あれ?どうしてこうなった?
あ、微グロ注意です。
では、どうぞ!!
時は遡り……なんてめんどくさいのでパパッ説明しよう。
あの後、諏訪子ちゃんの説教がようやく終わった神奈子ちゃん。神奈子ちゃんは何を思ったのか俺の方へと歩いてきたんだ。そして、『さっきのはお前がやったのか?』と鋭い目付きで聞いてきた。それに対して俺は答えたわけよ『いや、人違いです』って。いや、誤魔化せるとも思ってないけど、確実にめんどくさい事になるって感じて咄嗟に口から出任せが出てきたんだ。まあ、案の定嘘は簡単にばれ戦ってくれ嫌だ戦ってくれ嫌だと言い合いをして、ちょっとキレ気味の諏訪子ちゃんから懲らしめてやってと言われて勝負をする事になったとさ。
「戦闘中に余所見とは……いい度胸じゃないか!!」
素早く切れの良い回し蹴りを少しだけ後ろに移動して回避する。
流石は戦の神……鋭い蹴りだ。
そこから此方に攻撃をさせまいと攻め立ててくる攻撃を紙一重で回避していく。
ある時はその拳を払い、ある時はその脚を避け、ある時はその柱を切り伏せる。
てか、その柱は一体どこから出したのか……不思議だ。
「信仰が無くなったとはいえ……ここまで弱くなっているとはね……」
「あ、そう言えば諏訪子ちゃん達がこっちに来たのって信仰を得るためだっけ?」
「そうだよ。外は進みすぎた。妖怪も神も……全部が全部科学的にあり得ない、科学的に証明されました……まったく、薄情な奴等だよ。人間は……」
「俺からしたら、神様ってのも薄情者に入るけどな」
「どう言う事だい?」
「なに……餓えに苦しみ、今にも死にそうな子供がいても、神様とやらは一切手を差し伸べてはくれなかった。それだけの…………俺が神様ってのを信じれなくなった身勝手な話だ」
今も身勝手な事だとは思うが、結局、最終的に自分を、大切な人を守るのは自分だけなのだ。
だから一心不乱にただひたすらに訳もわからず刀を振り続けた。それが、俺にできる唯一の事だった。
拳が俺の顔に迫る。俺は足を曲げ避け、顎に迫る膝を両手で抑え無理やり地面に叩き付けた。
「ぐあぁ!!……まだまだあ!!」
「変にしんみりしちまったな。って、そんなの気にしてない様子で……」
「そりゃそうさね!!私は戦神。戦いの神だ!!勝利を掴むために生まれた神だ!!だったら、私が自ら士気を落とすような真似をしてどうする!!神は万能じゃない。必ずしも助けてくれる存在ではない!!神は、人の道を照す明かりとなるものだ!!」
柱が地面から生え、俺を上空に投げ飛ばす。
そして、更に頭上には太陽を背に拳を握り締める一人の女性。神奈子だった。
神奈子は拳を振りかぶり俺の右目を潰した。
そして、殴り飛ばされた俺は地面に三度バウンドし、ようやく受け身を取ることに成功する。
しっかし……右目をやられるとは……こりゃ不味いな。
「ッ!?」
しかし、どうやらそんな事はお構い無しのようだ。
神奈子はいつの間にか、俺の下……しかも、右目が潰れた今絶対的な死角になる右下から飛び出してきた。
俺は咄嗟に刀を振った。鞘からも抜かずただ、その恐怖とも似た何かに怯えるかのように、刀を振った。
肉を抉り、骨を砕く感触が刀を通して鮮明に伝わる。
俺は神奈子の拳を砕いていたのだ。
しかし、終わらない。終わらせてはくれない。
刀が……押し戻される!?
そう、神奈子は頭が砕かれたにも関わらず強引に刀を押し返した。
まるで、どんな理不尽だろうと跳ね返してやる。と、言っているかのごとく……その顔には笑みが生まれていた。
威力のない拳が、俺の頬を穿った。
「どうだい?私の一撃は?」
「…………すんげぇ効いた」
「そりゃ良かった。どうだい?何か見つかったかい?」
「分かるかよ。ただ殴られただけだぞ?」
「はっはっは!!そりゃそうだ!!」
豪快に笑う神奈子。
もし、俺があの日こいつに出会っていたら……俺はこの神に惚れていただろう。
だが、現実は違った。
俺は輝夜に会い、救われ、恋し、愛した。
神なんてもんは信用出来ないが……まあ、輝夜を守るために……こいつは信用してもいいかもな。
「精々頑張れよ神奈子」
「言われなくても」
そして、神奈子から力が抜ける。
俺はその体を支え、空を見上げた。
空は青く、太陽は眩しい。何時もと変わらない景色。
俺は無意識にその手を太陽に向けて伸ばしていた。
・
「うどんげ……ちょっと出掛けてくるから」
「あ、はい。行ってらしゃいませ」
「ふ、ふふふフフふふふふふフフ……」
お読みいただき有難うございます!!
神奈子の戦闘なんてざっくり終わらせるつもりだったのに……
一応、縁の勝ち……かな?
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
途中眠くなって何が書きたいのか分からなくなったのは秘密である。
では、また次回~