クーフーリン「焼き尽くせ 秘枝の巨人 ウィッカァーマン!」
ズンズンズン……ゴゴゴゴ
ガシャガシャン! ボウボウボウ……
バゼット 「すごい! 炎の巨人に踏みつぶされてゾンビと骸骨兵の群れがあっという間に全滅した」
クーフーリン「どうだい、俺の魔術は?」
バゼット 「クーフーリン、その魔術を私にも教えてください」
クーフーリン「なにぃ? コレを習いたい?」
バゼット 「はい、お願いします」
クーフーリン「あー……、また今度な、今度……」
バゼット 「そんな」
クーフーリン(実はウィッカーマンはルーン魔術じゃなくてケルトのドルイドの宝具なんだよな)
クーフーリン(それにしても本当はランサーで呼ばれて槍をつかいたかったなあ)
バゼット (結局クーフーリンは教えてくれなかった。仕方がない。だいいち努力もせず人に頼ってばかりではいけない。自分でなんとかしなくては)
バゼット (まずは人形作りから。この街で人形に詳しい者といえば……彼女か)
柳洞寺山門
バゼット カツカツカツ……(参道の階段を登る)
バゼット 「相変わらず無闇に長い階段だ。ようやく山門につきました」
小次郎 「貴様、クーフーリンのマスターだな。何用だ」
バゼット 「アサシンのサーヴァント、私は今日は戦いに来たのではありません。ここのキャスター、メディアに教えを乞いに来たのです」
小次郎 「何と、あの女に? あの女なら今は街に買い物に出ているが。そもそもあの女狐が人に教えて役立つことがあるのやら」
メディア 「今戻ったところよ。女狐とは誰の事かしら? ねえ小次郎?」
小次郎 「おっと、これは実に間の悪い」
バゼット 「メディア、貴方は魔術や人形に詳しいはずだ」
メディア 「そうね。私は竜牙兵を作るし、可愛らしいフィギュアを集めるのも好きよ」
バゼット 「それを見込んで教えてもらいたいことがあるのです」
メディア 「あら、いったいどんな風のふきまわしなのから。まあいいわ。いらっしゃい」
バゼット 「ありがとうございます」
小次郎 「さて、妙な事にならなければよいが」
メディアの部屋
バゼット 「かくかくしかじか」
メディア 「ふうん、ウィッカーマンって網細工でつくられたドルイド教の巨大な人形よねえ……」
バゼット 「なにか思い当たる事はありますか?」
メディア 「それならこの国の風習にちょうどいいものがあるわ」
バゼット 「この日本にケルトの巨人と近しいものがあるのですか?」
メディア 「洋の東西、時代の古今の違いはあっても人間の行いに大きな違いはないものよ。ちょっと待ちなさい」
メディア (ガサゴソ……)「あったわ。ほらこの人形がちょうどいいわよ」
バゼット 「なるほど。これは大きさこそ小さいがあの巨人に似ている」
バゼットの隠れ家
バゼット 「クーフーリン、見てくださいコレを」
クーフーリン「ぶっ!!」
バゼット 「私もウィッカーマンを作りました!」
クーフーリン「バゼット、違うから! ウィッカーマンは藁人形じゃないから!」
クーフーリン「だいたい、アンタこの人形でどうするつもりなんだよ」
バゼット 「確かにこれに火をつけてもすぐに燃え尽きてしまいます。これにはこれの使い方があります」
クーフーリン「そうなのか」
バゼット 「はい、それもメディアに習ってきました。深夜を待ちましょう」
隠れ家の庭
バゼット 「魔術は深夜、この国で”丑三つ時”と呼ばれる時間に行います。庭に幹の太い木はありますか?」
クーフーリン「あー、それならあの木が太くてちょうどいいんじゃねえか」
バゼット 「ではこの木の幹に藁人形を添えて、心臓の場所にこの五寸釘を」
グサッ
クーフーリン「うっ、なんか痛そう」
バゼット 「そしてこの五寸釘を……左脇えぐりこむように打つべし!打つべし!打つべし!」
ガス!ガス!ガスッ!
クーフーリン「ジャブ3発かよ!」
バゼット 「とどめに、
ドガア!
クーフーリン「おおう、釘が根元まで木にめり込んでるぞ」
バゼット 「これを七日間続ければ相手の心臓を抉る事ができると言われているそうです」
クーフーリン「まじかよ」
言峰教会
綺礼 「ぐはあ!」
綺礼 「何故だ、ここのところ毎日真夜中になると心臓が痛む……」
「ゲイボルク なくても代わりに
詠み人 バゼット
クーフーリン「だからー! 違うつってんだろ」