蓬莱人で美人のヤンデレが俺の嫁   作:ちゃるもん

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投稿です!!

ちょっと早いけど、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

タイトルが無理矢理すぎるけど、気にしないきにしない。

では、どうぞ!!


嫁に手を出した吸血鬼

「先手は譲ってやるよ」

「そうか、では有り難く頂くことにs―――ッ!!」

 

抜刀することもなく、それどころかまだ剣を抜いてさえいない縁。

そんな縁の安い挑発を軽く受け流した―――ハズだった。

 

一瞬にして目の前まで詰めてきた人間。目で追うことすら出来ず咄嗟に量腕で顔を庇いながらバックスッテプで距離を取る。

チッィ!!人間の癖になかなかやるじゃないか!!

後ろに下がったのが項を奏したのか、体に変化は無かった。

 

「何だ、その程度か人間。にしても、先手は譲ると言っておきながら先に手を出すとはな……いや、殺し合いでは当然の戦術か」

「…………何を言ってるんだ?お前は」

 

ふざけているのか?と、その目は語っていた。

そして、レミリアは一つの事に気付いた。

 

『動いていない』

 

正しくは、同じ場所に同じ状態で立っていた。剣を抜きもせず、飄々と、その場に立っていたのだ。

しかし、だからこそ、レミリアはその姿が『恐ろしかった』。まるで、何時でも貴様を殺せる。と、言っているかのように、ただ、そこに佇んでいる人間が

 

 

『恐ろしかった』

 

 

「(落ち着け……落ち着きなさいレミリア……あれは恐らく殺気を飛ばしてきただけ……いや、違う……私は恐怖などしていない!!だとすれば、一瞬にして前に出て元の状態に戻った……それこそ化け物じゃないか!!私が話し掛けるまでに精々二秒あれば良い方だぞ!?だとすれば、私はあの人間に恐怖していると言うのか!?違う!!必ず何処かにトリックがあるh)」

「あーいい加減来ないなら俺から行くぞ?直ぐに死んでくれるなよ?」

 

ヌルリッとその腕が剣を握る。しかし、そのまま抜き放つ事はなく腰を下げ、重心を下げた。

 

一瞬

 

まさにこの言葉が似合う一撃。瞬きすらせず縁の動き一つ一つを注意深くじっと見ていたレミリアでさえ反応することが出来なかった。それも、吸血鬼の、人間よりも圧倒的な動体視力を持ってさえ、だ。

その一瞬で距離を詰め、下段から上段にレミリアの体を切り裂いた縁。

 

『登り竜』!!

 

その言葉と共に地面は抉れ、宙には鮮血が咲いた。

しかし、その場にレミリアの姿はない。

 

「手応えは確かにあった……」

 

刀に付いた血を振り払い、鞘に納める。

 

「痛ッ」

 

突如として襲ってきた鋭い痛み。その痛みは右の二の腕から来ていた。

派手に血は出ているもののそこまで深くはない。かといって浅くもないその傷。

ああ、なるほど……安全な場所から安全に俺の体力を削っていくわけね。

 

レミリアが居たのは影のなか。縁に斬られた際にその血に紛れ影のなかに隠れたのだ。

そして、影の中から縁の二の腕を切り裂いた。

レミリアは卑怯な事、と言うよりも自身の能力『運命を操る程度の能力』を持って戦いに勝利するのが嫌いだった。

だった。と言うのは今現在レミリアは自身の能力を持って運命を操ろうとしていたからである。

しかし、それだけの圧倒的な力を持ってさえ……レミリアは焦っていた。

 

「(運命が……操れない!?)」

 

そう、運命が操れないのだ。厳密には操るとはまた違う能力ではあるが、その力はどんなモノの運命をねじ曲げる事が出来たのだ。

 

否、一人だけ、一人だけいた……その圧倒的な力を持ってしても操るどころか、視る事すら出来なかった相手が……そう、あの胡散臭い妖怪がッ!!

では、こいつもそれだけの力の持ち主なのか!?

