とある幻想殺しの神器戦争   作:鳳翔大好きっ子

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お待たせしました。

いやぁ、悩みますね。

大まかなフローチャートしか決まってないと、細かいところが修正しまくることになりますね。

まぁ、自分の話はここまでにして第13話を始めていきましょう。


幻想殺しは貫く

もうすっかり日が沈み、電柱の電灯に明かりが付き、人の気配がなくなり始めているこの時、いつもなら静寂を保っている廃教会の中は、複数の生き物の気配があり、今まさに一触即発の状態となっていた。

今の状態としては、一方には黒い翼を持つ少女が宙に浮いており、その後ろには魔法陣が展開していた。もう一方には様々な武器や構えをしている学生服を着ている人がいる。

上条当麻はそんな学生達の中に紛れ、右手に拳を作り、堕天使と対峙していた。

そんな中、長い紅髪の少女『リアス・グレモリー』が、長い黒髪の少女『姫島朱乃』に問いかける。

 

「………朱乃、あの魔法陣、解読できる?」

「時間をかければなんとか………。そもそも、あんな細かく描かれた魔法陣は、今まで見たことないわ。」

「わたしもよ。あんな複雑な魔法陣は見た事がない。………あの魔法陣はいったい?」

 

堕天使の背後にある魔法陣に困惑する2人。

 

 

 

――――――あの魔法陣を見た事がない?

 

 

 

仮にも駒王町の管理を任されているリアスでさえ、あの魔法陣を見た事がない、という発言に当麻は困惑した。

 

 

 

――――――グレモリ―先輩でも見た事のない魔法陣………まさか!?

 

 

 

堕天使の後ろにある魔法陣を見ながら、当麻は一つの可能性を思い浮かべた。

それは、当麻達の世界のものではないかという可能性だ。

が、それはあり得ない事だ。

と、当麻はその可能性を否定する。

なぜならば、もし、当麻のような存在がいたとすれば、統治を任されている者が知らないはずがない。

そうしなければ、何かあった時の対処が取れないというものだ。

いや、極秘中の極秘だった場合は、こちらまでその情報を共有しないという場合があるが…。

当麻はさまざまな事を考えるが、全部当麻の推測でしかないため、考えたらきりがない。

なので、当麻はいったんその事を考えるのはやめ、今のこの状況を何とかする事に重きを置くのであった。

 

「…で、グレモリ―先輩、これからどうする?」

 

当麻の発言に、リアスは首を傾げながらも返事をする。

 

「どうするって?…決まっているじゃない、あの堕天使は消滅させるわ。私の眷族に手を出したらどうなるかって事、思い知らせてあげる。」

 

当麻はリアスの発言に寒気を覚えた。

駒王学園の彼女しか見た事のないものならば、確かに驚く発言であろう。

公にあの堕天使を殺す、という発言をしているのだ。

どうやってあの堕天使を行動不能にするか考えていた当麻にとって、リアスの発言は到底受け入れられるものではなかった。

だから――――――

 

 

 

「それは、彼女を殺すってことか?」

 

 

 

わかっていた事をあえて確認する選択をとってしまった。

それに対して、リアスはもう一度首を傾げ、そしてこう返した。

 

「?さっきからそう言っているのだけど……トーマ、これは殺し合いなの。今まで貴方がどういう暮らしをしてきたかはわからないけど、もう貴方が関与していい状況ではないわ。一応、イッセー達の手伝いをしてくれた事には感謝するわ。でも、もうここまででいい。貴方はこちら側には関わってはいけないのよ。」

 

一体何を言っているのだ、という言葉を発しながらも、当麻にここで手を引け、と言って突き放す発言をした。

やはり、雑用係としてこき使っていても心配はしているのだろう。

その言葉から彼女なりの優しさが垣間見えた。

だが、当麻からしたら、それは納得のいくものではなかった。

 

「………ふざけんなよ。なんでお前らは安易に殺し合いに持っていこうとするんだよ?」

「………貴方には関係のない事よ。それにこれは私達とあの堕天使の間で起こっていることよ。その事情をわかっていない貴方がとやかく言うことではないわ。」

「だからといってここまできて―――」

「その話、今は後にしましょう…来ますよ!」

 

