前にも言った通りですが、受験のためできませんでした。
実は来月も個人的な用があるため、投稿できません…。
…まぁ作者の事情はともかく、どうぞご覧ください。
博麗の巫女…博麗霊夢の朝は早い。
日が昇り始めた頃に起床するようだ。
「ふぁあ…」
まだ眠そうだが、それでも仕事はきちんとやっている。
眠くてもやらなければいけないのだ。
仕事とは、境内の掃除やお賽銭箱の確認など…。
他にもやることは意外と多い。
そのために、朝早く起きるようにしている。
(…いつもどうり、少ないわね)
そう思うと霊夢は憤怒の表情を浮かべていた。
―――何が少ないのかというと、お賽銭箱の中身だ。
山の中にあるせいなのか、神社に来る途中に悪戯好きな妖精がいるせいなのか…理由は定かでは無いが博麗神社に来る人は滅多にいない。
勿論好き好んで来る人もいるが…来る人は限られている。
故に、お賽銭箱が常にすっからかんの状態である。
極稀に多く入っている時もあるそうだが…蛇足だろう。
少女仕事中…
「さて…そろそろ志鶴を起こそうかな…って起きてるかな?」
霊夢は一人でにそう呟く。
仕事も一段落着いたようで、気がつけばもうお昼近くになっていた。
志鶴…いや、猫宮志鶴とはつい昨日幻想入りした男である。
色々とあって、博麗神社に暮らすこととなっていた。
実は一度、志鶴を起こそうとしたのだが揺すっても叩いても反応はせず、すやすやと寝続けたのだ。
次は心を鬼にして何がなんでも起こすと霊夢は意気込んでるようだ。
「あ…っと、その前にご飯作らないとね」
巫女は面倒そうに言いながら、準備を始めた。
―#―
「…きて。ねぇ良い加減起きてって…」
誰かが俺を揺らして起こしてくる。
まだ眠いんだ…寝かしてくれよ…
「あと少しだけ寝かしてくれ…」
「それもう十回以上繰り返してるわよ!さっさと起きなさい‼ほら‼」
そう言うなり布団を引っぺがしてくる。
俺が目を開けた先には布団を持っている霊夢がいた。
あぁ…布団が…
「まったく…寝すぎよ?」
良いだろ別に、眠いんだから…
「…まだ眠いんだけど?」(超低音ボイス)
「うゅ!!!?」
なんなんだこの反応。
ってか凄いデジャブ…
「も、もうお昼だけど?」
「それは…そろそろ起きないとまずいな」(超低音ボイス)
「…ねぇ、その声わざとかしら?」
「…?」
おどおどした様子で霊夢が尋ねてくる。
俺は言っている意味がよく分からなかったので首をかしげた。
はて…一体何の事だろうか?声がどうとかこうとか…
「取り敢えず、起きて顔洗って来なさい。洗面所はこの部屋から出て右を曲がった所を真っ直ぐ進んで左に曲がればあるわよ」
「んー」
(…⁉低い声じゃなくなったわ…何故かしら?)
霊夢が驚いた顔で俺を見てくる。
いや、だから…何だ?俺何かしたっけ?
「…他に何か用があるのか?」
「い、いや。何でもないわよ」
だったら、どうしてそんな顔してたのか教えてくれよ…
…まぁいいか、霊夢がああ言ってるし。
さてと、洗面所に行くか―――
―――って、あれ?何処にあるんだっけ?
~~~~~~
俺は洗面所に迷いながらもなんとか行くことが出来た。
時間はかかったけどな…
さておき、俺が顔を洗って部屋に戻ると―――
「…やっと来たわね」
―――見知らぬ女性がいた。
その女性には妖艶な雰囲気を漂わせている。
キラキラと輝いている金髪、艶かしい口、そして何よりも…
……胸がデカい。
同じ金髪である魔理沙とは大違いだなー…
「ねぇ、そんな所に突っ立ってないで早く入ってくれる?」
後ろから声が聞こえたので、振り返って見ると湯呑を三つお盆の上に載せて持っている霊夢がいた。
…ううむ、相変わらず針のある言い方をするなー…もっと優しく言ってくれても良いのに。
俺はそんなことを思いながらも部屋に入る。
「ふうっ、ここから台所まで距離が意外とあるから面倒なのよね…」
「お疲れ様」
金髪の女性はいつのまにか持っていた扇子を口にあてクスクスと笑っている。
「はいはい…それで、紫は何の用なの?」
卓袱台に湯呑を起きながら霊夢は女性に尋ねる。
どうやらあの女性はゆかりっつー名前らしい。
金髪なのに日本人の名前なのか…って、そしたら魔理沙もだったな。
「用が無いと来ちゃ駄目なのかしら?」
「……本当ならそうだけど、最近用が無くても来る人が多いから諦めてるわ」
「あら、苦労してるのね」
「半分以上は紫のせいよ」
「酷いわねぇ、そんなことないわよ」
「…自覚症状ないのかしら」
はぁ、と溜息をつく霊夢。
話を聞くところ、余程霊夢は疲れてるんだろうなー…
「そんなことより、私は君に用があるわ」
そう言って俺のことを見てくる。
(そんなこと…そんなことですって!!?)
霊夢が…何か、凄い表情に…?
…理由はなんとなく分かるがな。
「俺…ですか?」
いったい何だろうか…?
「その前に自己紹介ね…私は八雲紫(やくもゆかり)よ、よろしくね」
「猫宮志鶴です。えーっと…俺に何の用でしょうか?」
「君は幻想入りした子でしょ?この世界について…あと、能力を持っているか確認しないとね」
幻想入りについては多分霊夢に聞いたのだろう。
いやそれ以前に…能力って言わなかったか?
「幻想郷についてなら、ある程度霊夢に聞きましたけど…あの、能力って何ですか?」
「んー…そのまんまよ。あと敬語じゃなくていいわよ」
「はぁ…そうですか」
いや、そのまんまって…
「それじゃ分かるわけないでしょ、もっと具体的に言いなさいよ…」
おおう、霊夢が俺の言いたいことをずけずけと言った。
「分かってるわよ…
えーっと能力は誰でも持ってるわけではないの。
生まれついて持ってることもあれば知らずのうちに持ってることもあるわ。
だいたい『○○程度の能力』と言うわね。
私も境界を自由に操ることができる能力持ってるの。
だから、私を例にすると『境界を操る程度の能力』となるわ。
…なぜ”程度”かって?
簡単に言えば”そのことしか”できないからよ。
次は内容について説明するわね。
能力といっても様々な種類があるわ。
『魔法を使う』だったり、『空を飛ぶ』だったり…限りなくあるわ。
まぁ能力を持っている人事態少ないけどね…。
能力についてはこれくらいだけど…分かったかしら?」
「あぁ、大体分かったよ」
能力か…あったら便利そうだなー。
「で、どうやって調べるんだ?」
「…なんだか面倒になってきたわ。ちょっと一眠りしてから教えるわ…」
「えっ…いや、ちょっと!!」
紫がそう言った瞬間何処かに消えてしまった。
あれが、能力というやつか…?
「…残念だったわね、私じゃ分からないから…気長に待ってなさい」
霊夢が結局手つかずの湯呑を回収して外に出た。
いや…どうすりゃいいんだよ…。
今回もすこーし長めです。
誤字脱字ありましたらどうぞ言ってください。
感想もお待ちしてます。
3月20日~以降に次話の投稿予定です。