今回の話は非常に中二病クサく、皆さんポカンとするかもしれません。
本当に暖か〜い心で読んでくれると………くれるよね?、嬉しいです。
何が言いたいかと言うと
こ れ は ひ ど す ぎ る
月の明かりのみが戦場と化したこの場を照らす。
そこには2つの人影が映っていた。
1つはツンツン頭の少年、もう1つは白髪の少年、この2つがお互いの方を見て対峙していた。
そう、上条当麻と
上条当麻はこれでもかというくらいに相手を睨みつけ、
硬直し続ける時間。
だが、その硬直を壊すが如く、片方の影がもう片方の影に接近する。
先に動いたのは、
クラウチングスタートのように足に力を溜めた上、自身の能力でその力を更に引き上げ、当麻に接近する。
伸ばした左手は拳を握らず、少しでも距離を縮めようと指先を伸ばして当麻に触れようとする。
その左手を、当麻は右手で振り払った。
自身の能力を左手に込めていた
しかし、彼の顔にはやはりな、という顔をしており、すぐ様右手に力を込め、当麻へと手を伸ばす。
しかし、それも当麻の右手で
「ぐゥ?!」
殴られた事と、後方へ持っていかれた事で関節の可動範囲を越えてしまい、肩と右手に痛みがはしり、苦悶の声をあげる。
当麻はすかさず右手に拳を作り直し、
右ジャブ、右ジャブ、右ストレート
計3発を喰らわせ、3発目の右ストレートで、
「ち、クソが!」
「うおぉーーー!」
今度は当麻が距離を詰める。
このままでは主導権が当麻に渡ってしまうと考えた
足が地面に着くと同時に、足に能力を込め、
するとどうだろう、
向かう先は、当麻のところ。
そして、当麻は右手に拳を作っている為、腕を前に交差することが出来ない。
そこから導き出される結果はーーー。
「ぐあぁぁぁぁああーーー!」
塊となって飛んできた土地の塊は、頭を掠め、右腕、腹、左足に直撃し、その力の反動で吹っ飛ばされる。
地面についたとしても、その力が無くなることはなく、更に2、3転と後転し、うつ伏せで倒れた。
が、その瞬間、
「?!クソが、いい具合に顎に入った所為で、脳を揺らされたか?演算がし辛ェ!」
立ち上がられたら厄介だと即座に判断した
前回戦ったからわかる自身の肉体の貧弱さ、今の彼では接近されたら負ける可能性が大だからと判断した結果なのだ。
お互いの距離は最初に対峙していた距離とほぼ同じになった。
「………一つ答えろ
「あァ、なンだ急に?まァ、答えられる範囲でなら1つだけ答えてやるよ、三下。」
「………何でまた
「………はァ?何の事言ってンだ、おまえ?」
「とぼけるなよ!10何人もの
「………おいおい、何言ってンだ。俺は、
「なんだって?」
当麻は
気絶させたのが
では、誰がこんな馬鹿げた事をしたのか。
そこでふと思い出す。
ならば、今回も
いや、そうであったとしても、当麻を来させて行う実験なんて何の利益があるのか。
当麻は学園都市ではLevel0として登録されているはずだ。
そもそも、
いや待て、あるではないか。当麻の力が
ーーー魔術師が。
かの錬金術師の時に接触して来た魔術師も、当麻自身の力を
ならば、今回の事件は科学側と魔術側両方が絡んでいる?
その考えに悪寒を覚えながら、先ずは
一方、
そして、気絶させた人物達に心当たりがあるのであった。
そう、自分を勧誘した研究員達である。
まさかと思いつつも否定しきれない
もしや、知っていたからこそ、確実にここにこさせる為に気絶させたのではないか?
その時だった。
「
女の子の声がした。
それは当麻や
2人が声のした方向を見ると、そこには御坂美琴がいつでも
「御坂!?何でお前がここに?」
当麻が声をかけるも、御坂がここに来る理由が解っていた。
そう、気絶させられていた
予想であるが、当麻に助けを求めると同時に、御坂にも助けを求めていたのではないか?
