福音を撃退した日の夜。一夏は水着姿で海岸に来ていた。
「ん?…誰かそこにいるの?」
そこに居たのは春十だった。
「なんだ…春十か」
「なんとなく海に来たくなっただけさ」
「…あっそ」
「……」
「……」
二人は黙ったまま海を眺めていた。波の音がBGMとなっていた。その静寂を破ったのは春十だった。
「…次に勝つのは俺だからな。それまで誰にも負けるなよ?」
「そういうお前もな」
「じゃあ俺は部屋に戻るからな。お前もさっさと戻れよ?」
「お前に言われなくてもわかってる」
そして春十は部屋に戻った。
「今日はいろいろあったな~…ISの暴走とか」
「お前が落とされたとか?」
「神威さん、いつ来てたんですか?」
「なーに春十が戻った後だ」
「そうですか…」
「まあな。それと夏休みに俺の弟が帰ってくるからな」
「え?神威さんにも弟がいたんですか?」
「そうだが?」
「意外です。神威さんに弟がいたなんて」
「そうか?」
「そうですよ?」
「うーん…まぁいいか」
「ほぅ…貴様らもここにいたのか」
「げ…バルバトス」
「げっとはなんだ?げっとは」
「な、何でもないですよ?」
「そうか?」
「は、はい」
一夏は内心驚いていた。
(な、何でここにバルバトスさんが!?)
「まぁ、いいか」
「いいのか?」
「あぁ、それとこれは俺からの差し入れだ」
「あ、あぁ…」
「じゃあ俺は帰るとしよう。去らばだ」
そう言ってバルバトスは帰った。
「ん?これは…アルコールが少し混じってる菓子か」
「後でお姉ちゃんと食べてきたらどうです?」
「ああ、そうさせてもらう。それと早く部屋に戻れよ?」
「はい」
そして一夏達は部屋に戻った。
ここは旅館の温泉。
一夏達は疲れを取るために温泉に入ることにしたのだ。
ついでにここの温泉の効果は滋養強壮、血行促進、美肌効果、疲労回復など。
「はふぅ…」
一夏はリラックスしていた。他のメンバーは、
「気持ちいいね…温泉って」
「確かに…心が休まる気がするな…」
「そうだな…つい先程までの戦いが嘘のようだ…」
「うん…」
リラックスしていた。だが例外が一人。
「ラウラ以外胸が大きい…」
と鈴が言っていた。
「うがぁぁぁぁ!!その胸寄越せぇぇ!!!」
と、矛先が一夏に向かった。
「ふにゃぁぁぁぁ!?」
鈴は人知を超えた速度で一夏の背後に周り胸を掴んでいた。
「り、鈴!?お、落ち着いて!?ひゃう!?」
「うるさいうるさいうるさい!!何で私より大きいの!?しかもさわり心地いいし!教えなさいよ!!」
「し、知ら…ないよ…」
(一夏…)
千夏!!助けて!?
(存分に楽しめ★)
えぇ!?
「なによ!?私に対しての当て付け!?」
「ち、違う…よ…あぅ」
「どこが違うのよ!?」
「あ、当て…付け…じゃ…ない…よ…やめ…てぇ…」
「いやよ。なんか一夏をいじると可愛いし」
「お、おね…がい…」
「はぁ…しょうがないな~…止めてあげる」
「あ、ありが…とう…」
「まぁどうしたら胸を大きくできるか教えなさいよね?」
「だから…知らないって…」
「そこまでしらを切るなら…」
「え?え!?」
「その胸寄越せぇぇ!!!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
五分後。
「鈴、罪を数えなさい」
「ごめんなさい…」
一夏が仁王立ちをしており鈴が土下座するという絵図らになっていた。
ラウラ曰く『どす黒いオーラが見えて赤い龍が見える。しかも笑ってるのに恐怖以外の感情が出なかった。それに教官とほとんど同じ気迫を感じた』とのこと。
「はぁ…私をいじった感想は?」
「それはとても可愛らしかったです…あ」
「ほう…反省の色がお前から見えないな…」
「ひ、ひぃぃぃ!!ご、ごめんなさいぃぃ!!」
鈴は顔を青くして土下座していた。
「鈴、顔をあげろ」
「ゆ、ゆるしふべっ」
「「「「「て、天下の宝刀!?」」」」」
千冬秘伝、『天下の宝刀』を手刀で繰り出した。
「今回はこれで許してあげる…けど次は…」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
鈴は恐怖のあまり逃げ出した。
そしていろいろあったが臨海学校は幕を閉じた。
どうでしたか?
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