいです。髪の毛を梳かしてもらったことが無かったので、どんな感じなのか怖かったけど、本音がやってくれる安心感があった。
声が聞こえないのが、幸いしたのか勝手に声が出てしまっていても気づかれなかった。あんなのを聞かれたら、恥ずかしいもんね。
「いっちー気持ちいい?」
と櫛を止めて、声に気づいていない本音は、そういった。
『とっても気持ちいいよぉ...』カオマッカ
「そっか~よかった~。」
そう言って、また櫛を動かし始めた。
私は、いっちーが好き。これは、多分LIKEって方じゃなくて、LOVEの方だって分かってる。それに、いっちーは可愛い。女の子の私でも、嫉妬してしまうほどスタイルはいい。髪の毛も白に近い灰色だ。前に、ホントの色は違ったってことを教えてもらった。多分、前の色も綺麗だったに違いない。
初めて会った時から好きだった。でも、女の子だと思って諦めてた。けど、それは間違いだった。いっちーは男の子だ。なら、結婚出来るってことなんだろう。私達は、まだ中学生だから結婚は無理だけど、必ずしたいって思ってる。でも、もし、いっちーが私と結婚したいって思ってなかったらそれは仕方なく諦めるしかないだろう。私はいっちーが、楯無さんの養子になったらこの気持ちを伝えることにする。
そうして、いっちーと幸せな時間を過ごしていたらお母さんとかたりんのお母さんがやって来た。
「本音ちゃん。一夏くん。居ますか?」
「いるよー」
そう言って私はお母さん達のところへ行こうとした時、嫌な予感がした。
私はいっちーにすぐ戻ってくるからねと言い部屋を出た。そこには、織斑千冬がいた。テレビで見た事あるだけだがすぐに分かった。いっちーに似ているからだ。
「初めまして、織斑千冬です。」
「はじめまして~布仏本音です~」
この人がいっちーを傷つけたひと。私は意外と怒りがこみ上げて来ない。
「どうして、ここにいるんですか~」
「千冬さんは一夏くんにお話があるそうですよ。」
と、かたりんのお母さんがそう言った。
「私はある事情でアレから離れることになったからな。それを言いに来た。」
アレって...
「それに、手放すってことも報告しないとな。」
てばなすって...
「あなたは!一夏の事をどうおもってるんですか!」
「どうって...」
「家族が離れ離れになるなんて普通じゃ有り得ないんですよ!それに、一夏の事をアレ呼ばわりなんて!手放すって!まるで一夏の事をもの呼ばわりにしないでください。あなたはこれ以上、一夏の所には行かせません!帰ってください!」
私はこれ以上ないくらい大声で怒鳴った。千冬さんは少し、驚いた表情になった。
「なら、貴様がアレに伝えろ。お前は、更識家で暮らせとな」
そう言って千冬さんは帰っていった。
その後、いっちーにそれを伝えると、いっちーは少し、安心したような顔になり、私に抱きついて泣いてしまった。
一旦終了です。
次は、中学生編になりますがすぐに飛ぶでしょう。
グダグダなのはご了承。アドバイスを貰ったのはいいのだけど...馬鹿な私はそれを生かせられないという....