そして御坂妹がいるのは、御坂に助けを求めたのはいいが、当麻に近づかない様に言われた為、そこに行かないように説得していたのであろう。
しかし、御坂の性格を考えると足止めは叶わないと考え、ここに同伴しているのではないか?
御坂達に怪我はさせられないと考えた当麻は、どうやって切り抜ければいいのか考えることにした。
一方、
前回の実験もそうだったが、御坂美琴を助けようとした上条当麻のことを考えた結果、彼らは以前から知り合いだったのではないかと考えた。
とすると、目の前の彼の力を知っているはずだ。
下手をすれば、彼が自身の力を消すと同時に、
流石に同時に行われてしまえば、自身の体に
だから、
硬直するこの場。
誰がどう動くか牽制しあっているのだ。
当麻は接近しなければダメージを与えられない。
御坂は
2人は攻めあぐねていた。
が、すぐに状況が一変した。
「ァアアアアアアーーーーーー!!!」
まるで台風が来たかの様な強さである。
だがそれも段々強くなって行く。
当麻や御坂は、飛ばさせないように踏ん張るも、風の強さは止まることなく、強くなって行き、遂には2人とも体が浮き上がってしまった。
そのまま吹き飛ばされてしまい、
当麻は飛ばされてる途中で立っていた鉄棒を掴みこれ以上飛ばされないように手でしっかり掴んでいた。
御坂の方は妹が手を伸ばして御坂の手を掴んでおり、こちらも飛ばされないように近くに立っていた棒にしがみついていた。
そんな時、ここにいるのが有り得ない声が聞こえた。
「とうま!?」
「カミやん!!」
声がした方向を見ると、そこにはインデックスと彼女を掴んで踏ん張っている土御門の姿が見えた。
「インデックス?!土御門?!なんでここに?」
「それを聞きたいのはこっちの方だ!カミやん、一体どうなってるんだ?」
「そんなのこっちが聞きたいよ!」
しがみつきながらもそう答える。
この風はなぜ止まらない。
当麻達を引き離す為ではないのか?
そんな事を考えていると、
「排除ォ、排除ォ、空気を排除ォ!!」
どうやら空気を取り除いて真空状態を作るつもりらしい。
しかし、真空状態を作って何をしたいのか。
だが、次に聞こえてくる言葉に、当麻だけでなく、この場全ての人物に驚愕をもたらした。
「よォし、次は
真空を排除する。
今まで学校に通っていて、科学を習っていた当麻達からすれば信じられない事であった。
それもそうだろう、真空とは、そこには除かれる物質がない状態と言われていたり、または圧力が大気圧より低い空間状態のことを指している。
では、
彼のやっていることに皆、混乱を覚えつつも、事の終わりを見守る。
するとどうだろう。
見え始めたと思ったら、その穴が段々大きくなっていく。
穴が大きくなるに連れて風の勢いが無くなっていくが、初めて見る光景に、皆呆然とする。
そしてある一定度大きくなったところで、
「クカカ、『ワームホール』完成ってなァ。」
『ワームホール』
何だその中二病ネームは、と言わんばかりの現象。
ただ、このワームホールは何かとんでもないものなのでは、と当麻達は恐怖せざる負えなかった。
「ようやくだ。ようやくオマエを倒せる。倒してやるぞーーー!!」
どうやら、これで当麻を倒せるという感情が彼の心の中を占めていて、正常な感情が麻痺しているらしい。
そして当麻達も、見たことない現象に言葉が出ず、体を動かす事も頭の中に入っていなかった。
「さァ、覚悟は出来たか?オマエらァ?」
そしてーーー。
「そォれ、吸い込めーーーーーー!!!」
その言葉と同時に、風がワームホールに向かって吹いていく。
当麻達は近くにあった物にしがみつき、吸い込まれないように踏ん張る。
ワームホールの横で突っ立っているだけであった。
「そォらそらァ、もっと強くすっぞーーー!」
そう言うと同時に吸い込みの強さが上がる。
「と、とうまーーー、何これーーー?」
「インデックスでもわからないのか?」
「そもそも、わーむほーるのわの字も聞いたことないよー。」
「マジかよ、どうすんだこれーーー!」
「クカカ、ほらほら、早く吸い込まれろォ!!クヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