当麻が言葉を続けようとすると、木場が言葉を発することで、当麻の発言を制した。

それと同時に、堕天使の後ろに展開されている魔法陣が徐々に光りはじめ、そして、彼女の頭上に複数の光る槍が出現した。

が、その槍は当麻が見たものよりはるかに大きい。

ミッテルトが作っていた槍と比べると、2倍もの大きさがある。

それが複数、同じ大きさで作られているのだ。

これだけでも、ミッテルトより相当の光力を持っているのであろう。

やはり、ここの堕天使達をまとめている事はある。

が、その考えはあるものの発言で改めることになる。

 

「レイナ―レ…様?バカな、あの方にここまでの力は…」

 

そう、言葉を発したのは、色がエメラルドの髪の堕天使だった。

当麻はすぐにその理由を聞く。

 

「おい、今の、どういうことだ?」

「………確かに、あの方の光力なら、あの大きさのものを作る事は可能だ。だが戦いにおいて、あの状態のものを作り続けていたら、あの方ではすぐに光力が枯渇してしまう。確実に勝ちたいのであれば、初めからあんな大きさの物は作らないはずなんだ。それをわからないあの方ではないはず………なのに、何故?」

 

彼女の言葉を聞いた当麻はすぐ様、彼女の様子を確認する。

良く見てみると、彼女の顔………もっと言えば彼女の眼が自我を保っている目ではない。

その目は虚ろになっており、まるで魂が抜けたよう。

一体彼女に何が起こっているのだ。

そんな事を考えていると、レイナ―レが作った槍が、予備動作なしで当麻達の方に飛ばしてきた。

 

「皆、避けて!」

 

リアスの発言に反応して、リアスの眷族達は回避行動をとる。

当麻も回避行動をとろうと思ったが、後ろをチラッとみて、その場に立ち止まる。

そう、当麻の後ろにはミッテルトとエメラルドの堕天使がいる。

当麻にとって、この時すでに彼女達も守る対象に入っていた。

 

「!?何やってんだ、当麻!避けろ!」

 

兵藤が当麻に声をかけるもそれに反応せず、当麻は徐に右手を前に突き出した。

そして、光の槍が当麻の右手に触れた瞬間。

 

 

 

 

 

光の槍は瞬く間に消えていった。

 

 

 

 

 

「………は?え、な…何が起こって?」

 

声をかけた兵藤が唖然としていると、近くにいた塔城が声をかけた。

 

「兵藤先輩、落ち着いてください。たぶんですけど、あれは上条さん自身が持っている能力です。………私もこの目で見るのは初めてなので何とも言えないのですが…。」

 

塔城は驚きを隠せてはいないが、何とか平常心を保とうと、落ち着いた声で話をしていた。

 

「当麻自身の能力!?アイツも神器(セイクリット・ギア)を持っているのかよ!?」

「いえ、彼は神器(セイクリット・ギア)は持っていません。彼の力は超能力というものです。」

 

塔城の言葉に兵藤は驚きを隠せなかった。

それもそうであろう。

悪魔、堕天使、天使、魔法など、ファンタジー要素満載のパレードに今度は超能力ときたものだ。

兵藤の頭のキャパシティはこの短期間では無理があるというものだ。

 

「ちょ、超能力――――――?!おいおい、なんだよこの世界は、なんでもありの世界になってきやがったぞ!!」

「うるさいです。兵藤先輩、私も超能力に関しては驚きを隠せません。ですが、今はその事を言っている時ではないです。今はあの堕天使の事に集中してください。」

「あ、あぁ、わかったよ小猫ちゃん。」

 

兵藤と塔城はいったん会話を終えると、木場が見計らったかのように兵藤に話しかける。

 

「2人とも、話は終わったかい。……なら、いくよ!!」

 

木場がそう言うと同時に兵藤と塔城は堕天使レイナ―レの元へかけて行く。

当麻はというと、先ほど庇った堕天使とリアス、そして姫島と少し揉めていた。

 

「………トーマ、どういうつもり?堕天使を庇うなんて…。そいつらはイッセーに手を出したおろか者なの。ここで消しておかないと悪魔にも、堕天使にも示しがつかないわ。」

 

リアスが当麻に向かって脅しの意味を込めた発言をする。

当麻はそれを意に介さない。

 

「ふざけんなよ。だから、どうして殺し合いに持っていこうとしてるんだよ!やられたからやり返すなんて真似、いつの時代の話だ!そんなことをしてたら、いつか戦争に発展するかもしれないんだぞ!」

