東方トライアングル   作:幻想郷のトラウティスト

3 / 6
第3話

暫く飛び続けると、

 

「うっ・・・・え!?」

 

左腕で抱えていたレナが目を覚ましたようだ。

 

「おはよう、ご気分は如何かしら?」

 

「あっ、レナちゃん大丈夫、痛いところとかない?」

 

現状を理解できないのか目をパチパチさせて、私と花子を交互に見ながら。

 

「えっ、ええと。私は・・・・あっ!エスクローグは!!ちょっと放して。」

 

エスクローグってのは、あの手品師の事か?

突然大声をだした後、解放しろと暴れだすが結構な高度を取っているのだからそうはいかない、レナの胴体にまわした左腕にさらに力を込める。

 

「うぐ、痛い。」

 

「よく周りを見なさい。」

 

「レナちゃん落ち着いて下を見て。」

 

「えっ、ええええええ!」

 

私と花子に言われたレナが下を見て更に大声を上げる。

やっと自分が何処にいるのかわかった様ね。

 

「わ、私、空を飛んでる。」

 

「正確には飛んでいるのは私で、あなた私に抱えられているだけよ。

で、どうしても放してほしいっていうなら放してあげても良いけど、どうする?」

 

「だ、ダメダメダメ。放さないで。」

 

そう言って花子の様に私にしがみ付いてくると、

 

「うぷ。」

 

身長差があるせいかレナが割と豊かな胸に私の顔を埋める様に抱きしめてくる。

うむ、なかなかだな。咲夜より少し上か。パチェや美鈴には劣るな。

んっ・・何だ、今悪寒が・・

 

「前が良く見えないから放しなさい。ちょっと聞いてるの。」

 

言ってもしがみ付いて放そうとしないのでもう一度左腕に力を込める。

 

「いたた。ちょっとやめて。痛いってば。」

 

「痛いのなら放れなさい。」

 

「は、はい、わかりました。放れます。」

 

力を緩めると放れるが。私の腕を痛いくらいに握りしめてくる。

 

「いったぁー。あっ、そうだエスクローグだ。花子ちゃん、エスクローグ、ってわからないか。ええと私と戦ってた真っ白な手品師はどうなったの。」

 

「あの手品師ならレミリアさんが倒してくれたよ。」

 

「えっ、この子が?」

 

「気付いているでしょうけど、私は人間ではないわ。外見だけで判断するのは止めておきなさい。」

 

「やっぱり。あなたも花子ちゃんと同じで妖怪なんですか?」

 

「あら、名乗りもしないでその質問?礼儀のない娘ね。」

 

「うっ・・ええっと。」

 

レナが何か言いかけて、すぐに口を閉じる。

 

「まあ、こんな状況じゃ落ち着いて話も出来ないでしょうから、ちゃんとした自己紹介は別荘に到着してからにしましょうか。」

 

「はい、あっ、その、助けて頂いてありがとうございました。」

 

レナが律儀に頭を下げてお礼を言ってくるけど。

 

「別に気にしなくていいわ。私は花子を助けただけで、あなたを助けたわけではないし。それに、あのエスクなんたらとかいう手品師の言動は鼻についていたから。」

 

「えっ・・」

 

「レナちゃん、レミリアさんはこういう人、じゃなかった妖怪だから気にしない方がいいよ。」

 

「う、うん。」

 

「さて、着いたわよ。」

 

眼下には別荘が見える。

私につられて2人も下をみるので、急降下で高度を一気に落として着地の瞬間、急減速してゆっくりとテラスに舞い降りる。

捲れ上がったスカートが花弁が舞い落ちるようにフワリと戻っていく。

途中「ひぃ」とか「きゃっ」とか聞こえたので思わず顔がにやける。

 

「もー、何するんですかーレミリアさん。」

 

着地と同時に私の右腕から脱出した花子がポカポカと両腕で私の事を叩いてくるので体の左側に引っ付いてい放れないオプションで防ぐと。

 

「いた、いたたた。花子ちゃん痛いってば。」

 

「ああっ、ごめんレナちゃん。大丈夫。」

 

「うん、大丈夫。それより、レミリアさん私を盾にするなんて酷い。」

 

私から放れたレナが文句を言ってくる

 

「いつまでも引っ付いてるのがいけないんだよ。」

 

「うわ、開き直っt「おかえりなさいませ。お嬢様。」うひゃあ。」

 

私の正面、レナは後ろに突然現れた咲夜に奇妙な声を上げて、飛び上がらんばかりに驚く。

花子は何度か別荘を訪れて慣れたのか今ではレナを驚き様を見て笑っている。

 

「ただいま、咲夜。妖精メイドに2人を応接室に案内して頂戴。あと、着替えを用意して。」

 

「かしこまりましたお嬢様。」

 

咲夜が小さな金色のベルを2回鳴らすと1人の妖精メイドが入ってくる。

 

「私は着替えるから、先に応接室に行って待っていて頂戴。」

 

「はーい。」

 

花子が間延びした返事を返し、レナは軽く頷くと妖精メイドと一緒に退室していく。

 

「レミリアお嬢様。」

 

「ん?なに咲夜。」

 

「お楽しみも結構ですが。洗濯をする側としましては、あまりお汚しにならない様お願いします。」

 

あらら、怒られちゃったわ。

 

「何を言っているのよ咲夜、私の完全で瀟洒なメイドならこれ位の方がやり甲斐があるでしょ。」

 

これなら何も言い返せないだろう。

そんな笑顔の私に咲夜は、

 

「・・レミリアお嬢様なら、そうおっしゃると思いましたわ。それではお風呂場に移動いたします。」

 

咲夜は軽く溜息をついた後、半分呆れたような暖かい笑顔で私を見つめる。

ん?以前同じ笑顔を見た事があるような?

・・・・・・ああ、以前人里で走り回って泥だらけになった子供を見る母親と同じ様な笑顔だ。

あれ?子供扱いされてる。

 

「どういう意味よ。それに、その笑顔はやめなさい。」

 

両手を腰に当てて咲夜の目を見ると。

 

「レミリアお嬢様。こればかりはご命令であっても承服いたしかねますわ。」

 

相変わらず笑顔のまま能力を使いお風呂に移動して、私の服を脱がしていく咲夜。

 

「だからその笑顔やめなさい。」

 

と言っても咲夜は笑顔のままで私の服を脱がしていく。

気付けば全裸だ。

 

「では、新しいお洋服をご用意いたします。」

 

笑顔のまま一礼して消える。

残されたのは全裸の私。

 

解せぬ・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。