 

レミリアは影の中頭を掻きむしり、ありえない。と自分の考えを否定した。

それもそのはず、目の前には為す統べなくなぶられ続ける縁の姿。

 

そうだ……何を恐れていたレミリア・スカーレット!!

相手はただの人間じゃないか!!

たったこれだけの事で手も足もでなくなる弱者ではないか!!

 

レミリアの攻撃がより一層激しくなる。

脚、腕、腹、背中、顔……数え切れない傷が縁の体に刻み込まれる。

そして、遂に縁の膝から力が抜ける。縁自身はまだ刀を床に刺しなんとか踏ん張って立っている状態。

そして、それを好機と見たレミリアは縁の影から飛び出してその胸を素手で貫いた。

 

「は、ハハハハハ!!無様だな人間!!」

「ああ、全くだ……こりゃ輝夜に怒られるな、うどんげちゃんと永琳にも」

「は、ハハ、ハハは……は?」

「やっぱり、強者ってのは最後の最後で油断する……その油断で喉笛を食い千切られる事なんか考えていないんだろうな」

 

レミリアの腕から体を引き抜く。

そして、ようやくレミリアは自身の変化に気付いた。

 

「(な、う、動かない!!)」

 

そう、動かない。

腕を貫いた状態から、手も足も口も眼球もそれこそ髪の毛の一本まで……動かないのだ。

 

「(何をしたァア!!)」

 

叫びたくても叫べない。そんなもどかしい中、縁はレミリアの言っている事が分かったのか説明を始めた。

 

「体が動かないだろ?俺には『纏わせる程度の能力』ってのを持っていてな?俺の霊力をお前さんに纏わせてもらった。まあ、一種の結界と考えてくれりゃあ良い。まあ、纏わせるには相手に触れてないといけないとか条件が有るんだけどな」

 

そんな、そんな単純なものに私は!!

レミリアの中で後悔が渦巻く。しかし、気付くのが圧倒的に遅かった。

 

「さて、無駄話も終わりだ……終いにしてやるよ」

 

刀を鞘から抜き放つ。そこにはさっきまでの黒い刀身だけではなく、その黒い刀身からは真っ赤な炎がゴウゴウと燃え盛っていた。

 

「竜の……」

 

刀を下段に構える。

縁の技の中でも珍しい抜き放った状態での技。

 

力強く踏み込んだ床にはヒビが入り、地面に擦れた刀はその地面を溶かす。

 

『轟ィイイイイ!!!!』

 

ゴォオオオオオオッ!!!!!!

 

下段から上段に切り上げられた炎の一閃は壁をぶち抜き、空の雲を焼き付くし遥か上空でその勢いをようやく殺した。

音速を超えた一瞬の刹那。今でも耳に付くあの咆哮は正しく、竜の轟。

 

 

壁が溶け、視るも無惨な状態となった部屋に苦笑いを浮かべる縁。

そして、その腕の中にはもはや裸とも変わらないレミリアの姿。

 

「…………まだ、生きてるのか……はぁ……最後の最後でぶれちまったなぁ。油断してるのはどっちだっての」

 

縁はレミリアを半分消し飛んだベットの上に寝かせ、自身の服を被せた。

 

「血濡れだけど我慢してな。あークッソ疲れた……!!眠む……久しぶりに能力使ったからなぁ」

 

そんな事を呟く縁の目は半開きで、その言葉も寝てはいけない。寝てはいけないと自身を暗示しているように呟いていた。

そして、限界が来たのだろう。

あまりにも、呆気なくパタリと倒れる縁。その口からはスゥスゥと規則正しい寝息の音。

 

そして、部屋の中には二人分の、規則正しい寝息が響くのだった。

 




お読みいただき有難うございます!!

えっと、縁くんにレミリアの能力効かないのは輝夜のせいです。
あと、縁……なにさらっとレミリア様と寝てんだごらぁ!!
縁&レミリア『『……zzZ』』
( ´ ・ω・`)ショボン

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

来年もノリで書いていくので、よろしくお願いします!!

では、また次回~
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