 

声を荒げる当麻に、姫島は諭すように声をかける。

 

「…ですが、上条君、実際手を出されているのはこちらなんです。普通に考えたら人間の間では殺人は確かに認められていません。ですが、他の種族…いや天使はどうかはわかりませんが、理由を持った殺人は認められているんです。それにリアスはこの地域を任されている統治者。上が行動しないと下々の者たちに示しがつきません。…わかってください。」

 

当麻は姫島の言葉を聞くと、顔を俯かせ、右手に拳を作っていた。

姫島は理解してくれたのだと思い、胸をなで下ろしたのだが――――――。

 

 

 

 

 

――――――上条当麻はこんなことでは止まらない。

 

 

 

 

 

「いいかげんにしやがれ!!!」

 

当麻の大声に、リアスと姫島はビクッと体を動かす。

 

「さっきから理由を聞いてれば、下々ぉ?統治者ぁ?やられたからやりかえす?………ふざけんなよ!そんな事を理由に殺人を正当化させてんじゃあねぇよ!じゃあ、何か?もしコイツらに家族がいたとして、そいつらに『この殺しはちゃんとした理由があります。だから、許してね』…なんていうつもりかよ!殺された家族からしたら、今のお前達とおなじ理由でお前らを殺していいって理由にもなるよな………違うか!!」

 

リアスと姫島は、当麻の怒涛の発言にたじろくも、リアスは統治者としてのプライドがあったのか、すぐに返事をした。

 

「そうね、確かにトーマの言う通りよ。」

「!?だったら――――――」

「でも、それで私達を襲ってきたとしても、返り討ちにするだけよ!私は私の道を行くだけ…それを、トーマにとやかく言われる筋合いはないわ!」

 

当麻はこの事を聞いて、今、彼女を説得する事は不可能だと判断した。

だからこそ、当麻は決意する。

この悪魔達に、そして、この堕天使達にこれ以上過ちを繰り返さないために。

 

「………あぁ、そうかよ!勝手にしやがれ!たとえお前がなんと言おうと、俺は殺し合い程度で終わらせる気はねぇぞ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)!…こんな事を当たり前にしているのが、あんた達の現実だって言うのなら――――――。」

 

上条当麻はリアスに宣言する。

 

 

 

 

 

「――――――まずは、そのふざけた幻想(現実)をぶち殺す!」

 

 

 

 

 

当麻はそう言うと、すぐ様近くにいた堕天使に近づく。

 

「…あんたはミッテルトを抱えて離れてろ。」

「離れていろって…人間ごときが、何をする気だ!?」

「………とりあえず、離れてな、今からあの堕天使をぶっ飛ばしてくるだけだからよ。」

「ぶっ飛ばすって…正気か?!」

「……確かに言ったからな。」

「あ、お、おい!?」

 

当麻はそう言うと同時に今回の騒動の元にかけて行く。

 

「………トーマ、貴方は一体?」

 

リアスは当麻の行動が理解できず、立ちつくしてしまう。

姫島はと言うと、何か思うところがあるのか俯きながら何か考え事をしていた。

が、すぐに切り替えたのか、立ちつくしているリアスに向かって声をかける。

 

「リアス。とりあえず、今回の騒動はあの堕天使なのだから、それが終わってからでも遅くはないわ。とりあえず、拘束しておきましょう。………それでいいわね?だ・て・ん・しさん?」

 

エメラルド色の髪をした堕天使にそう言うと、どこから出したのかわからない縄を使って、2人の堕天使を縛り、その上に魔力を込めた。

 

「………これでよし。…あと、そこのシスターさん、貴方もこの二人と一緒に待っていてください。それじゃあリアス、行きますよ。」

 

姫島はそう言うと祭壇の方の堕天使の方に向かう。

 

「!?…ちょっと朱乃、待ちなさい!」

 

リアスは姫島の後を追って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――さぁ、舞台は整った。

 

 

 

 

 

――――――幻想殺し、そして、赤龍帝とその周りに集まる悪魔達よ。

 

 

 

 

 

――――――見せてくれ、お前達がこの戦いでつかみ取る結果を…。

 

 

 

 

 

 




はい、ということで13話でした。


…全然進んでねぇ(泣


また、時間が空くと思いますが、エたることはないので気長に待っていてください。



それでは、また
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