THE PHANTOM PAIN Another ep:X   作:delutaplus

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今思ったんスけど、イタチ作戦って作戦名相当にダサいですよね。


第一章:国境なき軍隊
ミッションブリーフィング:イタチ作戦


昔、あるところに誰もその正体を知らない一人の女戦士がいた。

世界のためにその身を犠牲にしなければならないと言われ、躊躇なく、最愛の弟子をだましてまで完璧に"役割"を演じ、死んでいった。

彼女の影響力は絶大だった。その死も。

 

ある者は支配からの解放を望み、"楽園"を作ろうとした。

ある者は彼女の願いを世界を一つにするものだと考え、支配しようとした。

ある者は彼女を復活させようとした。

 

世界は廻り続ける。静かに、深く。

今日もどこかで世界は生きるか滅びるかの瀬戸際を、風に揺られながら進んでいる。

 

青年は思う。自分には何ができるのだろう、と。

 

 

1974年12月2日AM10:23

カリブ海洋上 マザーベース 指令塔 デッキ

 

海鳥が飛び交う青空を眺めながら、スネークは一人たたずんでいた。

「よう、スネーク」

振り返ると、隻眼の男、ボスがいた。

「一か月ぶりか?久しぶりだな、ボス。・・・太ったか?」

みると、確かに顔も肉がついたように見える。

「戦場に出ないと暇でな。なかなかMSFの飯はウマいもんだ」

「ほう、それは今度食べなきゃな」

「ところで、落ち込んでんのか?」

「本人にズバッとくんなあんた・・・そうだけど」

マザーベースに到着してから1日、スネークはずっと一人で海を見ていた。

"勝利"をまだ引きずっているらしい。

「"積荷"はコスタリカに渡ってしまった・・・」

「そうだな。それがどうした?」

さも当然であるかのようにいうボスに口が思わず開いてしまう。

「どうしたってあんた、これでコスタリカの作戦行動がより困難になったから・・・」

「楽しいじゃねーか」

「・・・」

そう、ボスは戦いのなかに自由を見つけ出した。

支配される戦場ではなく、兵士たちが何者にも管理されず 絶え間ない戦争の中で生き続けられる世界。兵士たちにとっての楽園。 「戦士が唯一、生の充足を得られる世界」。天国の外側。

 

MSFは、別にこう呼ばれている。

"OUTER HEAVEN"・・・天国の外側と。

 

「あーあ、あんた見てると俺の悩みがどうでもよくなってくるよ」

「実際どうでもいいだろうが」

笑いながら話す二人。二人を物陰から見る影があった。

 

 

「あのう・・・」

「誰だ?知ってるか、ボス」

「いや、知らんな。そもそもここにこんな奴がいるはずないだろう」

そこにいたのは、20前とおぼしき女の子だった。

「スネークさん・・・と、ボスさん・・・ですよね」

「なんかその呼び方違和感あるな」

「激しく同意」

「お願いします!助けてください!」

その一言に、二人の目がすっと細くなる。

 

そこへ、

「おーい、パス、どこだー?」

カズの声だ。

「おいスネーク、もしかしてカズが探してるのって・・・」

「99%この子だろうな。なあ、君、名前は?」

「パス・・・パス・オルテガ」

「やっぱりか・・・おいカズ!」

「スネーク!どこだ?」

「デッキだ!そのパスって女の子も一緒だ!」

「そうか!指令室に来てくれ!その子もつれて!」

「なあボス、これそもそもカズの監督不行き届きなんじゃ・・・」

「・・・あとでまたシメとこう」

 

 

指令室

 

「改めて、国連平和維持大学のガルべス教授とパスだ」

「よろしくお願いします」

その男は右手が赤い義手で、どこかスネークと似ていた。

「で、コスタリカ政府の依頼できた人が、俺たちに何の用だ?あ、カズ、コーヒー」

「ボス、火貸して」

「ほらよ」

客人が来てもこいつら、マイペースである。

「実は、コスタリカで最近謎の武装勢力を見かけるようになったのです」

「コスタリカは平和憲法を持っているから軍隊を持たない・・・故に不自然だと?」

「政府が雇った警備では?」

「いや、そうは思えません。装備も最新ですし、訓練されているようです」

「・・・ふむ」

「そこであなた方に協力をお願いしたい。コスタリカから奴らを追い出してほしいのです」

「なるほど・・・少し待っていてくれ。カズ、スネーク、ちょっと来てくれ」

 

「どう思う?」

「まずKGBからの依頼って時点で怪しさMAXだろう」

「え?KGBって、誰が?」

「おいカズしっかりしてくれよ」

「戦況を正確に把握しているし、何よりあの義手だ。俺のより幾分グレードは低いが今のところあのレベルの義手を作れるのはロシアだけだ」

「おそらくは謎の武装組織とやらはCIAだろう。少佐のほかに何かをしようとしてる」

「教授がKGBならその線でまず間違いないだろうが・・・受けるか?」

「どちらにせよCIAは排除しなけりゃならん。スネーク、どうだ?」

「受けるべきだと思う。KGBもCIAも関係なく依頼は受けるんだろう?」

「そうだな。で、パスという子の話だが・・・」

「ああ、彼女はまちがってCIAの基地に踏み込んでしまったらしい」

「そりゃ災難なこったな。よく脱出できたな。普通じゃ慰み者になって死ぬだけだろ」

「どうも教授に助けられたらしい。先生に助けられたと話していた」

「さすがKGBといったところか」

「じゃ、受けるということでいいな」

「ああ」

 

 

「それでは、ブリーフィングを始める。

本作戦はスネークとボスのツーマンセルによる潜入作戦だ。

コスタリカに上陸後、まずはパスが踏み込んだという基地を目指す。いいな?

以上。」

「短ッ!」

「それしか言うことねぇんだもん」

「カズ、お前なあ・・・」

「4日には少佐が移送される。救出を急ぐんだ」

 

この騒動は、やがて世界を変革へと導くきっかけに過ぎないことをまだ誰も知らなかった。




ほんとは出さないつもりでプロット作ってたんですけど。
もうスネークVの姿ですし。でも出したほうが面白いかなと思って書き換えました。
パスとガルべスはそんな出てこないんで、ご了承ください。
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