なす術もなく、しがみ付くだけの抵抗、このままではあれに吸い込まれてしまう。
どうすればいいものか、皆必死に考えていた。
すると、土御門から声がかかる。
「カミやん、何かアレ、大きくなってないか?」
土御門の発言を聞いて当麻はワームホールの方に振り返る。
確かに、土御門の言うとおり大きくなっているようだ。
そして、大きくなるに連れて吸い込む力も大きくなっているような。
そう考えていると、ワームホールの近くにいた
まるで信じられないものを見ている様に見える。
「なンだよ、コレ。俺の演算が合わない?!いや、まさか、一刻一刻と演算式が変わるのか?!チクショウ、制御が………」
その時だった。
「!?とうま!!」
当麻がインデックスの方を見ると、しがみついていたコンテナごと浮かんでいるインデックスと土御門がいた。
「インデックス!土御門!」
「クソ、こんなところで!?」
「とうま、とうまーーー。」
その掛け声を聞きながら、インデックスと土御門がワームホールの中に入って行った。
「きゃあ!?」
「お姉さま!!」
当麻は御坂達の方を見ると、先ほどと同じようにコンテナごと浮かんでいる御坂達がワームホールに吸い込まれていった。
「インデックス、土御門、御坂、御坂妹!!オイ、
「もうやってンだよ!!でも、止まンねェ、止まンねェんだ。」
「そんな。」
当麻が嘆いていると、地面の方からベキッという音が聞こえた。
地面の方を見ると、アスファルトで固められている棒が、アスファルトごと取れようとしている。
「嘘だろ?!」
当麻がそう言うと同時に最後まで地面に張り付いていた部分が剥がれ、しがみついていた棒ごと、ワームホールに吸い込まれていく。
「くそぉぉおおおおぉぉぉ………。」
当麻の声が小さくなっていき、そして聞こえなくなった。
「クソ、クソ、言うことを聞きやがれ!俺はこンなことしたかった訳じゃねェのに………畜生、アイツらを戻しやがれ、クソワームホール!!」
が、それがいけなかった。
「?!しまった、足の制御が!!」
そう地面にとどめる為の制御を疎かにしてしまった為に、彼も宙に浮き、ワームホールに吸い込まれていく。
「クソッタレーーー。」
そして、そこには誰もいなくなった。
◆◆◆
その場に誰もいなくなって、1分、いや2分経っただろうか。
その場にとどまり続けていたワームホールは段々と小さくなり、そして吸い込む力も弱くなっていく。
小さくなり続けていき、そして、黒い点まで小さくなり、ギュムンと言う音と同時に、ワームホールは完全に消えた。
この場に残されているのは、何か災害があったのではないかと言うくらい酷い惨状のみが、この場に残されていた。
全然わかんなかったと思うので、ここでこの小説におけるワームホールの補足説明をさせていただきます。
ワームホールという名の異世界旅行
異世界に行くには二つの障害がある
第一の障害として、空気
第二の障害として、真空という壁がある。
なので、最初の障害となる空気を取り除いたのち、第二の障害となる真空を取り除いていく。
これで異世界との中間とされる次元の狭間への入り口ができる
しかし、向こうにも真空、空気という障害がある為に、当麻達は向こう側へ行けない。
けれど、行けちゃいます。
理由?次元の狭間、竜、う………頭が。
後は、一定以上の大きさの穴が空くと物理的法則が適応され、浸透圧の要領で周りの空気やら物質やらがワームホールに吸い込まれて行く
ただし、無理やりこじ開けた穴は、世界にとって異常な状態なので、一定時間経ったのちワームホールを塞いで行く方向に持っていく
図にすると
空 | 真 | 狭 | 真 | 空 |
気 | 空 | 間 | 空 | 気 |
という感じの捏造設定です
というのが自身で考えたワームホールです。
ホント中二病w
し、仕方ないんや!あっちの世界に持っていくにはテンプレ以外ではこれしか………ゲフン。
とりあえず、これでとある世界とはしばらくオサラバです。
次話からハイスクール世界に入ります。
それでは皆さん、また次話でお会いしましょう。