THE PHANTOM PAIN Another ep:X   作:delutaplus

8 / 8
今回からpw本編開始です。ですが他作品も世界情勢とかMSFに合わせて入れていくのでご了承を。


ep1‐1:資材搬入施設調査

例えば世界を救うために人を殺さなければならないとき、あなたならどうするか。

自分の力が及ばないところで世界はその人、あるいは物を破壊することを決める。

世界のためと信じ、泥に塗れ、その手を血で汚し、満身創痍でたどり着いた先の殺人。

世界は誰かの犠牲の上に成り立っている、と人は言う。

おかしいとは思わないだろうか?

 

ヒトという自らの知性を自覚し様々な文明が興り、戦いが起き、地球を汚染し続ける生物。

しかしそのヒト、中でも現代人とされるホモ種が地球に種として存在する遥か36億800万年前から生命は存在する。

決して人がいなければ地球は回らない訳ではなく、まして人を犠牲にする必要はないのである。

だが人がここまで繁栄したのは犠牲の上というのは事実だ。

 

当然、優秀な人とそうでない人というのは存在する。

 

人を支配したいという支配欲、甘えたいという庇護欲。

結局、世界は資源の奪い合いで、それを確保する人、指示を出す人に別れる。

故に人を殺すことに何のためらいもない。

奪うために殺す。それを世界のためと偽り、あまつさえ自分の手を汚さず殺す。

戦争は突き詰めれば戦場以外は代理戦争なのだ。

その指導者の片足は棺桶の中に、火の手は背中を焼いている。

 

 

 

1974年11月10日 

コスタリカ カリブ海沿岸 プラヤ・デル・アルバ

 

「こちらスネーク。コスタリカに上陸した。敵影はなし」

「フゥー・・・」

「おい、葉巻は吸うなよ。今は作戦行動中だぞ」

「いいじゃないか。せっかく葉巻のウマい中米のモンを持ってきたんだ」

「はぁ・・・」

 

相変わらずマイペースなボスに振り回されるスネーク。

どうしてこうもマイペースなのか。

 

<まぁまぁスネーク。まずはその先の森の向こう、資材搬入施設を目指してくれ>

「森ねぇ・・・森は何だかんだ苦手だからなぁ」

<安心しろ、隣にいるのは潜入のプロだ>

「すごく心配」

「ンだとコラ」

「すいません」

<気をつけろ、何が潜んでいるかわからん>

「了解、いまから資材搬入施設に向かう・・・ほら葉巻消して」

「わかったよそうカリカリすんなって」

 

ボスケ・デル・アルバ

 

「こちらスネーク、敵を視認」

<こちらでも確認した・・・装備を見る限り米兵、おそらくは”教授”の言う通りCIAだ>

<こちらマザーベース。敵との交戦はできる限り避けろ。あんた達はそこに存在してはならないんだからな>

「了解、左の倒木まで移動する、索敵を」

<問題ない、3カウントで移動。3・・・2・・・1・・・GO!>

敵の目をかいくぐり、前進する。二人とも天才的な戦闘センスで音を立てずに移動する。

 

 

 

資材搬入施設 プエルト・デル・アルバ

 

「さあ、到着だ」

「さすがにこの程度じゃ肩慣らしにもならんな」

「そういうな」

「!待て」

 

 

「捕虜が自白した。目標500の潜伏場所を特定」

拷問されたと思われる捕虜が死んでいる。

スネークはそれを見て、怒りよりも哀れみ、悲しみを覚えた。

 

<TJ chrysalis 6000 目標500確保に向かう>

無線から聞こえてきたのは

(女の声・・・だが人のものなのか?妙に発音とかが違う気がする・・・)

 

<槍の積み替え完了、艀は地点Bを通過>

「了解、通信終了」

 

(スピア・・・?槍?)

ボスとアイコンタクトをとる。

(どうする?)

(奴に聞いてみよう、俺が行く)

(OK!)

 

兵士が無線マイクを置く。

同時にボスがとびかかる。兵士はなすすべなく拘束される。

「動くなよ・・・動くとナイフがその肌を切り裂くぞ」

「お見事。さあ、聞かせてもらおう。積み荷は何で、どこへ向かっている?」

「・・・山岳の・・・イラス・・・」

「そこに何が?」

「・・・」

 

そこへ、何かが飛んでいく音が聞こえてきた。

「歌・・・?」

刹那、ボスが兵士を壁に叩きつける。

哀れ兵士は頭から壁に激突、気絶した。

 

兵士の体を検めるボス。

 

「おい、スネーク、ちょっと」

「どうした?」

「これを見てくれ」

「フィルムバッジ・・・?」

 

窓からは空を飛ぶ異形が見える。

海岸には船から離れるトラック。

「一体何が・・・?」

 

ボードにはゲリラとみられる顔写真。

「こいつらに接触するのがいいかもしれん」

「一旦帰還しよう」

 

「こちらスネーク、カズ、聞こえるか?」

<良好だ。どうした?>

「情報によると物資は川を上り山岳地帯のイラスへ向かったようだ」

<流石だなスネーク>

「カズ!フィルムバッジがあった。大量にだ」

<放射線被曝量を測定する、あの?>

「通信相手は物資のことを”槍”と」

<待て、じゃあそこには>

「そう」

「核だ。コスタリカに、核が運び込まれている」

<なんてこった・・・とにかくいったん戻ってくれ、ノーマルを送る>

「なんだって?何を?」

<話は戻ってからする>




ようやく話が進みました。pwのここのムービーはなかなかに緊張感ありました、ムービーは。
最後に登場したノーマルとは!?
次回、乞うご期待!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。